タイランド太平記/バンコク コンドミニアム物語

タイでの生活とバンコクの不動産投資に関する情報発信

「タイランド太平記」
タイに興味がある、タイが好き、将来タイに住みたいという人のために、タイでの生活について、ジャンルを問わず思ったままのことを書いていきます。光があれば影があるように、タイには魅力的なところも多いですが、悪いところもたくさんあります。そして、やはり日本の方がいい、他の外国の方が住みやすそうだ、と思う人もいて当然であり、その参考になればと思います。

「バンコク コンドミニアム物語」
バンコクの不動産投資について、今起こっていること、これから起こること、そして投資のリスクや実践方法等、筆者自身も自己資金を使って投資しながら、その試行錯誤の中で得た経験を基に投資家目線で情報発信していきます。

旅行

タイは中国人観光客の人気ナンバー1から陥落

中国人観光客
バンコクポストにHSBCが中国人に対して最近行った調査の結果、国外旅行先としてタイはもう人気ナンバー1ではなくなり、日本と韓国に追い抜かれたという記事が載っています。

その理由としては、最近は遠くよりも近場の国が好まれるようになったからということです。しかし、タイだって中国にとって十分近い国であり、これにはどうも納得できませんが、中国人の間でコロナ感染に対する心理的な恐怖感がまだ残っていて、できるだけ遠くには行きたくないと考えているということです。

ところで、今回の調査によれば、コロナ以前の頃に比べて、今はかなり先まで旅行の予約(主に国内旅行)が入っているということで、中国政府により長期間旅行が禁止されていたことに対する反動で、一挙に予約が入り始めているとのことです。

その中で国外旅行先の一番人気が、タイから日本と韓国へと移ったということなのですが、ただし、だからといってこれから日本に中国人が大挙してやって来るということでもないようです。

HSBCによれば、現時点では大半の中国人が国外旅行よりも安心できる国内旅行を好み、外国旅行に対する積極的な需要はそれほどないとのことです。

さらに、たとえ旅行先での隔離検疫が緩和されたとしても、少なくとも半年の間は行きたくないと
中国人のほとんどが答えていて、やはり国外旅行はワクチンが完成してからと考えています。

すなわち、中国人観光客はタイの隔離検疫がなくなったとしても、やっぱり感染が怖いので行きたくないというのが本音のようです。


The country's Ministry of Culture and Tourism made the announcement that China will continue to suspend outbound group tours and ban travel agencies from allowing inbound tours due to the risk of a resurgence in coronavirus cases this winter.

中国文化観光省は、コロナの2次波を防ぐため、この冬の間も外国への団体旅行の禁止及び外国からの観光客受入を禁止すると発表した。(バンコクポスト)

それであれば、「タイ観光産業復活のキーワードは、中国ファースト」で紹介したTAT(タイ政府観光庁)のいう、タイは中国人観光客にとって一番人気がある旅行先で、中国政府の海外旅行禁止が解ければ多くの中国人がタイにやってくるというコメントは、ちょっと短絡的すぎるようです。

実際、中国政府はタイとの2国間でのトラベルバブル(隔離検疫なしの往来)の提案に対しても消極的な態度のようで、どうもこれは実現しないような気がします。

中国政府にしてみれば、中国人観光客が国内旅行をしてくれるのであれば、海外から感染を持ち込んでくる心配もないし、外貨の流出にもならず、しかも内需拡大にもつながるのでその方が好都合です。

この辺が、GDPの2割にもなる観光収入に依存するタイとでは中国の経済構造が違うので、外国旅行解禁を急ぐ必要もないのだろうと思います。


観光収入

いずれにせよ、世界中にワクチンが行きわたり、もう感染のリスクはなくなったという状況になるまで、タイの観光産業、そして経済の回復も時間がかかるのかもしれません。



ドタキャン、香港-シンガポール隔離検疫免除の観光許可

トラベルバブル1
香港とシンガポールが、観光産業の壊滅的な打撃に対する起死回生の策として合意したトラベルバブル、すなわち隔離検疫なしの往来許可ですが、残念ながら施行開始前日である昨日の夕方、関係当局の判断により、突然のドタキャンとなってしまいました。

トラベルバブル3
その理由は、ここ数日、香港側で感染者がまたも増加しつつあり、昨日だけで43名もの感染者が出ただけでなく、しかもそのうちの13人が感染経路不明ということだからです。

感染経路が特定できない場合、今後集団感染が引き起こされるリスクもあるので特に注意が必要なのですが、それもあって急遽直前での中止を決定したそうです。

トラベルバブル2
タイと同様、香港もシンガポールも毎年たくさんの観光客が訪れていただけに、疲弊が続く観光産業を復興させる期待のトラベルバブル計画だったのですが、これでまた、先が読めなくなってしまいました。

しかし、この香港の例からもわかるように、コロナは打ち寄せる波のごとく今後も世界中で第4波、第5波と続いていきそうです。

以前、「隔離検疫なしで外国人を受入れ始めた国」で大失敗したモルディブの例を紹介しましたが、今度は感染リスクの低い香港とシンガポール間に限定した往来許可であればどうかという、東南アジアでは初めての試みだったのですが、結局スタートする前で突然の延期となってしまったわけです。

当然、タイ政府にとってもこれは他人事ではなく、現在中国との調整が進む、来年2月の春節休みまでにタイ-中国政府間で隔離検疫なしの往来に合意し、中国人観光客を呼び込もうというトラベルバブル計画にも大きな影響を与えそうです。

また、日本もつい先日、感染者増で国の安全度のランクが引下げられましたが、結局のところ「人類の希望、コロナワクチン・フェーズ3」で書いたように、外から感染者が入ってきてもその感染から身を守ることができるワクチンが出てこなければ、危険度の低い国家間だけに限定して双方の往来を認めるというトラベルバブル計画にはやはり限界があり、今後世界のどこでやっても失敗するということなのかもしれません。



旅行者にとってホテル代が最もお得なのはタイ!

