タイランド太平記/バンコク コンドミニアム物語

タイでの生活とバンコクの不動産投資に関する情報発信

「タイランド太平記」
タイに興味がある、タイが好き、将来タイに住みたいという人のために、タイでの生活について、ジャンルを問わず思ったままのことを書いていきます。光があれば影があるように、タイには魅力的なところも多いですが、悪いところもたくさんあります。そして、やはり日本の方がいい、他の外国の方が住みやすそうだ、と思う人もいて当然であり、その参考になればと思います。

「バンコク コンドミニアム物語」
バンコクの不動産投資について、今起こっていること、これから起こること、そして投資のリスクや実践方法等、筆者自身も自己資金を使って投資しながら、その試行錯誤の中で得た経験を基に投資家目線で情報発信していきます。

タイランド太平記

年金生活者にとってタイはもう楽園ではありません(その1)

為替4
2011年の8月にタイに来たのでもう10年目に入りましたが、私が来た頃の2011年から2012年にかけては、1ドルが70円台という史上最高の円高時期でした。

従って、当時はタイバーツも1万円で4,000バーツ前後に交換できたこともあって、確かにタイの生活費は安いと思っていました。

もっとも、上の旅行業者の宣伝文句のように日本の3分の1とか5分の1というのは、さすがに海外生活を煽るような誇大広告で、そこまでは安くはありませんでしたが...。
ただし、こんな宣伝に乗せられて、老後は年金で優雅な生活をしようとタイに夢を託した人たちも多かったのだろうと思います。

当時の私の感覚では、タイの物価はせいぜい日本の半分くらいという印象でしたが、それでも日本円で見れば不動産価格は随分安く感じられました。それに、ちょうどタイに移り住んだ2011年は大洪水の影響で、多くのコンドミニアムが投売りされていたこともあり、投資としてコンドを買い始めた頃でもありました。

為替3

さて、2011年~2012年頃なら円高のおかげで、文字通り年金収入だけでタイで優雅な暮らしも可能だったのかもしれません。しかし、上の為替レートの推移を見れば、それから状況が様変わりしていることがわかると思います。

安倍政権になって2013年に急激な円安が始まりました。さらに2016年からはタイバーツの独歩高も始まった結果、我々日本人にとっては2つのアゲインスト、つまり円安トレンドとバーツ高トレンドが続いてしまい、タイ、特にバンコクでの生活は月額20数万円程度の年金では、大して余裕のないものになってしまっているのが実情です。

ところで、為替というのはどちらかが高くなれば必ずもう片方が安くなるというゼロサム世界なので、単純に比べても仕方がありません。そこで、基軸通貨である米ドルを基準に見ればわかりやすくなります。

為替2

まず、2013年から急激なドル高円安で日本円は2015年まで売られましたが、その反動で2016年に一旦買い戻されて以降は、比較的落ち着いているのがわかります。

為替1

一方、タイバーツも同じころドル高バーツ安が続いているので、ある意味、この時期は米ドル復権の時期だったともいえます。

しかし、2016年から状況に変化が出てきます。上のドル・円レートとドル・タイバーツレートの推移を見ると、
2016年以降、タイバーツはドルと円のどちらに対しても高くなっていることから、タイバーツ独歩高のトレンドが続いていることがわかります。

また、
ブルームバーグも2019年に東南アジア通貨の中でもっともパフォーマンスのよかった通貨がタイバーツ、つまりバーツの独歩高といっていて、そのトレンドは今も続いています。

さて、ここでああだこうだと改めて為替の議論をするつもりもありませんが、日本円とタイバーツの為替変動の結果、この10年間で我々日本人にとってタイでの生活環境が様変わりしたということをわかってもらいたいと思います。

ちなみに、バンコクのロングステイクラブの飲み会に行くと70歳前後の人が多いのですが、そこでよく年金や生活費の話が出ます。聞いていると、年金だけで生活している人は余裕綽々でタイ生活をエンジョイしているようにはどうも見えず、結構質素な暮らしをしています。

次回に続く


コンド投資はまだお休み、一方でPTTが面白そう!(その2)

さて、以下がこの記事のポイントですが、長期投資家のバフェット氏は化石燃料に対する需要は今後も数十年間は衰えないと予想していて、41億ドル(約4,100億円)ものシェブロン株をポートフォリオに組み込んだということです。
 
ซีเอ็นเอ็น รายงานว่า การที่เบิร์กเชียร์ แฮทาเวย์เข้าลงทุนในบริษัทเชฟรอน สะท้อนมุมมองของบัฟเฟตต์ต่อภาวะเศรษฐกิจโลกในปีนี้ที่เปลี่ยนไป จากปีที่แล้ว
CNNの報道によればバークシャーハザウエイがシェブロンに投資したが、これは世界経済が昨年の状況から今年は変化するというバフェット氏の予測に基づくものである。

การตัดสินใจลงทุนในเชฟรอน สะท้อนว่าบัฟเฟตต์เชื่อว่า ความต้องการน้ำมันมีแนวโน้มจะกลับมาฟื้นฟูเหมือนแต่ก่อน และมีโอกาสที่อุตสาหกรรมจะยังขยายตัวในอีกหลายสิบปีข้างหน้า โดยตอนนี้สัญญาณที่ดีของเชฟรอนคือเมื่อเดือน ม.ค.ที่ผ่านมา ราคาน้ำมันดิบปรับขึ้นอยู่ที่ 60 ดอลลาร์สหรัฐต่อบาร์เรล สูงสุดในรอบ 1 ปี ซึ่งราคาอาจเพิ่มขึ้นอีกมาก หากความต้องการหลังการระบาดของโควิด-19 เพิ่มขึ้น ขณะที่หลายบริษัทลดศักยภาพการผลิตน้ำมันลง
バフェット氏がシェブロン株に投資することを決めた理由は、石油に対する需要は過去の水準に戻るトレンドにあり、しかも石油業界は向こう数十年間、業績が拡大するチャンスがあるからだ。実際、今年1月の原油価格はこの1年で最高の60ドル/バーレルまで戻ってきているし、今の生産調整で石油生産が減っている中、コロナ危機が遠のいて石油への需要が増加すれば、さらに値上りするのではないか。

実際、今はクリーンエネルギーが大流行りで、タイを含めどこの国もEVへ移行を促進中ですが、一方でEVを充電するための電気を供給するには火力発電所がもっと必要になるともいわれていて、EVにしたら排気ガスが減って都会の空気はきれいになっても、一概に石油への需要が減るというものでもないようです。

