タイランド太平記/バンコク コンドミニアム物語

タイでの生活とバンコクの不動産投資に関する情報発信

「タイランド太平記」
タイに興味がある、タイが好き、将来タイに住みたいという人のために、タイでの生活について、ジャンルを問わず思ったままのことを書いていきます。光があれば影があるように、タイには魅力的なところも多いですが、悪いところもたくさんあります。そして、やはり日本の方がいい、他の外国の方が住みやすそうだ、と思う人もいて当然であり、その参考になればと思います。

「バンコク コンドミニアム物語」
バンコクの不動産投資について、今起こっていること、これから起こること、そして投資のリスクや実践方法等、筆者自身も自己資金を使って投資しながら、その試行錯誤の中で得た経験を基に投資家目線で情報発信していきます。

コロナウイルス

いよいよ接種開始、シノバック製ワクチンは大丈夫なのか?

シノバックワクチン2
タイ政府によれば、来週の24日、いよいよ中国からシノバックのワクチン、20万接種分が到着します。「タイにも浸潤する中国のワクチン外交」で書いた通り、プラユット首相以下、タイ政府はこれでワクチン接種が開始できると喜んでいますが、前回のブログでも書いたように、今のところ、世界で5か国にしか認可されておらず、あまり人気があるワクチンではありません。

シノバックワクチン1
そこで、シノバックのワクチンで大丈夫なのかという疑問が出てくるわけですが、それについて以下のような興味深い報告があります。

1.シノバックはトルコでの第3フェーズの治験結果、有効性は91.25%であったというものの詳しいデータを出しておらず、また、トルコでの治験は7,000人を対象に行ったにもかかわらず、1,322人分の結果しか出してない。(ただし、それにもかかわらずトルコは5,000万接種分のワクチンをシノバックに発注した)

2.シノバックの発表によると、治験者全体に対して最大5%の人が軽い疲労感や不快感を訴えたとのことで、副作用を認めている

3.ブラジルで行われた第3フェーズ治験では、治験者に死人が出たため一時中断となった。しかし、その後死因はワクチンには無関係ということで再開されたという経緯がある

シノバックワクチン3

現時点でのワクチンの有効性についての比較

1.ファイザー 95%
2.モデルナ 94.5%
3.アストラゼネカ 62~90%
4.スプートニク 92%
5.シノファーム 79%?
6.シノバック 78%?

例によって、中国は都合の悪い情報は公開しないだけでなく嘘をいうので、西側薬品会社の第3フェーズ治験結果と同等には考えない方がいいのかもしれません。例えば、シノバックの有効性は78%となっていますが、ブラジルでは50.4%しかなかったという報告も出されていて、このように謎の多い中国ワクチンはどうも怪しげだという印象をぬぐいきれません。

ファイザー1
一方、現在国民の4割以上が既にワクチン接種を済ませたという世界最速のイスラエルでは、大規模なデータに基づくワクチン有効性の調査が早速行われたのですが、数日前に以下のような結果発表がありました。

Clalit, Israel’s largest health maintenance organization (HMO), has analyzed data from 1.2 million members. There are 600,000 members who have been vaccinated by Pfizer and 600,000 members who have similar profiles who have not been vaccinated. According to the survey, symptomatological infections in vaccinated people decreased by 94%, and the proportion of people seriously ill with Covid-19 decreased by 92%. Efficacy was seen in all age groups, including age 70 and older, which was shown only in a limited group in Pfizer clinical trials.

イスラエル最大の保健機関クラリットは、国民120万人のデータを分析した結果を発表した。ファイザーのワクチンを接種した60万人と、接種しなかった60万人を比較調査した結果、ワクチン接種をした人の感染率は接種しなかった人より94%減少し、感染によって重症化する率も92%減少したというもので、しかもこの効果はすべての年齢層で確認され、70歳以上の老人でも同様の効果があった

現状では「タイ全体にワクチンが行きわたるのは2022年末(その1)」で書いたようにアメリカや日本などの金持ち国家の国民だけがファイザーのワクチンを接種できるのかもしれません。

もっとも、マイナス70度以下で冷凍保存しなければならないという保管や搬送が厄介なワクチンでもあり、タイのような発展途上国ではそんな冷凍設備もなくファイザーのワクチンはそもそも最初から難しかったということですが...。

いずれにせよ、ファイザー製ワクチンの効果においては、今回のイスラエルでの大規模調査で完全に立証されたということだと思います。

一方、「アストラゼネカのワクチンは効かない?生産に遅れ?」でも書いたように、
ドイツの検査機関からアストラゼネカのワクチンは65歳以上の高齢者には効かないという報告が出されていたりするので、万能のワクチンという意味では、やはりファイザーが現時点では一番なのかもしれません。

ところで、我々在タイの日本人も、もし心配なら
中国のシノファームやシノバックは避けて、次回一時帰国した際に日本でファイザーのワクチンを接種する方が安全なのかもしれません。


タイ全体にワクチンが行きわたるのは2022年末(その2)

ワクチン接種時期2
世界ではまだまだワクチン争奪戦が続いているわけですが、
ところで、現時点で世界で認可され接種されるワクチンの会社名とそれらのワクチンを採用している国家の数をまとめたのがこの表です。

米国とドイツのJVで開発されたファイザー製ワクチンに対する需要が57か国と圧倒的に大きく、日本もファイザーから1億接種分を入手予定です。ついでオックスフォード大学とのJVで開発されたアストラゼネカ、そしてモデルナと続きます。

逆にいえば、この3社のワクチンは既に何十万人という人々に接種が行われ、今のところ大きな副作用なども報告されてないことから、世界で最も安心できるワクチンといえるのかもしれません。

一方、シノファームとシノバックという中国の2つの会社のワクチンは、現時点ではあまり使われておらず、主に発展途上国がその舞台です。

ただ、「タイにも浸潤する中国のワクチン外交」で書いたように中国のワクチンもじわじわと普及しつつあり、シノバックの場合、現在ブラジル、トルコ、インドネシア、チリが既に認可していて、タイでも今月末には認可され接種が始まる予定です。

シノバックワクチン1
もっとも、上のBBCのコメントにもあるようにシノバックのワクチンにはまだ欧米諸国は疑問を持っているようで、同じASEANのシンガポールでもペンディングということで、ちょっと怖いところもあるのですが...。

いずれにせよ、前回の図で見てもわかるように、中国は人口が多いこともあり、自国のワクチン接種が終わるのがタイと同じく2022年末までかかりそうです。

そんなことなら、ワクチン外交で諸外国に売り歩く前にまずは中国ファーストで自国民を優先するべきなのではないかとも思うのですが、そうすればまた中国人の海外旅行や不動産投資も復活するはずで、タイを始め低迷する世界経済にとってウエルカムです。

しかしこの点、国民の健康よりも世界での覇権的地位の確立を目指すCCP(中国共産党)は、同じ中国ファーストでも考え方が異次元なのかもしれません。

ところで、もしこの英国エコノミストの調査結果が正しければ、タイでワクチン接種が行きわたってパンデミックも収まり、いよいよ外国人観光客が自由に入ってこられるようになるには、このままでは残念ながらあと2年待たなければならないのかもしれません。

アストラゼネカのワクチンをタイ国内で生産するのに、何であと2年もかかるのかわかりませんが、そういうことであれば、最近、プーケットやグラビ等のリゾート各地の住民に優先的にワクチン接種して、まず外国人観光客を受け入れようという提案がされていますが、こういう戦略も必要になってくるのだろうと思います。


タイ全体にワクチンが行きわたるのは2022年末(その1)

ワクチン接種時期1
昨日、BBCタイがこんなレポートを掲載しました。これはイギリスの研究機関EIU(Economicst Intelligence Unit)の調査結果ですが、いよいよワクチンの量産体制が始まる中、どこの国が優先してワクチンを入手でき、いつ国民全体に行きわたるのかを予想したものです。

まず、一目瞭然なのは米国と英国、そしてEUが何とか年内にはワクチン接種が行きわたり、コロナのパンデミックも一段落しそうです。

米国の場合、これはトランプ政権の置き土産でもある“ワープスピード作戦”の成果ですが、ワクチン開発に成功するという保証もない段階で、
政府はなんと数十億ドルもの国費を大手薬品会社に研究開発費として投資した結果、パンデミック発生からわずか1年でファイザーやモデルナがワクチン開発に成功したわけです。

当然、その見返りとしてアメリカファースト、つまりアメリカ国民は最優先でワクチンを供給してもらえることから、この図にある通りワクチンの普及も年内には完了しそうです。

ちなみに、タイは何の保証もないことに国費を使うことは法律上認められておらず、資金を出せなかったというような政府の説明を読んだことがありますが、いずれにせよ、財政的に脆弱な発展途上国の政府にそれを期待するのは難しいのだろうと思います。むしろ、そんな中でよくアストラゼネカの現地生産に合意できたものであり、やはり幸運だったのだろうと思います。

また、EUについては思わぬ生産の遅延によりワクチン接種が当初計画よりかなり遅れてきた結果、域内で生産されたワクチンの輸出を規制してしまいました。その結果、ファイザーやアストラゼネカのEUにある工場で生産されたワクチンが域外に輸出できなくなり、タイの場合もアストラゼネカからの
最初の購入分はイタリア工場から出荷されるはずだったのですが、これも出荷ができなくなりました。

もっと深刻なのはカナダで、以前からのトランプ政権との軋轢で米国がワクチンの輸出を止める可能性があるからと、昨年わざわざ米国を避けてEUで投資を行い、そこで生産されたワクチンを大量に購入する計画を立てていたところ、今回の思わぬEUファーストの輸出規制でほとんど入手できなくなったという大きな問題が出ています。

どこの国の政府もいざとなれば自国民を優先するのは当然であり、WHOのテドロスさんがワクチンは世界で公平に分けるべきとまたごちゃごちゃいっていますが、そもそも無駄になるかもしれない多額の研究開発資金を先進国は国民の血税から出したのに、できたらあとは世界で公平に分配しろというのは逆に不公平のようにも思えます。

次回に続く


ワクチン接種しても、現時点では隔離検疫免除は無理

隔離検疫1
数日前、バンコクポストでこんな写真記事が載っていました。ワクチン接種をすれば14日間の隔離検疫がやっとなくなるのかと最初思ったのですが、よく読んでいくとどうもそうではないようです。

業者丸投げにせず、自力でタイに来る場合の費用」の中で、「数日前のニュースでは、タイ観光スポーツ省は最初、4月とか7月とかにはワクチンパスポートなるものでタイに隔離検疫なしで入国できるようになるとかいっていたようですが、今はどうやら早くても10月ということらしいです」と書いたのですが、どうもこの10月目標も可能性は薄そうです。

少なくともアメリカのCDC(Centers for Disease Control and Prevention、タイのCCSAに相当)によると、ワクチン接種した場合でも隔離検疫なしで入国できるには、まだ以下のような条件が付くというものです。

People who have received the full course of Covid-19 vaccines can skip the standard 14-day quarantine after exposure to someone with the infection as long as they remain asymptomatic

コロナワクチンの接種が終わった人で、コロナ感染者と接触した後も無症状である場合は、14日間の隔離検疫の免除が可能

感染者と接触しても症状が出ない場合、というと結局は医療従事者などのように感染者にさらされる人しか思い浮かびません。

普通の人でいくらワクチンを打ったからといって、わざわざ感染者のいる部屋に行って同じ空気を吸おうなどという人はいないと思います。そしてさらに他のサイトも調べたところ、以下の3つの条件が付いていることがわかりました。


隔離検疫2

1.They are fully vaccinated, and it has been at least 2 weeks since their final dose.
(2回接種が必要なファイザーのようなワクチンは)2回の接種が完了していて、2回目の接種から2週間以上経っていること

2.They are within 3 months of receiving their final dose.
ワクチン接種後、3か月以内であること

3.They have remained asymptomatic since their COVID-19 exposure.
感染者と接触してからも無症状であること

説明によると、ワクチン接種が終わっても2週間は抗体ができるまでに必要であり、また接種後3か月以上経っていると、今度は抗体がもうなくなっている可能性があるからというのがCDCのコメントです。

特に問題なのは、やはり3番のコロナ感染者と接触しても感染しなかったことというところであり、こんなのは、医療従事者を除き、一般の
外国人観光客には証明のしようがありません。

従って、要はワクチンはそれほど万能ではないということなのかもしれません。もし、わずか3か月で抗体がなくなるとすれば、人類はこれからも年に4回もワクチン接種が必要になってしまうということなのですかね?

いずれにせよ、アメリカの検査機関でもこういっているのですから、厳格なタイのCCSAが隔離検疫免除を認めるはずもなく、10月にはタイに観光客が戻ってくるという政府観光スポーツ省の目標は、どうも実現しないような気がするし、結局来年以降になるのではと思います。


業者丸投げにせず、自力でタイに来る場合の費用

コロナ保険
今月、私の知人が約1年ぶりにタイにやってきます。東京のタイ大使館でのCOE(タイ入国許可証)の申請等、業者を使わず全部自分で手続きをしてやって来るそうです。

日本に居る大抵の人は、複雑でよくわからない手続きや、タイ大使館に何度もさし戻しされるリスクのある申請手続き等で、最初から業者に丸投げしてしまう人が多いようですが、その場合、やはり巷でいわれているように50万円近い費用がかかるようです。

実は2ヵ月ほど前にゴルフのコンペに行ったときに、昨年10月に隔離検疫を経てタイにやってきた人と話す機会があったのですが、その人は業者丸投げで約80万円かかったといっていました。

それが今回は、すべて自分で手続きして今月の15日にタイにやってくるという人なので、果たして自分で全部やったらいくらまでコストを落とせるのか非常に興味のあるところだと思い、その費用内訳を教えてもらいました。

その結果が以下のようなもので、最近はすべて自分でやれば思ったより安くできるというのがわかります。

廉価なASQ

1.コロナ保険料(1年間)23,040バーツ
2.飛行機往復料金 79,000円
3.PCR検査と英文証明 30,000円
4.ASQホテル 27,000バーツ
       合計約284,000円

ちなみに、数日前のニュースでは、タイ観光スポーツ省は最初、4月とか7月とかにはワクチンパスポートなるものでタイに隔離検疫なしで入国できるようになるとかいっていたようですが、今はどうやら早くても10月ということらしいです。

それに、世界中でワクチン生産に遅れが出る中、タイもワクチンの入手がもっと遅れて、隔離検疫なしの入国が可能になるのは来年まで待たなくてはならないことになる可能性も高いと思います。

そんなことであれば、あと1年も我慢して退屈な時間を日本で過ごすよりも、時間はかかるかもしれませんが自力で面倒な手続きをすれば、30万円ほどでタイに入国できるので、そちらの方が得策ではないかとも思うのです。

ただ、コロナ保険などは見ての通り、タイバーツで払っているので、日本の保険会社でなくタイの保険会社を使ったから安く上がっているのではないかと思いますが、そうなるとある程度英語もできる必要があるのかもしれません。

それに、この知人は英語もタイ語もできるので、下手な業者を使うより自分でやった方が速いというのもあるのかもしれませんが、みんながこのように手際よくできるのかどうかは私にもわかりません。

ところで、コロナ保険は1年間有効なので、今回、この人は2か月間だけバンコクにいるようですが、次回来るときは、保険は来年の2月まで有効なので保険料が要らなくなり、往復航空券代を含めても20万円ちょっとでタイに来ることができるのです。また、もしLCCが飛び始めればもっと安くタイに来ることができるようになります。

最後に本人から直接コメントをもらいましたので、以下でつけ足しておきます。
本人からのコメント:

1.自分で全て手続きするにはPCが普通に使えないと、COE(タイ入国許可証)はタイ大使館から取れませんし、PCが苦手の人にはASQ Hotelの予約をタイムリーに取るのも大変だと思います。私の場合は、全てバンコクの口座からネットバンキングで支払いをしたのでスムーズにできました。


2.COEは事前承認がされてから15日以内に必要事項のインプットを全部完了しないと無効になります。保険証書、 ASQホテルの受付書、飛行機の予約書類をPDFでインプット完了して、初めてタイ大使館からCOEが出ます。


3.日本の銀行から送金すると、費用もかかるし時間もかかるので結構面倒になります。そういう人の場合、旅行業者に丸投げすると費用はかかりますが、やはり簡単です。


4.タイ国内の銀行でインターネットバンキング口座を持っていて、世界中何処からでもオンラインペイメントができる状態でないと、自分ですべてやって費用を安くあげることは難しいと思います。


結局、この知人はタイと日本をもう10年も行ったり来たりしている人なので、当然タイの銀行にインターネットバンキングの口座を開いているし、やはり、タイで生活していたことがあり勝手の分かる人で、かつパソコンを使うことにも慣れている人の場合は、業者丸投げよりも自分でやった方が速いのかもしれません。

アストラゼネカのワクチンは効かない?生産に遅れ?

アストラゼネカワクチン2
イギリス政府が公式コロナワクチンとして認可したアストラゼネカのワクチンですが、ドイツ政府機関のチェックで、なんとコロナ弱者である65歳以上の高齢者にはほとんど効かないというレポートが出てきました。

一方、アストラゼネカの報告では、彼らのワクチンは高齢者ほどその免疫効果が高くほぼ100%効くということだったので、全く反対の試験結果です。なんでこんなことがと不思議ですが、当然、アストラゼネカはこのドイツの検査結果を全面的に否定しています。

ただ、これは今のところ、ヨーロッパでは大きな問題にはなっていないようです。ちょうど今、EUのEMA(欧州医薬品庁)がこのワクチンを試験中であり、あと数日でその結果が出ることになっていて、もしここで公式にワクチンとして認められれば、問題ないということだろうと思います。

しかし、もしドイツと同じ結果が出れば、肝心の高齢者には効かないワクチンということになり、大きな問題になるかもしれません。

アストラゼネカワクチン
一方で、英国アストラゼネカのワクチン生産に遅れが出ていています。この遅れの原因は、サプライチェーンの一つであるベルギーの関連会社が生産するワクチン原料の歩留まりが予想外に悪く、英国でのワクチン生産に影響が出ているという説明のようです。

これにより、EUはアストラゼネカから8,000万接種分ものワクチンを3月までに納入してもらう計画であったのが大幅に狂うことになります。とはいっても、まだEUの認可が下りてないのだから契約もしてないので、契約違反ということにはならないのだろうと思いますが、EUはアストラゼネカに対して企業としての社会的責任を果たせと怒っているようです。

また、ヨーロッパで生産するファイザーのワクチンもEUへの供給量が予定より減っているようで、EUとしては、今後域内27か国でのワクチン接種計画が大幅に遅れるのを防ぐため、
EU内で生産されたワクチンをEU域外へ輸出するのを規制する動きが出ています。

いわば、EUファーストということですが、ここでもワクチン争奪戦が始まっているわけです。もっとも、さすがにEUではまだ中国製やロシア製を買おうという話は出てないようですが...。

ただ、タイの場合も最初のアストラゼネカの納入分はアストラゼネカのイタリア工場が生産したものを輸入するので、この輸出規制で遅れが出なければいいのですが。

こんな状況になっているのを見ると、やはり、タイのようにワクチンを自国で生産できて自国で使えるというのは本当に心強いです。

アストラゼネカワクチン3
また、ファイザーやモデルナのホームベースであるアメリカでも、計画通り医療従事者や高齢者に優先的にワクチンを接種しつつあるものの、
感染者が増え続けるロサンゼルスでは、運が良ければ当日接種に来なかった人の余った分を接種してもらえるということで、危機感を持つ若い人たちが長時間、寒い中で順番待ちをしてるという写真記事が載っています。現時点ではワクチンが世界中どこも不足しているということです。

タイの場合も、アストラゼネカのワクチンが正式に認可され、かつ現地生産も滞りなく進めばいいのですが、案外まだまだ前途多難なのかもしれません。

タイ、アストラゼネカ技術移転でコロナワクチン国内生産へ

サイアムバイオ6
10日ほど前になりますが、「プミポン国王からタイ国民へのこの上ない贈り物」と題してグルンテープトゥーラギットに載っていたコラム記事を紹介しました。これには予想外の反響があり、随分多くの人が読んでくれたので、この時のブログに加筆修正したものを投稿したところ、今朝、「アゴラ」に掲載されたので、興味のある方は読んでみてください。

タナトーン
なお、このサイアムバイオサイエンスがアストラゼネカ社から技術導入を受け、ワクチン生産をするという計画については、野党である前進党の党首が政府及び王室をネット上で批判しています。それに対し、タイ政府は王室に対する名誉棄損であるとして1月20日に裁判に訴えたところです。

このように野党には違う見方もあるようですが、これについては先日「納得のいかない野党の言いがかり」でも書いたのですが、感染再拡大がまだ収束してないこんな時期に、ネット上で大して説得力のない根拠をもとに、政府や王室の批判を繰り返してひっかきまわすのはタイミングを間違えているように私は思います。

中国製ワクチンしか選択肢がない国とタイでは違うのでは?

シノバック1
シノバックのワクチンについては、「中国ワクチンしか選択肢がなかったプラユット首相(その1)」で書いたように、同社はブラジルでの治験結果を公表するといいながらこれまで2回延期してきていて、3度目の正直でやっと1月7日にそのデータが出てきました。

ところが開けてみると、有効性はわずか50.4%と、当初シノバックがいっていた78%とは大きく違っていて、やっぱり中国製は信用できないと多くの人が思ったはずです。もっとも、治験をやっていた当時から、治験当事国であるブラジルの大統領が、中国のワクチンは買わないと明言していたし、何かおかしいところはありましたが...。

しかしながら、それでも昨日、インドネシアの大統領が勇気をもって国民に対し、中国シノバック製のワクチンを自分で接種して見せました。


ところで、以前このブログでも「世界でコロナワクチン購入予約受付開始!」と題して以下のごとく、シノバックのワクチン事前予約販売の広告を紹介しました。

中国製ワクチン4
COVID-19 Coronavirus Vaccine
After long-term research and development and clinical trials, China has successfully developed a vaccine that effectively treats the new coronavirus infectious disease.
Now the new vaccine has completed the third phase of clinical trials and approved for marketing;
Due to the excessive global demand for vaccines, please contact us and make a order in advance.
Minimum order quantity: 10000 doses

Covid-19 コロナウイルスワクチン
長期にわたる研究開発と治験の結果、中国はついにコロナウイルス感染から身を守るワクチンの開発に成功しました。
そして今、第3フェーズの治験も終了し、いよいよ予約販売の開始が認められました。
世界中でワクチンに対する需要があることから注文が殺到するので、今のうちに前もって注文して下さい。
最小注文数:10,000接種分

その後、マレーシア政府はその開発や安全性のチェック、つまり治験のことだと思いますが、これらで中国に協力することで、中国から優先的にワクチンを融通してもらうという5年契約を締結しました。また、フィリピンのドゥテルテ大統領は、ファイザーのワクチン、200万接種分をくれないなら米軍はフィリピンから出て行けと脅しています。

みんな何が悲しくてこんなことをしているかというと、このブログでも何回か書いてきましたが、ASEANでもインドネシア、マレーシア、フィリピンといった国は、うまく感染拡大を食い止めたタイ、カンボジア、ベトナムとは状況が全く違うからです。
シノバック2
毎日感染者が急増し、死者も増えているからであり、これらの国のリーダー達はとにかく一刻も速くワクチンを打って感染拡大を止めなければならない危機的状況にあるわけです。

しかしながら、世界各国がワクチン争奪戦を繰り広げる中、ファイザー、モデルナ、アストラゼネカといった、第3フェーズの治験で副作用のない安全性や90%以上の有効性が立証されたワクチンはなかなか手に入らず、結局、安全性や有効性が疑問視されている中国製ワクチンを購入するしか選択肢がなかったわけです。

シノバック3
これについて今朝のオンライン紙、ポストトゥデイも私と同じ事情説明をしています。ただし、その中で彼らは、しかしタイはこれら3か国とは状況が違うし、シノバックの有効性に問題が出てきた以上、シノバックのワクチンを含め、ワクチンの使用はしばらく様子見とし、他の国々が使ってみた結果を見てから決めるべきではないかと問題提起しています。

シノバックについては、私も全くそうだと思います。
タイの場合、何十万人もが感染し、何万人もの人が亡くなっているわけでもないので、先月感染爆発が起こったとはいえ、他国に比べるとそれほどの危機的状況ではありません。

しかも、今日の別の記事によれば、タイの一般の病院でもタイ政府が認めたワクチンであれば個別に輸入して使っても構わないという許可が出たので、もしタイ政府が今後シノバックを認可してしまえば、大量の中国製ワクチンがタイに入ってくる可能性もあり、これは危険だと思います。

いずれにせよ、何とか5月まで今の状況で持ちこたえて、アストラゼネカのワクチンが届くのを待つ方がいいように思うのですが、どうもタイ政府は来月からのシノバックのワクチン接種開始にはまだ前向きなようです。



プミポン国王からタイ国民へのこの上ない贈り物

サイアムバイオ1
既に周知のことですが、タイのサイアムバイオサイエンス社というバイオテクノロジーの会社が、アストラゼネカからコロナワクチンの技術供与を受け、近々タイ国内でワクチンの生産を始めます。

そして、同社がASEANの中で唯一、コロナのワクチンを生産する製薬会社となるわけですが、今朝のグルンテープトゥーラギット紙に載っていた記事を読んでいたら、興味深いことが書いてありました。 

サイアムバイオ2
実はこの会社は2009年に、タイ国民のためにタイにも優れた科学技術の医薬品会社が必要という、国民の健康を願う
亡きプミポン国王の意思で、資本金48億バーツで設立された会社なのだそうです。

ทำความรู้จัก "สยามไบโอไซเอนซ์" จากพระราชปณิธาน ร.9 สู่โอกาสครั้งใหญ่ ผู้ผลิต "วัคซีนโควิด-19" หนึ่งเดียวในอาเซียน โดยรับถ่ายทอดเทคโนโลยีจากแอสตร้าเซนเนก้า

サイアムバイオサイエンス社はラーマ9世(プミポン国王)の意思により設立された薬品会社であり、この会社があったからこそ、タイは今回ASEANで唯一、アストラゼネカ社からコロナのワクチン生産の技術供与を受けるという大きなチャンスに恵まれたことを我々は知っておくべきである

この会社があったおかげで、今回、タイ国民がいち早くコロナのワクチンを接種できるようになったのであり、しかも1接種わずか5ドル(150バーツ)という製造原価でタイ政府は購入できることになっています。

現在、各国がワクチン争奪戦を繰り広げているということは以前にも書きましたが、「世界中から信用されない中国共産党と中国製ワクチン」でも書いたように、もしこのバイオサイエンスのワクチンが同じような価格で手に入るのなら、中国製ワクチンをわざわざ好んで買う国は少ないと思います。

一方、同社は将来的に月間1,500万接種分のワクチンを国内工場で生産できるようになるとのことで、タイ
国民への接種が一巡後は、余った分をASEAN周辺国へ輸出して、ワクチン供給のハブになることを目指しているということです。


すなわち、中国シノバックのワクチンが17ドル、そしてファイザーやモデルナのワクチンが20ドルから25ドルぐらいするらしいですが、このワクチンは原価が5ドルなので、同社にとって大きなビジネスチャンスでもあるわけです。

いずれにせよ、もしタイにこの会社が存在してなかったら、アストラゼネカは他の国をASEANの供給基地として選んでいたかもしれません。そういう意味では、11年前にタイ国民の健康を願うプミポン国王の意向で設立されたこの会社は、タイ国民にとってこの上ない国王からのプレゼントなのだろうと思うのです。



まず、パタヤのメルトダウンが始まった?

パタヤ1
今回の感染拡大ではチョンブリやラヨーンの賭博場でもクラスターを起こしたことは周知の事実ですが、これにより昨年3月の時よりも激しく、致命的なダメージを受けているのがパタヤです。

最初にサムットサーコーンで感染爆発が起こった時は、パタヤは距離があり、「それでも2021年のコンドミニアム市場は底堅い?」で、久しぶりに年末年始の予約が満室になっていたパタヤのホテルの予約がこの飛び火で30%キャンセルされたと書きました。

しかし、これは昨日の現地ニュースサイト、プラチャーチャート・トゥーラギットに載ったものですが、その後の状況はそんなものではなく、今はタイ人の予約もほぼ全てキャンセルとなり、この写真の通りまたもパタヤには人がいなくなり、あちこちの店で空室が出て観光産業はほぼ壊滅状態です。

しかも、今回のクラスター発生は政府役人が違法のギャンブルや外国人の違法就労が行われているのを容認してきたことが原因だと指摘されもています。

ธุรกิจโรงแรมท่องเที่ยวพัทยา3แสนล้านตายสนิท 8 องค์กรจี้รัฐสั่งปิดกิจการอุ้มจ่ายชดเชย ทวงถามโควิดรอบนี้จนท.รัฐละเลย”เปิดบ่อน-แรงงานเถื่อน”รัฐต้องรับผิดชอบ

市場規模3,000億バーツ(約1兆円)のパタヤ観光ホテル業界がほぼ死にかかっている中、8つの観光事業団体は共同で政府に対し、パタヤのホテル業界全体に対し直ちに業務停止命令を出して補償金の交付をするよう要求。
今回の感染爆発は、違法なギャンブルや違法な外国人就労を役人が見逃してきたことが原因であり、政府が責任を取って補償するべきであると主張。

確かに他のニュース等を読んでも、今回はプーケットやサムイに比べてもパタヤのダメージが特に激しく、短期間で感染爆発が直撃したようです。

以前「2021年、タイ観光産業のメルトダウンが始まる!」で日本のサイト、アゴラで書いたように、こんな状態が続けばパタヤの観光産業は文字通りメルトダウンしてしまうかもしれません。

これに対してチョンブリ県知事やタイ政府は明確な返事をしていませんが、典型的なカーラチャガーンと呼ばれるタイの役人に多い職務体質で、パタヤの場合、警察官や県の役人が賄賂をもらってギャンブル会場を見て見ぬふりをしてきたのだろうと思います。

私もタイ語の勉強をしているときに、役人との癒着である“コラプチャン”という和製英語ならぬタイ製英語をタイ語教師が何度も口にしていたので嫌でも覚えてしまいましたが、タイに限らず東南アジアで広く起こっている役人の賄賂授受を通した癒着のことです。

パタヤ2
ところで、ではどうしてこれら観光団体が自分たちの首を絞めることにもなる業務停止命令を政府に請願しているかといえば、これがないうちに自主的に営業停止をしてしまえば補償金が出ないからです。

一方、政府の緊急命令で営業停止になった場合、その補償として従業員1人に対し給料の半額、上限15,000バーツが出るからです。ただ、この記事では、通常何ヵ月間出るのか書いてないのでわかりませんが、この8つの業界団体は、通常のものにさらに200日分の追加補償期間を求めているようです。

これにより、少なくともこの間、従業員を観光業界につなぎ留めておくことができ、観光地としてのパタヤがメルトダウンして終わってしまうのを食い止めておけるというものです。

しかし、いくら何でも1年以上も補償金を出し続けるというのは、政府にとってもかなりの負担になります。また、結局これは全部国民にその付けが回ってくるということであり、農民が多い東北部でも貧困の問題がある中、政府の資金にも限界があるので難しい問題だろうとも思います。

いずれにせよ、違法なギャンブルと違法労働者により感染拡大が起こり、もう手の施しようががなくなっている中、そもそもの原因は役人の癒着にあるのだから、今回は政府が責任を取れというパタヤの観光業界の主張もわかります。

ところで、実をいうと私は、賄賂ばかり受取っているタムルアット(警察)よりもはるかに力のあるタハーン(軍隊)なら、こういうコラプチャン(贈賄行為)を根こそぎ取り締って排除してくれるのではと、6年前に軍事政権ができたときには秘かに期待していたのですが...。



中国ワクチン以外選択肢がなかったプラユット首相(その2)

中国製ワクチン1
実際、タイ政府はこのシノバックの中国製ワクチンを1接種17ドルで買うということですが、これはアストラゼネカの倍以上と結構いい値段です。

こんな世界から敬遠されている中国製ワクチンなのに、タイ政府はシノバックにボッタクリされているような気もしないでもないですが、世界中でワクチン争奪戦が起こっている以上、仕方のないことなのかもしれません。

ワクチン2
"If they fail to deliver a minimum of 20 million vaccines, they better get out -- no vaccine, no stay here," the president said on Saturday during a televised meeting with members of his cabinet and the national COVID-19 task force.

「もしアメリカが2,000万接種分のワクチンをくれなかったら、米軍はフィリピンから出ていけ。ノーワクチン、ノーステイだ」とドゥテルテ大統領はテレビで実況放送中の内閣及びコロナ対策協議会との会議で言い放った。

例えば、このフィリピンのドゥテルテ大統領の話からも、世界のワクチン争奪戦の激しさがわかると思います。大統領はファイザー社からのワクチン供給に関して約束が違うと軍事協定の破棄まで持ち出し、あからさまにアメリカ政府を脅迫しています。

さすがフィリピンのダーティハリーことドゥテルテ大統領だからこそ、アメリカ相手にここまでいえるのだと思います。

一方、タイには
米軍基地もないしアメリカとそれほど関係が深くなく、中国ともうまくやっている中庸を行く国であり、ここまでいえるバーゲニングパワーはありません。そして、中国共産党のワクチン外交は、こういうワクチン入手の当てがない国に対して、じわじわとその成果を上げてきつつあるように見えます。

ところで、東南アジアではこれまでタイ、カンボジア、ベトナムといった数少ない国だけが感染拡大を抑え込めていたのですが、本来ならタイも5月までアストラゼネカのワクチンを待つ余裕があったはずです。しかし、今回の感染爆発でコロナと最前線で戦う医療関係者たちを感染から守るために、急遽ワクチンが必要になり、中国製ワクチンしか選択肢がなかったのだろうと思うのです。

ワクチン3
実際、この図の黄色の枠で囲ってあるところを見ればわかりますが、この200万接種は第一線でコロナ感染者と向かい合う医療従事者、そして地方でボランティアとして医療活動を行う人たちへの接種を最優先にしています。

従って、もし今回の感染爆発さえなかったら、つい最近までローカルでの新規感染がほぼゼロであったタイは、本来、この200万接種分の緊急購入は要らなかったのです。当初の予定通り、5月に1,300万人分のワクチンをアストラゼネカから購入し、その後はパトゥンタニの自国工場で大量生産されるワクチンを順次国民に接種していけばよかったはずです。

そういう意味では、日本のように1接種25ドルもするファイザーやモデルナのワクチンを1億接種分も早くから予約でき、資金的にも余裕で買える恵まれた国の人が、今回の中国シノバックのワクチン購入の決断について、プラユット首相やタイ政府を軽はずみに批判したりするとすれば、それは間違いです。現実は、タイ政府はこの想定外の緊急事態の中、他に選択肢はなかったと思うからです。

最後になりますが、私も6年も続いた軍事政権はもう終わらせた方がいいと思っている方ですが、少なくとも以下のプラユット首相自身のコメントからわかるように、前回のフルロックダウンでタイ経済や庶民の生活がどれほど大きなダメージを受けたか首相も十分認識していて、今回はタイ全土のフルロックダウンを何とか避けようと努力しているし、今は国内の統制がうまい軍事政権であってよかったのかもしれません。

また、今回のシノバック購入についてうがった見方をする人もいるかもしれませんが、中国政府との裏取引などしている時間はなかっただろうと思うのです。

ワクチン4

Gen Prayut also said his government was assessing the situation on a daily basis and ministers were mindful of the economic damage from overly strict containment measures.

"We don't want to lock down the entire country because we know what the problems are, so can you all lock down yourselves?" he said. 

プラユット首相:「タイ政府は毎日感染拡大の状況を調査しているし、各大臣も厳格な規制が経済にどれだけダメージを与えるのか十分認識している。そして、我々の誰も国全体をロックダウンになどしたくないし、そんなことをしたらどんな大きな問題が起こるかもわかっている。だから、国民にはせめて自分自身をロックダウンして、しばらく自宅で自己隔離してほしい」



中国ワクチンしか選択肢がなかったプラユット首相(その1)

ワクチン1

つい先日、「事態が急激に悪化する中、唯一の希望はワクチンのみ」と題して西側諸国が開発した3つのワクチンに世界の需要が集中する中、タイ政府が急遽200万接種以上のワクチンを追加購入することに決めたということを書きました。

そして最後に、私個人の考えとして「大きなお世話かもしれませんが、中国製ワクチンでなければいいと思うのですが...」と書いたのですが、残念ながら、やはり今の状況下ですぐ入手できるのは中国製ワクチンしかなかったようです。

その後、プラユット首相は、ほぼ全国民が接種できるようにさらに3,500万接種分のワクチンを追加購入すると発表したのですが、以下がバンコクポストに載ったその時のコメントです。

The government is seeking to buy another 35 million Covid-19 vaccine doses, taking its total order to 63 million, Prime Minister Prayut Chan-o-cha said on Monday.

プラユット首相:「タイ政府は3,500万接種分のワクチンを追加購入するべく交渉中で、これにより合計6,300万接種分を入手する」

Gen Prayut did not say where the extra doses would come from but stressed the government needed to be sure they were safe, had no side effects and were in line with standards set by the country's Food and Drug Administration (FDA).

バンコクポスト:プラユット首相はそれがどこのメーカーのワクチンになるのか明言しなかった。しかし、首相はタイ政府がそのワクチンが安全で副作用もなく、FDA(タイの食品医薬品局)の安全基準を満たすものしか購入しないことを強調した。

上の図によれば、この3,500万接種分については、現時点ではアストラゼネカと追加購入の交渉中のようですが、世界中がワクチン争奪戦を繰り広げる中、なかなか簡単には手に入らないと思うので、もしこれがダメなら他のワクチン、つまり、また中国製ワクチンを検討するしかなくなるのだろうと思います。

中国製ワクチン1
中国製ワクチン4
ところで、タイ政府が今回購入するといっている200万接種分は「世界中から信用されない中国共産党と中国製ワクチン」で紹介したこの写真のシノバック社製ワクチンです。

現時点ではシノファーム社製のワクチンにだけ中国政府の認可が下りている状況で、シノバックはまだ第3フェーズの治験中でそのデータが開示されておらず、中国政府の認可もまだ出ていません。

もっとも、このシノファーム社のワクチンも、アメリカに住む中国人6万人に接種した結果、1人も副作用がなく、また1人もコロナに感染しなかったと宣伝しているらしいのですが、実際は重篤な副作用が出たケースも多くあったという噂が出ていて、世界に詳細な治験データが開示されてない中、中国政府だけが一方的に認可したワクチンです。

一方、ニュース紙フォーチュンによれば、シノバック社の方は、現在ブラジルで大規模な第3フェーズの治験中なのですが、その治験結果を開示するといいながら、以下のように、これまで2回延期してきました。

Sinovac has now delayed releasing results from its Phase III trials in Brazil twice: first on Dec. 15, and then on Dec. 23. Authorities in Brazil have said the delays are due to Sinovac wanting to consolidate data from multiple trials; they now expect to release Sinovac's data to the public by Jan. 7.

シノバックはこれまでブラジルでの第3フェーズ治験データの公表を2回延期してきた。最初は12月15日、次は12月23日といっておきながら結局2回とも延期となったのである。これに関し、ブラジルの関係機関によると、シノバックは広範囲な治験結果をまとめて公表したいから延期してきたといっているということで、最終的には1月7日にデータを公表するとのことである。

そして今は1月7日に治験データを開示するといっているのですが、本当に出てくるのか明日になればわかります。いずれにせよ、西側諸国は何のデータも出さないシノバックのワクチンに対しても疑いの目をもって見ているので、その開示されたデータには厳しいピアーレビューのチェックが入ると思います。

ただ、シノバック社からデータは開示されなくても、現地ブラジルの医者等からフィードバックがブラジル政府にも上がってきているはずで、本当にこの治験がうまくいっているのであれば、以前このブログでも書いたように、ブラジルの大統領が「中国からは(ワクチンを)買わない」と明言している点が矛盾します。

いずれにせよ、シノバックのワクチンを購入するといっているタイも、プラユット首相が「そのワクチンが安全で副作用もなく、FDA(タイの食品医薬品局)の安全基準を満たすものしか購入しない」と念を押していることからも、中国製ワクチンをまだ信用しているわけでなく、フォーチュンの以下の記事にあるように第3フェーズの治験結果のデータの公表を待っている状況のようです。

Sinovac’s formal approval in Indonesia and Thailand—as well as in places like the Philippines, Hong Kong, and Turkey—will likely depend on Sinovac’s highly anticipated data release from Brazil.

シノバックのワクチンに対するインドネシアとタイ、そしてフィリピン、香港、トルコの正式な認可は、ブラジルでの治験結果のデータ次第である

ただし、今のうちに購入予約しておかなければ、これもまた間に合わなくなる可能性があるので、とりあえず購入予約したが、最終判断はデータが開示された後のレビュー次第という条件付きなのだろうと思います。

次回に続く



年明け早々、迫りくるフルロックダウン

ロックダウン6
新年を迎えたばかりの1月2日、私が住むコンドミニアムではフィットネスジム、サウナ、プールが閉鎖され、使用禁止となりました。また、自分の部屋以外、館内はどこでもマスク着用です。そして、3日からは入口のロビーだけでなく、駐車場の入口にも警備員が待機し、館内に入ってくる車に乗っている人すべてに対し、検温と部屋番号を書き留めるという厳戒態勢が始まりました。

同じく、外部ではお酒を飲ませるバンコクのレストランもお酒の販売が禁止になりました。個人的な話になってしまいますが、この写真は私が時々行く、自宅からタクシーで15分ぐらいのパタナガーンにあるイサーン料理屋兼飲み屋の“シークレットガーデン”という店です。


ロックダウン5
何が“シークレット”なのかわかりませんが、簡単にいえばローカルのタイ人向けで、日本でいう居酒屋です。酒のつまみにイサーン料理はよく合うので、私も時々訪れているうちに、ここのオーナーのナンさんとは時々ラインでやり取りをするようになったのですが、そこに、今夜でまた店を閉めることになったとの連絡が入りました。

ちなみに、彼女はイサーン地方のウボンラーチャタニー出身です。ラームカムヘーン大学といえば法学部が看板学部なのですが、彼女はそこの大学院で法律の修士号を取った秀才で、以前、シンガポールでも働いていたとかで英語も得意です。

そんな人でも、タイ人は企業で働くより自営業になることを好む人が多く、彼女の場合も自分でイサーン料理の店を始めて久しいのですが、さすがに3月のロックダウンでは2か月間営業できず、こういう個人経営の店のオーナーは生活もかなり厳しかったようです。

しかし、それを何とか乗り越えて、最近、やっと経営も回復軌道に乗ってきたところで、今回、またも感染が広がりバンコク都の命令で閉店を余儀なくされることになったわけです。

ロックダウン2 (2)
ロックダウン7
今回の感染再拡大で、まずナナ、ソイカウボーイ、タニヤ、パッポンなどにある風俗店が一番に閉鎖されましたが、こういうところは特殊な産業でもあり、感染リスクが高い上にどうせ旅行者もいないので仕方がないと思います。

しかし、この居酒屋レストランのように、夜8時過ぎぐらいから1日の仕事を終えたタイ人達が次々と夕食と晩酌を兼ねてやって来るような店はバンコクに多分何万軒とあり、そもそもお酒を出せなければ、食事だけではお客が来ません。

それで今回もまた閉めるしかなくなったようですが、ここで働く従業員もまた一時解雇です。
今日はまだ1月4日ですが、身近でこんなことが起こるのを見ていると、年明け早々、次第にフルロックダウンの足音が近づいてきているのを感じます。

ところで、このコラムは朝7時に書いているのですが、新聞等によると、今日、政府はレストランでの食事を禁止し、テイクアウトの持ち帰りのみに制限するかどうかを検討するということです。

厳格な規制を要求するCCSA(新型コロナウイルス感染症対策センター)に対して、経済への多大な影響を心配する行政側との折衝になるのだろうと思いますが、
タイ政府も前回の経験で、ロックダウンがどれほど庶民の生活に悪影響を与えるかを学習しているので、滅多なことではロックダウンはやらないのではないかという現地新聞の希望的社説もあります。

私も今回は、3月の時のようにスーパーと薬局、コンビニ以外はどこもかしこも閉めるというフルロックダウンだけはやめて欲しいと期待しているのですが...。



事態が急激に悪化する中、唯一の希望はワクチンのみ

英国変異ウイルス1
新年早々ですが、今朝のニュースによると、とうとうタイでも英国の変異ウイルスが発見されたとのことです。これにより、この変異ウイルスが出た地域からの入国を次々と禁止してきている日本政府は、最悪の場合、今後タイをも入国禁止国家に入れるのかもしれません。

いずれにせよ、最近のタイ国内での急速な感染拡大から考えて、今後もロックダウンが各地で相次ぎ、タイ経済、特に観光産業では厳しい状況が続くことは必至です。

そんな中、バンコクポストがタイの代表的観光地、サムイ、プーケット、パタヤ、そしてチェンマイで独自のインタビューをした記事が今朝載っているのですが、これらの地域はいずれも外国人旅行者への依存度が特に高いところです。


今のような状況では今年の終わり、もしくは来年まで最悪の状況が続く可能性があり、それでは観光産業全体が持ちこたえられないこと、そして、彼らにとっても、外国人旅行者を受け入れられるようになるには、唯一の希望はもうワクチンしかないということで一致しています。

For 2021, the world is pinning its hopes on an effective Covid-19 vaccine arising from the work of pharmaceutical companies, including Pfizer, Moderna and AstraZeneca.

2021年、世界の希望はファイザー、モデルナ、そしてアストラゼネカが開発したワクチンに絞り込まれた。

タイの観光地に限らず、再び世界中で感染が急拡大する中、もうこうなると残された希望はワクチンしかないということになりますが、少なくとも西側諸国ではファイザー、モデルナ、そしてつい数日前に英国で認可されたアストラゼネカの3社の有効なワクチンがあることが、世界の人々にとってどれほど心強いことかと改めて思います。

それと、これも最近中国政府が認可したシノファーム社のワクチンがあります。ただし、「世界中から信用されない中国共産党と中国製ワクチン」でも書いたように、詳しいデータが公表されておらず、治験の中で多くの死者が出たという噂もあり、効果に疑問が残ります。

しかし、とにかく中国政府の認可が下りたわけなので、ワクチンがなかなか入手できない国もあり、否応なく使うしかないところが出てくると思います。もっとも、それがそもそもの中国のワクチン外交の目的でもあるのですが...。

The government earlier signed an advance agreement with AstraZeneca for 26 million doses and the right to produce its Covid-19 vaccine in Thailand, but supplies are not expected before May.

タイ政府はアストラゼネカと2,600万接種分のワクチン購入と自国でもそれを生産できる契約を結んだが、ワクチンを入手できるのは5月以降になる。

Deputy Prime Minister and Public Health Minister Anutin Charnvirakul said he had secured the supply of at least 2 million doses of Covid-19 vaccine for "between February and April".
He did not name the vaccine he had secured, and nor is it known how long the roll-out will take.

そこで、数日前にタイ政府が発表したのが、少なくとも200万接種分を2月から4月にかけて追加で確保できたということです。ただ、ちょっと気にかかるのが、実際の接種時期はまだ未定であり、そのメーカー名も公表していないのです。

以前私が読んだ記事では、ファイザーやモデルナのワクチンは1接種で25ドルもする比較的高価なものであり、しかも超低温での保管や輸送が必要で日本などの先進国なら買えますが、どの国でも買えるというものでもありません。

それに対してアストラゼネカのワクチンは冷蔵庫での保管が可能で、しかもタイは5ドルで購入できる契約になっているそうで、これならタイでも手が届くのだろうと思います。


しかし、タイミング的に5月以降まで待てないということで、しかも200万接種を追加獲得できたというと、ファイザー製のものであれば、いくらタイバーツ高といっても4億1,000万ドルはかなりの負担になると思うのです。

大きなお世話かもしれませんが、
中国製のワクチンでなければいいと思うのですが...。



世界中から信用されない中国共産党と中国製ワクチン

中国製ワクチン1
以前、「世界でコロナワクチン購入予約受付開始!」でいち早く中国製ワクチンの予約販売が始まったことを書きました。しかし、今朝のThe Nation Thailandによると、ほぼ予想はしていたのですが、やはりさっぱり売れてないようです。

その一番の理由は、西側諸国が指摘するように、中国製ワクチンは具体的な治験データが出されておらず、その効果に疑問が残るということから、各国国民の多くがその接種を拒否しているようです。

ただ、ワクチン獲得に関しては、現在、世界各国が我先にと争いを繰り広げているものの、これはやはり、資金力のある先進国が有利になります。日本政府も「人類の希望、コロナワクチン・フェーズ3」で書いたように、
ファイザーとモデルナに既に1億人分のワクチンの購入予約をしていますが、アフリカや南米、東南アジアの途上国の多くは資金的に手が届かず、実際には中国製ワクチンしか選択の余地がないというのが実情です。

また、コロナ感染を食い止めたと自画自賛していた韓国も、ここにきて国内で感染が急拡大する中、
後手後手に回ってしまい、ムン政権は十分なワクチン確保ができてないらしいです。

China's vaccines were meant to score a clear diplomatic win for Beijing, shoring up ties with dozens of poorer nations amid an anticipated shortage of Western-developed shots. 

中国製ワクチンは、貧乏な発展途上国が西側諸国の開発したワクチンを入手できないのを見越した中国政府が、そこにワクチンを供給し密接な関係を作るという外交的勝利を目的としていた。

ところで、この記事の中では上のようなことが書いてあるのですが、中国はこれまでインフラ整備資金の融資や協力ということで途上国に取り入ってきたものの、結局、協力などでなく、自国に有利になるように途上国を騙してきたという経緯があります。

その経験から、途上国各国は今回も中国がワクチン外交を繰り広げてそれを政治的に利用しようとしていると敬遠しているわけで、少なくとも今のところは中国政府の当初目論見通りにはなっていません。つまり、今の中国はほとんど世界中から信用されてないというのが実態だと思います。

実際、アメリカ、インドに次いで感染者が多いブラジルの大統領でさえも「中国からは(ワクチンを)買わない」と明言しているほどで、中国のワクチン外交がうまくいってないことがわかります。

しかし、そうはいってもファイザーやモデルナのワクチンが手に入らない以上、何もしなければコロナの感染による死者がさらに増え続けるわけで、いよいよ中国製ワクチンしか選択がなくなった場合、発展途上国はどうするかであり、今後、中国政府の思惑通り、最終的に中国製ワクチンに頼るところも出てくるかもしれません。

例えば、インドネシアの大統領は自分自身が中国製ワクチンを接種し、国民を説得するというようなことをいっているし、アラブ首長国連邦は緊急使用として中国製ワクチンの使用を始めたとのことです。

従って、まだ中国政府の負けと決まったわけではないのかもしれませんが、一つはっきりしているのは、今や世界の大半の国や国民が、中国、いや、中国共産党のいうことを信用してないということだと思います。

ともあれ、日本人は来春にはワクチンが打てるようになるそうで、途上国から見れば恵まれた国民です。また、タイ人も時期は少し遅れるとしても、「オックスフォード・ワクチンはタイ経済復興の救世主?」で書いたように、アストラゼネカのワクチンが英国政府機関に正式に認可されれば、タイは来年、このワクチンを自国の工場で大量生産できるので、疑問の多い中国製ワクチンやロシア製ワクチンに惑わされることはないわけです。

ところで、タイに住む我々日本人も、こんな中国やロシアの怪しげなワクチンでなく、たとえ費用は自己負担であっても、タイで生産されたアストラゼネカのワクチンを打ってもらいたいですよね。




いよいよロックダウンが目前に迫っているのか!

感染率2
あっという間に、サムットサーコーンの海老市場で始まった集団感染は広範囲に広がりつつあり、既にバンコクを含む22都県で感染者が確認されました。

一方、保健相は2015年に立法化された伝染病法第7条45項、伝染病管理規定を発動することを内閣に提案することで至急準備を進めているということです。

これが可決されれば、以下の規定により、
政府にはコロナ感染食い止めに関する実質的な全権が与えられることになり、伝染病管理委員会の提案に基づき、再びロックダウンや外国人入国拒否が合法的に可能になるのではないかと思います。

การพิจารณา พ.ร.บ.ควบคุมโรค เป็นการเพิ่มอำนาจให้กับคณะกรรมการควบคุมโรค ให้สามารถออกมาตรการต่าง ๆ ได้ แต่ไม่มีผลกระทบในเรื่องของการปฎิบัติ โดย พ.ร.บ. ดังกล่าว จะมีการบังคับใช้ควบคู่ พ.ร.ก.ฉุกเฉิน

伝染病管理法の適用は、伝染病管理委員会に感染防止策を策定する強力な権限を与えるものであるが、彼らにはそれを実行に移す権限はなく、“緊急法令”と一緒になって発動されなければならない

一方、3月から続いている集会の禁止などの超法規的な権限を政府に与える“非常事態宣言”は今も解除されてないのでこれが緊急法令ということになり、この伝染病管理法が発動されると同時に、多分、プラユット政権には絶対的な権利が与えられることになるのではないかと思うのですが、この辺は私もよくわかりません。

感染率
ところで、これは私の個人的な危惧ですが、今、イギリスなどで大流行しているコロナ第3波は実は変異して感染力が倍増したウイルスが原因と指摘されています。ひょっとすると今回のサムットサーコーンで始まった感染も、実に44%もの人に感染するという極めて高い感染率から、インドからミャンマー、そしてタイに入ってきた同種の感染力が強力なウイルスなのかもしれません。

ロックダウン
そんな中、現地のビジネス紙、プラチャーチャート・トゥーラギットは、プラユット首相は保健相と国家全土のロックダウンの準備について話し合ったと書いていて、ロックダウンの可能性はかなり高いと見ているようで、上のような写真記事を載せています。

いずれにせよ、風雲急を告げるという感じで事態は急展開しており、我々もこの年末年始はロックダウンという心の準備をしておく方がいいのかもしれません。



事態は緊迫、早速下ったバンコク都知事の判断

感染拡大1

感染拡大2
昨日、バンコクに隣接するサムットプラガン県のこの写真のような貝を売る店でも感染拡大が広がったことから、バンコク都知事は即座にバンコクでのソーシャルディスタンシングの徹底や集会の禁止等、感染阻止の命令を出しました。

感染拡大4
3月のロックダウンの時と同じで、この都知事は決断と実行が速いので、我々も今後のアナウンスメントに注意しておく必要がありそうです。

感染拡大3

早速、役人がナイトクラブやレストランに派遣され、厳重な感染防止策を指導して回ったようですが、今回の命令を簡単にまとめると以下のようなことです。

1. 水上マーケットやフリーマーケット、公園、お寺、そしてパブやバー、カラオケ等の娯楽施設での規制を強化。
 特に娯楽施設については、1人あたり4㎡以上の空間を取れるように余裕を持って客を入れ、グループ客も最大5人まで。そして、客に飲ませるためのお酒の値引きプロモーションやお酒の持ち込みは禁止、ピッチャーやタワーのような大きな入れ物でシェアするお酒の販売禁止、当然、
ダンスや歌も禁止。違反した場合、店舗閉鎖。

2. 娯楽施設やスポーツ、交通機関等、多くの人が集まるビジネスの管理者は、体温検査、マスク着用、空気清浄機等の設置、最低1メートルのソーシャルディスタンシングの確保、入館と退館時の記帳等を徹底する。

3. 300人以上の集会をする場合は、そのプランや感染防止策を添えてバンコク都の事前許可を取ること。違反した場合、2年以内の禁固刑と4万バーツの罰金。

4. 全員外出時はマスク着用

以上、とりあえず12月21日から1月15日までとするが、期間延長もありうる。


前回のロックダウンの場合、当初お酒の販売禁止は2週間だけということだったのが、結局、5月まで1か月以上も続いたことから、昨日は半分冗談で、またある日突然お酒の販売禁止令が出ると困るので、ビールの買いだめをするつもりと書きました。

しかし、どうも事態はさらに緊迫化する方向に向かっているようで、今回、パブやカラオケでお酒をあまり飲ませるなという指導が出ていることからも、そのうちまた酒類販売禁止命令が出ることが現実味を帯びてきました。

ところで、バンコクのコンドミニアム市場についてですが、都知事からいつロックダウンや夜間外出禁止令が出てもおかしくなくないような展開になりつつあります。もしそうなると、外国人の入国規制が緩和されるはずもなく、バンコクの不動産市場もまた長い低迷が続くことになり、やはり「休むも相場なり」で、しばらくは何もせずに様子見が一番です。



バンコク近郊外国人労働者の間で感染爆発

感染爆発
一昨日、とうとうバンコク近郊のサムットサーコン県で大規模な集団感染が発生しました。今朝の最新ニュースでは、既に694人が感染しているということですが、そのうちの90%が現地の海老市場で働く外国人労働者で主にミャンマー人ということです。

政府はさらに広範囲でPCR検査を始めているので、多分、感染者はもっと増えるのではないかと思います。また、県知事は即座に14日間のロックダウン命令を出し、夜の外出も禁止となりましたが、感染がさらに広がれば、バンコク都もまたロックダウンが始まるかもしれません。

以前、「隔離検疫なしで外国人を受入れ始めた国(その2)」で、シンガポールやモルディブでソーシャルディスタンシングなど構っていられない劣悪な環境で働く外国人労働者の間で集団感染が広がっていったということを紹介しましたが、タイも結局、同じところで感染爆発が起こったことになります。

ここ数か月間、ミャンマーでは感染が急増していて、タイ政府も国境警備を強化していたのですが、数百キロもある国境を全部取り締まるのは無理であり、相当数のミャンマー人労働者が、この間も国境を越えて出稼ぎに来ていることは間違いないと思います。

結局、その人たちが感染をもたらしたのだと思いますが、タイ経済自体がガマゴンと呼ばれる下級労働者の仕事を、ほとんど周辺国からの外国人労働者に頼る体質となっているので、仕方のないことなのかもしれません。

感染爆発2
さて、政府は早速、新年のカウントダウンの中止や集会の禁止を打ち出し、上の記事にあるように保健省は規制をさらに強化する法律の制定を総理に進言したらしいですが、これでまたしばらくタイ経済がズタズタになる可能性が出てきました。

コロナの感染拡大は確かに恐ろしいことですが、安易にロックダウンや夜間外出禁止令を始めたら、またも失業者が街に溢れることになるかもしれず、政府の舵取りが試されるところです。

しかし、政府にしてしてみれば、現在の反政府デモ鎮圧の理由としても好都合であり、他のニュース等を読む限りでは、とにもかくにもコロナ制圧が最優先という方針のようで、またもバンコクでもロックダウンが始まるのかもしれません。

ところで、前回も突然のロックダウンであったため、私を含め多くの人が買い置きが少なくて途中でビールが足りなくなり、「集団感染リスクそっちのけでビールに群がる人たち」で書いたように、お酒の販売が解禁された時には奪い合うように買っていましたが、今回は念のため、もしものロックダウンに備えて、早目にスーパーに行ってビールをたくさん買い込んでおくことにします。



実はタイの隔離検疫とコロナ健康保険はたったの10万円?

STV2

2日前のことです。毎年冬の寒い時期を暖かいバンコクで過ごすジャック氏が
先月ロンドンからやってきました。そして、久しぶりに会って、日本大使館近くにあるタイミシュランを持つガイトート(タイの焼き鳥)の店でランチをしたのです。

「外国人観光客の入国制限が厳しい中、よくタイに入ってこられたね」といろいろ聞いてみると、3か月の観光ビザでやってきたとのこと。ただ、イギリスのビザエージェントが全て手配してくれたので、
これがSTV(特別観光ビザ)なのか、普通の観光ビザなのかは彼はわからないとのことでした。

そこで私が、「日本人駐在員から聞くところによると、2週間の隔離検疫とコロナの健康保険料、片道航空運賃、PCA検査や非感染証明等で少なくとも15万バーツはかかると聞いている。会社負担でやってくるビジネスマンならわかるが、個人の観光客はバカバカしくて普通はやって来ないはずだが、なんでまたそんなに高い費用を払ってまでバンコクにやってきたの?」と聞いてみたのです。

すると彼は、「そんなにかからないよ。2週間の隔離検疫のホテル代が24,000バーツで、3か月分の健康保険料が8,000バーツ、合計32,000バーツ(10万円)だった」というのです。

そして、これを見てみろといって、観光ビザのコピーも見せてくれたのですが、確かに11月10日にタイに入国し、来年の2月まで3か月間の滞在許可が下りているのです。もっとも、最初の2週間は隔離検疫でホテル住まいでしたが、その内容は「隔離検疫ってどうなの?」で書いた通りで、何も面白くなかったといっていました。

STV3

ただ、10万円で隔離検疫を終えて、その後は自由にバンコクで住めるわけですから、彼のようにイギリスの寒い冬が嫌いで、毎年4~5か月間、避寒地としてタイで過ごす人にとっては、2週間ぐらいならホテルでの缶詰めを我慢するだけの価値があるわけです。

ところで、最初ロンドンで飛行機に乗った時は60人ほどいた搭乗客が、直行便がないので乗り換えをしているうちに、最後バンコクまで一緒だったのは7人だけに減っていたということでした。しかし、イギリスからもこうやって観光客が来ているのは間違いないようです。

STV4

英国はコロナ感染リスクが極めて高い危険国になっているし、よく観光ビザが取れたものだと思うだけでなく、2月にビザが切れるのだからまだ寒いうちにロンドンに帰るのかと聞いたところ、それもイギリスのビザエージェントがちゃんと手配してくれていて、4月まで延長してくれるというのです。しかも、延長期間分については健康保険はもう不要のようです。

要は一旦入国して3か月間感染してなければ、実質的に我々と同じ長期滞在の外国人と同じなので、普通の観光ビザの延長で行けるのだろうと思います。

それに、日本と違ってイギリスではPCR検査などどこの病院でもできるし、当然英文で証明書が出るわけで、巷でいわれているほど高くつくわけではないようです。

従って、タイに来るには全部で50万円以上かかるという日本人駐在員の話だけが、どうも独り歩きしているだけなのかもしれず、3か月程度の観光客の場合、実はもっと安上がりなのではないかと
今回思った次第です。

それであれば、彼のような定年退職者等で2週間の隔離検疫を我慢できる時間と精神的余裕がある人の場合、航空運賃を別にして10万円の追加コストがかかっても、ゴルフなどのために数か月間タイにやってくる価値がありそうです。

ところで余談ですが、英国ではまた感染者が急増して大変なことになっているが、あれはどうしてかと聞いたところ、イギリス人はコロナの感染リスクなど気にしてない人が多く、パブはいつも人が一杯でビールを飲んでいるし、あれでは集団感染も仕方がないと諦めたようにいっていました。どうもヨーロッパとタイではコロナの恐怖に対する温度差があるようです。



チェンマイの同胞たちよ、僕を見捨てないで!

タクシン2
昨日、かつての首相であったタクシン氏が自身のフェイスブックでチェンマイの人々に対し、自分を見捨てないでくれ、という嘆願のメッセージをアップしました。

それから19時間経った現時点で、既に11万人が"いいね"を押していますが、これはまだ多くの支持者がいるということなのか、それとも随分減ったということなのかまでは、わかりません。

しかし、国外逃亡から既に10年以上が経過した今、次第に彼の求心力は衰えつつあり、彼から離れていく政治家も増えて、この上、チェンマイ県民からも見放されたらいよいよ終わりという危機感があるのだろうと思います。

タクシン1
ปี้น้องจาวเจียงใหม่ตี้เคารพฮักทุกท่านครับ วันนี้ผมต้องเขียนจดหมายมาถึงพี่น้องชาวเชียงใหม่เพื่อขออย่าได้ทิ้งผมนะครับ ผมอาจจะถูกทิ้งโดยนักการเมืองบางคนไปบ้าง ผมรู้สึกเฉยๆครับ แต่ถ้าพี่น้องชาวเชียงใหม่บ้านเกิดของผมทิ้งผม ผมคงเสียใจมาก ผมอยู่ต่างประเทศกับน้องสาว (นายกฯ ปู) ก็อยู่ค่อนข้างว่างมีงานไม่มาก

チェンマイの敬愛する兄弟たちへ。今日はみんなに僕を忘れないでくださいというお願いの手紙を書いています。政治家の中には既に僕を見捨てて離れていった者もいますが、そんなのは大して気になりません。しかし、故郷であるチェンマイ県民に見捨てられたら、それは非常に悲しいことです。今僕は、妹のインラック前首相と外国に住んでいますが、暇で大してやることもないのです。

こんなことを書いているのですが、結局、このメッセージの後半で、自分のこれまでの経験や知識を生かしてチェンマイの問題解決に貢献したいので、彼が実質的な党首でもあるプアタイ党のゴン氏を県知事として選んで欲しいと書いてあります。

彼にしてみればホームグラウンドであり、最後の砦でもあるチェンマイでも政治的勢力を失ってしまうと、いよいよタイ国民から忘れられてしまうということから、こんなメッセージを書いたのだろうと思います。

しかし、本当はタイに戻ってまた政治家になりたいのでしょうね。人は富と名声、そして権力を欲しがるといいますから、いくらお金と名声があっても、権力から離れてしまえば、やることがなくなり退屈してしまいます。

私はタクシン政権の時は日本に居たし、あまり彼の悪政のことを知らないので、第三者的に見ているだけであり、批判したりするつもりはありません。

しかし、日本の総理大臣が有罪判決を受けた後、海外に逃亡し、そこでゆうゆうと生活しながら、いくら暇でやることがないからといっても、引き続き海外から政治に口出ししてくるなどというシチュエーションは、我々の社会ではちょっと考えられないだけに、へえ、タイはこんなのもありなんだ、と感心してしまうだけです。



ワクチンができても外国人の隔離検疫は続く?

アストラゼネカワクチン1
人類の希望、コロナワクチン・フェーズ3」で詳しく書きましたが、いよいよ実用化が見えてきたアストラゼネカのワクチンは、タイ政府との契約に基づき東南アジア市場向けにタイのサイアムバイオサイエンスのパトゥンタニ工場で生産されることになっています。

アストラゼネカワクチン2
さて、これは昨日のタイ政府保健省の記者会見ですが、このワクチンの有効性も問題なく、既にアストラからサイアムバイオへの技術移転プロセスに入っており、順調にいけばいよいよ来年上半期中には最初のワクチン接種がタイ人向けに行われるとのことです。

生産するサイアムバイオによれば、ゆくゆくは月間1500万接種の生産が可能であり、まず最初に生産される1300万人分はタイ人優先とのことです。この点、自国民優先の"タイファースト"となるのは当然のことであり、その後、順次東南アジア諸国にも供給していくそうです。

世界でコロナワクチン購入予約受付開始!」でマレーシアとフィリピンはその有効性が疑問視されている中国製のワクチンを調達する方針のようだと書きましたが、どの国もとにかく我先にワクチンを入手しようと必死なのかもしれません。その点、タイは感染者も少なく焦る必要もない中、自国でワクチン生産までできるという幸運に恵まれているわけです。

ところで、このワクチンは家庭の冷蔵庫に保管しておけるということで、先行しているファイザーやモデルナと比べて保管や搬送も実用的であり、文字通りタイが東南アジアでのコロナワクチン供給のハブになれそうです。また、価格もかなり安いようなので、怪しげな中国ワクチンが大量に流れ込んでくるのを食い止める防波堤にもなれそうです。

ただし、気にかかるのは、昨日の会見の中で当局は以下のようなことをいっているのです。

" อย่างไรก็ตาม ถึงแม้จะมีวัคซีนแล้ว แน่นอนว่าทั่วโลกไม่มีทางได้รับพร้อมกันทุกคน ดังนั้นการสวมหน้ากากอนามัย หรือหน้ากากผ้าจึงเป็นวัคซีนที่ดีที่สุดในการป้องกันตัวเอง และมาตรการกักตัวผู้เดินทางมาจากต่างประเทศยังจำเป็น "

いずれにせよ、ワクチンが入手できたとしてもすぐに世界中で同時にワクチンが行きわたるということではない。従って、マスクの着用はそれ以後も必要であり、外国人旅行者の隔離検疫も続くことになる。

もしここでいっていることが、世界中にワクチンが行きわたるまで感染した外国人の入国を拒否し、引き続き隔離検疫が続くということであれば、タイ経済にとって即朗報というにはまだ早いのかもしれません。

タイ人がワクチンを接種していれば少なくとも7割の人がコロナに対して有効であり、たとえ外国人旅行者に感染者がいたとしても、ほとんどのタイ人に感染しないのなら他国に関係なく規制緩和は可能というのが私の理解だったのですが。

英国隔離期間短縮
ちなみに、現在第3波に苦しむ英国でさえも、
アストラゼネカのワクチンが最初に手に入るというのもあるのかもしれませんが、昨日、12月中旬からは隔離検疫を5日間に短縮すると決めたところです。できればタイ政府にも、ワクチンの量産が始まればせめてこのくらいは規制緩和してもらいたいものですが。



オックスフォード・ワクチンはタイ経済復興の救世主?

アステラワクチン2
つい先日、「人類の希望、コロナワクチン・フェーズ3」でタイは英国の医薬品メーカーアストラゼネカがオックスフォード大学と共同で開発中のコロナワクチンを格安で購入できる契約になっていることについて触れました。

しかも、バンコク郊外のパトゥンタニ工場で量産する契約にもなっているので、もしこれがワクチンとして英国政府に認可されれば、タイ国内だけでなく東南アジアでのワクチン供給のハブにもなれるという大きなビジネスチャンスでもあると書いたところです。

ただし、最初のワクチンはフェーズ3の治験で副作用が発生し、一旦は中断せざるをえなくなったという経緯があります。

従って、既に第3フェーズ治験に成功したファイザーやモデルナに比べると、かなり遅れを取ってしまっていますが、その後、このワクチンのフェーズ3治験は再開されていて今も続いています。

そしてこの治験が成功して政府に認可されれば、製品化されることになるわけですが、今のところいつ頃製品化されるかについてははっきり明記されていません。

アステラワクチン1

しかし、今日のプラチャーチャートの記事によれば、彼らの新しいワクチンに対するフェーズ2治験の結果、その有効性は以下の様にファイザーやモデルナと同等、もしくはそれ以上であったということです。

The Oxford coronavirus vaccine shows a strong immune response in adults in their 60s and 70s, raising hopes that it can protect age groups most at risk from the virus.
オックスフォード大学のコロナワクチンは高い免疫性を示し、特に感染すれば死に至る危険度の高い60代から70代の人達に効果があることがわかった。

アステラワクチン3

The Oxford data is from an earlier stage, which tests the safety of the vaccine and the body's response to it, but in the long run it's likely this vaccine could be easier to roll out because it doesn't need to be stored at very cold temperatures.
オックスフォード大学の安全性と有効性に関するテストデータはまだ初期段階のものではあるが、このワクチンは(前2社のRNAを使う方式と違うので)超低温での冷却保存の必要がなく、長期的には最も汎用性が高いと思われる。

記事はここまでですが、ファイザーのワクチンのようにマイナス70度という超低温での保管や搬送が必要なのでは使い勝手に問題がありますが、このアストラゼネカのワクチンが認可されれば、これは違う次元の話になると思います。

世界でもコロナによる経済的打撃が最も大きな国の1つ、といわれているのがタイです。従って、このワクチンによって受ける恩恵もトップクラスだろうと思います。

このところの為替市場での急激なタイバーツ高の原因は、ファイザーのワクチン成功のニュースでタイに海外からの投資資金が流れ込んできてボンド(債券)が買われたからという分析がされていますが、これは外国人観光客が戻ってくることで、GDPの2割ともいわれる観光産業が復活し、タイバーツはさらに強くなるという思惑で買われたわけです。

そしてこれが続くと、やがて不動産にも資金が流れ始めることになります。私もちょっと前まで、バンコクのコンドミニアム市場は少なくとも来年一杯は低迷が続くと思っていたのですが、もしこのワクチンが認可され、しかもタイで量産されるようになれば、ひょっとすると来年後半あたりにコンドミニアム市場のリバウンドが始まる可能性も出てきたと思うようになってきました。



世界でコロナワクチン購入予約受付開始!

中国製ワクチン1
こんな広告があります。待ちに待ったコロナワクチン予約販売の開始です。しかし、一つだけ要注意点があります。

残念ながら、これは中国製なのです。この中で彼らはフェーズ3の治験は副作用もなく終了したと書いています。また、海外に住む中国人6万人に接種したところ、これまで誰一人としてコロナに感染していないともいっています。

しかし、昨日のブログでも書いたように、その詳細な治験結果やレポートがどこにも発表されておらず、世界からはその安全性が疑問視されているわけです。

中国製ワクチン4

COVID-19 Coronavirus Vaccine

After long-term research and development and clinical trials, China has successfully developed a vaccine that effectively treats the new coronavirus infectious disease.

Now the new vaccine has completed the third phase of clinical trials and approved for marketing;

Due to the excessive global demand for vaccines, please contact us and make a order in advance.

Minimum order quantity: 10000 doses

 

長期にわたる研究開発と治験の結果、中国はついにコロナウイルス感染から身を守るワクチンの開発に成功しました。

そして今、第3フェーズの治験も終了し、いよいよ予約販売の開始が認められました。

世界中でワクチンに対する需要があることから注文が殺到するので、今のうちに前もって注文して下さい。

最小注文数:10,000接種分


前回このブログでは、タイはアストラゼネカのワクチンを購入する方針と書きましたが、一方でマレーシアとフィリピンは中国製のワクチンを購入する方向のようです。さすが中国、これも東南アジアに対するワクチン外交の成果だろうと思いますが...。


中国製ワクチン2

ちなみに、マレーシア政府はその開発や安全性のチェック、つまり治験のことだと思いますが、これらで中国に協力することで、中国から優先的にワクチンを融通してもらうという5年契約を締結したと発表しました。怖いことだと思いますが、どこの国も我先にとワクチン確保に必死なのです。

中国製ワクチン3

ところで、以前、「南シナ海防衛、海軍力を増強するASEAN」の中でマレーシアやフィリピンは南シナ海で90%以上の領有権を主張する中国と紛争が続いていると書きましたが、不本意ながらコロナに関しては中国に頼るしかなかったのかもしれません。

最近、WHOのテドロスさんが今こそ出番とばかりにまた出てきて、ワクチンは世界のどの国にも公平に行きわたらなければいけない、などと優等生的な発言をしていますが、タイは別として、どこの国も多くの感染者を抱えて一刻も速くワクチンが欲しいのに、悠長に順番待ちなどしていられないというのもわかります。

いずれにせよ、タイはマレーシアのように
中国とおかしな治験契約などしておらず、アストラゼネカを選んで、多分正解でした。

しかも、国内に同社の現地生産工場を持つ強みがあるので、このワクチンが英国の基準をクリアしさえすれば、今後は十分なワクチンが得られるので、怪しげな中国製のワクチンに生命の危険をおかすことになるリスクはないわけです。アストラゼネカにはなんとか製品化に成功してもらいたいものです。




人類の希望、コロナワクチン・フェーズ3

ワクチンフェーズ3

昨日のビジネス紙、プラチャーチャート・トゥーラギットに載った記事で、現時点でフェーズ3の段階となっているワクチンのリストです。そして、この中で90%以上の有効性が確認できたワクチンが黄色の枠で囲った3つです。

フェーズ3に成功した一番乗りは、既に周知の通りファイザーとBioNTechが開発したBNT162です。しかし、マイナス70度という極限の冷凍状態を維持する必要があり、保管と搬送面での問題が指摘されていて、すぐに世界中に広まるのは難しそうです。

また、タイにもそういう冷凍設備はなく新たに購入するしかないようですが、それでも地方などに搬送することができないこともあって、政府もあまり積極的ではないようです。

その次に出てきたのが、ロシアのスプートニクVです。92%の有効性が確認できたということですが、データの詳細が文書化されてないので国際的な評価はまだ確立されていません。将来製品化されればイスラエルなどが購入するようです。

そして、つい先日出てきたのがモデルナ社のmRNA-1273です。これは94%の有効性が確認され、保管や搬送の問題もなく、今のところ最も汎用性に優れているワクチンということです。

日本政府は既にファイザーとモデルナのこの2つのワクチンで、1億人以上が接種を受けられる分の購入予約をしているということであり、日本人の場合はワクチンの優先入手が可能と思われます。

一方、それ以外の5社については、今もフェーズ3のところで有効性が確認できていません。一時は早々とフェーズ3に入り、ワクチン開発の最先端を行くといわれていた中国の2社からは、今だに何のレポートも出てきてないということです。一部では副作用や死人まで出ているという噂も出ているので、頓挫してしまっているのかもしれません。

また、イギリスのアストラゼネカとアメリカのジョンソンアンドジョンソンも副作用等の問題があり、フェーズ3の治験を一旦中止していました。ただし、再度フェーズ3にトライしているとのことなので、将来的には有効性の高いワクチンの開発に成功するのかもしれません。

ワクチンフェーズ3 2
ところで、今日のバンコクポストによると、タイ政府がワクチンを購入しようとしているのはこのアストラゼネカからです。同社は既にタイのサイアム・バイオサイエンス社との共同生産契約を結んでいて、フェーズ3が終わり英国の安全基準をクリア次第、タイは最優先で1,300万人分のワクチンの提供を受ける契約になっているとのことです。

また、タイ政府はアストラゼネカから、現在行っているフェーズ3治験での有効性は90%以上との報告を既に受けているそうで、早期安全基準クリアへの期待が高まっています。しかも、購入価格についても1接種5ドルと他の国が20ドルで買うのに対して圧倒的に安く買える契約になっているとのことです。

さらに、アストラゼネカのワクチン生産工場をパトゥンタニに作る予定であり、既に現地生産契約も結んでいて、これにより、タイは国民全員がワクチン接種可能になるだけでなく、周辺国にもワクチンの供給ができるハブになることを目指しているとのことです。

以上が世界のワクチン開発競争の現状と、それに対するタイ政府の対応ですが、中国のワクチン外交に応じるだけでなく、一方ではこんな計画も進んでいたとはなかなか抜け目ない政府です。

一旦はフェーズ3に失敗して出遅れたアストラゼネカですが、本当に今回の治験で90%以上の有効性を確認できているのであれば、確かにこれはタイ国民にとっての朗報というだけでなく、タイという国にとっても、ASEANでのコロナのワクチン生産と供給のハブになれるビッグチャンスでもあります。



隔離検疫ってどうなの?

隔離検疫1
つい先週、同じコンドに住む飲み友達であり、週末になるとよく一緒にゴルフ練習場に行っていた知人が、7か月ぶりにやっと日本から戻ってきました。

運悪く、3月中旬に仕事で帰国していたところ、ロックダウンが始まって戻れなくなり、それ以後、ずっと日本で仕事をしていたわけです。もっとも、彼が帰国したわずか2週間後、ちょうど彼のいたフロアで感染者が出たので、ある意味ラッキーだったのかもしれませんが...。

ロングステイクラブの人なども戻ってきつつあるのですが、彼らの話でも一致した意見は、二度と隔離検疫は御免だということで、それがある限り、もう日本には帰らずバンコクに留まるつもりということです。

この知人がいうには、毎日ホテルに缶詰になり1日に40分だけ監視人が付いて敷地内を散歩できるだけで、しかも他の誰とも話すこともできず、後は部屋で仕事をするかNetflexでテレビを見るだけの毎日で、まさにインターネットさまさまだったそうです。

外の店でお酒を買ってきてくれないかと頼んでも一切聞いてくれないので、規定オーバーであっても日本からお酒とつまみをたくさんスーツケースに入れてくることを勧める人もいましたが、お酒も飲めず2週間テレビばかり見て過ごすのは、酒好きの私なんかにはとても耐えられたものではありません。

隔離検疫2
もっとも彼はまだ30代後半といいながらも、
一部上場企業の駐在員なので、ワイヤレスロードの広めのスイートルームに泊まったようで、幸いノイローゼにはなりませんでした。しかし、話を聞いていると、心の弱い人はうつ病になる可能性もありそうなので、そういう人は無理して戻ってこない方がいいかもしれません。

それに、もし私のような個人が自腹で2週間を過ごすのであれば、もうちょっと安い部屋に泊まるだろうと思いますが、それでも5万バーツプラスその他費用で7,300とあるので6万バーツ、少なくても20万円以上が個人負担になるわけです。

従って、この分では特別観光ビザが隔離検疫なしになるのはまだだいぶん先になりそうなので、今年はタイで年越しかと開き直っています。

最後に参考までに私のところに回ってきた隔離検疫経験者5人の人達から取ったアンケートがあるので、それをまとめて書いておきます。

1.空港での入国手続きは4時間ぐらいかかり、その後政府指定のホテルに移動
2.監禁状態は監獄に入れられたよう
3.食事は3食とも弁当を部屋の前に置いていくだけ
4.誰とも接触が許されず、お酒や食料の購入を頼んでも無視された
5.1日に1度ある40~50分の散歩はすべて監視付き
6.厳重で、タイでよくある袖の下を使って便宜を図ってもらえる余地などなかった
7.隔離検疫は二度と経験したくない

ただし、中にはそれほど大したことなかったという人もいると聞いているので、これは個人個人で意見がかなり違うし、多分、お金持ちは広い部屋を選ぶし、ホテルも格によっては食事などは弁当というよりもっと高級なのが出ているようです。それであれば、印象もかなり違うであろうことを付け加えておきます。



感染第2波の危機は西側国境を越えてやってくる

世界のコロナ感染1
この図は、タイのCCSAに相当する組織だと思うのですが、EUのECDC(コロナ対策センター)による、世界の感染状況に関するレポートです。この2週間で見ると、今、世界ではドイツを除く西欧諸国とアメリカ、南米がコロナの感染第2波で苦しんでいることがわかります。

また、そのドイツもこの24時間だけで6,540人もの感染者が出たということなので、そのうちイギリスやフランスと同じ色に変わるかもしれません。

特に英国では感染が急拡大しつつあり、とうとう1日に13,972人と世界でもインド(54,265人)、アメリカ(45,791人)に次いで3番目に多くの新規感染者が出るに至りました。その結果、先日、ボリスジョンソン首相が新たなロックダウンをアナウンスしたところです。

世界のコロナ感染2
また、それ以外にもフランス、イタリア、オランダ、チェコスロバキア、そしてスペインでも感染が再度拡大し始め、今後規制強化を始めるということで、EUはこれから第2波に飲み込まれていきそうです。

世界のコロナ感染3
ただし、これはある意味いいニュースなのかもしれませんが、実はタイでも上の図のように、英国の第2波感染者と死者の推移を比較して、なぜか第2波では人はあまり死ななくなっていると指摘するところが出ています。

これは日本の場合も同様で、死亡するリスクがさらに低くなってきていて、
最近のコロナウイルスは毒性が弱まっているのではないかとか、国民に抗体ができてきたのではないかいう説も出てきています。

もっとも、これもタイムラグがあるので、もう少し時間が経ってみないと何ともいえませんが、少なくともこのグラフの9月下旬時点では、英国では第2波での死者はほとんど増えていません。

世界のコロナ感染4
さて、足元のタイですが、インドで急速に感染が広がり、今では1日の感染者数が54,000人とアメリカを抜いて世界最多になっていますが、それが隣のバングラデシュへ、そしてミャンマーへと東に向かって広がってきています。

ミャンマーではタイのような規制を行なってこなかったことから、ここにきてバングラデシュからの感染が広がり、10月9日だけで感染者数が1,461人と急増し、累計で23,906人にもなったとのことです。

そこでタイ政府も国境警備を強化していますが、しかし、仕事を求めて出稼ぎのために越境してくるミャンマー人を、100キロ以上もある国境線すべてで監視するのは不可能なのではないかとも思います。

ところで、現時点では、タイは東側のカンボジアやベトナムにとってはありがたい防波堤の役目を果たしてくれていることになります。カンボジアではほとんど感染者がおらず、経済も悪化しているとは聞いてないし、ベトナムも経済は好調のようで、海外からの投資も増加中ということなので、タイが貧乏くじを引いてしまったかのようにも思えます。これも、地理的に運が悪かったというしかありませんが...。

私は、本来不動産市場に関するブロガーなのですが、先日も「不動産投資、少なくとも今は「休むも相場なり」が一番」で書いたように、今はタイの不動産市場の先が全く読めないので、様子見を決め込んだ方がいいと思っています。

その理由の1つが、コロナの第2波でタイ経済が再びロックダウンに入るようなことが起これば、それこそ不動産市場は底が抜けてしまい、アジア通貨危機の時のように破綻して途中で建設が止まってしまうプロジェクトもたくさん出てくると思っているからです。

もっとも、第2波が来ても先の英国の例のように、ほとんど死者が増えないという結果になれば、今度は逆に、そろそろ底値買いのタイミングが近いということになるのかもしれませんが...。



タイで広がる「善意のクーポン券」

善意のクーポン1
前回、タイ全体で広がっている「トゥーパンスク・幸せのキャビネット」のことについて書きました。これはもともと欧米で始まった運動で、それがタイでも受け入れられて全国的に広がったのですが、中のものを心無い連中に盗まれてしまうという問題もありました。

善意のクーポン券6
もっとも、そんなリスクがあることは、みんな最初から承知していたことなので、これが原因でやらなくなったということでは全然ないのですが、チュラロンゴン大学の学生たちが別なやり方を考え出したところ、これがタイ国内で広がりつつあります。(注:マヒドル大学の学生が始めたという記事もあります)

善意のクーポン券2
最初は、彼らが少額の資金を出し合って手作りのクーポン券を作り、それを路上の屋台や食堂の店先に貼らせてもらい、お金がなくて食べ物も買えない人がやってきたら、その店先でクーポンを引きちぎって渡せば食べ物と交換できるというものでしたが、これが広がっていったのです。

善意のクーポン券5
ところで、先の「幸せのキャビネット」は生活に困っている人が食べ物を得られるというメリットがあるだけです。

一方、実はこの「善意のクーポン券」には、ロックダウンで多くの人たちが収入がなくなり、屋台飯を買うことができなくなった結果、その屋台のオーナー達も生活に困ってしまうという共倒れのような状況になっていたのも助けるという2つのメリットがあるのです。

善意のクーポン券4
つまり、屋台のオーナーはこの写真のように、善意のクーポン券を購入してお金を寄付した人から前もって代金をもらえるので、
収入になるわけです。

これであれば、店主の前で食べ物に困った人が自分の分だけのクーポン券をちぎって渡すわけですから、
夜中に全部盗まれることもありません。

コロナの影響はこんなところにも!(その2)」で生活苦のために2人の子供を置いて自殺した母親のケースを紹介した時に、「政府の、我々は誰も見捨てない、はずの支援も、その申し込みがネットでやることになっているので、スマートフォンも持ってないような貧乏な人は申請も難しいらしく、こうやって洩れる人もいるのだろうと思います」と私も書きましたが、このチュラロンゴン大学の学生たちも、仕事がなくなってホームレスになった人や80歳を過ぎたような高齢者たちで、政府の支援の申請さえもできなくて漏れてしまった人を助けるために始めたということです。

今ではこれが全国に広がって、屋台の前を通る通行人などが立ち止まって、クーポン券を購入して寄付をしてくれるようになっているそうです。

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”ビッグトゥ”大いに怒る

ビッグトゥ
Prime Minister Prayut Chan-o-cha has condemned those who emptied "pantries of sharing" and abused the public's goodwill, saying it must not be allowed to happen again.
プラユット首相は、生活に困っている人達のために市民が寄付した品が置かれているキャビネットから、食料等を盗み出し、その善意を踏みにじった連中に対し、こんなことを二度とするな、と厳しく非難した。

直訳するとこんな感じになってしまいますが、これだけではわからないので、もう少し説明を加えます。

パントリー2
今回のコロナの影響で生活苦に陥った人のために、市民が食料や衣料品を持ち寄って
ตู้ปันสุข(トゥーパンスク)、幸せの共同キャビネットとでも訳すのでしょうか、この写真のような小さなキャビネットに入れて路上で保管し、必要な人に持ち帰ってもらおうという動きが全国で起こっています。

簡単にいえば、日本の助け合い共同募金と似たようなものですが、地域住民の人たちがお金でなくて食料品などを寄付する、地元密着型の助け合いなので、もっと実感がわく助け合いだと思います。

しかし、これを狙って車やバイクで乗り付けて根こそぎ盗んでいく事件が各地で起こっているのです。

パントリー5
最近は、警察も出てきて、巡回したりしているようなのですが、夜中にきて全部盗まれたらもうわかりません。犯人にしてみたら、路上に置いてある鍵もかかってないキャビネットから寄付の品々を盗み出すのですから、いとも簡単なことです。

パントリー1
こういう心無い行いに対して、プラユット首相が、二度とこんなことをするなと怒ったという記事なわけですが、残念ながら、どこの世界にも他人の善意や困っている人の心の痛みがわからない、身勝手なことをする連中はいるものです。

中に入っているものといえば、水やママーと呼ばれるインスタントラーメンなどですが、そんなものでもまとめて全部盗めば、いくらかのお金にはなるのでしょうが…。

パントリー3
こういうところが、タイはまだ貧乏な国なのだなあと感じさせられる反面、タイ人はそれだけ敬虔な仏教徒であり、近所同士の助け合いやタンブンの心があって、この国の良さもわかります。

パントリー4
今回のプラユット首相の怒りは全くごもっともですが、こういう人間臭いところは悪くないですよね。日本でもし、こういうことが起こったとしても、安倍総理がいちいちこんな細かいことに怒るとは思えません。

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タイでも続出するロックダウン・スイサイド

コロナ自殺
Investigating officers suspect the man was driven to kill himself after suffering stress during the pandemic and lockdown – a pattern seen in a string of suicide cases across the country.

昨日の朝、ラムカムヘーン地区にあるコンドミニアムの31階から40代の男性が飛び降り自殺したという記事が出ていました。

警察によると、ロックダウンによる精神的ストレスが原因となって、最近、タイ国内のあちこちで起こっている一連の自殺の1つであろうとのことです。

自殺未遂
自殺の理由には、精神的ストレスだけでなく、前回このブログで取り上げたイサーン地方の子供を抱えた母親が自殺した例や、このチェンマイのレストラン経営者のように、失業や収入減による生活苦、将来への不安といろいろあると思います。

こういった自殺が、最近タイ国内で続発しているということであり、まだ1カ月とはいえ、個人経営の小規模業者が多いタイの場合、ロックダウンの影響は日本以上に厳しいものがあります。

イギリスの例

そこで調べてみると、イギリスでも厳しいロックダウンにより自殺者が急増しているという、以下のTimes of Londonのコメントがありました。

「イングランドとウェールズは、1週間で 1万6,387人という記録的な死亡数となり、この時期の平均よりも6,000人死亡数が多かった。このイギリス国家統計局の数値は、2005年に英国で記録が開始されて以来、最大の週別死者数だが、多くは新型コロナウイルスによって死亡したのではないことが示されており、これらの死亡者のうちの約半数だけが新型コロナウイルスに起因した死だった。
 専門家たちは、新型コロナウイルス以外の死者数のあまりの増加にショックを受けており、ロックダウンが英国の人々の健康に意図しない結果をもたらしている可能性があることへの懸念を表明した」。

そういう意味では、日本がぎりぎりまでロックダウンを遅らせたこと、ヨーロッパのように厳しいロックダウンでなくタイやアメリカと同じ、もしくはそれより緩いソフトロックダウンであることは、間違ってはいないのかもしれません。

特にメンタルにデリケートな日本人は自殺が多い国民性ということもあり、厳しいロックダウンは精神的にストレスを与えるので危険です。


ところで、タイでは3月26日の非常事態宣言からちょうど今日で1カ月が経ちましたが、私も含め、自殺まではしなくても、ほとんどの人がもううんざりしていると思います。

そして、最近は1日の新規感染者も20人を下回ってきていることもあり、4月30日の政府のロックダウン解除を心待ちにしているところです。

ロックダウン解除
"The government has always had two things in mind. Keeping people healthy is the primary concern, and the secondary concern is to keep the economy running. The government must come up with measures to address these two issues, though it has to spend the money carefully so that it will not be in trouble in the future" Gen Prayut said.

しかしながら、「感染者が減ったからといってロックダウン解除の理由にはならない。国民の健康が最優先、そして次が経済活動。また、政府には予算もないので慎重な判断が必要」という昨日のプラユット首相のコメントを読む限り、少なくともバンコクで5月からのロックダウン解除はなさそうです。

ちなみに、政府の説明によると、感染者が1人出ることで国が負担する費用は100万バーツとのことで、すでに2,000人以上が感染した結果、20億バーツ(70億円)以上の費用がかかっていて、政府にはこれだけの予算がないこともあって、借金をしなければならないそうです。

まだこれからもロックダウンは続き、自殺者も増え続けるのかもしれませんが、何としても感染者を増やしたくない政府の台所事情もわかります。

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我々は誰も見捨てない

corona6今朝の経済紙、タイの日経新聞ともいえるグルンテープトゥーラギットに載った記事です。

最近話題になっていた、コロナで収入が減った人たちを助けるために、政府が5,000バーツ/月の支援金を出すという件ですが、今朝から早速タイ南部のソンクラー県住民に届き始めたようです。

当初政府は、審査をパスした人にまず通知がいくといっていたらしく、その通知が届かなかった住民たちは、審査に落ちたのだろうと諦めていたところに、今朝、支援金が振り込まれてきたのを知り、喜んでいるというニュースです。

この政府支援は、コロナ被害を受けて売上が激減した中小商店や農民などの、生活に困っている人たちを助けるというのが目的です。

日本では30万円の支援金とかで、随分大盤振る舞いの話になっていますが、それに比べればタイは月額たったの5,000バーツ(約17,000円)の小さなお金です。

しかし、タイの場合、蓄えのない人が多く、これらの人たちにとって、わずか5,000バーツでも生活する上ですぐにでも必要なお金であり、何よりスピードが重要なことから、受け取った人達は本当に助かっているということです。

支援金を受け取ったある人は、この2カ月間、売上がほとんどゼロで、生活にも貧窮していたそうです。また、ある人は、何の審査結果も届いてなかったものの、銀行から「5,000バーツの入金あり」のSMSメッセージが届いた瞬間、当てにしていた政府からの支援金に違いないと思ったそうです。

誰も見捨てないところでこれは、今回の政府のスローガン、'เราไม่ทิ้งกัน'(我々は誰も見捨てない)、の政策 に沿って支援されているものです。

こんなことをいうと不謹慎かもしれませんが、タイ政府のやり方にはどこかちょっとロマンを感じますよね。日本ではこんなことはいわないでしょうから…。

それに、通知等の事務作業で遅れが出る前に一刻も速く支援を始めるというスピード感は、トップダウンの軍事政権だからこそできるのかもしれません。

もっとも、緊急事態でもあり、ひょっとするとちゃんと審査なんかしてないのかもしれませんが、いずれにせよ、素晴らしい判断だと思います。

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'เราไม่ทิ้งกัน' ชาวสงขลาเฮ รับเยียวยา 5,000 บาท
ประชาชนดีใจ ตื่นขึ้นมามีเงินเข้าในบัญชี 5,000 บาท ไม่คิดว่าจะผ่านการคัดเลือก จะนำเงินที่ได้ไปใช้จ่ายรายวัน
ผู้สื่อข่าวรายงานจากจังหวัดสงขลา ประชาชนหลายคนเริ่มได้รับการโอนเงินเยียวยาผู้ที่ได้รับผลกระทบจากโควิด-19 หรือ เราไม่ทิ้งกัน ตามนโนบายของรัฐบาล จำนวน 5,000 บาท เช่น หญิงสาวอายุ44 ปี ซึ่งเป็นผู้ประกอบการร้านเครื่องเสียงในอ.หาดใหญ่
และเป็นหนึ่งในผู้ที่ผ่านการคัดเลือกให้ได้รับเงิน 5,000 บาท โดยมีการโอนเงินเข้าบัญชีพร้อมเพย์ของธนาคารไทยพาณิชย์เมื่อเวลา 02.21 น. และมาเห็นข้อความเงินเข้าในตอนเช้า
หญิงสาวคนนี้บอกว่า ทีแรกก็ไม่แน่ใจว่าเป็นเงินเยียวยาโควิด19 หรือไม่ เพราะตามข่าวบอกว่าจะมีข้อความส่งมาให้ก่อนว่าผ่านหรือไม่ผ่าน แต่อยู่ๆก็มีเงินเข้ามาทันที โดยระบุในข้อความว่าเงินโอน/เงินเดือนละ 5,000 บาท ซึ่งน่าจะเป็นเยียวยาจากโควิด19
โดยได้ลงทะเบียนในประเภทของผู้ประกอบการเพราะได้รับความเดือดร้อนอย่างหนักจากโควิด19 โดยเช่าบ้านเปิดร้านเครื่องเสียงและซ่อมรถยนต์เล็กๆกับสามี แต่ละวันแทบไม่มีลูกค้าแม้แต่รายเดียวในช่วงเกือบ 2 เดือนที่ผ่านมา เงิน 5,000 บาท ที่ได้จะนำไปเป็นค่าใช้จ่ายรายวันและขอบคุณรัฐบาลที่ให้การช่วยเหลือ

感染者38人に減少、タイはコロナを封じ込められたのか?

corona 5今日、安倍首相が緊急事態宣言を出す予定です。

一方、タイでは今朝、昨日の感染者は38人まで減ってきたという報告が出ました。

3月26日の非常事態宣言と、それに伴うバンコクのロックダウンからわずか12日、予想外の展開です。

これで、入院者多数による医療崩壊も起こさず、コロナ感染拡大を食い止めることができたと安心するのは、まだちょっと早いと思いますが、くしくも今日、日本がぎりぎりまで粘って、とうとう緊急事態宣言を出すわけで、早々と非常事態宣言を出して感染拡大を阻止しようとしたタイとの対比が将来できるかもしれません。

正直なところ、これまで粘って普通に経済活動を続けてきた日本と、早くから外国人の入国規制や、
デパートや映画館などの人が多く集まるところを閉鎖したことによるタイ経済への影響を考えると、今のところ、どちらが正しかったのかはまだわかりません。

ただ、これからかなり強烈で世界的なリセッションがくるのはほぼ間違いないと、私は考えています。

ところで、コロナは免疫力の弱い高年齢者に感染しやすいといわれているのですが、タイの統計を見る限り、感染者の平均年齢が35歳と、年齢はあまり関係ないようです。

従って、日本でも最近、予想外に若者の感染者が増えているというような記述を見かけるのですが、タイの事例を見る限り、30代40代の人でも油断してカラオケとかで遊んでいると、感染してしまうことになるかもしれません。自己責任とかいって、あまり軽く見ない方がよさそうです。

ところで、バンコクの不動産市場のことをこのブログで書いている私としては、今、ここでコロナ感染が阻止できて、近い将来にタイで普通の生活が取り戻せるかどうかは、これからの不動産マーケットにも大きな影響与える重大なことだと思っています。

是非、これが本当にコロナ制圧成功の兆候であればいいと思っている次第です。

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感染拡大阻止には法的拘束力を!(エピローグ)

コロナ18先日、「感染拡大阻止には法的拘束力を!」で書いたブログ記事が日本の言論サイトである「アゴラ」にも載りました。

このサイトのことはあまり知らないし、これからも政治的なことに首を突っ込むつもりもないのですが、そもそもブログでこのコラムを書こうと思ったきっかけは、先週、埼玉スーパーアリーナで開かれたK1の試合で、会場に来た観客が、コロナ感染は「自己責任」だから問題ないようなことをいっている記事を読んで、それは違うだろうと思ったことに始まります。

20代、30代の若い人にしてみれば、コロナなんてほっとけば治るただの風邪みたいなものかもしれません。しかし、視点を変えて、自分の年老いた両親、もしくは祖父母のことを思えば、ちょっとは考えが変わると思います。

確かに、自分が感染するのは自己責任です。しかし、周囲の多くの人、特に高齢者や基礎疾患のある社会的弱者ともいえる人達に感染させると、重症化させてしまうというのがコロナの厄介なところです。

その点、タイのプラユット首相が早々と非常事態宣言を出し、法的拘束力を持ってコロナ蔓延阻止に取り組み始めたことには大賛成です。

一方、安倍首相は、学校閉鎖はさっさと決めたのに、
日本の経済界が受けるダメージに配慮しているのだろうと思いますが、感染者が2,000人になろうとしている今でも、「緊急事態宣言」の発令を逡巡しています。

私と違う意見の人も多くいるとは思いますが、日本ももうこの辺が限界だと思うし、一刻も速く法的拘束力を持ってコロナ感染拡大阻止に取り組むべきだと思っています。

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感染拡大阻止には法的拘束力を!

コロナ15毎日、あまり外に出ないようにしているので、時間を持て余していることもあり、このところコロナに関する現地の記事をよく読んでいます。

一方、不動産市場の動きはほとんど止まっているので、大して書くこともないことから、むしろこのコロナのブログ記事をほぼ毎日一つ書いています。

さて、今日からいよいよ「非常事態宣言」が発令され、プラユット首相をトップとするCRES(非常事態対策本部)が特別法の下、コロナウイルスの感染拡大阻止に取り組みます。

しかし、つい数週間前まで、タイでは感染者が100人以下と比較的少なく、日本より安全な国と思われていたのです。

それがここにきて、一挙に感染者が増え、今日にも1,000人を超えようとしています。

そのきっかけの1つとなったのが、3月6日にバンコクのルンピニ・ムエタイスタジアムで開催されたタイ式ボクシング会場での集団感染でした。この時の感染者だけで130人近くに上り、これが一挙にバンコク都内に拡散し、パンデミックとなって連日感染者が増え続けることになったわけです。

そこで、今になってわかってきて批判されているのが、実は同試合の2日前である3月4日、タイ観光スポーツ省ムエタイスポーツ委員会が、コロナ感染防止のために試合を延期するようにとの緊急書状を開催者に出していたにもかかわらず、試合が開催されたということです。

そしてその結果、スタジアムに集まった2,500人の観衆のどよめきの中、コロナウイルスが集団感染していったわけです。

下のタイ語の新聞記事を読むと、同書状が出たのが試合開催のわずか2日前であったこと、ドタキャンすれば損害賠償で訴えられるリスクがあったこと等、開催者側にもいくつかの事情はあったようで、結局、試合は開催され、集団感染が起こり、そして今日の「非常事態宣言」につながったわけです。

ではなぜ、当局が緊急書状で開催中止を要請したのに、このムエタイの試合を止められなかったのかというと、実は法的拘束力がなかったからです。

コロナ16私も実際にこの書状を読みましたが、そもそも表題が「
ขอความร่วมมือ」では法的拘束力がないように思えます。

すなわち、これはただの協力依頼、協力要請であり、最終的には開催者側に決定権があるように読めるのです。

しかし、開催者側の事情も分かりますが、会場に来た観客がコロナに集団感染し、最終的に身近な高齢者にまでうつしてしまうというリスクについても考えるべきでした。

さて、本日、この宣言を出すことで、特別法の下、プラユット首相には強力な法的権限が与えられました。特に、もともとが軍事政権であることから簡単に軍隊を動かせるので、命令に反してイベントを開くようなことがあれば、直ちに軍隊を派遣し叩き潰すことができるわけです。もっとも、それに逆らってでもイベントをやろうとする人は、多分、もういないと思いますが…。

コロナ17ところで、これは日本で数日前、埼玉スーパーアリーナで開催されたK1イベントと状況がほとんど同じです。

試合開催に対して埼玉県が再三にわたりイベントの自粛を要請していたにも関わらず、開催者側はそれを無視しイベントを開いたわけで、今、集団感染が危惧されています。

日本はどこか自由ボケしていて、なんでも反対したり要請に従わなかったりするのが当然の権利と思っている人が多いのかもしれませんが、しかしその結果、間接的に全く関係のない人達にも感染させ、その生命を奪ったりすることになるリスクのことを考えると、今回の場合は「自己責任」の問題などではなく、法律による強権行使が必要だろうと思うのです。

調べてみると、日本の総理大臣にも疫病対策等として「新型インフルエンザ等緊急事態宣言」の発令が認められているようです。今回のタイの事例を教訓にして、時期既に遅しとなる前に法的拘束力や強制力を行使して、一刻も速くパンデミックを阻止する行動をとるべきだ思います。

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แฉ กกท. ส่งหนังสือถึงลุมพินี ขอให้เลื่อนจัดมวยศึกใหญ่ แต่ไม่เป็นผล ทำโควิด-19 ลามหนัก

หลังศึกใหญ่ ลุมพินีแชมป์เปี้ยนเกียรติเพชร ที่สนามมวยลุมพินี เมื่อวันที่ 6 มี.ค. ปรากฎว่ามีพิธีกร เซียนมวย แม้แต่นายสนามมวย ติดไวรัสโควิด-19 กันเป็นจำนวนมาก และทำให้เชื้อแพร่ระบาดไปหลายพื้นที่ของประเทศไทย จนทำให้มีเสียงวิพากษ์วิจารณ์ตามมา ถึงการจัดมวยนัดดังกล่าว เนื่องจากอยู่ในช่วงที่เชื้อไวรัสโควิด-19 กำลังแพร่ระบาด

ต่อมามีการเผยแพร่เอกสารของ สำนักงานคณะกรรมการกีฬามวย การกีฬาแห่งประเทศไทย ที่ทำหนังสือด่วนที่สุดถึง นายสนามมวยลุมพินี เมื่อวันที่ 4 มี.ค. ใจความระบุว่า ขอให้เลื่อนการจัดกิจกรรมที่มีการรวมตัวของประชาชนจำนวนมาก และอาจมีความเสี่ยงต่อการแพร่ระบาดของโรคโดยไม่จำเป็น ตามมติครม.วันที่ 3 มี.ค.63 ในวาระสำคัญถึงมาตรการป้องกันไวรัสโควิด-19 พร้อมระบุว่าด้วยว่า ขอความร่วมมือผู้ประกอบการสนามมวย นายสนามมวย พิจารณาให้ความร่วมมือตามคำสั่งดังกล่าวอย่างเคร่งครัด