タイリゾート

前回、タイ政府がゴルフ客を誘致しようとする新しいプランについて、獄中生活のような2週間の隔離検疫を受けて、しかも臨時便や海外医療保険等の割高な費用を負担してまで、わざわざタイに来るゴルフ客などいないのではないかと否定的なことを書きました。

しかし、タイはホテルの宿泊費が暴落した結果、世界でも非常に安く旅行ができるという調査結果も出ています。これはヨーロッパの旅行会社であるダーツアーというところが世界各地の3つ星、4つ星、5つ星クラスホテルの宿泊費平均値を調べたものです。

2021 travel cheaper once restrictions lift

Phuket, Thailand, clocks the cheapest destination with the average room costing $29.38 but Thailand’s strict travel restrictions lockout bonafide leisure travellers.

旅行規制が撤廃されれば、2021年に海外旅行が安く行ける観光地
タイのプーケットはホテルの平均宿泊料金がわずか29.38ドルと世界の最安値をつけた。しかし、今はタイ政府の厳格な入国規制がレジャー観光客を遠のけている。


ホテル宿泊費
上の表を見ると、バンコクのホテルも世界で5位、43.48ドルと随分安いですが、プーケットの4つ星ホテルに1泊3,000円程度で泊まれるのなら、たとえ街はゴーストタウンの様になっていたとしても、ビーチやプールサイドで寝転がって青い海を見ているだけでもその価値はあるのかもしれません。

ホテル宿泊料金2

一方、宿泊費の下落率を2019年と比べたのがこの表です。バンコクとプーケットは34%も値下りしていて、世界の観光地の中でも暴落率が4位と5位にランクされています。しかも、1位から4位までは都市型観光地なので、海や山のリゾート地としては、プーケットの値下りが世界一ということになります。

以前、アゴラで「2021年、タイ観光産業のメルトダウンが始まる! 」と題して、このままではタイの観光産業が崩壊し立ち直れなくなるリスクがあると書いたのですが、この表からもコロナで観光大国タイの観光産業が受けている打撃がわかります。

また、来年、外国人観光客の入国規制が撤廃されてからでも割安感はしばらく続くということなので、
パソコン1台で世界のどこでも仕事ができるデジタルノマドなどにとっては、仕事をしながら長期間ビーチフロントでのんびり過ごせるいいチャンスでもあります。

He added that 40,000 workers had lost their jobs and even those still in work had lost 20-90% of their income, while only 30% of all hotels were still open. "Phuket is like a patient in a coma in ICU. So it is necessary for all stakeholders to help restore Phuket as quickly as possible'' 

プーケットでは4万人が失業し、まだ仕事がある者でも2割から最高9割も収入が減っている。そして、営業しているホテルの数は全体のわずか3割である。今、プーケットはICUで昏睡状態にあるのと同じで、一刻も早くプーケットを再生するために関係者のサポートが必要だ。

実際、今のプーケットの状況について「隔離検疫なしで外国人を受入れ始めた国(その2)」でこのように市長のコメントを伝えましたが、現在ホテル全体のわずか3割しか営業してないにも関わらず、これだけ宿泊費が値下りしているのであれば、もし来年、隔離検疫等の入国規制がなくなっても、潜在的に宿泊施設の供給圧力が相当大きいので、なかなかすぐには宿泊費も値上げできないのかもしれません。

ところで、プーケットに限らず、チェンマイでもサムイでも有名な観光地はどこも格安で宿泊できるはずです。従って、
私もそうなのですが、もし今タイに住んでいて、正月はどうせ日本には帰れそうもないと諦めているのであれば、このチャンスにどこかタイの国内旅行をするのがお勧めです。


監獄にいるような隔離検疫の中、ゴルフをやって面白い?

ゴルフ場での隔離検疫
オンライン紙のグルンテープ・トゥーラギットによると、来週の11日、観光スポーツ省と保健省が共同で、中国、韓国、日本、台湾の4か国に絞って外国人ゴルファーを受入れ、隔離検疫の間、ゴルフ場で過ごすという新プランをCESAに提案するそうです。

つい先日、「乾季入りしたタイはいよいよゴルフシーズン到来!」と題して、タイはいよいよゴルフの季節になったと書いたところでもあり、一見、タイミング的にいいアイデアの様にも見えます。


โดยรูปแบบการกักตัวที่สนามกอล์ฟจะแตกต่างจากโรงแรม ASQ และ ALSQ ทั่วไป เพราะนักกอล์ฟสามารถออกจากห้องพักมาเล่นกอล์ฟได้ในพื้นที่กว้างซึ่งสามารถรักษาระยะห่าง ที่สำคัญต้องไม่ปะปนกับสมาชิกหรือผู้เล่นรายอื่นๆ ของสนามกอล์ฟ 

ゴルフ場での隔離検疫は通常のホテルでのASQやALSQとは異なる。ゴルファーは自分の部屋から出て、十分なソーシャルディスタンシングを取りながら、広々としたコースでゴルフをすることができるからである。ただし、ゴルフコースの会員メンバーや他のプレーヤーと接触しないようにしなければならない。

ちなみに、これが彼らのセールストークですが、2週間の隔離検疫の間、ゴルフ場のホテルに缶詰にされ、ゴルフの時以外は部屋から一歩も出られないというのは同じのようです。

1. 監禁状態は監獄に入れられたよう
2. 食事は3食とも弁当を部屋の前に置いていくだけ
3. 誰とも接触が許されず、お酒や食料の購入を頼んでも無視された
4. 1日に1度ある40~50分の散歩はすべて監視付き
5. 隔離検疫は二度と経験したくない