それに、海外旅行が復活すれば、今はほとんど需要がなくなっているジェットエンジンの航空機燃料などは一挙に需要が増加し、大量の石油が使用されることになります。

株式投資2

そこでタイの代表的な石油やガスのエネルギー総合大手といえば、いわずと知れたPTTで、上のグラフを見てもここ数年の株価の動きはほとんどシェブロンと同じです。

バフェット氏は多分昨年の3月の暴落時にシェブロンを仕込んだのだろうと思いますが、彼の石油市場に関する将来予測が正しければ、わざわざ為替リスクを取ってアメリカ株に投資しなくても、同じ石油資源株なのでPTTの株もシェブロンと同様に今後上昇すると思うのです。

株式投資4
ただし、バリュー株投資が基本のバフェット氏がシェブロンを選択した大きな理由の1つは、高い配当利回りであり、これに関しては、コロナで世界でもワーストクラスといわれるほどにGDPが落ち込んだタイだけに、PTTの配当金も減ってしまっているので、今の配当利回りはそれほど高くはありません。

しかし、かつてはシェブロン以上の配当利回りだったこともあるので、中長期で見ればタイの経済回復に伴ってPTTの配当利回りもまた上がってくるのではないかとも思います。

いずれにせよ、今タイバーツをかなり持っている人で為替リスクを取りたくない、しかしバフェット氏の予測にも乗りたいという人の場合、PTT株を検討してみるのがいいかもしれません。

それにタイは不動産を売却した時には税金がかかりますが、株式投資のキャピタルゲインには税金がかからないという大きなメリットがあることも見逃せません。


コンド投資はまだお休み、一方でPTTが面白そう!(その1)

株式投資1
今後ワクチンが行きわたるようになり、徐々に世界経済が復興し始めるのが今年後半から来年にかけてというのが一般的なコンセンサスです。

それに伴い、これまで各国政府がコロナ不況対策という名目で補助金などのために、巨額の借金をしてきたことに関心が移り始めます。そうなると、お金がジャブジャブでこれから大きなインフレが来るという記事を読んだことがあります。

こういう時は、本来不動産にも資金が流れ込んできて市場は底を打つのですが、タイのコンドミニアム市場だけはちょっと事情が違い、まだ1、2年は低迷が続くと考えています。

というのも、既存の完成在庫が大量にあるだけでなく、さらに今年竣工してくるキャンセル在庫が完成在庫として上乗せされる、一方、コンド市場復活に不可欠の外国人投資家がしばらく戻ってこない、家計債務の増加とNPLの増加で住宅ローンの与信基準がさらに厳しくなる等、市場回復にはまだ相当高いハードルがあるため、少なくともコンドミニアムに関しては今年はやはり「休むも相場なり」だと思うからです。

そこで私なりに考えたのが、米ドル、金、そしてタイの株への投資がいいのではないかと思うのです。以前からこのブログでも書いてきたように、今のバーツ高は行き過ぎと考えている私は、一昨年に投資用不動産を全部売却したその代金の一部を既に米ドルに換え、カンボジアの米ドル口座で高金利の定期預金にしたので、ドル資産はもう要りません。

そこで次は、金かタイの株に投資しようと相場に注目していたところです。

株式投資3

そんな時に、昨日のプラチャーチャート・トゥーラギットにバフェット氏が昨年ポートフォリオ組み換えをして、アップルや金融機関の株を売却して大量の石油会社の株を買ったという記事を読んで興味がわきました。


ちなみに、私は車に給油する時はいつもE20というガソリンを入れているのですが、昨年10月頃はまだ1リットル20バーツぐらいだったのがこの数か月で急上昇し、今日の価格は24.54バーツと2割も値上りしていて、ガソリンを入れるたびに、なんだまた値上げかと思っていたところです。

これには産油国の生産調整というのもありますが、一方でコロナによる影響で石油やガスに対する需要はもっと減るという大方の予想に反して、実態はもう底打ちしてこれ以上需要は減らないということなのかもしれません。

次回に続く


3月2日、タイ航空はいよいよ“飛ぶ”のか?(その2)

瀕死のタイ航空2
さて、このコラム記事の題は「Time to bid farewell to Thai Airways?(タイ航空にお別れを告げる時が来た?)」というもので、要点は以下です。

1. 3月2日はタイ航空が会社再建プランを提出する期限であり、これを受けて5月に破産裁判所が債権者を集めて賛否を問う

2. 債権者集会で債権者の過半数がプランに賛成すれば更生執行人が任命されプランの実行に入るが、拒否された場合、タイ航空に破産宣告がなされ解体となる

3. タイ航空は1月2日、2月3日とこれまでの再建プラン提出期限に対して2度延期してきた(上の図右下の枠にある通り、再建プランの提出は最大2回まで延期できる)が、3月2日が最後であり、これにも失敗すればその時点でゲームオーバー

4. タイ航空はこれまでなぜ2度も再生プランの提出を延期してきたのかについて、何の公式説明もしてない。しかし、大赤字を抱える100%子会社タイスマイルの処分方法、航空機の半数削減に伴う債権カットについて債権者間で生じる不公平、そして最大の問題として、昨年5月の会社更生法申請以来、タイ航空は2万人の従業員の給料を始めオペレーションコスト支払いのために隠れて借金を続けてきていて、それについて何の説明もしてない、という3つの理由で債権者の同意が取れず、にっちもさっちもいかなくなっていると推測される

5. タイ航空は2万人の従業員を抱える大会社であり、コロナ前には年間24百万人の客を運んでいたが、今は月間10億バーツ(35億円)以上もの赤字を垂れ流している。再建するには少なくとも300億バーツ(約1,000億円)もの追加資金投入が必要であり、コロナによる観光客激減がこれからも続く中、そんなタイ航空に出資する投資家などいない

瀕死のタイ航空3
もともとタイ政府が過半数のシェアを持つ株主であったタイ航空は、“親方日の丸(タイ政府)”であり、これまで政治家と軍人に資金源としていいように利用されてきただけでなく、一方で
従業員側も組合が強くて経営合理化案には何でもかんでも反対するだけだったという役人体質なことから、「タイ航空を救え?」で「タイ航空はかつての日本航空と同じで、人件費も高く経営効率が悪いので毎年赤字のエアラインです。また、かつての日本の都銀のようにエリート意識ばかり強いバンコク銀行、そして、タイ航空も国営のナショナルフラッグキャリアとしてのエリート意識が強いのか、あまりタイ人一般庶民からは好かれていないようです」と書いたように、今でもそれほどタイ国民からの支持はないように思えます。

