今のドル高タイバーツ安、今後はどうなる?(その1)

このところ、顕著なドル高バーツ安の流れが続いていますが、これに関して2日前にこんな記事が出ています。

The Thai baht, this week, fell to a 4 month low against the US dollar at ฿30.50 as market sentiment in the United States shifted sharply with an increasing value placed on bonds and rising borrowing costs.

今週、タイバーツ相場は1ドル=30.5バーツとこの4カ月で最安値を付けた。この原因は米国の金利上昇によりマーケットセンチメントが変わったからである


上の日足チャートでもわかるように、昨年11月3日のアメリカ大統領選でトランプ大統領が負けて以降、海外から大量の資金がタイに流れ込んできたことで、急激なバーツ高が進んだともいわれています。

ただ、この資金はいわゆるホットマネーであり、不動産投資や設備投資などの長期投資目的ではありません。従って、米国での金利が上昇した途端、早速還流が始まっているわけです。

ドル高バーツ安3

私個人としては米ドルに対するバーツ高は行き過ぎと考えていたので、2ヵ月ほど前になりますが「やがてタイバーツのスイングバックが始まる?」と題して2回にわたり、ドルバーツのレートがここ10年で見た場合の1ドル=30バーツという限界値に近づいてきたこともあり、いずれスイングバックが起こるので米ドル購入のチャンスではないかと書きました。

そして今、米ドルが復権しつつある中、やっとバーツ高に歯止めがかかり、タイ中央銀行やタイの輸出産業にとってもホッと一息というわけです。

もっとも、今のはバーツの独歩安ではなく、むしろ米ドルの独歩高なので、一概には安心できませんが…。

ドル高バーツ安1

以前にも書きましたが、私も昨年からコスト平均法で定期的にドルを買っては定期預金してきたのですが、現時点での平均購入コストは1ドル=31.5バーツとなっています。

従って、このグラフにあるように今朝の交換レートはバーツ安がさらに進んで30.8ではあるものの、まだ為替差損が出ていることになります。もっとも、受取利息も考慮すれば中長期的にはそう大きく損することはないだろうと考えているのですが…。

一方で、昨日も書いたように、当面、タイの不動産市場は「一寸先は闇」の状態であり、運を天に任せて何千万円もの資金をコンドミニアムに投資する気にはならないし、税務上の非居住者となって今年でやっと10年になるので日本に資金を戻すつもりもなく、とにかく今は外銀で米ドルにして温存しているわけです。

さて、私がタイバーツの保有を避けて米ドルに換えている理由の一つにタイ政府の資金流動性の問題があります。つまり、政府はコロナ禍で大量の資金を使ってしまったため、そして今年もまだ相当な資金を使う予定であるのに対し、政府に資金がなくなりつつあるというものです。

これはトムヤムクン危機の時と同じ資金流動性の危機であり、万が一、再びタイバーツ暴落などとなれば怖いからです。

次回に続く

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