まだ、正式に決まったわけでなく、このプランの詳細ははっきりしません。しかし、以前「隔離検疫ってどうなの?」で実際に2週間の隔離検疫を経験した人のコメントを伝えましたが、これと今回唯一違うのは、毎日1度ある40~50分の散歩が、毎日1度、数時間かけてゴルフが1ラウンドできるというだけなのだろうと思います。

しかも、この記事によれば、"他のプレーヤーと接触しないようにしなければならない"とあるのですが、ひょっとすると、グループで回るのではなく、たった一人で回るのかもしれません。

そんな面白くもないゴルフのために、毎日他にやることもなく、ホテルの部屋で監獄に入れられたような状態になるために、わざわざ何千人ものゴルファーが好き好んでタイにやって来るかというと、私は難しいのではないかと思います。
少なくとも私はバカバカしいのでタイでゴルフをするためにわざわざ行こうとは思いません。

もっとも、仕事でタイに戻らなければならないビジネスマンで、いずれにせよ隔離検疫が必要な人でかつゴルフ好きの人であれば、こちらの方を選ぶ人はいるかもしれませんが...。

それに、この記事によると、韓国大使館から、この時期になると韓国の若いゴルファーたちが毎年1,000人以上もタイにやってくるので、その需要を取り込んだ方がいいというアドバイスがあったからだそうです。

従って、タイ観光スポーツ省も韓国人の若いゴルファーたちが来てくれると見込んでいるようですが、実際のところ、ゴルフ場で傍若無人にふるまう彼らのマナーは悪く、日本人ゴルファーとはちょっと相いれないところがあります。

大声で騒ぐし、進むのが遅いので先に行かせてくれといっても、日本人とわかると拒否されて不愉快な思いをさせられたこともあります。従って、少なくとも私個人としては、できれば彼等とは一緒にやりたくないというところです。

中国人がプレーするのは見たことがないのでわかりませんが、こんな外国人プレイヤーばかりを2週間も同じホテルに泊めて毎日ゴルフをしたりしたら、そのうちトラブルも発生するかもしれません。

従って、タイ政府もこんな面倒くさいことを検討するよりも「タイ観光産業復活のキーワードは、中国ファースト」で書いたように、来年の中国の正月である春節を目指し、中国とタイの間で隔離検疫をなくして団体旅行者が行き来できるように交渉を進める方が、観光産業全体にとってよほどメリットがあると思うのですが...。



タイ観光産業復活のキーワードは、中国ファースト(その2)

The country's Ministry of Culture and Tourism made the announcement that China will continue to suspend outbound group tours and ban travel agencies from allowing inbound tours due to the risk of a resurgence in coronavirus cases this winter.

中国文化観光省は、コロナの2次波を防ぐため、この冬の間も海外団体旅行の禁止及び海外からの観光客受入を禁止すると発表した。(バンコクポスト)

ところで、今後タイが中国人観光客を増やすために一方的に規制を緩めたとしても、この記事にあるように肝心の中国人観光客は政府の命令によって、冬の間、海外旅行が禁止されているため、とにかく来春まで一歩も国外に出られないという問題があります。

そこでTATは、まずSTVで長期滞在の中国人観光客を入れてその安全性を確認し、来春以降に中国が海外旅行を解禁するときまでに実績を作っておこうという計画のようです。

英国と中国
このグラフを見るとわかりますが、2次波で1日に2万人を超す感染者が出て、またもロックダウンを始めるしかなくなった英国と、ほとんど感染者がいなくなった安全な中国との対比がすごいです。これなら、中国政府が冬の間、外国人観光客など受け入れないし、自国民も外国に行かせないというのが納得できてしまいます。

ところで、ではなぜSTVで中国人観光客がタイに来られるのかという疑問が出てくると思いますが、以下の説明にあるように今回のSTVによる観光客は団体旅行ではないので容認するということで、中国政府も状況を観察しているようです。

"Tourists who apply for STVs can continue their journeys despite those bans, as the order is restricted to tour groups only," said Phiphat Ratchakitprakarn, the tourism and sports minister.

タイの観光スポーツ省大臣の説明によれば、STVでタイに入国した中国人観光客は問題なく旅行を続けられる。なぜなら、この中国の海外旅行禁止令は団体旅行を禁止しているのであって、個人旅行まで禁止していないからである。

しかし、100人を超える中国人観光客がチャーター便で一緒にプーケットにやってくるのであれば、それは団体旅行だろうとも思うのですが、いずれにせよ、中国政府がこのSTVでの観光旅行を承諾したわけですから問題はないのでしょう。

ただし、実際のところ、STVで数百人の中国人観光客がタイに入ってきたところで、観光収入という意味では、リスクの割に国としてほとんどメリットなどありません。その裏には以下にあるように、中国政府が来年、海外の団体旅行を解禁するとTATは期待しているわけです。もしくは、友好国だけに既に中国政府と何らかの合意ができているのかもしれませんが...。

Based on the TAT's strategic plan for 2021, it expects Chinese arrivals to total 7.45 million, assuming travel restrictions are relaxed.

中国が今の海外旅行禁止令を緩和した場合、TATの戦略プランでは、タイにやってくる来年の中国人観光客は745万人を見込んでいる。

こういう背景の事情がわかってくると、今のところタイと中国はどちらもコロナをうまく制圧できていて安全であること、
しかも中国が世界で実用化に一番近いといわれているコロナワクチンをタイには優先的に供給するという中国のワクチン外交が早速始まったといわれるほど、政府間の関係が良好であることから、中国政府が最初に海外旅行を解禁する相手国はタイである可能性が非常に高くなってきていると思います。

日本とタイ

それに、タイにしてみれば2019年の外国人観光客4,000万人のうち、1,000万人が中国人観光客だったこともあり、まずは中国ファーストで中国人観光客をターゲットに745万人を呼び戻そうと計画するのは、まことにごもっともだと思うのです。

一方、残念ながら2次波で感染者がまた増えている日本はしばらく蚊帳の外に置かれて、後回しということになるのではないかという気がします。



タイ観光産業復活のキーワードは、中国ファースト(その1)

STV
The Foreign Ministry on Saturday clarified the details of the Special Tourist Visa (STV) for long-stay tourists, saying the most important requirement for all applicants is they must be coming from low Covid-19 risk countries.