この辺、タイ航空がいかに問題が多いかは「誰がタイ航空をこんなにした?(その2)」で外国人アナリストや元財務相等のコメントを書いているので、それを読んでもらえば多額の追加資金を投入して再生させるに値しない会社であると思うはずです。

従って、どう見ても追加資金の導入が難しそうな赤字体質のタイ航空をそれでも存続させることに何の意味があるのかといえば、観光大国のタイにナショナルフラグキャリアがないというのは格好がつかない、将来また年間4,000万人もの観光客がくるポテンシャルがあるのに、このドル箱路線を外国のエアラインに全部持っていかれるのはもったいないということなのだろうと思います。

私は個人的にはタイ航空はもう破産宣告、即解体がベストではないかと思いますが、これを決めるのは既存の債権者たちです。しかし、タイ航空が新たな投資家を見つけてきて説得力のある再建プランを3月2日に出せなければ、過半数の債権者たちが同意するとも思えず、結局5月にはこのコラムの題名からクエスチョンマークが取れて「
Time to bid farewell to Thai Airways(さらばタイ航空)」となる可能性が高いのだろうと思います。

もっとも、タイ政府のことですから土壇場で追加出資に応じるなどといい出しかねず、もしそうなったりするとその無駄銭はまたタイ国民の肩に重くのしかかるわけですが...。


3月2日、タイ航空はいよいよ“飛ぶ”のか?(その1)

瀕死のタイ航空1
この写真記事は数日前にバンコクポストに載ったものです。前回にも伝えた通り、2月24日にシノバック製ワクチンが届く予定であり、タイ航空が飛んでそれを運んでくるというものです。

ところで、タイ航空は3月2日にも飛ぶ可能性が出てきています。ただし、これはまた中国にワクチンを取りに行くという意味ではありません。この“飛ぶ”は空を飛ぶのでなく、金融業界などでよく使われる“倒産”という意味です。

瀕死のタイ航空2

ほぼ1年近く前に始まった会社再建ですが、昨年5月に「タイ航空の再建はまだ道半ば」で書いたように会社更生法の適用を受けるというのはそう簡単ではありません。

実際、実質的に債務超過状態のタイ航空をどうやれば再建できるのか今も答えが見つかっておらず、再建計画に対する債権者の同意が取れていません。

そしていよいよ3月2日がタイムリミットとなりました。この日までに新たな再建プランが出てこなければ、今回の会社再建は打ち切られ、タイ航空はこれで解体となり終わりです。また、たとえ何らかのプランが出てきたとしても、またそれも債権者の反対にあうのではないかと思います。

以前「誰がタイ航空をこんなにした?」でも2回にわたり書いたのですが、こんなにしたのは今の軍事政権の経営能力のなさという側面もあるようです。しかし、いずれにせよナショナルフラッグキャリアだからといって、こんな会社にまた巨額の資金を投じて再建する意味があるのかと私などは思うのです。

外国人観光客がまた4,000万人もくるようになるのは少なくとも2年以上先になると思うし、今のようにほとんど仕事がない中で2万人もの従業員の給料支払い等で借金が雪だるま式に増え続けているタイ航空です。

お金の垂れ流しばかりで一体何をやっているんだとも思いますが、果たしてこの再建に賭けて投資してみようなどというな奇特な投資家が出てくるとはなかなか思えません。

また、世界では今回のコロナにより、数十社のエアラインが既に倒産していて、タイ航空などよりもっとましな状況の会社もありましたが、その会社さえも助からなかったわけです。
それならいっそのことタイ航空もここまできたら早めに諦めて、もう解体すべきではないかとも思うのです。

さて、昨日、タイ航空の現状について興味深いエコノミストのコラムが載っていたので、次回はこれを見ていこうと思います。

次回に続く


いよいよ接種開始、シノバック製ワクチンは大丈夫なのか?

シノバックワクチン2
タイ政府によれば、来週の24日、いよいよ中国からシノバックのワクチン、20万接種分が到着します。「タイにも浸潤する中国のワクチン外交」で書いた通り、プラユット首相以下、タイ政府はこれでワクチン接種が開始できると喜んでいますが、前回のブログでも書いたように、今のところ、世界で5か国にしか認可されておらず、あまり人気があるワクチンではありません。

シノバックワクチン1
そこで、シノバックのワクチンで大丈夫なのかという疑問が出てくるわけですが、それについて以下のような興味深い報告があります。

1.シノバックはトルコでの第3フェーズの治験結果、有効性は91.25%であったというものの詳しいデータを出しておらず、また、トルコでの治験は7,000人を対象に行ったにもかかわらず、1,322人分の結果しか出してない。(ただし、それにもかかわらずトルコは5,000万接種分のワクチンをシノバックに発注した)

2.シノバックの発表によると、治験者全体に対して最大5%の人が軽い疲労感や不快感を訴えたとのことで、副作用を認めている

3.ブラジルで行われた第3フェーズ治験では、治験者に死人が出たため一時中断となった。しかし、その後死因はワクチンには無関係ということで再開されたという経緯がある

シノバックワクチン3

現時点でのワクチンの有効性についての比較

1.ファイザー 95%
2.モデルナ 94.5%
3.アストラゼネカ 62~90%
4.スプートニク 92%
5.シノファーム 79%?
6.シノバック 78%?

例によって、中国は都合の悪い情報は公開しないだけでなく嘘をいうので、西側薬品会社の第3フェーズ治験結果と同等には考えない方がいいのかもしれません。例えば、シノバックの有効性は78%となっていますが、ブラジルでは50.4%しかなかったという報告も出されていて、このように謎の多い中国ワクチンはどうも怪しげだという印象をぬぐいきれません。

ファイザー1
一方、現在国民の4割以上が既にワクチン接種を済ませたという世界最速のイスラエルでは、大規模なデータに基づくワクチン有効性の調査が早速行われたのですが、数日前に以下のような結果発表がありました。

Clalit, Israel’s largest health maintenance organization (HMO), has analyzed data from 1.2 million members. There are 600,000 members who have been vaccinated by Pfizer and 600,000 members who have similar profiles who have not been vaccinated. According to the survey, symptomatological infections in vaccinated people decreased by 94%, and the proportion of people seriously ill with Covid-19 decreased by 92%. Efficacy was seen in all age groups, including age 70 and older, which was shown only in a limited group in Pfizer clinical trials.

イスラエル最大の保健機関クラリットは、国民120万人のデータを分析した結果を発表した。ファイザーのワクチンを接種した60万人と、接種しなかった60万人を比較調査した結果、ワクチン接種をした人の感染率は接種しなかった人より94%減少し、感染によって重症化する率も92%減少したというもので、しかもこの効果はすべての年齢層で確認され、70歳以上の老人でも同様の効果があった

現状では「タイ全体にワクチンが行きわたるのは2022年末(その1)」で書いたようにアメリカや日本などの金持ち国家の国民だけがファイザーのワクチンを接種できるのかもしれません。

もっとも、マイナス70度以下で冷凍保存しなければならないという保管や搬送が厄介なワクチンでもあり、タイのような発展途上国ではそんな冷凍設備もなくファイザーのワクチンはそもそも最初から難しかったということですが...。

いずれにせよ、ファイザー製ワクチンの効果においては、今回のイスラエルでの大規模調査で完全に立証されたということだと思います。

一方、「アストラゼネカのワクチンは効かない?生産に遅れ?」でも書いたように、
ドイツの検査機関からアストラゼネカのワクチンは65歳以上の高齢者には効かないという報告が出されていたりするので、万能のワクチンという意味では、やはりファイザーが現時点では一番なのかもしれません。

ところで、我々在タイの日本人も、もし心配なら
中国のシノファームやシノバックは避けて、次回一時帰国した際に日本でファイザーのワクチンを接種する方が安全なのかもしれません。


タイ全体にワクチンが行きわたるのは2022年末(その2)

ワクチン接種時期2
世界ではまだまだワクチン争奪戦が続いているわけですが、
ところで、現時点で世界で認可され接種されるワクチンの会社名とそれらのワクチンを採用している国家の数をまとめたのがこの表です。

米国とドイツのJVで開発されたファイザー製ワクチンに対する需要が57か国と圧倒的に大きく、日本もファイザーから1億接種分を入手予定です。ついでオックスフォード大学とのJVで開発されたアストラゼネカ、そしてモデルナと続きます。

逆にいえば、この3社のワクチンは既に何十万人という人々に接種が行われ、今のところ大きな副作用なども報告されてないことから、世界で最も安心できるワクチンといえるのかもしれません。

一方、シノファームとシノバックという中国の2つの会社のワクチンは、現時点ではあまり使われておらず、主に発展途上国がその舞台です。

ただ、「タイにも浸潤する中国のワクチン外交」で書いたように中国のワクチンもじわじわと普及しつつあり、シノバックの場合、現在ブラジル、トルコ、インドネシア、チリが既に認可していて、タイでも今月末には認可され接種が始まる予定です。

シノバックワクチン1
もっとも、上のBBCのコメントにもあるようにシノバックのワクチンにはまだ欧米諸国は疑問を持っているようで、同じASEANのシンガポールでもペンディングということで、ちょっと怖いところもあるのですが...。

いずれにせよ、前回の図で見てもわかるように、中国は人口が多いこともあり、自国のワクチン接種が終わるのがタイと同じく2022年末までかかりそうです。

そんなことなら、ワクチン外交で諸外国に売り歩く前にまずは中国ファーストで自国民を優先するべきなのではないかとも思うのですが、そうすればまた中国人の海外旅行や不動産投資も復活するはずで、タイを始め低迷する世界経済にとってウエルカムです。

しかしこの点、国民の健康よりも世界での覇権的地位の確立を目指すCCP(中国共産党)は、同じ中国ファーストでも考え方が異次元なのかもしれません。

ところで、もしこの英国エコノミストの調査結果が正しければ、タイでワクチン接種が行きわたってパンデミックも収まり、いよいよ外国人観光客が自由に入ってこられるようになるには、このままでは残念ながらあと2年待たなければならないのかもしれません。

アストラゼネカのワクチンをタイ国内で生産するのに、何であと2年もかかるのかわかりませんが、そういうことであれば、最近、プーケットやグラビ等のリゾート各地の住民に優先的にワクチン接種して、まず外国人観光客を受け入れようという提案がされていますが、こういう戦略も必要になってくるのだろうと思います。


タイ全体にワクチンが行きわたるのは2022年末(その1)

ワクチン接種時期1
昨日、BBCタイがこんなレポートを掲載しました。これはイギリスの研究機関EIU(Economicst Intelligence Unit)の調査結果ですが、いよいよワクチンの量産体制が始まる中、どこの国が優先してワクチンを入手でき、いつ国民全体に行きわたるのかを予想したものです。

まず、一目瞭然なのは米国と英国、そしてEUが何とか年内にはワクチン接種が行きわたり、コロナのパンデミックも一段落しそうです。

米国の場合、これはトランプ政権の置き土産でもある“ワープスピード作戦”の成果ですが、ワクチン開発に成功するという保証もない段階で、
政府はなんと数十億ドルもの国費を大手薬品会社に研究開発費として投資した結果、パンデミック発生からわずか1年でファイザーやモデルナがワクチン開発に成功したわけです。

当然、その見返りとしてアメリカファースト、つまりアメリカ国民は最優先でワクチンを供給してもらえることから、この図にある通りワクチンの普及も年内には完了しそうです。

ちなみに、タイは何の保証もないことに国費を使うことは法律上認められておらず、資金を出せなかったというような政府の説明を読んだことがありますが、いずれにせよ、財政的に脆弱な発展途上国の政府にそれを期待するのは難しいのだろうと思います。むしろ、そんな中でよくアストラゼネカの現地生産に合意できたものであり、やはり幸運だったのだろうと思います。

また、EUについては思わぬ生産の遅延によりワクチン接種が当初計画よりかなり遅れてきた結果、域内で生産されたワクチンの輸出を規制してしまいました。その結果、ファイザーやアストラゼネカのEUにある工場で生産されたワクチンが域外に輸出できなくなり、タイの場合もアストラゼネカからの
最初の購入分はイタリア工場から出荷されるはずだったのですが、これも出荷ができなくなりました。

もっと深刻なのはカナダで、以前からのトランプ政権との軋轢で米国がワクチンの輸出を止める可能性があるからと、昨年わざわざ米国を避けてEUで投資を行い、そこで生産されたワクチンを大量に購入する計画を立てていたところ、今回の思わぬEUファーストの輸出規制でほとんど入手できなくなったという大きな問題が出ています。

どこの国の政府もいざとなれば自国民を優先するのは当然であり、WHOのテドロスさんがワクチンは世界で公平に分けるべきとまたごちゃごちゃいっていますが、そもそも無駄になるかもしれない多額の研究開発資金を先進国は国民の血税から出したのに、できたらあとは世界で公平に分配しろというのは逆に不公平のようにも思えます。

次回に続く


コロナ下のタイ旅行はまさに現代の「大航海時代」

大航海時代1

中学生の頃から世界史が好きでした。特にコロンブス、バスコ・ダ・ガマ、そしてマゼランが活躍していた大航海時代のヨーロッパ史が大好きで、書物を読み漁ったものです。

そして、その海外への憧憬が高じて、アメリカ、イギリスで10年以上過ごしたのち、今はバンコクに移り住んで今年で10年目なのですが、タイに限らず、やはり海外というのは、ある程度のお金さえ持っていればどの国も住めば都だと思っています。

大航海時代2
ロンドンに居た頃はグリニッジに展示してある当時の超高速帆船カティサークを見て、インド航路を命がけで航海していた航海士や船乗りたちの
夢と冒険の物語を想像して楽しんでいたものです。

また、17世紀に山田長政が朱印船に乗ってアユタヤにやってきて、そこに日本人町を作って当時のアユタヤ王朝に仕えたというのが、私の記憶では日本の教科書で初めて出てくる日本とタイとの接点なのですが、私もこの日本人町の跡地を7、8年前に訪れて当時の歴史ロマンを感じたものです。

さて、先日「業者丸投げにせず、自力でタイに来る場合の費用」で紹介した知人が当初の予定を少し早めて12日にバンコクに到着し、今はASQで14日間、実質は15日間の隔離検疫中です。

最後に会ってゴルフをしたのが昨年の1月だったので、もう1年以上会ってないのですが、満を持して、というよりも、いよいよ我慢できなくなってという方が正しいと思いますが、とうとうバンコクにやってきたわけです。

その間、ラインでいろいろやり取りをしていたのですが、今回タイにやってくるまでの苦労も随分あったようで、手続きだけでも結構大変だったようです。

それでも、日本では時間だけはたっぷりあったようで、何から何まで自分で調べてすべて自分で段取りをつけ、やっと今回タイにやって来られたのです。

その苦労を聞いて、つい1年前までタイは日本人観光客も多く、思い立ったらすぐにやって来られる身近な国だったのが、今はまさに16世紀大航海時代のように遠い国になってしまったと思ったわけです。

しかし、コロナのせいで以前のように簡単に来られなくなったからこそ、タイの楽しさや住みやすさといった、日本にはない魅力を改めて認識できるのではないかとも思うのです。

今、隔離検疫だのなんだのとタイに来るだけで少なくとも20万円ほどかかるわけですが、考えてみればそんな大した金額でもありません。2週間の隔離検疫にはうんざりするかもしれませんが、以前「実はタイの隔離検疫とコロナ健康保険はたったの10万円?」で紹介したイギリス人のジャック氏などはまだバンコクに居るので、11月10日に来て以来もう3か月以上ですから、十分元は取ってると思います。

タイリゾート

従って、既にリタイアした人やデジタルノマドにとっては、数か月間のロングステイが可能であれば、イニシャルの20万円ぐらいの出費は大したことないし、むしろ「旅行者にとってホテル代が最もお得なのはタイ!」で書いたように観光客がいなくなったタイのホテルは、世界でも最低水準に安くなっています。また、ゴルフ場の料金も格安、アパートに住むにしても家賃は2割ぐらい下がっています。

そして、何よりも日本よりずっとコロナ感染のリスクが低いタイということもあり、考えようによっては、今こそ安全で暖かいタイで過ごすことに価値があるのかもしれません。


ワクチン接種しても、現時点では隔離検疫免除は無理

隔離検疫1
数日前、バンコクポストでこんな写真記事が載っていました。ワクチン接種をすれば14日間の隔離検疫がやっとなくなるのかと最初思ったのですが、よく読んでいくとどうもそうではないようです。

業者丸投げにせず、自力でタイに来る場合の費用」の中で、「数日前のニュースでは、タイ観光スポーツ省は最初、4月とか7月とかにはワクチンパスポートなるものでタイに隔離検疫なしで入国できるようになるとかいっていたようですが、今はどうやら早くても10月ということらしいです」と書いたのですが、どうもこの10月目標も可能性は薄そうです。

少なくともアメリカのCDC(Centers for Disease Control and Prevention、タイのCCSAに相当)によると、ワクチン接種した場合でも隔離検疫なしで入国できるには、まだ以下のような条件が付くというものです。

People who have received the full course of Covid-19 vaccines can skip the standard 14-day quarantine after exposure to someone with the infection as long as they remain asymptomatic

コロナワクチンの接種が終わった人で、コロナ感染者と接触した後も無症状である場合は、14日間の隔離検疫の免除が可能

感染者と接触しても症状が出ない場合、というと結局は医療従事者などのように感染者にさらされる人しか思い浮かびません。

普通の人でいくらワクチンを打ったからといって、わざわざ感染者のいる部屋に行って同じ空気を吸おうなどという人はいないと思います。そしてさらに他のサイトも調べたところ、以下の3つの条件が付いていることがわかりました。


隔離検疫2

1.They are fully vaccinated, and it has been at least 2 weeks since their final dose.
(2回接種が必要なファイザーのようなワクチンは)2回の接種が完了していて、2回目の接種から2週間以上経っていること

2.They are within 3 months of receiving their final dose.
ワクチン接種後、3か月以内であること

3.They have remained asymptomatic since their COVID-19 exposure.
感染者と接触してからも無症状であること

説明によると、ワクチン接種が終わっても2週間は抗体ができるまでに必要であり、また接種後3か月以上経っていると、今度は抗体がもうなくなっている可能性があるからというのがCDCのコメントです。

特に問題なのは、やはり3番のコロナ感染者と接触しても感染しなかったことというところであり、こんなのは、医療従事者を除き、一般の
外国人観光客には証明のしようがありません。

従って、要はワクチンはそれほど万能ではないということなのかもしれません。もし、わずか3か月で抗体がなくなるとすれば、人類はこれからも年に4回もワクチン接種が必要になってしまうということなのですかね?

いずれにせよ、アメリカの検査機関でもこういっているのですから、厳格なタイのCCSAが隔離検疫免除を認めるはずもなく、10月にはタイに観光客が戻ってくるという政府観光スポーツ省の目標は、どうも実現しないような気がするし、結局来年以降になるのではと思います。


止まらぬ出生率低下、政府の出会い系サイトでフェーン探し?

