約束したタイ全土の開国まであと53日、プラユットさん、どうするのですか?

ワクチン接種率70%の定義が変わった?

6月16日、タイ経済はこれ以上鎖国をしていたらもたないということで、ワクチン接種率を70%にして「120日以内にタイ全土を開国すると目標設定した」と高々に宣言したプラユット首相です。

しかし、それもあと53日になってしまいました。なお、これは昨日の記事なので、正確にはあと52日です。この間、政府のワクチン入手の失策により、現時点でもまだ3,000万人が未接種であることから、あと52日間、毎日56万人もの人に1回目接種、そして第2回接種も入れるともっと多い人数に接種をする必要があり、まず困難です。

そういうこともあってか、いつの間にか「タイ王国開国までに残された時間はあと95日」で書いたときのイラストと見比べたらわかりますが、今回のイラストでは70%の定義が変わっていることに気が付きました。

つまり、まだ95日あった時点では国民の70%(人口7,000万人として約5,000万人)が2回目接種、計1億接種を終わらせるというのが目標で、この時はイラストにも”人口の70%に1億接種を達成”とあるのですが、昨日のイラストを見ると、開国の条件が”ฉีดวัคชีนเข็มแรก50ล้านคน”(1回目の接種をした人が5,000万人)に変わっています。

実はこれは、プーケットの場合もそうで、頑張って何とか1回目接種で70%には達したものの、2回目接種が70%に達したのはサンドボックスが始まってからでした。

いずれにせよ、あと52日で3,000万回もの接種といっても、そもそもそれだけのワクチンが入手できないかもしれません。

チェンマイ、パタヤとサンドボックス延期が濃厚となる中、それでも全土を開国?

さらに、チェンマイやパタヤがとうとう当初計画していた9月からのサンドボックスを延期しつつありますが、その理由がワクチン接種の遅れです。住民がワクチンを嫌がっているのではなく、チェンマイもパタヤもサンドボックスには賛成で外国人観光客を心待ちにしているにもかかわらずこうなったのは、ワクチンが足りないからです。

また、こんな状況下でタイ北部や東北部の地方でもワクチン接種を70%に持っていくのは至難の業であることがわかります。

首相はワクチン政策失敗の責任を取らないの?

ところで、6月16日にプラユット首相は上のように、ผมตั้งเป้าเอาใว้ว่า~とはっきりいっています。つまり、「私は120日以内にタイ国全土を開国するとゴール設定した」というのはある種の公約です。

しかも、その約束が守れない理由がワクチンは計画通り70%に達したものの、それにもかかわらず予想外の感染爆発で開国できなくなったというのならまだわかります。しかし、ここまで感染が深刻になってしまったのも、そもそものワクチン獲得が遅れたことが原因です。

この表は最近WHOが作ったものですが、こういう最悪ともいえる結果になっているのも、現政権のワクチンに対する失策が原因であり、事の重大性を考えると普通なら内閣総辞職すべきことだと思うのです。

しかし、プラユット首相は「つけが回ってきたモリソン首相とプラユット首相」で書いたように、ワクチン政策の失敗を自分の責任と認めているものの、逆転の発想というかご都合主義というか、自分でその責任を取るということでかたくなに辞任を拒否し、今も続投しているわけです。

そういう意味では、やはり今のタイ政府は本来の民主主義からは程遠い存在のように、私には見えます。

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