タイバーツ資産を持つことは大きなリスク!

バーツ叩き売り進行中

つい数日前に「日本人リタイアリーはバーツ叩き売りとペイオフ減額に備えろ」でドル・バーツが1ドル=33バーツの節目にきたことで、これからどうなりそうか自分の考えについてちょっと触れたのですが、あれからわずか5日で、今朝はもう33.47とさらにバーツ安が進んでいます。

これはアメリカの雇用統計がよかったことで、バーツだけが売られたというより、全通貨に対して米ドルが買われたことが原因です。しかし、下のドル・円との日足を比較すると、バーツの方が激しく売られていることがわかると思います。

連日のように行われる首相辞任を求めてのデモや、1日に2万人にも及ぶ感染者数、延長されるロックダウン、大打撃を受けたままの観光産業と下がる一方のGDP。こうなると、1か月か2ヵ月で36バーツの壁をも簡単に突破していくのではないかと思うようになりました。

4月の感染爆発以降、世界のワースト国家となったタイ

米ドルに対する4月以降のタイバーツと日本円のパフォーマンスを比較すると、私のような素人でもタイバーツがなぜ叩き売られているのかがわかります。

タイで4月に始まった感染第3波と一向に進まない国民へのワクチン接種、それに伴い始まった急激な感染拡大でタイ経済の不透明感がさらに増した結果、6月中旬以降、世界の投資家から見捨てられて一本調子でバーツが叩き売られているのがわかります。

一方、日本円はといえば、ワクチン接種率もそれなりに進み、感染拡大は続くもののタイほど極端に経済的なダメージを受けてないことから、1ドル=111.50円を天井に反転が起こっています。

もしかすると今回のドル高タイバーツ安は青天井へ突入?

このブログでも何回か書いていますが、ここ数か月間は土地勘や道路を覚えるという意味で、よくバンコクのビジネス街やパリモントンと呼ばれる近郊エリアをあちこちドライブして回っているのですが、バンコク中心部のオフィスや店舗が閉鎖されているのはわかります。

しかし、彼らの多くは自宅で仕事をしていたり、仕事は休んでいても給料はもらい続けている人も多く、どうも経済的困難の実感が伝わってきません。

それに対し、郊外の住宅地や農村部、タイ人だけが訪れるような地元の観光地を回っていくと、やはりほとんどすべての店が閉まっていて、風が通り抜けるバンクンティアンの水上オープンレストランまでが閉鎖されていることに気が付きます。

そういうのを目の当たりにすると、こういうビジネスで生計を立てている中低所得層の庶民はそれこそ収入が途絶えて生活が困窮しているに違いないとわかるし、今のロックダウンでタイ経済が受けているダメージは相当なものだと実感するのです。

怖いスタグフレーションがやってくる

急激なタイバーツ安によって、そのうち国内ではもっと大きなインフレが始まります。こうなると、現金を持っていても目減りしていく一方なので、我々個人も本来はインフレヘッジ能力のある株や不動産に資金をシフトするべきなのですが、アメリカと違って株式市場は低迷しているし、今の新築完成在庫だらけのタイ不動産市場に強いヘッジ能力があるとも思えません。

また、タイ人労働者の9割が減収になったという統計も出ている中、インフレが進む中での景気低迷による収入減が進行しています。つまり、タイ経済は恐ろしいスタグフレーションに突入する可能性が高いということです。

こうなると、タイバーツをある程度持っている人は資金をどこかにシフトして逃がしてやる必要があります。同じ現金ならやはり米ドルなのですが、既に1ドル=33.47と2月から1割以上ドル高になっているし、特に私の場合は今さらという気もします。

ちなみに、2018年から2019年にかけてバンコクの投資用不動産を全部「出口」処分した結果、ある程度まとまった現金を持っていたのですが、当時のタイバーツはまだ独歩高が続いていたので定期預金にしていました。その後、パンデミックが始まり、昨年末あたりでバーツ高も終わりと判断して少しづつ米ドルに交換してきたのですが、今思えばもっとドルにしておけばよかったと思っています。

リスクヘッジの対象は?

そんな状況の中、今、私が考えているのは金(ゴールド)がいいのではないかと思っています。金はそれなりにインフレヘッジ能力があるにもかかわらず、運よくまだ値上りしていません。将来値上りするかどうかは別にしても、少なくともタイバーツのように底なしで売られるリスクを考えると、タイだけでなく世界に通用する資産である金に避難するのはありだと思っています。

そしてもう一つ、せっかくの底値買いのチャンスでタイのコンドミニアムを安値で拾うという手もあります。ただし、これは逆張り投資なので相当な価格メリットが必要です。

現在私が個人的に持っている投資クライテリアは、新築でも中古でも当初プリセール価格の2割安、です。もちろん、自分の眼鏡にかなった物件であることが前提条件で、安ければどれでもいいというわけではありません。

例えば、オンヌット駅前にある今の私の自宅は2012年にプリセールで11万バーツ/㎡で買い、2014年に竣工引渡しを受け、今年で築8年目です。人気の高い高層階角部屋の2ベッドルームを買ったので、2018年にロビーにオフィスを構える館内エージェントであるバンコクレジデンスに聞いたところ、実勢価格は15万バーツ/㎡~16万バーツ/㎡ということでした。

それが、パンデミックにより今の時価はほぼ買値に戻っています。つまり、プリセールから丸9年間でいってこいをしたわけです。ただし、もしこの部屋が今9万バーツ/㎡以下で買えるのであれば、私は喜んで買い増しするつもりです。15~16万バーツから9万バーツへダウンということは4割以上の値下りということになりますが、これが今の私の投資クライテリアになっています。

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