地価推移から将来の有望ロケーションが見えてくる(その3)

これは以前、私が著書の中で使った2017年に地価が高騰したバンコクのトップ13駅の表です。ただし、これらは駅周辺の地価ということであり、前回のプライムである特定の1地点の最高価格表とは単純に比較できませんが、住宅地の地価という意味では、むしろこちらの方が参考になります。

ちなみに、バンコクのコンドミニアム市場に異変が生じ始めたのが2018年の9月頃からです。当時このブログでも、それまでイケイケで爆買いしていた中国人だけでなく、一部のタイ人投資家までが一転して契約キャンセルに動き始めたことから、マーケットに異変が起こっているので転売目的で買った投資家はもう売却した方がいいと書きました。

一方、私が投資アドバイザー契約をしていた日本の法人投資家に対しても、これ以上の購入を中止し購入済みの予約権もすべて売却するようにとアドバイスしたし、同時に私自身もトンローに持っていた3つの投資物件をすべて売りに出しました。

その後、2019年に入ると明らかに市場の失速が始まったものの、ちょうど運よく年後半から激しくなった香港の民主化デモの騒ぎで、香港投資家が避難用にとバンコクのコンドミニアムを買い始めた流れに乗れ、何とかコロナ禍が始まる前の2019年末までに全部売却できました。結局、市場が売り手市場から買い手市場に変わる難しい時期であったことから、売却に1年以上の時間を要したわけです。

そういう意味では、2017年というのは外国人投資家だけでなく、タイ人投資家もガンガンの強気でコンドミニアムを買い漁っていた最後の年であり、その時に彼らの間で将来有望だと注目されていたのがこれらの駅だったということになります。

そこでわかるのは、タイ人実需層をも含めると当時からBTSスクムビット線沿線の南方面(黄色の駅)の人気が高く、地価上昇トップ13駅の内、7駅が入っています。すなわち、街はこれから南に向かって発展するということです。

さらに、この年に最も地価が上昇したオンヌット駅は、昨年もタイ人アッパーミドルクラスの人気ナンバー1と人気は衰えていません。2017年に70万バーツ/4㎡だった地価は、100万バーツ/4㎡を超えていると地元のブローカーから聞いたのが1年以上前のことだったので、先の表にあるように昨年末でエッカマイが165万バーツ/4㎡をつけたのなら、2駅先のオンヌットの地価もさらに高い水準になっているはずです。

それに、2016年以降、中国人が爆買いしたラチャダーピセーク通りに比べれば、プラカノーン以南はまだ中国人投資家のプレゼンスが比較的小さかったこともあり、スクムビット線の南側沿線は比較的早く需給が引き締まってくると考えています。


次回に続く

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