先週土曜日(10月31日)、タイ外務省はSTV(特別観光ビザ)が発行されるための必須条件として、コロナの感染リスクが低い国からの観光客でなければならないとアナウンスした。(バンコクポスト)

これに基づき、タイ保健省がローリスクの国と認めた国に対してだけSTVが発行されることになり、残念ながら、日本はこのリストから漏れてしまったわけです。

ところで、タイ国政府観光庁、すなわちTAT(Tourism Authority of Thailand)の最近のコメントによると、実は彼らにとって、これからのメインターゲットは中国人観光客であり、しかもいわゆるミレニアルと呼ばれる20代の若者たちということです。

現在、STVで対象にしているのは高齢者や熟年層、ビジネスマン等の余裕資金が豊富でお金をたくさん使ってくれる観光客です。しかし、彼らの調査では、来年、
中国政府の海外旅行禁止令が解けたときに真っ先に海外旅行に飛び出してくるのは、21~30歳のミレニアル世代であると読んでいるわけです。

彼らは若いのでお金はあまり使ってくれませんが、TATがリサーチした結果、若いからこそコロナの感染をあまり怖がっておらず、しかもこれまで中国政府に海外旅行を止められていたことでその欲求も高まっているそうで、来年のマーケティング戦略として中国のミレニアル世代をターゲットにしたわけです。

また、彼らの調査によれば、中国のミレニアルは321百万人、それに対し、日本、韓国、香港、台湾のミレニアルは全部合わせてもわずか69百万人ということで、まずは中国がメインターゲットということになったようです。

それもあって、STVで次々とタイにやってきているのは中国人観光客ばかりで、これでコロナ感染拡大が起こらなければ、徐々に中国人観光客に対する入国条件を緩めていき、早ければ来年2月の中国の正月、遅くとも7月の学校が夏休みになるころに一挙に若者たちの観光需要を取り込もうという戦略です。

もっとも、この計画はコロナの2次感染拡大もなく、もちろん、中国人対象のSTVもすべて順調にいったらという条件付きではありますが...。

次回に続く



特別観光ビザ、消えた広東からの観光客の謎

STV1
これはチェンライタイムズというローカルオンライン紙の記事ですが、本当のところはわからないものの、ちょっと面白い話なので書いてみます。

さて、タイに外国人観光客を呼び戻す策の第一弾として注目されていたSTV(特別観光ビザ)ですが、このビザで最初にやってくるはずの120人の中国人観光客の受入が突然延期された件についてです。

TAT(タイ政府観光局)によれば、STVの第一陣として広東から120人の中国人観光客を乗せたチャーター便を受入れる予定であったが、STVの発行手続きが遅れていて間に合わないので、事務上の都合で急遽延期となったという説明でした。

しかし、これを受けて今度は中国のメディアが、キャンセルになったこのツアーに申し込んでいた観光客はどんな人なのかと調査したところ、広東のどこの旅行会社もそんなツアーなど組んでおらず、誰も知らなかったというおかしなことになっているそうです。

しかも、受け入れ先であるプーケットの観光協会も、プーケットのどこの旅行会社もこのツアーに関して観光客の人数や国籍、隔離検疫の宿泊予定先について、政府から連絡を受けてなかったそうです。

Authorities last month announced that a limited number of long-stay visitors would be allowed from countries deemed low risk and their trips must include two weeks of quarantine at their resort. However which countries is a mystery as no such list can be found on any government website.
政府関係者は先月、少人数のSTVビザ取得者がタイに入国するが、それは感染リスクの低い国からの観光客に限定され、しかも2週間の隔離検疫が課される、というだけで、どこの国からくるのか明らかにされず、政府のどのサイトを見ても詳細な情報が開示されておらず、謎のままであった。

従って、タイ政府は、国境さえ開けばいくらでもタイに来たがっている観光客がいるかのようにいっていますが、2週間の隔離検疫と最低90日間タイに滞在しなければならないという一方的な要求ばかりを突き付けて、本当にこの短期間で中国の広東で120人もの観光客を集められていたのか疑問なのです。

これについては「隔離検疫なしで外国人を受入れ始めた国」でも書きましたが、結局観光客は隔離検疫をなくしても大して増えなかったというモルディブの失敗例にあるように、そんな簡単に観光客は戻って来ないというのが現実なのかもしれません。

その上、TATのロンドン支店がタイ旅行に興味のある人達に行ったアンケート調査では、隔離検疫があっても行きたいかという質問に対し、わずか6%しかそれでも行きたいという人がいなかったわけですから...。





隔離検疫なしで外国人を受入れ始めた国(その2)

モルディブ1
さて、9月に入り、モルディブ外務省は9月10日以降、すべての外国人観光客に対し入国の際に感染してないことのチェックをすると発表しました。ただし、これには隔離検疫は含まれません。

実際、このグラフがモルディブのコロナ感染者の推移ですが、7月15日の開国後に急増し、毎日100人前後の新規感染者が出ているのがわかります。たった100人かと思うかもしれませんが、モルディブの人口はわずか34万人なので、日本のちょっとした地方都市程度です。そこで毎日これだけの感染者が出れば、それこそ医療崩壊寸前なのかもしれません。

