まず、パタヤのメルトダウンが始まった?

今回の感染拡大ではチョンブリやラヨーンの賭博場でもクラスターを起こしたことは周知の事実ですが、これにより昨年3月の時よりも激しく、致命的なダメージを受けているのがパタヤです。

最初にサムットサーコーンで感染爆発が起こった時は、パタヤは距離があり、「それでも2021年のコンドミニアム市場は底堅い?」で、久しぶりに年末年始の予約が満室になっていたパタヤのホテルの予約がこの飛び火で30%キャンセルされたと書きました。

しかし、これは昨日の現地ニュースサイト、プラチャーチャート・トゥーラギットに載ったものですが、その後の状況はそんなものではなく、今はタイ人の予約もほぼ全てキャンセルとなり、この写真の通りまたもパタヤには人がいなくなり、あちこちの店で空室が出て観光産業はほぼ壊滅状態です。

しかも、今回のクラスター発生は政府役人が違法のギャンブルや外国人の違法就労が行われているのを容認してきたことが原因だと指摘されもています。

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市場規模3,000億バーツ(約1兆円)のパタヤ観光ホテル業界がほぼ死にかかっている中、8つの観光事業団体は共同で政府に対し、パタヤのホテル業界全体に対し直ちに業務停止命令を出して補償金の交付をするよう要求。
今回の感染爆発は、違法なギャンブルや違法な外国人就労を役人が見逃してきたことが原因であり、政府が責任を取って補償するべきであると主張。


確かに他のニュース等を読んでも、今回はプーケットやサムイに比べてもパタヤのダメージが特に激しく、短期間で感染爆発が直撃したようです。

以前「2021年、タイ観光産業のメルトダウンが始まる!」で日本のサイト、アゴラで書いたように、こんな状態が続けばパタヤの観光産業は文字通りメルトダウンしてしまうかもしれません。これに対してチョンブリ県知事やタイ政府は明確な返事をしていませんが、典型的なカーラチャガーンと呼ばれるタイの役人に多い職務体質で、パタヤの場合、警察官や県の役人が賄賂をもらってギャンブル会場を見て見ぬふりをしてきたのだろうと思います。

私もタイ語の勉強をしているときに、役人との癒着である“コラプチャン”という和製英語ならぬタイ製英語をタイ語教師が何度も口にしていたので嫌でも覚えてしまいましたが、タイに限らず東南アジアで広く起こっている役人の賄賂授受を通した癒着のことです。

パタヤ2

ところで、ではどうしてこれら観光団体が自分たちの首を絞めることにもなる業務停止命令を政府に請願しているかといえば、これがないうちに自主的に営業停止をしてしまえば補償金が出ないからです。

一方、政府の緊急命令で営業停止になった場合、その補償として従業員1人に対し給料の半額、上限15,000バーツが出るからです。ただ、この記事では、通常何ヵ月間出るのか書いてないのでわかりませんが、この8つの業界団体は、通常のものにさらに200日分の追加補償期間を求めているようです。

これにより、少なくともこの間、従業員を観光業界につなぎ留めておくことができ、観光地としてのパタヤがメルトダウンして終わってしまうのを食い止めておけるというものです。

しかし、いくら何でも1年以上も補償金を出し続けるというのは、政府にとってもかなりの負担になります。また、結局これは全部国民にその付けが回ってくるということであり、農民が多い東北部でも貧困の問題がある中、政府の資金にも限界があるので難しい問題だろうとも思います。

いずれにせよ、違法なギャンブルと違法労働者により感染拡大が起こり、もう手の施しようががなくなっている中、そもそもの原因は役人の癒着にあるのだから、今回は政府が責任を取れというパタヤの観光業界の主張もわかります。

ところで、実をいうと私は、賄賂ばかり受取っているタムルアット(警察)よりもはるかに力のあるタハーン(軍隊)なら、こういうコラプチャン(贈賄行為)を根こそぎ取り締って排除してくれるのではと、6年前に軍事政権ができたときには秘かに期待していたのですが…。

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