ด้าน นายวิบูณ จำปาเงิน ผู้อำนวยการสำนักงานคณะกรรมการกีฬามวย การกีฬาแห่งประเทศไทย ในฐานะนายทะเบียนเปิดเผยว่า ทางการกีฬาแห่งประเทศไทย ได้ทำหนังสือขอความร่วมมือสนามมวยทั่วประเทศ ตั้งแต่วันที่ 4 มี.ค.ให้จัดการแข่งขันในระบบปิด ซึ่งในส่วนของสนามทั่วไป ทาง กกท. มีอำนาจในการดำเนินการ และที่ผ่านมาก็ถูกร้องเรียนจากผู้ประกอบการมากมาย บางรายจะดำเนินการฟ้องร้อง

明日、「非常事態宣言」発令

コロナ14昨日、プラユット首相が3月26日を持って「国家の非常事態」とする旨の宣言を出しました。

私の知るところでは、2010年にアピシット首相が赤シャツ内乱に対して出したもの、そして、2014年にインラック首相がス・テープ率いる反政府運動に対して出したものに続いて3回目です。

なんかタイはしょっちゅう「非常事態」になっているように見えるかもしれませんが、過去2回が政治的動乱を制圧するものであったのに対し、今回は国民全体の生命のためにコロナ感染を抑えようとするもので、対立する反対勢力もおらず、根本的に性格が違っています。

そして、3月26日より、政府各省庁の権限をプラユット首相率いる非常事態センター(CRES)に集中させ、国家を挙げてコロナ感染拡大を阻止しようとするものですが、軍隊を傘下に収めるプラユット首相には強力な実行力がありそうで、この記事の写真のように、タイのマスコミも首相の手腕に期待しているように思えます。

ちなみに、安倍首相が学校の一斉休校を決めた時に、野党や都道府県知事、校長などがここぞとばかりに狭い了見の勝手な反対意見をいっていましたが、少なくともバンコクでは今のところ、そんな声は聞こえてこないようです。


また、日本では格闘技K1のイベントが埼玉県の中止要請を無視して行われ、集団感染が起こった可能性があるとのニュースが出ていますが、今回の「非常事態宣言」により、一部の連中に自分勝手なことをさせない強制力を持って対応してもらいたいものです。

ところで、この「非常事態宣言」が出されると、我々外国人にとってどんな影響や拘束力が出てくるのかが気になるところですが、原則として以下の6つアイアンルール(鉄則)が強制されることになるようです。

1. ห้ามมิให้บุคคลใดออกนอกเคหสถานภายในระยะเวลาที่กำหนด เว้นแต่จะได้รับอนุญาตจากเจ้าหน้าที่ หรือได้รับยกเว้น
         
2. ห้ามมิให้มีการชุมนุมหรือมั่วสุมกัน ณ ที่ใด ๆ หรือกระทำการใดอันเป็นการยุยงให้เกิดความไม่สงบเรียบร้อย   
     
3. ห้ามการเสนอข่าว การจำหน่าย หรือทำให้แพร่หลายซึ่งหนังสือ สิ่งพิมพ์ หรือสื่ออื่นใดที่มีข้อความอันอาจทำให้ประชาชนเกิดความหวาดกลัว เจตนาบิดเบือนข้อมูลข่าวสาร     
   
4. ห้ามการใช้เส้นทางคมนาคมหรือการใช้ยานพาหนะ หรือกำหนดเงื่อนไขการใช้เส้นทางคมนาคม     
    
5. ห้ามการใช้อาคาร หรือเข้าไปหรืออยู่ในสถานที่ใด ๆ   
      
6. ให้อพยพประชาชนออกจากพื้นที่ที่กำหนดเพื่อความปลอดภัยของประชาชน หรือห้ามผู้ใดเข้าไปในพื้นที่ที่กำหนด

この中で我々に直接的に関係がありそうなのが、1の指定された時間帯での外出禁止、4の交通機関を使っての移動の禁止というところだと思いますが、広義でとらえると、我々日本人は日本に帰れないということではないかと心配になったりもするのですが…。

そうであれば、もしどうしても日本に帰る用があるのであれば、今日中に帰国便に乗るしかないことになりますが、それは難しいでしょうね。

それに、昨日、このブログで日本のナショナル・フラッグキャリアであるJALとANAには日・タイ間の便をなんとか飛ばし続けて欲しいと書いたところなのですが、昨夜の日本大使館からの連絡ではどうやら欠航が始まるようです。

次第にコロナウイルスが身近なものになり、タイに居ることにちょっと身の危険を感じるようになってきましたが、とはいっても今さらどうしようもないし、赤シャツの時のようにセントラルワールドが放火されて焼け落ちたりするような内乱状態が続くのでもないので、何かと生活面では不便ではあるものの、じっと家に居れば大丈夫なのかなとも思います。

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母国に逃げ帰る外国人労働者たち?

コロナ8バンコクポストによると、昨日から始まったバンコク都と近隣5県の施設閉鎖で3週間の休みとなった多数の外国人労働者が大挙して母国へ戻ろうと、バスターミナルが混み合ったそうです。

タイ語で労働者のことを「ガマゴン」と呼びます。このガマゴンの中でも、建設現場で働く人が多いのがミャンマー人で、レストラン等のサービス業ではタイ語に近いラオス語を話すことからラオス人が多いとされるのですが、昨日、約8万人がバスターミナルに押し寄せたそうです。

コロナ9
บขส.เผยไม่พบคนแห่กลับภูมิลำเนา
บขส.เผยปริมาณผู้โดยสารเดินทางวันนี้ (22 มี.ค.63) ปกติ ส่วนใหญ่เป็นแรงงานต่างชาติ พร้อมขอความร่วมมือไม่จำเป็นขอให้งดเดินทางเพื่อลดความแออัดในสถานีขนส่งนายจิรศักดิ์

しかし、現地の新聞、ターンセータギットによるとちょっと話が違っていて、上の記事を読むと、昨日、モーチットのバスターミナルからバスに乗ったのはほとんどが母国に帰る外国人労働者であったものの、混み合う中で不要な旅行は控えるようにと要請する必要もないほどで、各バスターミナルはこの写真のように平時と変わらず、特に混み合ってはいなかったようなことをいっています。


2つの新聞で書き方というか、トーンが違うのですが、多分、後者の方が正しい表現なのではないかと思います。

確かに、今のバンコクは人があまり出歩かなくなっていますが、外国人労働者がパニックになって急いで母国に逃げ帰る、というのはちょっと大袈裟なような気がします。

いずれにせよ、あの狭いバスの中に何十時間も居れば、もし一人の感染者がいればクラスター化し、一挙にミャンマーやラオスにも感染者を拡大させてしまうリスクがあるわけです。


しかし、もっと怖いのは、来月、タイの正月でもある夏のソンクラーンが始まれば、日本の盆帰りと同じでタイ国内でバンコクから田舎に帰省する民族の大移動が始まります。そして、地方でもし、コロナの感染が広がれば、病院も不足しているタイの田舎では医療崩壊が起こるかもしれません。

本当にタイミングが悪いとしかいいようがありませんが、ソンクラーンまでに何とかコロナの蔓延が収まればと願うばかりです。

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バンコク都の緊急閉鎖命令

コロナ5昨夜10時過ぎ、バンコクの日本大使館から以下のメールが届きました。

「本21日夕刻,タイ内務省は公式SNS(タイ内務省広報アカウント)で,バンコク都に近接する5つの県(ノンタブリー県,ナコンパトム県,パトゥムタニ県,サムットプラカン県,サムットサコン県)において,新型コロナウイルス感染症(COVID−19)の感染拡大予防のために,バンコク都と同様の措置(3月22日から4月12日まで指定する施設の暫定的な閉鎖)を実施する旨発表しました」。

実は、同日、これより先に、バンコク都が独自でこの記事のような緊急命令を下したのですが、タイ内務省も急遽これに追随し、近隣5県すべてでも同様の措置を取らせる決定をしたようです。

ちなみに、このニュースをいち早く聞きつけた日本人の買いだめで、昨日の午後はフジスーパーで多くの人がカート一杯の買い物をしてごった返していたそうです。

私はといえば、2011年の大洪水を覚えているので、とにかく水だけあれば何とかなると思い、近くのコンビニで水をいくつか買ってきただけでした。

また、
このバンコク都のアナウンスには、スーパーマーケットとコンビニは閉めないということが書いてあったので、私は運よくオンヌット駅前に住んでいることもあり、徒歩数分でロータス、ビッグC、トップスのどれにも行けることから、食料買いだめの必要は感じませんでした。

コロナ7とはいうものの、サイアムパラゴンなどは閉店してしまったので、いわゆる
ห้าง(ハーング)と呼ばれるショッピングセンターにはデパート系とスーパー系の2つがあるのですが、開いているのはスーパーだけのようです。

コロナ6ところで、最近は、電車の中ではマスクをする、切符を買う時は前の人から2メートル離れて立つ、乗車する前に体温を測る…、ということで、普段はおっとりしたタイ人の生活も次第に神経質になりつつあります。

実は昨日も、翌日から閉鎖されることになったとはつゆ知らず、バンナーのゴルフ練習場に行ってきたのですが、その帰り、汗をどっぷりかいて暑かったので、BTSの中でマスクをしないでいたら、隣に座っていた人が2メートル以上離れていきましたから…。

そんなわけですが、私の場合、コンドミニアムのフィットネスも閉鎖されているし、今回の措置で毎週水曜日のムービーデイによく行っていた映画館も、そしてゴルフ場だけでなくゴルフ練習場までも閉鎖されることになったので、4月12日まで、こんなブログでも書きながら毎日家でゴロゴロするしかなくなってきたわけです。

なんとか今回のバンコク都の緊急命令が功を奏し、タイのコロナ蔓延がストップすればいいのですが…。

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そして誰もいなくなった

コロナ3
このところの外出規制や国際便の欠航、外国人の入国規制等で、バンコクのマストランジットシステム各線も乗客が随分減っているという話題です。

空港と都心部を結ぶエアポートリンクなどは、今月初めの時点で1日の利用客が通常8万人から7,000人も減ったとレポートしていましたが、その後、国際便が相次いで欠航となり、外国人の実質入国拒否が始まった現在、今はそんなものではなく、もっと激減しているだろうことは、容易に想像できます。

しかしそれにしても、
このBTS駅構内の写真はちょっと大袈裟にも思えます。昼の12時40分なのに、都心部の駅のホームに誰もいないというのは、たまたま電車が走り去ったその直後に写真を撮ったのではないかと思ったりもするのですが…。

そうはいっても、実は私は最近、街に出て行かないようにしているので、本当のところはよくわかりません。しかしいずれにせよ、タイ経済の至るところで大きな影響が出てきつつあることは間違いありません。


コロナ4
特に、開通当時からさっぱり人気のないMRTパープルラインなどは、今、最低運賃を14バーツ、最大でも20バーツまでと値下げし、かつMRTブルーラインとの乗り継ぎをする場合は、最大70バーツが48バーツになるように運賃設定しているようですが、それでも日中の車内はこんな有様のようです。

ただし、政府としても、マストランジットはバンコクの街の動脈でもあり、利用客が減ってもこれを止めてしまうことはできないといっているので、交通機関が麻痺する心配はなさそうです。

それに、実は当初計画では今年、運賃値上げを予定していたらしいのですが、今はそれどころではなくなったということで、運賃改定は延期したとのことです。


同様に、不動産市場も売買がほとんど凍結状態で、かつ賃貸でも4月からの赴任を予定していた駐在員から、賃貸予約のキャンセルが続出しているそうです。

よくいわれる経済活動の3要素である、ヒト、モノ、カネの動きのうち、今はこのヒトが外に出歩かなくなり、移動もしなくなっているわけで、コロナウイルス、別名「中共コロナ」が猛威を振るっている間はこれも仕方がないことかもしれません。

しかし、中国共産党による隠蔽のおかげで、今、世界中が
本当に迷惑しているわけであり、中国政府に対するアメリカの非難には全く同感です。習近平は世界に対してせめて謝罪くらいしろよ、といいたくなりますね。

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バンコクでもカーイモット(売り切れ)続出

コロナ2最近、タイ語で「ขายหมด(カーイモット)」、つまり、「売り切れ」と書かれた表示をよく目にするようになりました。

これがコンドミニアムの話ならうれしい限りですが、残念ながらちょっと違います。

数日前も、自宅近くの大型スーパーに買い物に行ったのですが、日本のようにトイレットペーパーがカーイモットになり、ママー(インスタントラーメン)のような保存の効く食品も全部がなくなったわけではありませんが、陳列棚が随分スカスカで品薄になっているのに気が付きました。

ついでに家電売り場も覗いてみたところ、なんと空気清浄機もカーイモットで、展示品はあるのですが、販売在庫が一つもありません。コンドミニアム販売在庫の一掃に苦心する不動産業界とは大違いです。

運よく私は、1月にPM2.5が濃厚になった際に、日本製のプラズマクラスター型空気清浄機を買ったところでしたが、本当かどうか知りませんが、プラズマイオンが室内のコロナウイルスを殺し、HEPAというフィルターがコロナウイルスを除去するらしいです。それで、タイでも空気清浄機がカーイモットなわけです。

また、フードコートにいくと、普段は席がびっしりと並べられているのが、飛沫が飛ばない安全距離は2メートルということで、席と席が2メートル以上離れておいてありました。

それに、タイ政府からの要請で、入国後の2週間は人の集まるところには行かず、毎日朝晩2回、体温を測れということだったので、私も極力、都心部には出かけないようにしていました。そして、体温についても、あちこちの店で体温計を探して回ったのですが、どの店でもカーイモットでした。

そこで仕方がないので、自宅近くのセンチュリープラザの入口でセキュリティが入館者全員の体温を測っていたのでそこで測ってもらったのですが、なんとわずか33.5度しかありませんでした。その結果、この熱感センサーを使った体温計は、額にかざすだけで一瞬で体温を測ってくれるのはいいのですが、実際には大して役に立ちそうにもないことがわかりました。

ところで、今月5日に入国してからやっと昨日でその2週間の経過観察期間も終わったので、なんとなく自由になったような気がしていたのですが、昨日、タイ民間航空局は全ての国の外国人に対し、コロナ陰性証明と10万ドル以上の医療保険証書を持っていなければ、22日以降入国させないとアナウンスしました。

しかし、日本ではそもそも症状がなければ保健所等がコロナの検査をしてくれず、この陰性証明を入手できないので、実質的に日本人は全面的に入国禁止ということになるのではないかと思ったりもするのですが…。

いずれにせよ、私も
タイへ戻ってこられなくなると困るので、来月予定していた日本への一時帰国は一旦延期するしかなさそうです。

ところで、これまで感染者の比較的少なかったバンコクですが、このところ毎日感染者が急増中で、ひたひたとコロナウイルスが自分の身の回りにも近寄ってきているのを感じます。


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藤澤愼二 ฟุจิซาวะ ชินจิ

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