なぜタイ政府はシノバックばかり購入するのか(その1)

恵まれた日本のワクチン接種

日本のニュースでは、現在使っているファイザーのワクチンだけでは間に合わないので、緊急でモデルナとアストラゼネカのワクチンの使用を認可したそうですが、世界で最も信頼されているワクチンが無料で接種できるわけですから、タイに住む我々日本人にとってはそれがちょっと羨ましく思えます。

日本と同様、タイもワクチン接種の普及に出遅れたため、急いで大量のワクチンを購入しつつあるわけですが、なぜかそれがかたくなにデータの提出を拒み続け、WHOが認可しなかったいわくつきのシノバックだからです。5月だけで350万接種分のシノバックがタイに届くということですが、来月以降もまだ届くそうです。

ちなみに、タイにいるアメリカ人たちも、大使館や軍で働くタイ在住の公務員だけがアメリカから送られてきたワクチンを接種していると知り、同じアメリカ人なのに一般人には接種しないというのは不公平だと、アメリカ政府に無料接種を請願したという記事がVOAに出ていました。

確かに、同じアメリカ国民で税金も払っているのに、海外にいるからという理由でワクチン接種を受けられないのはおかしいというのもわかりますが、これにはもう一つ理由があって、実は彼らもシノバックでなくファイザーやモデルナといったアメリカの安全なワクチンを接種したいというのがあるようです。

アメリカ同様に、日本のタイ在住公務員が日本政府から送られてきたワクチンを接種したかどうかまではわかりませんが、少なくとも我々一般人はタイの無料接種を受けるか、今の予定では10月頃に輸入が始まるモデルナの有料接種を待つしかないようです。

シノバックの安全性を必死で訴えるタイ政府

さて、タイ政府がシノバックだけに固執して次々と購入するのはおかしい、ということで上の写真のような疑問を投げかける調査機関もあります。

これを簡単に訳すと、左側の政府コメントが以下です。政府がシノバックを敬遠するタイ人に何とかワクチン接種を促そうとしているのはわかりますが、タイのFDA(食料医薬品管理局)にWHOを凌駕するほどの検査評価能力があると思うタイ人はほとんどいないと思います。

タイ国民へ。WHOはシノバックを今も認可してないが心配はいらない。なぜなら、タイ政府には自力でワクチンを検査し評価する基準があり、シノバックはその検査に通ったのだから安心していい。

タイ政府

これに対する某調査機関のソーポン博士のコメントが右側に書いてあるのですが、なるほどと思わせられます。また、タイ政府はシノバックを1接種17ドルで購入していると以前読んだことがありますが、確かにアストラゼネカが4ドルで買えるのに、なぜわざわざシノバックなのかは疑問です。

これはおかしい。タイのFDA(食料医薬品管理局)のいうことと、シノバックを認可しないWHO(世界保健機構)のどちらを我々が信用すると思うのか?
しかも、WHOが認可したワクチンの方が安く買えるのに、政府はどうして高いシノバックばかりを買うのか?
さらに、民間の医療機関がほかのブランドのワクチンを輸入して接種しようとすると、今度は政府経由でしかワクチンを輸入できないといい出し、しかもこれには別途個人の費用負担が必要なのである。

次回に続く

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