プミポン国王からタイ国民へのこの上ない贈り物

既に周知のことですが、タイのサイアムバイオサイエンス社というバイオテクノロジーの会社が、アストラゼネカからコロナワクチンの技術供与を受け、近々タイ国内でワクチンの生産を始めます。

そして、同社がASEANの中で唯一、コロナのワクチンを生産する製薬会社となるわけですが、今朝のグルンテープトゥーラギット紙に載っていた記事を読んでいたら、興味深いことが書いてありました。 

サイアムバイオ2

実はこの会社は2009年に、タイ国民のためにタイにも優れた科学技術の医薬品会社が必要という、国民の健康を願う亡きプミポン国王の意思で、資本金48億バーツで設立された会社なのだそうです。

ทำความรู้จัก “สยามไบโอไซเอนซ์” จากพระราชปณิธาน ร.9 สู่โอกาสครั้งใหญ่ ผู้ผลิต “วัคซีนโควิด-19” หนึ่งเดียวในอาเซียน โดยรับถ่ายทอดเทคโนโลยีจากแอสตร้าเซนเนก้า

サイアムバイオサイエンス社はラーマ9世(プミポン国王)の意思により設立された薬品会社であり、この会社があったからこそ、タイは今回ASEANで唯一、アストラゼネカ社からコロナのワクチン生産の技術供与を受けるという大きなチャンスに恵まれたことを我々は知っておくべきである

この会社があったおかげで、今回、タイ国民がいち早くコロナのワクチンを接種できるようになったのであり、しかも1接種わずか5ドル(150バーツ)という製造原価でタイ政府は購入できることになっています。

現在、各国がワクチン争奪戦を繰り広げているということは以前にも書きましたが、「世界中から信用されない中国共産党と中国製ワクチン」でも書いたように、もしこのバイオサイエンスのワクチンが同じような価格で手に入るのなら、中国製ワクチンをわざわざ好んで買う国は少ないと思います。

一方、同社は将来的に月間1,500万接種分のワクチンを国内工場で生産できるようになるとのことで、タイ国民への接種が一巡後は、余った分をASEAN周辺国へ輸出して、ワクチン供給のハブになることを目指しているということです。

すなわち、中国シノバックのワクチンが17ドル、そしてファイザーやモデルナのワクチンが20ドルから25ドルぐらいするらしいですが、このワクチンは原価が5ドルなので、同社にとって大きなビジネスチャンスでもあるわけです。

いずれにせよ、もしタイにこの会社が存在してなかったら、アストラゼネカは他の国をASEANの供給基地として選んでいたかもしれません。そういう意味では、11年前にタイ国民の健康を願うプミポン国王の意向で設立されたこの会社は、タイ国民にとってこの上ない国王からのプレゼントなのだろうと思うのです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました