オミクロン・イフェクト、タイバーツが一夜で暴落

世界中の株式市場と為替相場に影響

タイに住む日本人、もしくはタイに来ようと思っている人にとって最も関心のあるのが、タイバーツと円の為替相場ですが、これが昨日時点でのグラフです。

南アフリカで発生した極めて感染力が強いといわれる変異種オミクロン株により、金曜日に世界中の株式市場が暴落しました。

同時に為替市場も避難通貨である円が買われる一方、観光依存国のタイバーツが売られるという展開になった結果、下の円高ドル安、そしてドル高バーツ安のダブル効果により、結局円に対してタイバーツは3.4551から3.3541へと一夜にして叩き売られたわけです。

ところで、タイバーツは10月の時点でプラユット首相が11月1日から隔離検疫なしの開国をすると宣言してからしばらくは、観光産業復興への期待感もあってそれまでのドル高バーツ安の流れが転換し、バーツ高傾向が続いていました。

しかし、いざ蓋を開けてみると、アルコール禁止だ、ナイトライフも閉鎖だ、そして入国初日はASQホテルで1泊し検疫が必要、といった規制が残ったこともあり、結局期待したほどには外国人観光客が増えず、26日時点での外国人観光客はわずか11万人という報道も出ています。

そんなわけで、11月中旬からは失望感でまたバーツ安が始まったのがこのグラフからもわかりますが、そこにオミクロン株でバーツ安に一挙に勢いがついたというところです。

現在はまだパニック状態

昨日、タイ政府も直ちに8か国からの入国禁止命令を出しましたが、今後、世界で感染が広がるにつれて間違いなく入国禁止対象国が増えてくるはずです。そして、これは日本もまた同じで、やっと感染が落ち着いてきた今、オミクロン株の感染者が出た国からの入国規制を強化するのは当然で、今後入国禁止や2週間の隔離検疫が再び始まる可能性は高いと思います。

ただし、現時点では、オミクロン株はデルタ株よりも極めて感染力が強いことがわかっているものの、感染が広がっているのはワクチン接種率の低いアフリカでの話であり、オミクロン株に対してワクチンが通用するかどうかはまだわかっていません。

従って、ワクチン接種率の高いEUやアメリカで今後どのようなことが起こるかで、これからの世界株式市場や為替相場の方向性が決まってくることになります。

もし、今のワクチンがオミクロン株に感染しても重病化や死亡を防ぐ効果が十分あるということであれば、デルタ株とそう大差はないので早晩株式市場や為替相場も回復するでしょうが、ワクチンが効かないということになれば、さらに波乱は続くことになります。

もし、今のワクチンが通用しなければ…

私はこのブログでも昨年末からドルに資金を換えた方がいいと書いてきたし、自分自身もタイの不動産を売却した資金から、既に数千万円相当をドルに換え、カンボジアの銀行で定期預金しています。

そして、テーパリングからいよいよFRBの利上げも始まるという流れから、当初の予想通りドル高傾向が続き喜んでいたのですが、ここでオミクロン株発生という予想外のことが起こり、再検討が必要になってきました。

もし、オミクロン株がワクチンの効果をブレークスルーし、世界が再び混乱するような事態になれば、当然、アメリカの利上げも遠のくし、といって株式市場もまだまだ底は深いと思うし、原油も暴落し今のインフレ懸念も吹き飛ぶと思います。

いずれにせよ、あと数週間もすれば、オミクロン株の実態がわかるといわれているので、全てはそこからです。

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