しかも、この感染者のほとんどが、周辺の国々から来ている単純労働者たちで、彼らが密集して住む下町で多く発生しているとのことです。

これはシンガポールの例と似ているのですが、ノーチェックで入国してきた感染の危険がある外国人観光客に直接接しなければならないのは、モルディブのミドルクラス以上の比較的裕福な人たちでなく、ホテルスタッフ等の外国人労働者であり、そこで感染した人たちが、今度は下町の中で集団感染を起こして広がっていったようです。

モルディブ2
この写真はホテルのスタッフによるデモです。プラカードには、“我々はホテルのスタッフとして働いているのであり、(感染リスクの中で働かされる)奴隷ではない”というようなことが書かれています。

従って、モルディブの外国人観光客を誰でも受入れるというのはさすがに無茶で、感染が広がるのは当然のことであったともいえ、結局失敗に終わったことになりますが、タイにとっても今後の規制緩和の参考になると思います。

プーケット
さて、ではタイの代表的観光地である、プーケット、サムイ、フアヒン、そしてパタヤなどはどうかというと、実はこれらも観光依存度が極めて高く、モルディブとほとんど状況は同じです。

この写真はつい先日、バンコクポストに載ったものですが、限界まで来ているプーケットの市長自らが、助けてくれとプーケットの窮状を叫んでいるのがわかります。

He added that 40,000 workers had lost their jobs and even those still in work had lost 20-90% of their income, while only 30% of all hotels were still open. "Phuket is like a patient in a coma in ICU. So it is necessary for all stakeholders to help restore Phuket as quickly as possible'' 

(プーケットでは4万人が失業し、まだ仕事がある者でも2割から最高9割も収入が減っている。そして、営業しているホテルの数は全体のわずか3割である。今、プーケットはICUで昏睡状態にあるのと同じで、一刻も早くプーケットを再生するために関係者のサポートが必要だ)

ちょっと前までは、プーケットの地元関係者も外国人受入に消極的でしたが、最近はフアヒンなどでは理解が深まり、今の規制はちょっとやりすぎであり、生き残るためには外国人観光客への規制緩和はやむなし、という考えに変わりつつあるそうです。

コロナの犠牲者1
そこで、これからの問題はどの程度規制を緩めて、どのエリアにどれだけ外国人観光客を呼び込むかだろうと思いますが、これも当然、リスクとそれに見合う観光収入が見込めるかのバランスです。

そいう意味では、特別観光ビザのようにお金をたくさん落としてくれる長期観光客しか入れないというのは正解だと思うのですが、モルディブのように、1か月半でわずか9,300人しか来なかったという失敗例にならないように、政府は難しい調整と舵取りが必要だろうと思うのです。


隔離検疫なしで外国人を受入れ始めた国(その1)

モルディブ4
タイは今、特別観光ビザで30日以上の長期滞在をする外国人に絞って観光客を受け入れようとしています。しかし、例えば日本人観光客の場合、日本で出発前に2週間、タイに着いてから2週間の計4週間、また、タイ国内の他の場所も旅行する場合はさらに1週間の計5週間の隔離検疫が必要という厳しい規則になっています。

これでは、30日ぐらい滞在しても元は取れません。ワークパミットを持っていて、隔離検疫も会社負担ならまだいいですが、観光客やロングステイヤーにしてみれば、なんだかんだで検疫に50万円近い費用を個人負担してまでタイに行こうとはしないと思います。

最近、TAT(タイ観光局)のロンドン支局がヨーロッパで、タイに観光に行きたいという人たちにアンケート調査をしたところ、隔離検疫があってもタイに行きたいという観光客はわずか6%しかいなかったという報告も出ていて、やはり検疫は大きなネックであり、今の特別観光ビザの条件では、外国人観光客の増加は大して見込めそうもありません。

そんな中、7月15日から検疫なしで全ての国からの観光客に門を開いたアジアの国があります。タイは観光大国であり、2019年のGDPに対する外国人観光収入の割合が20%と大きいですが、その比率がなんと66%、つまり、GDPの3分の2が観光収入依存という島国、モルディブです。

(CNN) — Though border restrictions and quarantine measures are keeping people from visiting many of the world's most popular travel destinations at the moment, one country famed for its natural beauty is now welcoming all guests -- the Maldives.

As of July 15, this island nation in the Indian Ocean is reopen to international tourism and, perhaps remarkably, very few strings are attached.

Global travelers will not have to enter into a mandatory quarantine upon arrival at Velana International Airport in the capital, Male. Nor will they need to produce proof they have tested negative for coronavirus.

(世界中の有名観光地が、国境閉鎖や隔離検疫で観光客を遠ざける中、その自然の美しさで有名な国、モルディブが世界中からの観光客受入れを始めることになった。
インド洋に浮かぶこの島国は、7月15日から入国規制をほとんど全部撤廃して国の門を開くことを決めたのである。

なんと観光客は入国後の隔離検疫がなく、コロナに感染してないという事前証明書も不要なのである)


大小1,000を超える島からなる地上の楽園モルディブは、コロナの感染防止策としてタイと同じく3月27日からロックダウンを実行し、外国人観光客をシャットアウトしたのですが、7月には、これ以上続ければ国全体が破綻するという経済危機に陥ってしまいました。

その結果、背に腹は代えられぬと、とうとう7月15日に世界中の観光客に対し門を開いたのです。しかも、入国前での感染してないという証明は不要、入国時のPCR検査もなし、その上、隔離検疫もなしというコロナ以前の状況と同じに戻したわけです。

実は南アジアのモルディブに限らず、カリブ海諸国等、観光依存度が極めて高い国は外国人観光客をいつまでも締め出しておくわけにはいかず、このように受入れつつあるようです。

モルディブ5
しかしながら、その結果は期待外れでした。8月末までの1か月半でやってきた観光客はわずか9,329人と、昨年モルディブにやってきた外国人観光客、170万人に比べれば本当に微々たるものでした。

