再びバンコク・ロックダウンか!

制御不能となった感染拡大

今朝のバンコクポストによれば、過去24時間の新規感染者が7,000人を超えました。CCSA(COVID-19問題解決センター)はこの調子で拡大すれば、来週にも10,000人を超えると見ていて、いよいよ首都圏ロックダウンを検討すべきという考えのようです。

2週間ほど前に「ロックダウンを避けた首相にタイ産業界が反発!」で書いたように、もともとタイの各産業界などは、政府の局所的な対応しかしないBubble and Seal策程度では感染拡大は止められないとし、このままでは地方にも広がってしまうだけでなく、医療崩壊を起こす可能性が高いので、直ちにロックダウンをして感染を食い止めた方がいいという意見でした。

しかし、結局政府はロックダウンに踏み切らず、その後も感染者数が増加し続けた結果、とうとう重症患者のベッドが不足し自宅に放置状態になるなど、医療崩壊が起こりつつあります。

野外病院の病床設置に動く政府

これに対し、政府は急遽スワナプーム空港の新ターミナルをフィールドホスピタル(野外病院)として使うことを決定しましたが、これで5,000床のベッドを設置し感染者を収容できるそうです。

また、各地のお寺でも野外病院としてベッドを入れつつあり、何とか感染者増に対応しつつありますが、実際にはもう感染拡大については制御不能状態で、ロックダウン以外、打つ手がないのではないかと思います。

従って、このまま新規感染者がさらに増え続ければ、バンコク首都圏、1都5県のロックダウンは避けられないように思いますが、今思えば、もし2週間前にロックダウンに踏み切っていれば、また違った結果になっていたのかもしれません。

生活困窮者を援助できない政府

The lockdown last year cost about 300 billion baht and people and the country were in much better economic shape then. A similar one this month could easily cost 300 billion baht per month and still not make up for all the economic losses for people reduced to hand-to-mouth living with no more savings left to survive.

昨年のロックダウンでは3,000億バーツ/月のコストがかかったが、国民や国も今よりまだずっと余裕があった。しかし、もし同じようなロックダウンを今月行えば、月間3,000億バーツ程度では経済的損失を補うには遠く及ばない。というのも、多くの国民には最低限の生活をする蓄えももう残ってないからである。

タイガー

しかし、ロックダウンする場合の問題の1つは、政府にもうお金がないことです。昨年のロックダウンでは、わずか1か月で3,000億バーツ(1兆円以上)ものコストがかかったそうです。

あの時はラオチャナ(我々は勝利する)やラオマイティンガン(我々は誰も見捨てない)といった政策で、政府は生活に困窮する国民にふんだんに生活援助金を出したりしてサポートしましたが、さすがに資金を使い果たした今回は、ちょっと無理かもしれません。

従って、今回の第3波で政府がこれまでロックダウンを避けてきたのは、タイ経済に与えるダメージだけでなく、ロックダウンで多くの人が失業しその生活保障として払うお金がないというのもあると思います。

特に、コロナで経済危機が起きてからもう1年以上になります。人々は貯金を使い果たし、ここで再びロックダウンが始まるとなれば、生活に困窮する人の数は前回の比ではないはずです。

特にタイの場合、GDPの2割を占める観光産業が手ひどいダメージを受けていることから、フィリピンやインドネシアといった同じくコロナの影響で経済が低迷する他のASEAN加盟国に比べても、状況は最悪なのかもしれません。

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