タイランド太平記/バンコク コンドミニアム物語

タイでの生活とバンコクの不動産投資に関する情報発信

「タイランド太平記」
タイに興味がある、タイが好き、将来タイに住みたいという人のために、タイでの生活について、ジャンルを問わず思ったままのことを書いていきます。光があれば影があるように、タイには魅力的なところも多いですが、悪いところもたくさんあります。そして、やはり日本の方がいい、他の外国の方が住みやすそうだ、と思う人もいて当然であり、その参考になればと思います。

「バンコク コンドミニアム物語」
バンコクの不動産投資について、今起こっていること、これから起こること、そして投資のリスクや実践方法等、筆者自身も自己資金を使って投資しながら、その試行錯誤の中で得た経験を基に投資家目線で情報発信していきます。

為替

やがてタイバーツのスイングバックが始まる?(その2)

バーツ相場の固定3
さて、私も常日頃からタイバーツの動向に注意していたので、昨年12月16日にアメリカ財務省がタイを為替操作国としての要監視国リストに入れたこと受け、「アメリカの監視強化でバーツ高はさらに続く?」と題してこのブログでもすぐに取り上げました。

しかし、実はその時には書かなかったのですが、同日付でアメリカ財務省は、スイスとベトナムを明らかな為替操作国であると認定したのでした。

そして今回、グルンテープトゥーラギットがこの社説でいっているのは、タイ政府には十分な通貨準備金があり、それを使ってバーツを適正なレートで米ドルにペッグ(固定)するべきだというものです。

これだけではよくわからないので、この社説のポイントのところだけを以下に紹介します。


แนะนำว่าค่าเงินบาทที่เหมาะสมควรจะตรึงกับดอลลาร์สหรัฐมาอยู่ในระดับ 34 บาทต่อดอลลาร์ จะช่วยให้เศรษฐกิจไทยโตได้ถึง 6-7% เงินบาทแข็งค่าแบบนี้คนส่งออกลำบาก ควรจะต้องให้อ่อนค่าลงอีก 10% เพราะขณะนี้รัฐบาล โดยธนาคารแห่งประเทศไทย (ธปท.) มีเงินสำรองเงินตราระหว่างประเทศ 2 แสนห้าหมื่นล้านดอลลาร์ หรือ 7.5 ล้านล้านบาท มีความสามารถจะตรึงเงินบาทเข้ากับดอลลาร์ในอัตรา 34 บาทต่อดอลลาร์ได้

タイバーツの米ドルとの交換レートを、適正レートである1ドル=34バーツでペッグ(固定)するべきである。これにより、今後年率6-7%でタイ経済は成長できる。つまり、今のバーツ高では輸出業者にとって困難な状況が続くので1割バーツ安にするべきなのである。タイ政府には国際通貨準備金として2,500億ドル(7.5兆バーツ)もの資金がタイ中央銀行にあり、1ドル=34バーツで十分交換レートをペッグできるのである
ในการใช้นโยบายทางการเงินของประเทศเรา เราไม่ได้เป็นประเทศราชของไอเอ็มเอฟ หรือเวิลด์แบงก์ เราสามารถกำหนดค่าเงินบาทต่อดอลลาร์ที่รัฐบาลต้องการได้ 

我々は自国の財政政策に関してIMFや世界銀行のいうことを聞く必要はないのであり、タイバーツの米ドルとの交換レートを自分で決める主権がある
ตัวอย่างประเทศเวียดนามที่เศรษฐกิจเขาฟื้นตัวได้เพราะรัฐบาลไปกำหนดอัตราแลกเปลี่ยนให้ค่าเงินดอง (VND) ต่อดอลลาร์ถูก เพื่อให้สามารถส่งออกได้ เพราะเป็นอำนาจอธิปไตยของเขา และทุกประเทศชมเชยว่ารัฐบาลเวียดนามเก่ง และรักชาติสมควรไปลงทุนที่นั่นโดยถอนการลงทุนจากไทยและจีน

例えばベトナムを見ればいい。ベトナム政府は輸出を援助するためにベトナム通貨ドンの対米ドルレートを下げた。適正な為替レートの維持は国家の主権であり、この政策によりベトナム経済は復活し、世界中から称賛されている。また、世界の企業は投資対象としてベトナムを評価し、タイや中国から撤退してベトナムに進出しつつある。

要はアメリカに為替操作国というレッテルを貼られても、
ベトナムは自国経済の回復を優先させた結果、世界から投資が集まるようになったのだから、タイ政府もタイバーツを適正レートで固定するべきである。そうすればまた海外からの投資や輸出も増えるし、経済回復も可能だというものです。

この辺については、つい先月、アメリカがベトナムを為替操作国と判断した以上、ベトナムにはそのうち何らかの経済制裁があるのではないかとも思うのですが、この社説のいうことが正しいのかどうかはわかりません。

ただ、すべては市場が決めるからそれに任すべきというのは簡単ですが、タイバーツのようなバスケット通貨にもなってないマイナーな通貨は、ジョージソロスのような為替レイダーによってもてあそばれてしまうリスクもあり、政府による一定の操作も必要だろうと思うのです。

