タイのコンド市場、中国人投資家依存では復活しない(その2)

さて、プラユット首相は先日、120日以内にタイを外国人観光客に開放すると発表しました。それを受けて、大手デベロッパーサンシリの社長も、第4四半期からタイの景気は上向くとのコメントを出し、観光客が増加しコンドミニアムの売行きも回復するという楽観的な予測をしています。

しかし、本当にそんなに簡単に不動産市場が回復するのかどうかは疑問であり、この業界特有のポジショントークとしか、私には思えません。

確かに、外国人の入国規制をなくせば、まず最初に過去1年間で35%も減ってしまった就労ビザを持つ外国人ビジネスマンが次第に戻ってくると思います。それに伴い、景気低迷もやっと底を打つとは思いますが、カシコン銀行などはそれは穏やかで時間のかかるU字回復と予想しています。

ただし、「プラカノーン~オンヌットの市場予測」で書いたように、外国人向け賃貸市場は需給が次第に好転してくると思うので、外国人の賃貸需要が大きいエリアの人気物件を底値買いして、数年間賃貸しながら売買市場の回復を待つというのなら、それはありかもしれません。

一方、外国人観光客もサンドボックス計画等を通して次第に増加してくるとは思いますが、海外旅行は可処分所得が十分あって初めて需要が出てくるものなので、世界各国の国民が所得に余裕が出てくるまでにはまだ時間がかかります。

同時に、タイ経済も相当疲弊していて、国民の9割が収入減になっているといわれる中、GDPに対する家計債務も9割近くになっています。これに危機感を持つ金融機関がNPLの発生を恐れて住宅ローンの審査を一層厳しくした結果、特に中低所得層の住宅ローン申請に対する与信却下率も高止まりしたままです。

従って、こういう状況下では国内実需層の住宅購買意欲が回復するには、少なくともまだ2、3年はかかるだろうと思います。

1. กลุ่มต่างชาติผู้มีความมั่งคั่งสูง 外国人富裕層
2. กลุ่มที่ต้องการทำงานจากประเทศไทย タイで仕事に就きたい層
3. กลุ่มผู้มีทักษะเชี่ยวชาญพิเศษ 特別なプロフェッショナルとしてのスキルを持つ層
4. กลุ่มผู้เกษียณอายุจากต่างประเทศ リタイアした外国人層

プラチャーチャート・トゥーラギット

ちなみに、タイ政府も国策として購買力のある外国人を国内に呼んでお金を落としてもらいたいと考えています。このリストがその主な対象グループですが、果たして中国人ミドルクラスがここに入るかというと疑問です。

特に不動産に関しては、高額な不動産を購入した外国人に対して10年間のビザを出す、簡単な仕事ならワークパミットなしでも働けるようにする、また、リース物件のリース期間を現在の30年から99年にする等、政府はいろいろとインセンティブ策を検討しているところです。

しかし、既にタイに住みたい人のためにエリートカードの制度があるし、50歳以上であればリタイアメントビザの制度があることから、これらのどれもわざわざ高額な不動産を買ってまでというインセンティブにはならないような気がします。

敢えていえば、ある程度高額な不動産を買う投資家には永住権を発行する案だろうと思います。やはり、永住権を取得できるとなると、特に中国人は強く興味を持つと思います。もっとも、これについては一時議論されていたものの、最近は話が出なくなりましたが…。

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