バンコクが70%ワクチン接種完了、タイ政府はどう動く?

冬の到来に立ち向かう英国

英国はワクチン接種率が高く、大半の大人がアストラゼネカのワクチン接種を完了していて、今はこの写真のように誰もマスクなどせず、普通の生活に戻っています。

ただし、毎日の感染者は減らず、むしろ増え続けていて、10月18日時点で5万人近い新規感染者です。しかし、入院するような患者はわずか7%増えただけで落ち着いているということで、英国政府の方針として、ロックダウン等の行動規制はしない方針を貫いています。そして、いよいよこの冬にどうなるかがボリス・ジョンソン首相にとっての挑戦でもあります。

感染者が激減したにも関わらず慎重な日本

一方、昨日のアメリカ・ヤフーニュースによれば、ちょっと前まで東京では1日に6,000人も感染者が出ていたのが、急に激減し、今ではわずか100人になった。しかし、この原因については専門家もはっきりとはわからないという状況で、海外のメディアも、一度も厳格なロックダウンをしたこともない日本が、なぜ他の国と全く違う結果になっているのか不思議だと書いています。

この記事では、原因についていろんな人の推論が書いてありますが、その中の一つに、7月から9月にかけて日本の若者たちの間で急激にワクチン接種が進んだ結果、東京では一時的に集団免疫ができてしまったのではないかというのがあります。

ただし、欧米諸国の例で既にわかっているように、2回目のワクチン接種完了から何ヵ月かすると、感染防止効果が減衰し始め、やがてブレークスルー感染が始まります。

このことについては「やはり、ワクチンが最大の防御!」でも書きましたが、最近の研究結果、たとえデルタ株であっても、ワクチンには十分な感染防止効果があることがわかっていますが、それは時間の経過とともに減衰し、日本人がスーパーマンでもない限り、やがてブレークスルーされてしまいます。

従って、日本は欧米に比べて全体的にワクチン接種が遅れた分、これからそれが起こるのではないかということです。これに対し、早速岸田総理はこれからやってくる感染リスクが高まる冬に備えて、感染者数が増えた場合にさらに厳格な規制をする準備をしておくように指示したということです。

その警戒感もあって、海外に住む日本人が日本に入国しても、14日間の自主隔離は当面廃止になりそうもありません。同時に、年末年始の休暇を海外で過ごそうという人たちも、帰国して家で2週間の自主隔離をしなければならないとなると、その間職場復帰できないことから、結局、大半の人が海外旅行には行けないことになります。

そういう意味では、ボリス・ジョンソン首相と岸田首相では対応が随分違いますが、あと半年もすると、英国と日本のやり方のどちらが正しかったのかがわかると思います。

開国後に感染者が増えた場合、プラユット首相はどう出るか

さて、冒頭の表にあるように、いよいよバンコクのワクチン接種率が接種対象者の770万人に対し70%に達しました。しかし、日本のように感染者が激減したわけでもなく、今でも毎日1万人前後の感染者が出ています。

そして、賛否両論ある中、11月1日からとりあえず2か月間だけ、比較的安全と思われる国、10か国程度に隔離検疫なしで入国を許可することで、タイはいよいよ開国を始めるわけです。

そうなると、もし外国人観光客が原因でバンコクで再び感染者が急増した場合、プラユット首相は英国首相のように重篤な患者が増えなければそれでいいと経済や日常生活を重視してそのまま突き進むのか、それとも岸田首相のようにまた厳しい規制で国を閉ざしてしまうのか興味のあるところです。

コメント

  1. 西尾 より:

    英国で新規感染者数が激増してる理由は、下記の❸マスク着用等の「ある程度の規制」が行われていないのが原因です。完全に、コロナ前のようにフリーにしてしまうと、英国のような事象になるということでしょう。
    ★コロナを克服する対策は、次の3点になります。(JAPANモデル)
    ❶ワクチン接種のできる限りの促進
    接種未完了者へのキャンペーン実施、教職員や就業者への接種の実質的義務づけなど。
    ❷一定数の感染者が出ることを想定した医療体制の整備
    一定数の国民がワクチン接種しない・接種できないことを想定した病床などの整備。
    ❸ある程度の行動規制
    公共の場でのマスク着用や物理的距離の確保、屋内施設の入場人数規制など。
    https://news.yahoo.co.jp/articles/4db51602aef7621ae55c6bb3322a2cc562a76049

    日本の新規感染者数が激減してる理由は明らかではありませんが、集団免疫という理屈は当たりませんね。日本のワクチン接種率は70%ですし、かつ、インドやインドネシアのような自然感染による集団免疫は起こり得ませんし。

    日本では、政府のコロナ対策が酷評されていましたが・・・上記サイトの通り、現在、世界の多くの国々では、日本と同じモデルになってきました。
    どうも、日本は出遅れはありましたが、コロナ対策の面では、世界のトップランナーだったようですね。
    日本は新規感染者数、死者数が世界の中で圧倒的に少なく、ワクチン接種率も来月には80%前後まで進みそうで、12月から始まる3回目のブースター接種が進めば、世界の中で最初に、コロナを克服する国になれるかもしれませんね。

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