デルタ株は集団免疫の防御をも打ち砕く!

集団免疫を獲得した英国でささやかれる疑問

日本のニュースでは、ワクチン先進国の英国がとうとう集団免疫を獲得したのではないかと報道されています。そこで、英語のニュースを調べてみると、当の英国では既にどうもおかしいという意見が出てきています。

ちなみに、従来のアルファ株の時にいわれていた、人口の60%から70%が免疫を持てば集団免疫ができるという理屈は、すでに崩壊しているそうです。つまり、感染力の極めて強いデルタ株に対しては、最低でも80%以上が免疫を持たなければ集団免疫を獲得できないということです。

さらに問題は、90%以上ものイギリス人が少なくとも1回のワクチン接種を、そして70%以上が2回接種を終えているので、既に集団免疫を獲得したはずなのに、感染者があまり減ってないというのです。

確かに、今の英国の感染状況を見ても死者は激減していますが、感染者は1日に3万人も出ていて有効な集団免疫効果は出てないと指摘されています。

つまり、これはワクチンを打った、もしくは過去に感染した人だけが持つ免疫抗体により、感染はするが重症化せず、従って死にも至らないという効果が出ているだけであり、ワクチンを打たなかった人でも集団免疫により感染しなくなるという相乗効果は起こってないということのようです。

集団免疫とは?

そそこで、集団免疫とは具体的にどんなものかと調べてみると、こんな説明がありました。

ある病原体に対して、人口の一定割合以上の人が免疫を持つと、感染患者が出ても、他の人に感染しにくくなることで、感染症が流行しなくなり、間接的に免疫を持たない人も感染から守られます。この状態を集団免疫と言い、社会全体が感染症から守られることになります。
なお、感染症の種類によって、集団免疫を得るために必要な免疫を持つ人の割合は異なります。また、ワクチンによっては、接種で重症化を防ぐ効果があっても感染を防ぐ効果が乏しく、どれだけ多くの人に接種しても集団免疫の効果が得られないこともあります。

厚生労働省

まさに、デルタ株については、このワクチン接種で重症化を防ぐ効果はあっても集団免疫効果はないという説明に合致しているように思えます。

じゃあ、どうすりゃいいの?

 I am not sure I have ever believed that we can actually get to herd immunity against infection, but we can get much closer to the point against moderate to severe disease. The point is, as we develop immunity to the virus — and the best and safest way of getting it, by the way, is through vaccination 

私はこれまで集団免疫でコロナの感染自体を食い止めることができると考えたことはない。むしろ、感染しても中等症や重症になるリスクを避けることができると考えている。つまり、この免疫を獲得する最良で最も安全な手段はワクチンを打つことなのである。

Bloomberg

ワクチンを打たなくても自然感染して自力で免疫抗体を獲得する方法もあるので、ワクチンが嫌いな人はこれもありです。もっとも、デルタ株はアルファ株に比べて数倍強力で、運悪く重症化すると面倒なことになるので、やはり、ワクチンの方が安全だとは思いますが…。

Professor Willem van Schaik from Birmingham University told FactCheck: “The focus on ‘herd immunity’ has been somewhat confused from the start of the pandemic as the underlying assumption of herd immunity claims was that those that had antibodies to SARS-CoV-2, either through vaccination or prior infection, would be entirely protected from re-infection and would no longer transmit the virus.

バーミンガム大学教授談:人々は集団免疫に対して当初から混同しているところがあり、一度ワクチンもしくは自然感染でコロナに対する集団免疫ができれば、それ以降は2度と感染が起こらないと思っている。

“This is true for a number of infectious diseases (with measles probably being the most important example) but SARS-CoV-2 is a different type of virus that can still infect people that have antibodies. Importantly, upon infection symptoms will be generally mild in these individuals but they will still be able to transmit the virus.

これは多くの他の伝染病に対しては正しい。しかし、コロナウイルスは別であり、免疫抗体を持っている人でもまた感染するのである。しかし、重要なのは、たとえまた感染しても免疫によりその症状は軽くなるのである。ただし、彼らは他の人にも病気を移していく。

“It is becoming increasingly clear that we will have to deal with SARS-CoV-2 for many years, and possibly even decades to come. It thus remains crucially important for as many people as possible to be vaccinated against COVID-19 as this provides protection against serious illness.”

最近明らかになってきたのは、コロナは完全には克服できず今後何年間も、もしかすると何十年間も続く伝染病になるということである。従って、できるだけ多くの人達がワクチンを接種して重症になるのを自己防御するしかない。

Channnel4 News

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