アストラゼネカのワクチンは効かない?生産に遅れ?

イギリス政府が公式コロナワクチンとして認可したアストラゼネカのワクチンですが、ドイツ政府機関のチェックで、なんとコロナ弱者である65歳以上の高齢者にはほとんど効かないというレポートが出てきました。

一方、アストラゼネカの報告では、彼らのワクチンは高齢者ほどその免疫効果が高くほぼ100%効くということだったので、全く反対の試験結果です。なんでこんなことがと不思議ですが、当然、アストラゼネカはこのドイツの検査結果を全面的に否定しています。

ただ、これは今のところ、ヨーロッパでは大きな問題にはなっていないようです。ちょうど今、EUのEMA(欧州医薬品庁)がこのワクチンを試験中であり、あと数日でその結果が出ることになっていて、もしここで公式にワクチンとして認められれば、問題ないということだろうと思います。

しかし、もしドイツと同じ結果が出れば、肝心の高齢者には効かないワクチンということになり、大きな問題になるかもしれません。

アストラゼネカワクチン

一方で、英国アストラゼネカのワクチン生産に遅れが出ていています。この遅れの原因は、サプライチェーンの一つであるベルギーの関連会社が生産するワクチン原料の歩留まりが予想外に悪く、英国でのワクチン生産に影響が出ているという説明のようです。

これにより、EUはアストラゼネカから8,000万接種分ものワクチンを3月までに納入してもらう計画であったのが大幅に狂うことになります。とはいっても、まだEUの認可が下りてないのだから契約もしてないので、契約違反ということにはならないのだろうと思いますが、EUはアストラゼネカに対して企業としての社会的責任を果たせと怒っているようです。

また、ヨーロッパで生産するファイザーのワクチンもEUへの供給量が予定より減っているようで、EUとしては、今後域内27か国でのワクチン接種計画が大幅に遅れるのを防ぐため、EU内で生産されたワクチンをEU域外へ輸出するのを規制する動きが出ています。

いわば、EUファーストということですが、ここでもワクチン争奪戦が始まっているわけです。もっとも、さすがにEUではまだ中国製やロシア製を買おうという話は出てないようですが…。

ただ、タイの場合も最初のアストラゼネカの納入分はアストラゼネカのイタリア工場が生産したものを輸入するので、この輸出規制で遅れが出なければいいのですが。

こんな状況になっているのを見ると、やはり、タイのようにワクチンを自国で生産できて自国で使えるというのは本当に心強いです。

アストラゼネカワクチン3

また、ファイザーやモデルナのホームベースであるアメリカでも、計画通り医療従事者や高齢者に優先的にワクチンを接種しつつあるものの、感染者が増え続けるロサンゼルスでは、運が良ければ当日接種に来なかった人の余った分を接種してもらえるということで、危機感を持つ若い人たちが長時間、寒い中で順番待ちをしてるという写真記事が載っています。現時点ではワクチンが世界中どこも不足しているということです。

タイの場合も、アストラゼネカのワクチンが正式に認可され、かつ現地生産も滞りなく進めばいいのですが、案外まだまだ前途多難なのかもしれません。

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