中国製ワクチンを再び使い始めるタイ政府

中国ワクチンはもう使わないといったはずなのに…

先月18日にタイ保健省は、中国ワクチンはデルタ株には効かないので、10月末に在庫を使い切ったところでシノバックの使用を中止すると発表しました。

しかし、やっとタイもこれで中国ワクチンの呪縛から解放されたと思ったのも束の間、昨日の新聞報道によれば、あれからまだ1か月も経ってないのに、タイ政府は前言撤回してまたシノバックを使うようです。

シノバックが再びタイで出回るようになるのかと考えると、タイ人はきっとみんな嫌がるだろうし、一体誰がまた中国ワクチンなど打ちたいと思うのか大いに疑問ではありますが。

タダほど高いものはないかも

実は以前から、タイの中国大使館の連中は随分積極的でやり手だと思っていたのですが、やはりこれが強力な中共パワーです。ワクチンを無償贈与するのでこれからも中タイ両国間で経済連携を深めようという中国大使のワクチン外交が功を奏し、プラユット首相はころっと方針転換してしまったように、私には見えます。

そしてこれがプラユット首相とアヌティン保健相が仲良く贈呈式に参加し、嬉しそうに記念撮影をした写真ですが、この後、中国大使とプラユット首相で以下のようなプレス発表がなされました。

Chinese Ambassador to Thailand Han Zhiqiang said that China stands ready to work with Thailand to fight the pandemic and promote economic recovery, boost communication and coordination in international and regional affairs and jointly maintain peace, stability and prosperity in the region and the world at large.

在タイ中国大使は、中国はタイと共にパンデミックの克服、経済回復の推進、そして世界や地域内でのコミュニケーションや連携、ひいては世界の平和と安定、繁栄に貢献する用意ができている、と述べた。

The Star

Thai Prime Minister Prayut Chan-o-cha expressed his appreciation for China’s continued support to his country in fighting the pandemic, saying that Thailand stands ready to further enhance cooperation with China, including in research and development of COovid-19 vaccines.

プラユット首相は、タイがパンデミックとの戦う中で、中国が継続的に援助してくれたことに感謝すると同時に、タイもコロナワクチンの共同開発を含め、中国との協力関係をさらに深めていく用意があると答えた。

The Star

中国共産党らしく、世界平和だとか仰々しいというか話が大きすぎるので、半分は単なる社交辞令だろうとは思いますが、つい先月、タイ政府はシノバックはデルタ株に効かないからもう使わないといったのに、あれは一体何だったのかと思わせられます。

もっとも、中国も国内でもパンデミックの再発生や不動産バブル崩壊で、自分の足元も大きく揺らいでいるところなのに、こんなことをしている場合かという気もしますが…。

シノバックはアストラゼネカとのカクテル接種しか使い道がない

さて、「世界ではワクチンのカクテル打ちが進む」で書いたように、シノバックがデルタ株に対しても中和抗体を発生させるのはアストラゼネカとのカクテル接種の場合ですが、多分、タイ政府はこれを考えているのではないかと思います。

ところで、今回、アヌティン保健相がスイスのWHO総会に参加しようとしたところ、シノバック接種では隔離検疫なしの入国を認めないといわれたようですが、実はこれは日本も同じです。

従って、我々日本人も帰国する場合、日本政府はそもそもシノバックを認可してないし、カクテル接種も認めてないので、間違っても中国ワクチンなど打たれないようにしなければなりません。

多分、アストラゼネカを2回接種した日本人の場合、日本に帰国した際に成田空港で行っているファイザーの無料接種をブースターとして1回だけ受けるのがベストではないかと思います。

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