サムローン駅を代表するプロジェクト「メトロポリス」

筆者はBTSスクムビットライン南部延伸線の新駅、サムローンの将来性について以前から注目していて、以前、本誌でも関連記事を書いた。

そして、同駅を代表するプロジェクト「メトロポリス」の竣工が近づき、10月13日の内覧日に現地を再訪問してきたのだが、価格セグメンテーションでは中間的なメインクラスの範疇に入るものの、そのグレード感は期待を上回るものであった。

例えば、ロビーや各階エレベーターホールのワサドゥ(建築資材)は上質なものを使っているし、圧迫感のない広い空間は総戸数1,700ユニットという規模のメリットを生かした余裕を感じさせる。そしてもちろん、その優れたロケーションこそが最大の魅力でもある。

従って、1,000万円~2,000万円の手頃な投資物件を探しているのであれば、十分検討に値するプロジェクトだと思うので、以下に筆者の考えをまとめた。

メトロポリスの魅力

  • サムローン駅に隣接した立地でイエローライン新駅からもスカイウォークで徒歩数分。将来建物が古くなっても、他のプロジェクトに引けを取らないロケーション的優位性を持つ
  • サムローンはマストランジットシステムで1日の乗降客が最も多いBTSスクムビットライン沿線駅であり、CBD(中心部ビジネス街)のアソーク駅まで直通約25分
  • 同駅は3年後、イエローラインのターミナル駅にもなり、都心部へ通う通勤客やスワナプーム空港へ向かう乗客の乗換駅としても重要度を増す
  • 3駅手前のウドムスク駅では東南アジア最大級といわれる商業施設「ザ・バンコクモール」が計画され、2駅手前の国際貿易展示場「バイテック」があるバンナー駅周辺は、次世代CBDになると期待されている
  • 高速道路へのアクセスに優れる
  • オンヌット駅以遠で沿線最大級の商業施設「インペリアル・ワールド」までスカイウォークで徒歩5分。スーパーマーケットやシネマだけでなく、あらゆる小売業者が出店していて生活環境が既に整う
  • 大型プロジェクトだけあって、最上階に展望風呂があったり、敷地内にはコンビニを誘致予定と日本人入居者にも魅力的。また、欧米人購入者も多く、将来外国人が多く移り住んでくる
  • ダウンペイメントがわずか10%であり、投機的な転売目的の購入者も多い。さらにタイ人中所得層の購入が多く、金融機関の与信基準が厳しい今、竣工時に住宅ローンを借りられないケースも考えられる。その結果、転売に失敗したり残金決済ができないという理由で、竣工引渡し前後で投売りが出る可能性あり

同物件のリスク

  • 新興デベロッパーであり、実績に乏しくブランドもないので施工監理や施工精度に不安がある
  • サムローンはバンコク都に比べてインフラ整備の遅れたサムットプラガーン県にあり、プライドの高いアッパーミドルクラスには敬遠する人も多い
  • 賃貸する場合、現時点では日本人入居者を見つけるのは容易ではない
  • 同駅周辺は大雨が降ると道路がよく冠水するし、洪水時には近くのクローン(運河)から水が溢れる危険性
  • 交通量の多いスクムビット通りに面していて、郊外にも関わらず騒音が大きいし、近くのトヨタの工場騒音もある

結論として、「メトロポリス」のベストバイは通りの喧騒から離れたA棟の高層階で、眺望のよい2ベッドルームであり、これを85,000バーツ/㎡以下で買うというのが投資クライテリアになると思っているが、価格については今後のリセール状況を見ながら柔軟な対応が必要だ。

追加コメント:

その後、イエローラインやバンコクモールのタイムスケジュールがはっきりしてきた。メトロポリスがその価値を上げてくるのは、2021年にイエローラインが開通してからであると考えているが、さらに2023年にはザ・バンコクモールがオープンして、ウドムスク/バンナーエリアがCBDとして変貌するにつれて、職住接近の住宅としても価値が上がるという長期的なアップサイドがあり、魅力的なプロジェクトであることに、今も変わりはない。

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