8月31日でいよいよロックダウン終了?

プラユット首相、121百万接種ものAZ(アストラゼネカ)を調達

つい先日、「約束したタイ全土の開国まであと53日、プラユットさん、どうするのですか?」と題して、ワクチン政策の失敗により十分なワクチン調達の目途が立ってない現状では、公約通り120日以内の開国は無理であり、首相の責任は重いということを書いたところです。

しかし、昨日、思わぬグッドニュースが飛び込んできました。プラユット首相とAZ英国本社の社長がオンラインで会談し、なんと来年の改良型新型ワクチンも含め、合計121百万接種分ものワクチン獲得に合意できたというのです。

まさに思ってもみなかったプラユット首相の起死回生の逆転ホームランですが、タイ語のわかる人は、以下でそのニュースが視聴できるので、まず見てみてください。「https://www.youtube.com/watch?v=WmLseufRXFk

もっとも、このニュースでは上の絵のように「これで8月末でロックダウンは終了」と勢い込んで先走りしていますが、これはまだ政府が正式発表していないのでどうなるかはわかりませんが…。

いずれにせよ、今年だけでなく来年もワクチン調達の心配はもうなくなり、うまくいけば計画通り10月にはタイ王国の開国も可能になるかもしれないと希望が出てきました。また、タイ経済全体にとってもこれはまたとない明るいニュースです。

2021年のワクチン調達は合計137百万接種分

今回の合意で、政府は当初計画であった120百万接種以上のワクチンが調達できることになります。つまり、合計6,100万接種のAZが年内に供給されることで、6,700 万人といわれるタイ国民のほとんどが、年内に2回接種することができるだけのワクチンが調達可能になったことになります。

また、中には既に2回接種した人もいるし、赤ちゃんや幼児は除くとすれば、うまく事が運べば10月中旬までに国民の70%がワクチン接種済であるというタイ開国の条件も満たせることになり、本当に10月15日の開国も可能になるかもしれません。

今年6,100万接種、来年6,000万接種のアストラゼネカ

さて、アストラゼネカ社によれば、現在、変異型株に対応した新しいワクチンを開発中であり、今回プラユット首相はその新型ワクチン6,000万接種分の購入にも合意しました。

従って、来年以降、タイ政府はこれをブースター接種に使うつもりのようです。

長期間効果が続くことがわかってきたAZ

The dynamics of protection varied over time from second vaccination, and by vaccine type, with initially larger effectiveness with [Pfizer’s vaccine] than [AstraZeneca’s], which then become more similar by ~4-5 months due to more rapid waning of effectiveness with [Pfizer’s], particularly against infections with [high viral loads] or symptoms.

2回接種後の防疫効果はワクチンのタイプによって異なる。ファイザーの場合、最初はアストラゼネカよりも強力な有効性を発揮するが、4~5か月後にはその効果は大きく減衰し、AZと同程度になる。特に、ウイルス負荷が大きい場合や感染症状に対しての有効性が減衰する。

Barron’s

さらに、これは英国政府機関がワクチン接種済の自国民を対象に追跡調査を行ってきた結果、つい数日前に発表されたばかりの報告です。

英国ではファイザーとAZの両方が広く使われていることから、数十万人ものデータを基にデルタ株に対してそれぞれのタイプ(mRNAのファイザー、バイラルベクターのAZ)のワクチンの有効性が、2回目接種を終えて免疫抗体が最大となった14日以降どう推移するかを比較したものだそうです。

ピアレビューがまだ終わってない速報段階ということではありますが、これによると上の表のように2回目を接種した2週間後から4カ月も経つと2つのワクチンの効果は逆転し、その後はAZの方が効果が長続きするようです。

また、速く有効性が減衰するファイザーの方がブースターショットも頻繁に打つ必要があり、トータルコストでも高くつくことになるのではないかと思います。

そうであれば、原価販売で一切利益を上乗せしてないというオックスフォード大学のAZが1接種5ドル程度で買えるのに対し、1接種20ドルといわれるガッツリ儲けて株価も高騰しているファイザーのワクチンを比較すると、AZは生産国であるタイだけでなくASEAN諸国全体にとっても負担が軽く使いやすいことになります。

そういった意味では、今後はmRNAのファイザーやモデルナでなく、タイで生産されたバイラルベクターのAZが、ASEANでのメインワクチンになっていくのかもしれません。

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