Honk if you want Prayut out! (Bangkok Post)、プラユットを追い出したいなら警笛を鳴らせ

権力の座は誰をも虜にする

今日からいよいよ厳しいロックダウンが始まりました。しかし、昨年と違ってレストラン業界などでは政府の一方的な命令に不満を持つところも出てきて、店内での飲食は禁止となった時もそれに従わず抵抗するところも出てきています。もう1年半も続くコロナで、みんなもう余裕がなくなってきているのがわかります。

確かに、6月に始まったテーブルに座って食事をするのは全面禁止で持ち帰りのみというのも釈然としない話で、離れて座るか一人で座ればいいわけで、経済的なことも考えたらとにかくあまりに無慈悲だったという気もします。

一方で、昨年後半あたりから国民からの声に耳を傾けなくなり、あちこちで癇癪を起しては怒鳴り散らし、独裁者のように命令を下すようになってきているプラユット首相に対し、国民から辞任を要求する勢いがこれまでになく高まっています。

今回、デモ隊が主張しているのは以下のような内容ですが、私も2014年のクーデター時からタイの様子を見てきたので、この意見には全くそうだと思います。

“Gen Prayut claimed the country had been in crisis so he had no choice but to stage a coup. He then promised he would not stay long. But seven years have passed and we wonder whether he has a clock in his house. Now it’s clear the one who instigated an unprecedented crisis is Gen Prayut himself”.

プラユット首相はタイが(反政府運動の動乱で)危機的な状況にあったため、クーデターで納める以外、他に方法がなかったといった。そして、彼は長くはここに留まらずすぐに政権を返すといったが、あれから既に7年が経った。一体彼の家には時計というものがあるのかと思いたくなる。そして今、これまでになかったような大きな危機を招いているのは、まさにプラユットのせいなのだ。

バンコクポスト

確かにクーデターが起こった時は、それまで1年近くの長きにわたったス・テープの反政府運動によるインラック政権とのバトルに経済は停滞し、国民ももう辟易していたので、軍部が力で解決したことに、国民全体がクーデターを受け入れてホッと安心していたものです。

しかも、プラユット首相は事態が落ち着けば民主主義に基づいて選挙を行い、政権を引き渡すと約束していたのですが、それがもう8年目に入り、最近は権力の座を明け渡す気もないようで、2023年6月の任期まで辞任しないと公言しています。それに、ひょっとすると2023年には再選を狙ってくるかもしれませんね。

デモ隊が画策する現政権打倒策

タイの国会議員総数は500人で、現在はプラユット首相率いるPPRP(パラン・プラチャーラット党、119人)、それと連立政権を組む20近い政党を合わせて271人の国会議員が与党側にいます。

一方、野党であるプアタイ党と前進党は合わせて187人なのですが、もしいくつかの政党を連立政権から脱退させることができて与党が過半数割れを起こした場合、今後予算の審議等、与党が勝手に決めることができなくなり、プラユット首相の独裁政治を止められるということで、デモ隊はいくつかの政党に働きかけているようです。

もっとも、なかなかうまくはいかないだろうとは思いますが、「プラユット政権が続く限りタイバーツ下落は続く?」でも書いたように、プラユット首相を支持する人が少なくなった今は、政権交代が国民の総意ではないかと思えます。

ところで、クーデターを起こしたとき、オバマ政権やEU諸国の民主主義陣営がクーデターを非難したため、プラユット首相はそれならと中国にすり寄っていきましたが、そのおかげで今回のコロナのワクチンについても役に立たないシノバックばかり購入しているのかもしれません。これが政治の力学であり、タイは昔から歴史が証明するように、こういうのに長けているのです。

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