バースレート3
数日前のこと、ある日本人の知人と食事をしたのですが、その彼は最近タイ人の奥さんと結婚して日本とタイで正式に入籍したということでした。

その時は奥さんも同伴してきていたので、私も少し話したのですが、サドゥアク・サバーイとかサバイ・サバーイ的な生き方が好まれるタイの文化にあって、その奥さんは控えめで日本人的なものの考え方もできるようでした。また、旦那さんによれば、ほとんど無駄遣いもしない質素な性格で、この人と巡り会えて本当に運がよかったと喜んでいました。


そこで、私がそもそもどこで出会ったのか聞いたところ、タイの出会い系サイトで知り合ったということでした。そして、1年ほど付き合ってから結婚を決めたそうです。タイだけでなく日本でも入籍したぐらいですから、出会い系サイトでもこういう理想的な伴侶に巡り会うことは可能だということだと思います。

さて、昨日のバンコクポストに以下のような記事が載っていたのですが、タイの出生率が低下の一途をたどる中、政府として何とかしなければならないということです。

バースレート1
The World Health Organization and World Bank have said that if a country's TFR goes under 2.1, its proportion of elderly will surge and problems associated with migrant workers will rise.

WHOと世界銀行によれば、出生率が2.1以下になるとその国の高齢者比率が上昇し、かつ外国人労働者が入ってくることで問題が増えてくる


"When Japan's TFR hit 1.6, the Japanese leader at the time announced that a disaster was on the way if the country didn't do anything about it.

日本の出生率が1.6になった際、当時の日本のリーダーたちは、もし国として何ら対策を講じなければ、日本の未来は大変なことになるといい始めた

"Thailand's TFR used to be 5.1 and it has declined all the way down to 1.5. Worse still, the country has still not done anything about it and, without any intervention, the rate is forecast to fall further to 1.3 in less than a decade."

一方、タイの場合、かつては5.1であった出生率が今ではとうとう1.5まで低下し、さらに
今後10年以内に1.3まで落ちると予想されているというのに、政府は何も対策を講じてない

ところで、日本も出生率向上のために減税したりとかいろいろやってきていますが、2019年の出生率は1.36と出生率の低下には歯止めがかかっていないようです。

しかし、タイの場合は政府がこれまで何もしてこなかったこともありさらにひどく、日本より急速に出生率が低下しつつあります。そこで、これではいけないとタイ政府がやっと重い腰を上げて始めたのが、いわゆる“出会い系サイトとお見合いイベント”です。

もっとも、減税だの補助金だのと
まじめで深刻に考える日本政府と違って、同じ政府でもタイ政府は軽い乗りというか、視点が違うのでこの辺がなんだか楽しいですが...。

バースレート2
しかし、これはタイ政府のまさに産めよ増やせよの広告ですが、子供を産めばいいことずくめという随分能天気な広告にも思えます。一方で親としての責任も出てくるわけで、今のようなコロナによる不景気の中で収入も不安定になり、こんな広告で出生率が上がるのかどうかは大いに疑問ですが...。

ただし、この出会い系サイトは結構人気があるようで、システムがパンクするほどの問い合わせがあったそうです。もっとも、子供が欲しいかどうかは別にして、恋人探しの需要はこれまでも十分大きかったのではないかとも思うのですが....。

Thais are not the only ones eligible for the dating event, as foreigners are allowed to join in on the fun, which has been named the Marriage for Building Nation. 

このデートイベントは“国家建設のための結婚”と名付けられ、タイ人だけでなく外国人も参加して楽しめる

さて、このイベントは3月末が応募の締め切りで、5月14日にお見合いイベント(集団見合い?)をセッティングするようです。外国人も参加可能で、あまり深刻に考えることはなく、運よく未来のフェーン(恋人)に巡り会えたらラッキー、という軽い気持ちで参加するのもウエルカムということなので、興味がある人はまずこの「政府系サイト」に登録して参加してみたらいいのでは?

静かなる死神、PM2.5の季節はまだ続く

空気汚染1
バンコクの朝は寒くないので冬でも朝6時ごろ、まだ外は暗いうちに私は起き出します。そしてまず最初に、キッチンに行ってその北東向きの窓をちょっと開けてみるのが最近の日課です。

もし強い季節風が窓から吹き込んでくると、
タイには季節風という強い味方がある」で書いたように今朝はPM2.5が飛んでないとすぐわかるし、逆に風が全然入ってこないと、PM2.5の数値も危険レベルに高くなっていることがほとんどです。

これまでの経験上、PM2.5が150を大きく超えてくると、この写真のようなヘイジーな景色になっていることが多いのですが、昨日のバンコクポストに、空気汚染が健康にいかに悪影響を与えるかという記事が載っていました。

ところで、日本もそうですが国際的なPM2.5の安全基準は25以下です。しかし、なぜかタイは50以下と大甘になっているのですが、実際25以下などという数値はこの時期見たことがないので政府が勝手に変更しているのかもしれません。従って、国際基準から見ればPM数値が150以上ともなると、かなり危険なのがわかります。

さて、WHOによれば毎年世界で700万人もの人が空気汚染が原因で亡くなっているということで、これは死者全体の8分の1に相当するそうです。

しかも、東南アジアだけで260万人もの人が空気汚染で亡くなっているとのことで、これは世界全体の37%にもなりますが、見方を変えれば、東南アジアは地球上でもっとも空気が汚い地域だということになります。

また、最新研究では空気汚染が癌や脳卒中、心臓病などの心血管疾患との間に強い関連性があることがわかっていて、特にタイのような重度の空気汚染の中では、呼吸器感染症や閉塞性肺疾患の発症を引き起こすとのことです。

つい先週、ガセサート大学はPM2.5 Silent God of Death(静かなる死神PM2.5)という題で、その原因と対処法についてセミナーを行ったということですが、なるほどと思ったのでこのブログの題にしました。

また、チュラロンゴン大学もPM2.5の研究では知られていて、以前はタイの季節といえば、夏、雨季、冬の3つだったのが、最近はPM2.5のシーズンというのができて、人々はこの季節になるとN95のマスクをしたり、室内で空気清浄機を使うようになったということです。しかし、これでは空気汚染自体の改善にはなりません。

空気汚染3

空気汚染2

"In 2017and 2018, I conducted research on PM2.5 sources in Phuket and Bangkok and found 44% came from exhaust emission and 24% biomass burning. Therefore, we should give priority to the exhaust emission control and wildfires to tackle the air pollution problem. Some research also found that women and children are more sensitive to carbon dioxide than men and elderly"

2017年と2018年にプーケットとバンコクでPM2.5の内容を分析した結果、乗り物の排気ガスが44%、野焼き農業によって発生したガスが24%を占めるということがわかった。従って、空気汚染を改善するには、排気ガスと野焼き農業を減らすことが重要である。また、女性は男性より、そして子供は大人よりも二酸化炭素に対して抵抗力がないこともわかっている

