延期されたタイ航空のDデイ、しかし来週の水曜日で待ったなし

3月2日に飛ばなかったタイ航空、次のD-デイは5月12日」で、いよいよ5月12日に行われる債権者集会でタイ航空の会社更生法申請に基づく再建計画に対する賛否の投票が行われ、その結果、タイ航空が破産するか、それとも会社再建に向けて新しいスタートを切れるかがわかると書きました。

しかし、12日当日の債権者集会に先立って、10以上の大口債権者からさらに1週間待つので再建計画を再検討するようにとの要求がなされ、タイ航空の運命の日は5月19日と1週間だけ延期となりました。要するに、今の再建計画のままでは債権者の承認は難しいということなのだろうと思います。

今回の再建計画の詳細には触れませんが、700億バーツの負債の返済期日を10年間延長するなど、債権者にとって厳しい再建案となっていて、このままでは4,100億バーツの債務に対する13,000人の債権者から過半数の同意が取れず、タイ航空破産ということになってしまいそうです。

そこで、何とかこの再建案を承認してもらうために財務省が持ち出してきたのが、政府が500億バーツの債務保証を付けることで債権者が再建案を承認しやすくするということです。

こんなことをしたら、また国民の血税が無駄になるところですが、プラユット首相は直ちに却下したということなので、少なくともまた国民を巻き込んだ泥沼に入っていく危険性はなくなりました。それに、コロナ対策で相当な借金を抱えてしまっていて、タイ政府にはもう500億バーツもの債務保証を入れるような余裕などないはずです。

土壇場で何とかタイ政府から追加の援助を引き出そうとした債権者側ですが、結局これも失敗に終わったことで、19日の水曜に債権者は再建案を拒否し会社清算に進むか、それともタイ航空の自力再建に賭けてみるかを投票で決めることになります。

ちなみに、もし再建案を拒否した場合、タイ航空を解体清算しても債権者は自分たちが持つ債権の12.9%しか取り返せないという見積りが既に出ていて、このまま9割近い債権放棄を受け入れるか、それともどうせもう12.9%しか返ってこないのであれば、イチかバチかで再建案に賭けてみるかの正念場ということになります。

もしこれが、50%ぐらい戻ってくるというのであれば、迷わず債権者たちも会社清算に進むのでしょうが、12.9%では判断が難しいところで、タイ政府ももう一銭も出さないといっている以上、最後に彼らが下す結論に非常に興味があります。

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