日本のFIREブーム、でも本当にこれでいいの?(その1)

FIREとは、日本でもここ数年30代、40代を中心に人気が集まっている生き方です。すなわち、できるだけ若いうちにそれなりの資産を築き、それ以降はその資産から上がる利息や配当、家賃収入等をベースにして、あとはセミリタイアして自分の好きな仕事をしながら質素ながらもお金に束縛されずに、思うままに生きていこうという考え方です。

私も50代初めにリタイアしてタイにやってきましたが、私の場合はリーマンショックの影響で世界の不動産市場が値下りし、勤めていた外資系投資銀行が2011年にリストラを始めたのをきっかけに、それなら仕方がないとアーリーリタイアすることにしたわけです。

従って、FIREのように積極的に早めにまとまった資産を作り、その後はセミリタイアしてお金に束縛されずに暮らそうなどと考えていたわけではありませんが、偶然、なりゆきで現在はバンコクでセミリタイア生活をしています。

しかし、年齢的に離れていることもあると思いますが、このFIREの考え方には違和感があり、私にはちょっとついていけません。かといって、私より10歳ほど年上の団塊の世代の考え方に対しても同じく違和感があるのですが、これが世代間ギャップなのだろうと思います。

ちなみに、私が30歳の頃、理由もなくどんどん上がり始めた株式市場の高騰を煽っていたのが同世代のファンドマネージャー達だったのですが、当時は新人類相場といわれていました。株価が上がる理由がないのにそれでも買い上がるので、こいつらはもう新人類だということからついた名前です。同様に不動産市場も値上りが始まり、その流れで私もアメリカやイギリスで不動産の開発や投資を行っていたわけです。

従って、バブルの初期に新人類と呼ばれていたこの世代に属する私は、生き方に対する考え方でも先の2つの世代の中間にいるようなので、私なりの目線でこのFIREについて思うことを書いてみようと思いました。

FIRE4

ところで、1980年代中頃にはすでに終身雇用は崩壊しつつあり、私自身もそれ以降何度か転職を繰り返してきたのですが、この辺は終身雇用時代を生きてきた団塊の世代とは時代が違うし、私はよくいわれる年金逃げ切り世代でもありません。

従って、今の30代の人達が、給料からたくさん天引きされたあげく、最後は年金破綻で取られ損になるかもしれないのなら、年金など払いたくないと考えるのもわかります。

それもあって、定年までせっせと働くよりも、例えば5,000万円とか1億円のある程度まとまった資産ができたら、さっさとFIREしようという生き方に人気が出るのも何となくわかります。

次回に続く

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