さて、上は学者によるコメントですが、車の排気ガスとトウモロコシやサトウキビを収穫後、残りかすを焼却する野焼き農業でPM2.5の68%を占めるということであり、その対策としては車をEVに変える、お茶やコーヒーに作物を変えるということだそうです。

車をEVに変えるのは直接経済活動にも影響するのですぐには無理でしょうが、農業を変えるのは補助金等で比較的速やかにできると思うので、まずはこれをなくすだけでタイの空気汚染は飛躍的に改善するのかもしれません。

いずれにせよ、我々タイに住む日本人は、
空気汚染がひどい東南アジアの中でも特に深刻な国であるタイに住んでいるということになり、この死神に捕まるのが嫌なら、当面は国外脱出しか他に方法はなさそうです。

タイにも浸潤する中国のワクチン外交

中国のワクチン1
今日の現地オンライン紙で上の写真記事が載っています。中国のワクチンはデータが不足していてその効能には疑問が多いというのが西側先進国のコンセンサスなのですが、「中国製ワクチンしか選択肢がない国とタイでは違うのでは?」で紹介したインドネシアのように、拡大が続くコロナ感染を何とか止めるには発展途上国は藁にもすがるしかないということで、ワクチン選択の余地などないのかもしれません。

China's vaccines were meant to score a clear diplomatic win for Beijing, shoring up ties with dozens of poorer nations amid an anticipated shortage of Western-developed shots. 

中国製ワクチンは、貧乏な発展途上国が西側諸国の開発したワクチンを入手できないのを見越した中国政府が、そこにワクチンを供給し密接な関係を作るという外交的勝利を目的としていた。

一方、「世界中から信用されない中国共産党と中国製ワクチン」で書いた上のブルームバーグのコラム記事のように西側諸国ではほとんど相手にされてない中国のワクチンですが、なんだかんだいいながらもじわじわと発展途上国に浸透していっているようです。

すなわち、中国のワクチン外交はやはり当初の思惑通り発展途上国に対して恩を売るということに成功しているように思えます。

実はタイも、「バイデンの眼中にないタイ、これからが至難の時代?」で書いたように、民主的でないクーデターでできたプラユット政権を嫌う米国の民主党、オバマ政権時代から始まったタイ軽視により、この6年でプラユット政権はどんどん中国寄りになりつつあるように見えます。

もともと、歴史的にタイはどっちつかずのまま臨機応変に都合のよい方につくのがお家芸といわれていますが、今は中国にすり寄っているということだろうと思います。

中国のワクチン2
そしてこれは、今朝のバンコクポストに載った記事ですが、この中で以下のようなプラユット首相のコメントが載っています。

the prime minister congratulated China on its Covid-19 response and reaffirmed the country's readiness to work with Beijing on economic and social rehabilitation.

プラユット首相は中国が約束通りワクチンを出荷してしくれることを賞賛し、今後のタイと中国との経済的、社会的な復興に協力し合うことを再確認した

the prime minister said that Thai-Chinese relations have continued to grow despite the Covid-19 pandemic, reflecting the sustainability of ties between the two nations.

プラユット首相は、タイ・中国間の友好関係によりコロナ蔓延下にあっても相互関係はますます発展してきたと述べた

both sides also agreed to pursue deeper economic cooperation especially on e-commerce and the Eastern Economic Corridor (EEC) project.

そしてタイと中国双方は経済協力関係をさらに進化させ、特にE-コマースとEEC(東部経済回廊)プロジェクトで協力を深めていくことに合意した

本来、多くの日系企業が進出するEECということもあり、安倍政権はここは譲れないとEEC方面への新幹線敷設等の経済協力に合意したというのが私の理解なのですが、日本にとって牙城のEECでもじわじわと中国が入り込んできているように見えます。

さすが中国CCP(共産党)、彼らの用意周到な戦略には全く脱帽です。そして、バイデン政権や菅政権でこの強敵に立ち向かえるのか大いに疑問でもあり、個人的にはやはりトランプ・安倍の方がまだ互角に立ち向かえたのではないかというような気もするのですが...。

ところで、約束通りワクチンが届くということでプラユット首相は随分喜んでいますが、シノバックのワクチンはタイFDA(保健局)の認可が下りたのですかね。ちょっと前に、中国からデータが一部届いてないのでペンディングになっているような記事を読んだのですが...。

注:その後わかってきたのは、当初中国は発展途上国には安くワクチンを提供するといっていたのが、世界でワクチン争奪戦が始まったのを見て、早速市場原理に基づき高く売りつけているようです。何しろ、タイも1接種あたり17ドルで買わされるのですから、全然安くありません。さすが中国人は商売の天才です。

業者丸投げにせず、自力でタイに来る場合の費用

コロナ保険
今月、私の知人が約1年ぶりにタイにやってきます。東京のタイ大使館でのCOE(タイ入国許可証)の申請等、業者を使わず全部自分で手続きをしてやって来るそうです。

日本に居る大抵の人は、複雑でよくわからない手続きや、タイ大使館に何度もさし戻しされるリスクのある申請手続き等で、最初から業者に丸投げしてしまう人が多いようですが、その場合、やはり巷でいわれているように50万円近い費用がかかるようです。

実は2ヵ月ほど前にゴルフのコンペに行ったときに、昨年10月に隔離検疫を経てタイにやってきた人と話す機会があったのですが、その人は業者丸投げで約80万円かかったといっていました。

それが今回は、すべて自分で手続きして今月の15日にタイにやってくるという人なので、果たして自分で全部やったらいくらまでコストを落とせるのか非常に興味のあるところだと思い、その費用内訳を教えてもらいました。

その結果が以下のようなもので、最近はすべて自分でやれば思ったより安くできるというのがわかります。

廉価なASQ

1.コロナ保険料(1年間)23,040バーツ
2.飛行機往復料金 79,000円
3.PCR検査と英文証明 30,000円
4.ASQホテル 27,000バーツ
       合計約284,000円

ちなみに、数日前のニュースでは、タイ観光スポーツ省は最初、4月とか7月とかにはワクチンパスポートなるものでタイに隔離検疫なしで入国できるようになるとかいっていたようですが、今はどうやら早くても10月ということらしいです。

それに、世界中でワクチン生産に遅れが出る中、タイもワクチンの入手がもっと遅れて、隔離検疫なしの入国が可能になるのは来年まで待たなくてはならないことになる可能性も高いと思います。

そんなことであれば、あと1年も我慢して退屈な時間を日本で過ごすよりも、時間はかかるかもしれませんが自力で面倒な手続きをすれば、30万円ほどでタイに入国できるので、そちらの方が得策ではないかとも思うのです。

