タイ開国の夢を打ち砕くオミクロン、再び鎖国か?

非常事態宣言を1月末まで延長

今回のオミクロン危機に伴い、昨日政府は超法規的に国家の権限を実質的にプラユット首相に集中させる非常事態宣言を1月末まで延長すると発表しました。

これにより、タイでもオミクロンの感染者が出た場合、開国か鎖国かの判断はCCSA(新型コロナ政府対策本部)の議長でもあるプラユット首相一人の判断に委ねられることになります。

本来、集会の禁止や夜間外出禁止令といった国民の基本的人権に関することまで制約されてしまうので、これが昨年の3月から延々と続いているのは専制政治だと批判されてきたのですが、今回の緊急事態では、延長も仕方がないことだろうと思います。

タイ国民が注視するプラユット首相の判断

昨日の閣議では、12月16日から外国人旅行者のPCR検査を空港での簡易検査に切り替えるということになっていた予定をキャンセルし、現行通り、ホテルで1泊するPCR検査が継続されることになりました。

ところで、今タイ国民がかたずをのんで注視しているのが、プラユット首相の判断です。WHOもいっているように、いくら外国人の入国を禁止して国内での感染を食い止めようとしてもあまり効果はないだろうということで、遅かれ早かれタイでも感染者が出てくることは明らかです。

また、タイ政府としてもやっと11月から始まったばかりの開国がここで中止になるのは何としても避けたいところで、現時点ではスポーツ観光省などがロックダウンは考えてないとか、現状のままTest & Goを続けて2週間後に再検討するとか悠長なことをいっています。

一方、日本では岸田首相が責任は自分が取るということで、直ちに全外国人の入国を禁止したことがタイでもニュースになっています。もっとも、それにも関わらず早速もう感染者が出てしまったわけですが、それでも鎖国してしまえば感染爆発が起こるということは考えづらいというのもあります。

感染者が出る前に一刻も早く鎖国するべきなのか

さて、以下が今朝の新聞、ポストトゥデイに載っていた社説ですが、オミクロン株の正体がまだ解明されておらず、本当はどれだけ怖いウイルスなのかもわからないのに、タイ政府はだらだらと開国を続けるべきではないという、こういう考えもあると思います。

นับจากวันนี้ทุกวินาทีมีความสำคัญ ที่รัฐบาลต้องเร่งบอกความจริงๆ จะต้องปิดประเทศรอบใหม่เพื่อป้องกันการระบาดของโควิดสายพันธุ์ใหม่ โอไมครอน หากต้องทำก็ต้องรับตัดสินใจ รีบบอกให้ประชาชน ผู้ประกอบการ นักลงทุนได้เตรียมตัว ไม่ใช่บอกไม่ปิดไม่ล็อกดาวน์ แต่สุดท้ายทำไม่ได้อย่างที่บอก เป็นการส่งสัญญาณให้ประชาชนเกิดความสับสน
การที่รัฐบาลฝืนไปแค่เพียงไม่อยาก ให้การเปิดประเทศกลายเป็นฝันสลายอาจจะได้ไม่คุ้มเสีย ความเสียหายจากการระบาดของโควิดสายพันธุ์ใหม่ โอไมครอน ในไทย อาจจะสร้างความเสียหายกับเศรษฐกิจกับสังคมมากกว่า ที่ได้จากการเปิดประเทศ จนทำให้เกิดวิกฤตเศรษฐกิจและสังคมของไทยรอบใหม่

今は1秒1秒が大切であり、政府は一刻も早く国民に対し、オミクロンの感染爆発を防ぐためには再び鎖国を始めるしかない、と本当のことをいうべきなのである。どうせ鎖国をしなければならないのなら、政府はそれを早く伝えて国民や企業家、投資家等に少しでも準備をさせるべきなのである。それを、鎖国はしないとかロックダウンはしないとかいっているが、こんなコメントをしていると、国民を困惑させるだけである。
せっかく開国したばかりなのに、ここで観光復活の夢を壊したくないと政府がいくら逡巡しても、結局それは何の役にも立たない。オミクロンが国内で感染爆発した場合、タイ経済やタイ社会が受けるダメージは、開国によって得る利益をはるかに超えることになり、タイ経済と社会を再び危機に陥れることになるからである。

Post Today

この社説によれば、プラユット首相も岸田首相と同様に、直ちに外国人の入国を禁止するべきだということになりますが、これが正しいのかどうかはわかりません。

私は正直、岸田首相が即断で外国人の入国を禁止した際、イスラエルのような人口が1,000万人もいない小国が鎖国したのとは違い、GDP世界3位の日本が鎖国というのは話が違うので、もっとよく考えてからにした方がいいのではないかと思ったのですが、この社説のように、取り返しがつかなくなる前にまずは鎖国する、という考え方も確かにあるとは思います。

いずれにせよ、オミクロンに対しては判断材料が乏しい中、今後のタイの行方は国のリーダーであるプラユット首相の判断いかんにかかっているということでもあります。

コメント

  1. 全くその通りです。
    コロナが世界に広がった最初の頃、感染リスクから逃れて帰国したくもフライトがなく、戻れなくなっていた日本人のためにチャーター便を出してくれたのが安倍政権だったと記憶していますが、今回、岸田首相は全くその反対のことをやっています。
    日本に帰れなくなった邦人の感染に対する恐怖心のことなど考えていません。帰国後、2週間のホテルでの隔離検疫を課してでも、邦人の帰国だけは止めるべきではありません。特にロングステイでタイに来ている70代の人や子供連れの駐在員などは、得体が知れず感染力が非常に強いといわれるオミクロンに対して恐怖心がつのっていると思います。
    ニュースを見ていると、首相はさも自信ありげに、自分が責任を取る、とか言ってましたが、自分の存在感を示したいだけのアピールにしか思えません。

  2. 西尾 より:

    タイ国に先んじて、日本が鎖国に入りました。
    この結果、在外邦人の年末年始の一時帰国が不可能になりました。
    日本は世界で最も感染状況が良好な国なのに、まさか、鎖国をするとは・・・欧米各国は呆れています。
    鎖国をしてコロナを制圧しても、経済がボロボロになったのでは、話になりません。
    岸田は総理の器ではなさそうだ。
    https://news.yahoo.co.jp/articles/a1c738b81a4058923044295e8e2f15dac894d53d

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