その理由には、多くの
エアラインが欠航しているため、主たる観光客がやってくるヨーロッパからの直行便がなくなったというのもありますが、むしろ、モルディブだけが規制をフリーにしても、ヨーロッパ各国ではまだ検疫義務があるため、観光客が母国に戻った際にやはり隔離検疫が必要ということがネックになっているようです。

モルディブ3
従って「「特別観光ビザ」発行で観光産業のメルトダウンを阻止」で書いたTATの当初目論見であったように、政府間の合意でお互いの検疫を免除するというような取り決めをしなければ、どちらか片方だけが検疫免除してもあまり効果はないということなのだろうと思います。

そいう意味では「英国政府がタイ人観光客に対する検疫免除を決定」にあるように、英国は既にタイ人観光客に対して検疫免除を決定しているので、あとはタイ政府が英国からくる英国人観光客、そして英国から戻ってくるタイ人観光客に対しても検疫免除をすれば、一挙に観光客の往来は増えるはずです。

しかしながら、9月に入って、モルディブ政府は受入方針を変更すると発表しました。その理由は、恐れていた通り、規制撤廃後に感染者が急増し始めたからです。累計でわずか9,000人ほど外国人観光客を受入れただけで、毎日100人前後、多い時には200人もの新規感染者が出始めたのです。

次回に続く



英国政府がタイ人観光客に対する検疫免除を決定

英国検疫義務の免除
昨日、英国政府はタイとシンガポールを検疫免除対象国である“トラベル・コリドー”に含めると発表し、英国時間19日の朝4時以降、タイからの観光客に対する14日間の検疫義務が免除されました。

これで英国での入国審査の際に、タイ人はタイのパスポートを見せるだけで、隔離なしで英国内のどこにでも行けることになったわけですが、昨年まではこんな当たり前のことが、今はありがたく感じられます。

ところで、既にイスラエルとドイツがタイ人への検疫免除を行っているそうで、これでタイ人観光客の隔離検疫免除は3か国目ということです。

しかしながら、今の規則ではタイ人観光客が英国から帰国した際には、やはりタイ国内で14日間の隔離が必要となります。従って、タイ人留学生や長期滞在者のようなしばらく戻ってこない人にとってはグッドニュースですが、一般の旅行者にとってはまだまだ英国への旅行は難しい状況です。

「特別観光ビザ」発行で観光産業のメルトダウンを阻止」で書いたように、10月から施行される「特別観光ビザ」も、最初はGtoG、つまり、政府間協定で相互の検疫を免除しようというのがTATの目論見だったようですが、やはり隔離検疫の免除がないと、彼らのベストケース予測である年間2,050万人もの外国人観光客をタイに呼び込むのは難しいと思います。

ちなみに、英国が既にこのトラベル・コリドーに含めている国は、ブルネイ、デンマーク、ドイツ、イタリア、韓国、ニュージーランド、ベトナム、そして日本の8か国だそうで、今回のタイとシンガポールの追加で合計10か国になります。

こうやって、タイの安全性が外国にも認められて検疫が免除されるというのは、タイにとって政府間交渉で観光客が呼び込めるまたとないチャンスでもあります。

特にタイは先進国ではない観光大国であることから、その観光収入のGDPに占める比率が大きいだけに、今こそこの安全性を武器に、もっと積極的に日本のような観光収入が見込めて比較的安全な先進国と相互の検疫免除交渉を始めるべき時だと思うのですが...。

感染拡大を恐れて相変わらず非常事態宣言を解除せず、どこの国に対しても検疫を免除しようともしない内向きの政府のままでは、ますます経済的犠牲者が出るだけです。



「特別観光ビザ」に落胆する観光旅行業界

外国人観光客に開国決議

先日、「「特別観光ビザ」発行で観光産業のメルトダウンを阻止」と題して観光スポーツ省が内閣閣議に対し、「14日間の検疫期間のない」特別観光ビザの審議を申請したと書きましたが、残念ながら、やはり内閣はこの隔離期間を外すことを認めませんでした。

 

この写真記事は現地のオンライン新聞、カーウソットが早速伝えたものです。プラユット首相以下、内閣もタイ観光産業の窮状を考えての決定だとは思いますが、結局、以下のような条件が付いているため、旅行業者の間では落胆が広がっています。

เมื่อวันที่ 15 กันยายน 2563 ที่ทำเนียบรัฐบาล น.ส.ไตรศุลี ไตรสรณกุล รองโฆษกประจำสำนักนายกรัฐมนตรี แถลงว่า ครม. มีมติเห็นชอบแนวทางการเปิดรับนักท่องเที่ยวต่างชาติเข้าประเทศไทย แนวทางดังกล่าว กำหนดเงื่อนไขนักท่องเที่ยวว่าจะต้องเป็นบุคคลต่างด้าวพำนักระยะยาว ต้องกักตัวในห้องพัก 14 วัน และต้องหลักฐานการชำระเงินค่าที่พัก หรือ โรงพยาบาลทั้งก่อนและหลังการพำนัก หลักฐานการชำระเงินดาวน์ที่เป็นคอนโด และลงตราวีซ่าค่าธรรมเนียม 2 พันบาท

915日、首相官邸は、条件付きで外国人観光客の入国を認めることを閣議決定したと発表した。その条件とは、旅行者は長期滞在の外国人観光客であること、14日間の隔離検疫義務、検疫及びその後の旅行期間に関しホテルや病院へ滞在費を前払いしたという証明書の提出、もしくはコンドミニアムのダウンペイメントの支払証明書、そして、特別観光ビザ発行手数料2,000バーツの支払いである)

ところで、1週間や2週間の短期滞在の観光客を受け入れたのでは、感染リスクばかり高くなって観光収入という見返りが少ないことから、今回、政府が(明確な期間設定はないようですが)長期滞在の外国人観光客に限定したことは理解できます。しかし、逆にいえば、短期旅行がほとんどの日本人観光客は入国できないということでもあります。