バーツ相場の固定4
私としても、どう見ても今のタイバーツは高すぎると思っているので、遅かれ早かれいずれは市場の中でスイングバックが起こり、1ドル=34バーツの適正値に戻るのではないかと思っているのですが、タイ政府の政策やアメリカの経済制裁、米中対立等、為替変動には要因がたくさんあるのでいつ頃そうなるのかについてはさっぱりわかりません。

バーツ相場の固定5
ただ、最近はこの写真にあるように、日本円やタイバーツよりも米ドルが避難通貨として投資家に買われる傾向にあるようで、そろそろ反転スイングバックが起こってもいいようにも思うのですが...。

やがてタイバーツのスイングバックが始まる?(その1)

バーツ相場の固定1
เศรษฐกิจไทย ปี 2564 ที่คาดการณ์ว่าจะเติบโต 3-4% อาจจะเป็นไปได้ยาก ทางออกสำคัญคือ การตรึงค่าเงินบาทที่เหมาะสม อยู่ในระดับ 34 บาทต่อดอลลาร์ ขณะเดียวกันไมควรออกมาตรการล็อกดาวน์ ที่เป็นปัจจัยสำคัญที่ทำให้เศรษฐกิจไทยไม่ฟื้น

2021年のタイ経済成長は年率3-4%と予想されていたが、今はそれも難しくなってきた。この状況から抜け出すためにとにかくやるべきことは、タイバーツをその適正レートである1ドル=34バーツで固定相場とし、同時にロックダウンの回避である。

これはタイの日経新聞ともいえる、グルンテープトゥーラギット紙に今朝載っていた社説です。

私の場合、2019年にすべて売却した投資用不動産の売却代金がほぼ全額手元にあったので、タイバーツ高は行き過ぎというのと、不動産投資はしばらく休むべき時という考えから、昨年後半にバーツ高が始まると、ちょくちょく海外でのドル預金に資金シフトしてきたのですが、いつの間にか手持ち資金の半分近くが米ドル定期に代わってしまいました。

このブログでも「コロナを制して再び独歩高を始めたタイバーツ(その2)」や「そろそろタイバーツは売りのタイミング?(その2)」と何回かにわたり、米ドルに対してタイバーツは買われすぎであり、近いうちに反転スイングバックが始まるはずと、思ったままのことを書いてきたのですが、予想に反してバーツ高は今も続いています。

しかし、どう考えても今年はもうバンコクの不動産など買うタイミングではないし、一方でこのままほとんど利息も付かないタイバーツを普通預金で持っていても仕方がなく、引き続き米ドルシフトを増やしていくべきかどうか考えていたところです。

そんな時に今朝の記事を読んで、タイバーツの適正相場は1ドル=34バーツということで、
彼らも今の29バーツ台の相場は行きすぎと考えていることを知り、幾分ほっとしました。

バーツ相場の固定2
さて、ここで本題に入りますが、この記事で彼らが指摘しているのは、私が以前「やがてタイ経済の没落が始まる」で3回にわたって書いたのとほぼ同じで、このままではタイ経済は没落し、やがてベトナムにも追い越されてしまうという危機感です。

そして、今年のタイ経済を順調に成長させるにはバーツの固定相場制とロックダウンの回避が不可欠と指摘しているわけですが、次回はその内容を見ていくことにします。

次回に続く








 

コロナを制して再び独歩高を始めたタイバーツ(その2)

タイバーツ2
前回、「コロナを制して再び独歩高を始めたタイバーツ」の中で、タイバーツの独歩高がまた始まったのではないかということを書きましたが、あれから約2週間が経ち、このグラフを見てもわかるように当時の31.66からバーツ高がさらに加速しています。

以前このブログでも、1ドルが31バーツに近づくにつれて、バーツは実力以上に買われていると思うので、私個人は少しづつ米ドルに換えている、と書きました。

実際には、その交換した米ドルをカンボジアに送金し、高利回りのドル預金で運用しているのですが、この方が下手なバンコクCBDでのコンドミニアム投資より、利回りが高くなります。

しかも、著書でも書いたように、今の不動産市場は「待つも相場、休むも相場なり」の状況です。それならば、キャピタルロスや空室リスクといった不動産特有のマーケットリスクからしばらく離れて、5%以上の確定利回りがある米ドル定期預金で運用する方が魅力があります。

それに、カンボジアの方がタイよりちょっとカントリーリスクが大きいこと以外、この定期預金は「出口」リスクも小さく、バンコクでよほどの底値物件でも見つからない限り、無理に不動産投資をする時期ではないと思っていたからです。

しかし、その後、コロナ危機で一挙に1ドルが33バーツにまで戻ったので一旦中断し、しばらく様子見をしていたところです。それが、今朝の時点で30.985と、またも31バーツを割り込んできました。

