タイランド太平記/バンコク コンドミニアム物語

タイでの生活とバンコクの不動産投資に関する情報発信

「タイランド太平記」
タイに興味がある、タイが好き、将来タイに住みたいという人のために、タイでの生活について、ジャンルを問わず思ったままのことを書いていきます。光があれば影があるように、タイにだって悪いところはたくさんあります。そして、やはり日本の方がいい、他の外国の方が住みやすそうだ、と思う人もいて当然であり、その参考になればと思います。

「バンコク コンドミニアム物語」
バンコクの不動産投資について、今起こっていること、これから起こること、そして投資のリスクや実践方法等、筆者自身も自己資金を使って投資しながら、その試行錯誤の中で得た経験を基に投資家目線で情報発信していきます。

外国語

タイ人も実は英語はすごく苦手(その3)

アジア各国の英語レベル
ところで、タイでは上流階級の人達は海外に留学していた人も多く、英語を流暢に話すとよくいわれます。しかし、これまでの私の経験上、一般のタイ人で英語がうまい人は実はあまり見かけません。

この分布図はEnglish Proficiency Indexと呼ばれるもので、世界100か国の英語レベルを調査し色分けしたものですが、アジアではフィリピンとシンガポール、マレーシアが“高度なレベル”であると評価されています。

タイ人の英語レベル
一方、タイは74位と世界的にも“非常に低い”レベルであり、年々順位が下降傾向にあるものの53位と何とかまだ“低い”レベルに留まっている日本に比べても、英語が苦手なことがわかります。

例えば、これはちょっと変な例かもしれませんが、先に書いた大手のタイ語学校、UTLには主に20代、30代の教師が20人以上いました。当然、
全員が大学を卒業して高等教育を受けているにもかかわらず、その教師のほぼ全員が英語をほとんど話せないのです。

また、英語で授業をやると聞いているアサンプション大学の学生が、BTSの中で隣に座っていて、流暢な英語で友人と話しているのが聞こえてきたことがあります。それをよく聞いてみると、英文法をちゃんと勉強してないので、単語が正しく並んでないまましゃべるため、私にはなんだか意味がよくわかりませんでした。

もちろん、同校の学生みんながそうだというわけではありません。ただ、タイ人は
日本人と違って文法や発音が間違っていても気にせず自信ありげに話す人が多く、流暢に聞こえますが、実際には文法をしっかり勉強している日本人の方が正しい英語を話すと私は思います。

日本では、わかったように日本の文法偏重教育を非難し、だから日本人はいつまでたっても英語が話せないのだ、という人が多くいます。しかし、これは私だけでなく、海外留学した日本人の多くがいうことでもありますが、英語は文法がしっかり頭に入ってないと、ある段階で必ず壁にぶつかってしまい、それ以上は上達しなくなります。つまり、中級以上になりたければ文法力がものをいうのです。

例えばEメールでもいいですが、その人の文法力は書いた文章を見ればわかります。文法力がないと長文が書けず、簡単な短文の羅列になります。しかも、それにもかかわらず文法の誤りが次々と見つかります。

そして、私の仕事上の経験からも、タイのデベロッパー等との英語によるメールのやり取りで、簡潔で論理的な文章を書いてくるタイ人ビジネスマンはほとんどいませんでした。そういうことからも、一般のタイ人ビジネスマンや大学生の英語レベルというのは実は大したことはなく、むしろ、とつとつと話す日本人の方が英語レベルは高いと思うのです。

日本人の英語レベル
もっとも、この時系列表からわかるように日本人の英語力もジリ貧で、毎年順位が下がっているわけですから、タイ人よりも英語レベルが高いといってもさっぱり自慢にはなりません。

これは、日本人の英語力が毎年低下しているのではなく、ワールドランゲージとして世界で英語が普及し、それに伴って中国や韓国といったかつては日本と同様、英語が苦手であった国がレベルアップしていく中、日本だけが取り残されているということです。

すなわち、
日本人の英語音痴は世界でもトップクラスということであり、政府がちょっと英語教育に力を入れたぐらいではなかなか治らないのかもしれません。だから、先に書いた著書の「タイ語って簡単?」の中で、もしどうしても英語が苦手なら、あまり文法の束縛がないタイ語の勉強をした方がいいかも、と書いたりもしたのですが...。

ところで話は変わりますが、この記事によると、タイ政府は英語教師以外に中国語のネイティブ教師も1万人雇い入れる計画とのことです。これからグローバルパワーとなる中国の経済力を考えると、中国語も非常に重要になるからだそうです。

しかし、現在タイに進出している日系企業は5,000社とも6,000社ともいわれる中、
自動車産業だけでGDPの2割のシェアを占めるというほど日本企業が貢献しているわけで、1万人とまではいわなくても、タイ文部省はせめて5,000人ぐらい日本人教師を雇って日本語教育にも力を入れるべきではないのか、と思ったりもするのですが...。


タイ人も実は英語はすごく苦手(その2)

English Teacher
さて、前置きが長くなりましたが、数日前のバンコクポストによると、
この写真にあるようにタイの文部大臣が、コロナが落ち着いたら英語教育に力を入れる。そのために、1万人の欧米人ネイティブスピーカーを教師として雇い入れると発表しました。