 

もう一つは、今、不動産業界で大きな話題になっている、外国人投資家が購入したコンドミニアムで、竣工はしたものの、その引渡しを受けるために彼らがタイに入国できないため、多くのデベロッパーの資金繰りが逼迫しつつあるという問題です。

 

政府はこれを助けるという狙いから、購入した物件のダウンペイメント(購入価格の25%程度)を払ったという証明書があれば、残金支払いと引渡し移転登記のために投資家も入国可としたものではないかと推測しますが、もしそうであれば、既にタイに居住用のコンドミニアムを持っているということだけでは、入国は認められないのかもしれません。

 

いずれにせよ、これでタイ政府の目算通り、毎月12億バーツ(40億円)、年間にして500億円程度の観光収入が入ってきたとしても、昨年の約2兆バーツ(7兆円)に比べれば微々たるものでしかなく、前回「TATによれば、検疫期間なしという対策がうまくいけば、2019年の4,000万人の外国人観光客に対し、来年はベストケースで2,050万人の外国人観光客が呼び戻せると考えているようですが、確かにこれが閣議決定されれば、以前書いたような「観光産業メルトダウン」の危機を回避できるのかもしれません」と書きましたが、少なくとも今回の閣議決定では経済的にはほとんど効果がないように思えます。

 

私もこの検疫期間なしというTATの提案がすぐに承認されるのは難しいだろうと書きましたが、それでもプーケットだけに場所を限定した「プーケットモデル」に比べれば、今回は他のところでも観光客に門戸を開いたということで、一歩前進したのだろうとは思います。

 

しかし、旅行業界関係者にしてみれば、下のバンコクポストが載せたコメントにあるように、今回の閣議決定にはがっかりで期待してないというのが本音であり、検疫義務がなくならない限り、大して効果はないという考えです。

Council downplays impact of planned special visas

Although the tourism industry is delighted with the first step of reopening the country to international tourists, operators are prepared to see slow demand in the beginning because a 14-day quarantine is mandatory for those who want a special tourist visa (STV), said Chairat Trirattanajarasporn, president of the Tourism Council of Thailand.

(観光協会長談:特別観光ビザの発行が決まったことは、外国人観光客への開国第一歩の前進ではあるが、旅行業者達は、この特別観光ビザを取得しても、14日間の検疫義務がある限り、実際の外国人観光客の増加はわずかしか見込めないと考えている)

ところで、そろそろ9月も下旬に入ろうとしていますが、タイ政府がさらにもう一度、非常事態宣言の延長に踏み切るという今の流れに相反するようなことをすれば、反政府デモは一層過激になるはずです。

 

そして、もしクーデターが起こった2014年の反政府デモのように激化したりすれば、そもそもタイ社会自体の治安が悪くなるので、外国人観光客の誘致どころではなくなるかもしれません。



外国人観光客が入国できるのはまだまだ遠い先?(その2)

感染拡大の警告
一方で、ここにきてまた悪いニュースが出てきています。このところ、インドやバングラデシュでコロナ感染が増えつつあり、特にタイと国境を接するミャンマーでは、第2波による感染者が急増していることから、政府は国境封鎖をさらに厳重にしたところです。

ミャンマー国境封鎖
しかし、航空機でやってくる外国人感染者の空港での水際阻止と、陸路で100キロ以上にわたって国境を接するミャンマーとではその難度が違い、仕事を求めて国境を越えて続々と入ってくるミャンマー人に対する感染阻止は非常に厳しいとのことです。

外国人労働者
同時に、感染防止のためにタイ企業の多くが外国人労働者の雇用を遅らせようとしているのですが、建設業界などのようにミャンマー人が不可欠な業界もあり、感染食い止めはこれまでよりもかなりハードルが高くなると思います。

その結果、これまで3か月近く国内感染者が出ていないことを誇っていたタイでも、もし第2波の感染が広がれば、再びロックダウンを開始する可能性もあります。

そうなれば、今回のプーケットモデルに関する政府のうたい文句である「コロナ感染者のいない安全な国、タイで長期滞在」があっさり崩れてしまい、今年のタイのGDP予測はマイナス10%からさらに悪化すると思います。

同様に、我々日本人観光客やロングステイヤー、個人投資家にとっても、再びタイを自由に訪れることができる日はますます遠のくことになります。

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外国人観光客が入国できるのはまだまだ遠い先?(その1)

外国人受入
タイ政府は9月末まで非常事態宣言の期間を延長し、3月26日の発令からこれで5回目の延長となりました。

一方、外国人観光客がほとんどいなくなったことで、ホテルやレストラン、旅行業界が困難な経営を強いられていますが、最近のカシコン銀行リサーチの報告によれば、コロナ不況で食品、飲料業界、家電業界なども深刻な影響を受けていて、今年のGDP予想はマイナス10%と前回のマイナス6%からさらに悪化しました。

つい1か月前に、タイ中央銀行がマイナス8.2%と予想値を出したところですが、時間が経つにしたがって、各調査機関の予想ではますますマイナスの数値が上がってきています。

しかも、今の経済低迷は長期間続き、V字回復ではなく、U字回復になるそうで、底打ちした後も、まだまだ景気低迷は続くという見通しです。

そんな中、政府はプーケットモデルと呼ばれるリゾート地の外国人観光客受入を発表し、10月から始めます。そして、もしこれがうまくいけば、パタヤやフアヒンなどの他のリゾート地にも広げていく計画のようですが、残念ながらこれには2週間のホテルでの隔離期間があり、そこで何度もPCRテストを受けて感染してないことが確認されて初めて、タイ国内の旅行ができるというもので、これには最低でも10万バーツの費用がかかるそうです。

