将来検疫なしで日本に一時帰国したいならシノバックはダメ

EUで検疫なしの往来開始

EUコミッションの告示によると、ワクチン接種が進んできたEUでは、7月1日からいよいよデジタルグリーンサーティフィケート(Digital Green Certificate)と呼ばれるワクチンパスポートを持つ人がEU27ヶ国間を自由に行き来できることになります。

さらに、ワシントンポストによると、アメリカ人などのEU外からの観光客についても、EUが認可したのと同じワクチンの接種証明書があれば、EUに検疫なしで自由に入国できるようにするということです。

残念ながら、ワクチン接種が出遅れている日本はまだ難しいようですが、将来的には両国家間で認可されているワクチンの接種証明書さえ保有していれば、日本人も検疫なしでEUやアメリカ、カナダ、オーストラリア等の西側先進国への旅行が可能になるはずです。

ただし、現在EUが認可しているワクチンはPfizer, BioNTech, Moderna, AstraZeneca, Johnson & Johnsonの5種類だけであり、これ以外にはWHOが認可したシノファームとEU加盟国であるハンガリーが認可したスプートニクVについて、EU加盟国それぞれの判断に任せるということです。

しかし、ここにはシノバックは入っていません。それに、副作用や死人がたくさん出たからかもしれませんが、第3フェーズ治験結果のデータ開示をかたくなに拒んでいるシノバックを、EUだけでなく日本やアメリカも今後とも認可しない可能性が高いと思います。

その場合、タイに住む我々日本人はシノバックの接種証明書をもらっても、中国に旅行するのならいいですが、将来日本に一時帰国する際や欧米諸国に旅行する時に隔離検疫が必要になる可能性があり、6月7日から始まる外国人の接種予約はまずシノバックになると思うので、当面はやめておいた方がいいように思います。

追記:5月25日のバンコクポストによれば、WHOは今週末にもシノバックを認可するとのことですが、だからといってEUなどがシノバックの接種証明書を公式に認めるとは限らず、シノファームのように各国の判断に任せるというだけかもしれません。

自国のワクチンパスポート普及で対抗する中国

一方、オンラインニュースのVOAによると、ブラジル等世界70カ国に自国製ワクチンを供給している中国も、西側諸国に対抗してワクチン接種証明書の発行を推進しています。

しかし、欧米人や香港の中国人などは仕事で中国に行く必要のあるビジネスマンや中国に親戚等がいて頻繁に訪れる用があるような人しかワクチン接種に応じないようです。また、中国在住のアメリカ人などは中国製ワクチンは打たないという人が多いとのことです。

これも、中国製のワクチンは信用できないというのだけでなく、アメリカに一時帰国する時に中国ワクチンの接種証明書など持っていても、アメリカ政府が認めてないのだから何の役にも立たないというのがあります。

中国よりは恵まれているタイ在住の日本人

Foreign vaccines
Foreign Ministry spokesman said that China is willing to undertake mutual recognition of vaccinations with other countries. But he declined to comment on whether China would consider accepting and facilitating the WHO-approved Pfizer-BioNTech, AstraZeneca and Johnson & Johnson vaccines in the future. 

中国外務省スポークスマンは、中国は自国のワクチンを認可してもらえれば、外国のワクチンも認可する相互認可の用意があるといった。しかし、WHOが認可したファイザーやアストラゼネカ、ジョンソンアンドジョンソンを認可し、中国国内でもその接種を認めるかという質問に対しては答えなかった。

VOA

ところで、上の記事にあるように、中国は海外のワクチンを認可する代わりに、世界にも中国ワクチンを認可してもらいたいわけです。そうすれば、もっと中国製ワクチンが世界中に拡散できるわけですが、しかし、実際にそれらのワクチンを中国国内に輸入して、国民が接種できるようにするつもりはないようなので、中国在住の外国人も他のワクチンを選べないという問題に直面しています。

もっとも、中国としてもプライドがあるので、欧米が中国のワクチンを認可しなければ、当然中国もファイザーなどの西側のワクチンを認可しないということなのだろうと思いますが…。

その点、少なくともタイに住む外国人は、ここしばらくはシノバックの接種になるものの、早ければ6月末ごろから国内で生産されたアストラゼネカが出回り始めるし、10月には有料にはなりますがモデルナが輸入される予定なので、もう少し待てば世界で認可されているワクチンの接種証明書がもらえることになり、少なくとも中国に住む外国人よりは恵まれています。

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