中国ワクチンを避けるタイ在住のエクスパットたち

効かない中国製ワクチンを武器にワクチン外交を続ける中国

Countries that relied on Chinese-manufactured coronavirus vaccines are experiencing a surge in cases, suggesting the shots may not be effective at stopping the spread of new infections, particularly those caused by highly transmissible variants.

中国製ワクチンを使った国々は今、再び感染拡大の渦中にある。というのも、中国製ワクチンはあまり効果がないだけでなく、特に感染力の強い変異株には効かないからである。

ワシントンエズザミナー

既に中国ワクチンは効かないというのはよく知られていますが、香港の医療機関によれば、こういう中途半端なワクチンでは、体内に入ってきたウイルスが生き延びる過程で返って耐性をつけてしまい、新たな感染力の強い変異株を作り出してしまうリスクもあるそうです。

それにもかかわらず、昨日も新たに200万接種分のシノバックが中国からタイに届きましたが、これで全部で1,050万接種分のシノバックがタイ全土で打たれるわけです。

データの開示を拒む中国ワクチン企業

The government-run vaccine manufacturers have withheld much of their clinical data on breakthrough infections — that is, new infections among those who have been vaccinated. 

(シノバックとシノファームの)中国国営ワクチン会社は、これまでワクチンを打ったにもかかわらず感染してしまったケースに対するデータの開示を拒んできた。

ワシントンエズザミナー

このように情報を隠ぺいして、自分に都合の悪いことは一切公開しない中国のワクチンなど信用できませんが、それでも資金力のない発展途上国では、引き続き中国製ワクチンを使うしかないわけです。

しかも、シノファームとシノバックの2つに対しては、その治験データが不足しているので判断できないとWHOは自分でいっておきながら、結局無責任に見切り発車で認可してしまった結果、COVAXを通じて中国製ワクチンはさらに世界に広がることになり、このままでは中国のワクチン外交の勝利ということになりそうです。

これに対し、今回のG7では、向こう2年間で10億接種分のワクチンを発展途上国に供給することが決まりました。そうなればどの国も中国ワクチンよりも西側のワクチンを使いたいはずなので、これがうまくいけば中国のワクチン外交を失敗させることができるのかもしれません。

各国のタイ在住エクスパットに対する対応

さて、こんな状況下、タイ在住の外国人エクスパットも考えは同じで、いくら無料とはいえシノバックのワクチンは嫌だという人も多くいますが、これに対する各国政府の対応がタイガーに載っていたのでまとめてみます。

1.アメリカ: 政府としては在タイのアメリカ人に対するワクチン供給は不可。ワクチンを接種したければ、一旦アメリカ本国に戻ってきて接種してほしい。(タイ在住の公務員や軍関係者等、国の仕事で来ているエクスパットに対しては政府がワクチンを支給して接種済のようです。しかし、在タイのビジネスマンやリタイアリーの民間人の団体は、ブリンケン国務長官にタイ国内でファイザーワクチンを接種できるようにしてほしいとの嘆願書を送ったものの、結局受け入れられなかったようです)

2. オーストラリア: アメリカと同様、ワクチン供給は不可であるが、在タイのオーストラリア人にはタイ政府の無料接種を受けられるようにサポートする

3. フランス: 55歳以上の在タイフランス人は全国各地のバンコク病院でジョンソンアンドジョンソンのワクチンを無料接種可

4. 中国: 在タイ中国人は、中国政府が無償供与したシノバック、50万接種分の中から優先的に無料接種可(タイ政府も了承済)

5. 日本: 在タイ邦人で、日本で転出届を出していて住民票がない人は、8月1日以降成田空港と羽田空港でファイザーの無料接種が可能となり、ワクチン接種証明書も発行する。ただし、タイ現地でのワクチン接種は不可。もっとも、日本政府もフランス政府や中国政府がやっているような特別なアレンジをしてくれて、日本がタイに無償提供するアストラゼネカの一部を、在タイ邦人に優先で接種できるように計らってくれれば大助かりなのですが…。

どうせワクチン接種を受けるなら日本の方が安心

以前、このブログでも書きましたが、タイの無料ワクチン接種に付いている保険はタイ人にしか適用されないようで、その場合、我々は副作用が心配なら別途保険に入る必要があります。また、たとえ外国人もその保険でカバーされるとしても、死亡時給付金はわずか40万バーツと安く、もし障害が出たり入院したりした場合、十分な医療費が出ない可能性があります。

その点、どうせ無料でワクチン接種を受けるのなら、効かないシノバックでなくファイザーを接種でき、しかも、上の表のように副作用に対する政府の保証も厚い日本でやった方が安心できます。

ただし、問題はワクチン接種を終えてタイに戻ってくるときです。現在のように2週間の隔離検疫があると大変ですが、日本政府の在タイ邦人に対する無料接種は来年1月まで行うようなので、先日プラユット首相が公言した通り実行されれば、120日以内、つまり、遅くとも10月下旬までにはワクチンを接種した外国人は隔離検疫なしでタイに入国可能となります。その場合、私も一時帰国を兼ねてファイザーを2回接種するために、1ヵ月ほど帰国したいと考えています。

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