従って、短期旅行がほとんどの日本人観光客にはあまりメリットがありません。ただ、ヨーロッパのリタイアリーなどは長くて寒い冬を避けて数か月間、暖かいタイで過ごそうとするので、2週間の検疫期間があっても、それなりに旅行者が来るのだろうとは思いますが。

プーケットモデル
しかし、残念ながら、バンコクポストがこのプーケットモデルについて地元のタイ人たちにアンケート調査をしてみたところ、これでメリットを享受するのはホテルと観光客だけであり、むしろ地元にしてみれば、感染リスクが高まるだけと否定的だったとのことです。

次回に続く

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ロックダウン解除後にタイ人が訪れたい場所、ベスト10

人気旅行先ベスト10
これは先日、現地経済紙であるターンセータギット(経済の基礎)に載ったコラム記事で、オンライン旅行予約のBooking.comが、今のコロナウイルスによるロックダウンの最中に行った、タイ人が次に訪れたいと思っている「夢の旅行先」についての調査結果、人気ベスト10です。

人気旅行先ベスト10 2
今は旅行が禁止となっていることから、それでも次には行きたいと思っている、文字通り夢の旅行先というわけです。

嬉しいことに、海外では人気1位に東京と3位に大阪が入りました。これだけ日本に興味を持ち、好んで来てくれるのはタイ人と台湾人ぐらいではないかと思うのです。

一方、中国人旅行者の間でも日本人気は高いのですが、彼らは13億もの人口を抱える大国なので、数の上ではタイや台湾を圧倒的に凌いできました。しかし、日本に興味があるとか、日本が好きだというのもあるでしょうが、爆買い目的というのもあり、一部で非常識な行動を起こす旅行者もいるので、人気の理由がちょっと違うような気もします。

さて、この調査結果で分かったことは、世界全体の旅行者統計と比べた場合、海や山のリゾート地を選ぶ旅行者の世界平均がわずか6%に過ぎないのに対し、タイ人旅行者の場合、21%がリゾート志向ということです。

だから、国内旅行のランキングを見ると、バンコク以外、全部が海浜リゾートかチェンマイの山岳地帯です。特に、意外にもパタヤ周辺の数か所に人気が集まっているのには驚きますが、あの辺はダイビングなどの海の娯楽やスポーツだけでなく、近くに乗馬をしたり家族で行くファミリーパークもあるので、タイ人に人気があるとのことです。

さらに、これもコロナの影響だと思うのですが、今回の調査では海外旅行より国内旅行の方を選ぶ人が増えてきていて、昨年の54%から72%に急増しているそうです。

人気旅行先ベスト10 3
そして、この3つのホテルが、タイ人旅行者が泊まってみたい宿泊施設トップ3とのことです。

フアヒンは、私はまだ行ったことがないのですが、さすが王様の避暑地だけあって、この写真を見るだけでも、リラックスして過ごせそうなよさそうなリゾート地に見えます。そのうち、ぜひ行ってみたいものです。

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タイ人に不評のノックエアはこんなエアライン

不人気のノックエア
今の予定では、5月1日からエアアジアとライオンエアがタイ国内便の運航を再開するようです。

といっても、国営のタイ航空を除く合計8つの民間エアライン全社が再開というわけではないようですが、なぜかノックエアはその前から既に飛んでいて、4月24日にイサーンのナコンシータマラートからドンムアン空港行のフライトで、ほぼ満席状態で飛んだそうです。

ノックエア苦情
この機内の様子を乗客が写真に撮って、苦情をフェイスブックに載せたところを、英字紙The Nationが記事として取り上げ、我々の知るところとなったわけです。

搭乗ガイドライン
大分前から政府は、5月からの運航再開の条件として、隣り合わせで乗客を座らせないようにしてソーシャルディスタンスを取ることというガイドラインを出しているのですが、その場合、全席の約3割を空席にするしかないそうです。


しかし、実はこれには抜け道があり、ソーシャルディスタンシングを維持するために7割しか乗客を乗せてはいけないという政府の規制は、5月1日から施行ということになっていて、厳密には4月24日時点ではまだ大丈夫、というエクスキューズでノックエアは満席状態で飛んだらしいのです。

Transport Minister Saksyam Chidchob said he was aware of the situation and had written to Nok Air urging them to improve their measures to address passenger concerns as soon as possible.

それに対し、運輸大臣はこの件について、早速ノックエアに対してもっと乗客の安全を重視するようにとの注意文を出したということです。

もっとも、もう少し良心的なエアラインなら、国全体がコロナ感染拡大を阻止するための非常事態宣言下にある中、たとえ規制施行前であっても、
乗客の感染リスクを考えたらこんな無茶なことはしないだろうとも思うのですが…。

こういうところで、ナショナルフラッグキャリアではないLCCであっても、乗客の安全を第一に考えるところと、ぞんざいに扱うところの差が出てくるのだろうと思います。

もともと、タイ人の間ではノックエアはサービスが悪いことで評判がよくないのですが、今回の例を見ても乗客の感染リスクのことなどお構いなしに、とにかく客を乗せてしまえという会社の姿勢がうかがえます。

赤字の民間エアライン
今、国営タイ航空も倒産寸前ですが、民間8社のうち6社が赤字転落とこちらも大変です。そんな中でも無給で従業員をレイオフしたり、パイロットを解雇したのは、この記事を読む限りノックエアとノックスクートだけのようで、従業員にも冷たい会社なのかもしれません。日本でいえば、ブラック企業ですかね。

エアライン減給
一方、これは他のエアラインの措置ですが、ほとんどの便が欠航となり、仕事がなくなったものの、それでも多くのエアラインが給料を減らしながらも雇用を維持しようとしているのがわかります。

いずれにせよ、ノックエアの台所事情が大変なのもわかりますが、しかしやっぱりタイ人の間で不評なだけあって、できれば私もこのエアラインには乗りたくないですね。

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