業界の予想を覆して甦ったカオサン通り、しかし実態は…

悲観一色だったカオサン通り

11月1日に隔離検疫なしのTest &Goが始まる前、「開国前夜というのに、政府の規制にしらけムードの観光業界!」で書いたように、「アルコール禁止、ナイトライフ禁止、高いコロナ保険への加入義務、酷評のCOE等、外国人観光客は来るなといわんばかりの条件をタイ政府が付けているため、こんなのではどうせ観光客は来ない」ということで、レストラン業界全体のムードはかなり悲観的でした。

特にカオサンビジネス協会などは、「ホテルやレストランでのアルコール販売許可と旅行保険加入義務を少なくとも他の国と同水準まで下げるべき。実際、カオサンのレストランは収入の8割が観光客から来るので、アルコールが解禁されなければ、ほとんどの店は閉めたままで営業再開しない」とあきらめムードだったのです。

連夜大勢の客で賑わうカオサンのナイトライフ

ところがいざ蓋を開けてみると、カオサン通りは大勢の客で連夜賑わっているのです。といっても、実際に私が行って見てきたわけではないのですが、昨日のニュースによれば、週末にはあまりに多くの人が集まってくるので、通りの入り口でワクチン接種が完了しているかチェックする検問をしたり、救急車が横付けされ、ワクチン接種を完了してない人にATKテストを行なっていたそうです。

しかし、何でそんなに多くの人が集まってくるのかというと、バンコクではバーやパブといったナイトライフはまだ営業が許可されていないはずなのに、カオサンだけは平然とオープンしていて、店内では大音量の音楽が鳴る中、笑いガスが詰まった風船が飛び、強いお酒が出されるという違法営業が行われているからです。

かつてカオサンはバックパッカー等の外国人旅行者が集まる観光名所として知られていたのですが、今は外国人はあまり見かけず、代わりに若いタイ人たちが押し寄せているとのことです。多分、タイ人の間でカオサンは、次第に渋谷や原宿のような人気スポットになりつつあるのだろうと思います。

茶番劇の警察の取り締まり

さて、実際にカオサンで毎晩何が起こっているかというと、ちょうど午後9時になると、バーやパブは全部閉店し、電気も消して一旦客を全員外に出してしまいます。

そこに申し合わせたように、というか、実際に申し合わせたのだろうと思いますが、警察がやってきて誰もいない暗い店の写真を表から撮るのだそうです。つまり、これがカオサンのバーやパブは確かに閉まっているという証拠写真になるわけです。

しかし、その写真を撮っている警察官の後ろでは、何十人というタイ人客が通りに立ち、その様子をにやにや笑いながら見ているのです。ただし、誰も写真には写ってないので、カオサンのナイトライフは、一見全て閉鎖されてひっそりと静まり返っているように見えるわけです。

そして、証拠写真を撮り終えた警察が引き上げていくと同時に、再びバーやパブがオープンし、騒々しいナイトライフが深夜まで続くのです。

どうやらこれを警察も周りのタイ人客も毎晩繰り広げているらしいのですが、まさにタイらしいというか、警察とナイトライフ業者の癒着が平然とまかり通り、そして、それを批判するどころか喜ぶタイ人の若者たちがいるという図式です。

いっそアルコール全面解禁にした方がいい

このニュース解説者も、なんとバカバカしいことが行われているのかと呆れていましたが、こんなことをやっていると、不公平なのでバンコクの他のバーやパブも、その内、同じことを始めると思います。

酒は午後9時までに飲み干せ!」で書いたように、最初、バンコクのアスウイン都知事もお酒に関しては厳しく取り締まるとあれだけいっていたのに、何でカオサンがこうなっているのかと大いに疑問です。

もっとも、スクムビットのパブでも「パブ&レストラン」の看板の「パブ」の文字をテープを貼って隠し、SHAレストランとして営業しているところがあります。しかし、実態は食べ物はつまみとしてチキンナゲットとポテトを出すぐらいで、あとはほとんどお酒がメインという状況です。

従って、もうこうなった以上、形骸化したおかしな規制はやめて、政府は当初予定通りに12月1日からお酒全面解禁にした方がいいように、私は思うのです。

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