タイ開国でバーツ叩き売りの流れが変わった?

FRBテーパリング開始前のドル全面高にあってタイバーツは逆行高

前回、ドルに対してタイバーツが久々に反発したのが、タイ政府がアストラゼネカと大量のワクチン購入合意に達し、これでタイはもうワクチン不足の問題がなくなったと報道された8月中旬です。

しかし、それだけではやはり経済回復とは直接には結びつかないので、その流れは長続きせず、やがてまたドル高の流れになりました。

今回の場合、プラユット首相が10カ国程度の限られた国に対してだけではあるものの、11月1日からいよいよタイ全土を外国人観光客に開国するとアナウンスしたことで、ここ数日間、タイバーツが反発したのがわかります。

一方、ドル円相場の動きを見れば、日本円に対しては113円台と今もドル高が続いていて、岸田新政権は特に期待されてないことがわかります。逆にいえば、他通貨と違ってタイバーツの独り歩きが始まっているように見えるのです。

外国人観光客が1,000万人単位で来るようになれば、タイバーツは復活する

ところで、今回プラユット首相が与党内でのコンセンサスもなく、かつ具体的な対象国も未決定なまま、独断でテレビに出て自分の考えを国民にアナウンスしたことに対しては、独裁政権みたいで違和感があります。

しかし、少なくともコロナ前までは、タイを訪れる外国人観光客数が4,000万人、観光収入は世界4位とアジアでは中国や日本を大きく引き離してダントツ1位の観光大国であったタイだけに、もし、今回の開国で観光客が年間1,000万人単位、つまり月間100万人規模で戻り始めたら、これは明らかにタイ観光産業復興の兆候といえると思います。

そうなると、今まで私はこのブログで何度もタイバーツを売って米ドルにシフトした方がいいと書いてきたし、実際、私自身もタイの銀行で持つバーツのかなりの部分を米ドルに換えてきているのですが、もしかすると、中長期的にもこの辺がタイバーツの底値になるのかもと思い始めました。

従って、これからタイの開国が本当に実行され、観光客が急増するようになれば、為替レートにどう変化をもたらすのかよく注意しておく必要があると思っています。

コメント

タイトルとURLをコピーしました