既に今、タイにはネイティブの英語教師が7,000人もいるそうで、欧米人の教師がプラカノーンやオンヌットあたりにもたくさん住んでいます。これが今後さらにその倍以上の1万人の増員というのですから、大変な熱の入れようです。

そういう意味では、スクムビットライン沿線のミッドタウンで、駅に近いコンドミニアムに対する欧米人の賃貸需要はもっと増えてくるはずです。


ちなみに、前回、自分の経験からも語学習得は若いうちに始めた方がいいということを書きましたが、タイ文部省によれば、語学習得に最適な年齢は実は7歳までであり、まずは幼稚園から小学生の英語教育に力を入れるそうです。

第2言語習得曲線
そこで調べてみると、確かにアメリカの研究結果でも第2言語を習得するのは7歳までが一番効率が高いことが立証されているようです。

しかし、こういうグラフを見てしまうと、私のように50歳を過ぎてから始める新しい外国語というのはかなり大変です。特にタイ語は読み書きが面倒なので、タイ語が好きであくまで趣味として勉強する、もしくはタイ人と結婚していたりして生活の中でどうしても必要、というのでもないとなかなか続きません。

従って、40歳以降の人は、むしろこれまで義務教育の頃から長年勉強してきた英語の方に力を入れる方が、本当は効率がいいのかもしれません。

実際、タイ語学校で知り合った何人かの30代の日本人で、当時日系企業での現地採用の職探しをしていた人達に聞くと、面接試験の中で採用担当者から、半年ぐらいタイ語学校で勉強して中途半端なタイ語ができるよりも、もっと英語を勉強して中級以上の英語力がある人の方が欲しいといわれるそうです。

さて、話が少し横にそれましたが、タイ政府はヴォケーショナルスクール(専門学校)の英語教育にも力を入れるそうです。なぜ専門学校なのかというと、タイはこれから海外からの投資を呼び込む東南アジアのハブにならなければならず、そのためには英語でコミュニケーションが取れる人材が不可欠だからということです。

以前、「東南アジアでリタイア、人気リゾートベスト3」でも書きましたが、個人投資家やロングステイヤーにとって、物価の安さと英語の普及は重要な選択基準です。タイは英語は普及していなくてもほかの魅力で人気ナンバー1を維持していますが、彼らのいう通り、タイ経済にとって英語の普及は今後ますます重要になってくると思います。

次回に続く
 

タイ人も実は英語はすごく苦手(その1)

UTL Thai Language School
私は元来外国語に興味があることから、2011年にタイに来て以来、途中で仕事が忙しくなったときは休みましたが、なんだかんだで3年近くタイ語学校に通っていました。

先日、コロナのロックダウン以降、生徒が集まらなくなり、とうとう20年の歴史に幕を閉じることになった
UTLという、バンコクでも最大級のタイ語学校(ウィクリート・ムアンタイ(タイの危機)はまだまだ続く)で勉強をしていたのですが、初めて習うタイ語の面白さにひかれて、当時のカリキュラムであった月曜から金曜まで毎朝8時から12時までの4時間、みっちり授業を受けた上に、午後は宿題をやったりと、結構真面目に勉強しました。

タイ語って簡単?

また、最初の著書でも「タイ語って簡単?」という不動産に全然関係のない話をわざわざ最終章に入れて、タイ語の面白さについて自分なりの考えを書いてみたりしたのですが、今となっては懐かしい思い出です。

もっとも、高いお金を出して本を買って読んでくれた人にしてみれば、なんで不動産投資の本にタイ語の話なんかが載っているのかと思ったかもしれませんが...。

しかし、その勉強のおかげで、少なくとも不動産に関する新聞記事は何とか自力で読めるようになり、それが契機となってこの不動産ブログを書き始めた次第です。

ただ、やはり50代に入ってからのスタートでは、若いころのような柔軟な語学習得能力はもうなくなっていました。だから、かれこれタイに9年も住んでいる今でも、タイ人と話していて、マイルールアン、つまり、相手がそもそも何の話をしているのかさえもわからない状況によく陥ります。

一方、
私は20代でアメリカに2年間留学し、30代で8年間ロンドンで駐在していたので、少なくとも英語の新聞や雑誌は特に抵抗もなく読みこなせるし、バンコクで映画料金が割安になる毎週水曜のムービーデイには、面白そうなアメリカ映画が来ていれば、字幕などなくても気軽に見に行くぐらいの英語力は今でもあります。

つい先日も、ムーランという面白い映画が来ていたのでアソーク・ターミナル21のSFXに早速見に行ってきましたが、あれぐらいきれいなスラングのない英語であればほぼ問題なくわかります。

従って、英語圏とタイ語圏の滞在期間はどちらも約10年と同じようなものでありながら、年齢による吸収力の違いは歴然としていて、よくいわれるように、語学というのは若いうちに始めた方が上達が速いということを本当に実感します。

次回に続く


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お問い合わせ先:bkk.condostory@gmail.com

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藤澤愼二 ฟุจิซาวะ ชินจิ

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