こうなると、昨年末までにすべて売却できたバンコク投資用不動産の売却代金がまだかなり残っているので、そろそろまた米ドル買いを始めようかと考えているところです。


タイバーツ1
タイの新聞でも先日、上のようなカシコンリサーチの記事を載せていましたが、これによれば、エネルギーとエアラインがバーツ高の恩恵を受けるとのことです。

しかし、タイが今やろうとしている、コロナのコントロールに成功している中国や日本、韓国との間だけで観光客の入出国を認め合おうという相互協定、“トラベル・バブル”プランにとっては、タイバーツの独歩高はアゲインストです。

また、同様に不動産を含む外国人による投資にもマイナス効果となります。
現在のバーツ高はヘイブンカレンシー、つまり避難通貨として買われているので、中長期で資金が寝てしまう不動産市場にはあまり流れないのに、為替レートだけが投資家に不利に作用するからです。

タイ経済自体はよくないものの、コロナをうまく制圧できていることから一時的非難の安全通貨として買われているわけで、今後、世界でコロナの危機が落ち着いてくるにつれて、やがて他の国へと向かう可能性も高いと思うのです。

逆にいえば、今だけ
一時避難しているのであれば、今のうちにこのバーツ高メリットを享受して手持ちのバーツを米ドルに換えるチャンスだと、私個人は思っているわけです。

タイバーツ3
一方、中長期資金が使われる不動産市場にとって、為替レート変動の影響は大きく、昨年、中国人投資家の勢いが低迷することになった一つの要因が、一挙に進んだバーツ高人民元安だったのですが、上のグラフを見てもわかるように、4月以降、これがまた起こりつつあります。

そうなると、タイの不動産業界が期待している、年末あたりには中国人投資家が市場に再び戻ってきてまた買い始めるという筋書きにも修正が必要になるかもしれません。

タイバーツ4
一方、日本円に関しては、今のところ、まだそれほどバーツ高にはなっていません。日本円も安全通貨として買われる側面があるので、こうなっているのだろうと思いますが、それでもこれ以上バーツ高が進行してしまうと、日本からの投資や観光客も影響を受けることになりそうです。

いずれにせよ、このタイバーツの独歩高にはいいことがほとんどないので、今後も要注意です。

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コロナを制して再び独歩高を始めたタイバーツ(その1)

ドルバーツ
これが今朝の米ドルとタイバーツのレートで、1ドルは31.66バーツです。

昨年1年間続いたバーツ高により、タイバーツはブルームバーグからアジアで最もパフォーマンスの高かった通貨と称され、世界の機関投資家や富裕層によってヘイブンカレンシーとして買われていました。

その理由が、タイの経済自体はむしろ低迷していたにも関わらず、
これだけバーツ高になっても続く貿易黒字と巨額の観光収入であり、外国人投資家にしてみれば安全な避難通貨と見えたからでした。

これは、私のもう一つのブログ、「バンコク コンドミニアム物語」の中で、「まだまだ続くタイバーツの独歩高?(その2)」と題して、まだコロナウイルスの問題が大きくなってない頃、カシコン経済研究所のコメントを引用し、タイバーツは2020年もさらに高くなるという予想を紹介しました。

ところが、実際には昨年12月がバーツ高のピークとなり、今年2月以降はコロナの影響による経済不安と新興国からのドル資金引き上げの波にのまれて、短期間で一気に2019年初頭のバーツ高が始まったころのレベルまでドル高バーツ安が進んだのがわかります。

しかし、4月以降は再びバーツ高が始まり、ここにきてタイバーツ復活の傾向が明らかになっています。

円バーツ
また、これは日本円に対しても同じで、円安バーツ高傾向になってきていて、世界の主要通貨に対するタイバーツの独歩高が再び始まったように思えます。

この理由は、タイがほかの国に比べていち速くコロナの感染拡大を抑えられたこと、香港やフィリピンといった周辺諸国だけでなく、これから世界的な食糧難が予想される中、コメをはじめとする食料品輸出が伸びていること、そして、タイの観光産業にはそう遠くない将来、観光客が戻ってくると予測する調査機関もあって、タイバーツが再び買われているようです。

すなわち、昨年、カシコン銀行が予測していたシナリオに再び戻ってきつつあるということだと思います。

人民元長期推移
これは、不動産業界にとっては、外国人投資家を遠ざけてしまうのであまりありがたくないのですが、同様に、外国人観光客へも悪影響を与えます。

特に中国人にとって、昨年末はリーマンショック以降、最大の人民元安バーツ高となったため、2016年から増加してきた中国人投資家の不動産購入に急ブレーキがかかり、既に購入されていた新築不動産のキャンセルも相次ぐことになりました。

しかし今、タイの不動産業界と観光業界が市場回復に一番期待しているのが、中国人バイヤーであり、中国人観光客です。特に不動産業界などは、近い将来、中国人投資家が戻ってくることを前提に、ロケーションのいい物件や眺望のいい角部屋等の人気物件を売らないで温存しているという話も聞こえてきます。

しかし、年初のカシコン銀行予想通り、今後1ドルが30バーツの壁を突き破ってさらにバーツ高となるようなことになれば、すぐに以前のように中国人投資家や観光客が戻ってくるというのは難しいはずです。

タイバーツが再びヘイブンカレンシーとして世界の投資家から買われるのか、今後の為替相場からは目が離せません。

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