ただ、コロナ保険などは見ての通り、タイバーツで払っているので、日本の保険会社でなくタイの保険会社を使ったから安く上がっているのではないかと思いますが、そうなるとある程度英語もできる必要があるのかもしれません。

それに、この知人は英語もタイ語もできるので、下手な業者を使うより自分でやった方が速いというのもあるのかもしれませんが、みんながこのように手際よくできるのかどうかは私にもわかりません。

ところで、コロナ保険は1年間有効なので、今回、この人は2か月間だけバンコクにいるようですが、次回来るときは、保険は来年の2月まで有効なので保険料が要らなくなり、往復航空券代を含めても20万円ちょっとでタイに来ることができるのです。また、もしLCCが飛び始めればもっと安くタイに来ることができるようになります。

最後に本人から直接コメントをもらいましたので、以下でつけ足しておきます。
本人からのコメント:

1.自分で全て手続きするにはPCが普通に使えないと、COE(タイ入国許可証)はタイ大使館から取れませんし、PCが苦手の人にはASQ Hotelの予約をタイムリーに取るのも大変だと思います。私の場合は、全てバンコクの口座からネットバンキングで支払いをしたのでスムーズにできました。


2.COEは事前承認がされてから15日以内に必要事項のインプットを全部完了しないと無効になります。保険証書、 ASQホテルの受付書、飛行機の予約書類をPDFでインプット完了して、初めてタイ大使館からCOEが出ます。


3.日本の銀行から送金すると、費用もかかるし時間もかかるので結構面倒になります。そういう人の場合、旅行業者に丸投げすると費用はかかりますが、やはり簡単です。


4.タイ国内の銀行でインターネットバンキング口座を持っていて、世界中何処からでもオンラインペイメントができる状態でないと、自分ですべてやって費用を安くあげることは難しいと思います。


結局、この知人はタイと日本をもう10年も行ったり来たりしている人なので、当然タイの銀行にインターネットバンキングの口座を開いているし、やはり、タイで生活していたことがあり勝手の分かる人で、かつパソコンを使うことにも慣れている人の場合は、業者丸投げよりも自分でやった方が速いのかもしれません。

タイでゴルフをする人はピックアップトラックがいい

マツダ3
デザインの良さではトヨタ、ホンダを凌駕しているように思えるマツダですが、私も瀬戸内出身ということもあり、広島カープのファンであり、同時にマツダのファンでもあります。

最近、そのマツダがタイで売り出したピックアップトラックBT-50というのがスタイルもよく売れているようなので、今日はタイのクルマ事情について個人的に思っていることを書いてみようと思います。

まず、タイに住む日本人の多くはタイは税金が高いので車はすべて高いと思っているのかもしれませんが、ピックアップトラックはタイでは比較的安く買えます。

調べたわけではありませんが、私が想像するにピックアップは仕事に必要な業務用のクルマなので乗用車に比べて税金が安いことから販売価格も安いのではないかと思っています。

自営業をしている知人のタイ人も荷物を運ぶことなど大してないにもかかわらず、最初はやはりピックアップを買って乗り回していたのですが、理由はピックアップは割安だからということでした。

マツダ2
一方、今私が乗っているのが上の写真のマツダ2セダンですが、XDLグレードの価格が799,000バーツに対して、ピックアップMAZDA BT-50の一番格好いい4ドアDBLが771,000バーツから買えます。

マツダ1

なんか値段のつけ方がおかしいのではないかと思ってしまいますが、それで私は車に対する税金が違うのではないかと思ったわけです。(注:その後、タイの乗用車にかかる税金は30%、ピックアップトラックは7%とわかりました。この差は10万バーツ以上にもなり、かなり大きいです

日本人の感覚で考えると、なんでセダンがそんなに高いの?と疑問を持ってしまいますが、私が思うにタイだけでなく、これは発展途上国の人に共通するようですが、どうも人しか運ばないセダンは贅沢な車というイメージを持っているようで、それで税金も高いのだろうと思います。

その証拠に、日本ではスポーティな5ドアハッチバックのMAZDA2しか売ってないのに、タイではわざわざ上の写真のように4ドアセダンも作って販売しているのですが、これからもタイ人のセダンに対する憧れのようなものを感じます。

でも、日本人の我々にはそんなセダン信仰はないし、むしろ「タイで運悪く死んだらどうなる?(その1)」で書いたように、「タイは交通事故で亡くなる人が年間12,000人以上もいます。これだけだとピンとこないかもしれませんが、人口が倍近くもいる日本の昨年の交通事故死亡者数が3,215人であったことを考えると、タイは自分で運転しなくても、タクシーやモーターサイなどに乗ること自体が非常に危険な国だというのがわかります」ということで、タイは交通事故に巻き込まれる危険性が極めて高い国です。

実際、スクムビット通りなどを運転していると、両脇からたくさんのオートバイが割り込んでくるので結構神経を使うし、方向指示器を出さないで突然割り込んでくる車も多く、運転のマナーはあまりよくありません。

そういう意味では、大きなボディで運転席が高い位置にあるピックアップは、たとえ事故に巻き込まれても普通の乗用車より安全だし、値段も大して変わらないのならこちらの方がいいと思います。

もっとも、いつも近場や近所のスーパーに買い物に行くぐらいという人にとっては、大きな車体をちょっと持て余してしまいますが、よくゴルフ等で郊外に1時間以上かけていくような人には、プラスティックのカバーをつければ荷台にゴルフバッグもたくさん載せられるので、4~5人でまとまっていけることからもピックアップの方がいいと思います。

いずれにせよ、タイはガソリンもわずか20バーツ/リッターだし、コンドの駐車場はタダ、車両税も格安、車検は最初の7年間なしと車の維持費の安さは日本とは比べ物になりません。また、アメリカなどではピックアップトラックはアウトドア派に人気があって平気で市中走行しています。

それもあって、以前のようないかにも業務用という不細工なピックアップでは嫌ですが、スタイルさえよければ、今度タイで車を買い換える時はピックアップにしよう、と私は思っています。

第3波阻止に迅速に動くベトナム、だからこそ経済が拡大?

ベトナムのコロナ2
昨日のタイの現地紙、เดลินิวส์(デーリーニュース)によると、イに少し遅れてベトナムでも第3波らしき感染拡大が始まっています。といっても、まだわずか4~5日間のことなのですが...。

上の写真記事の説明では、ベトナム政府は早速ハノイの学校を閉鎖し、感染する確率が高い人たちの隔離検疫期間をなんと3週間に延長したそうです。

これは、タイ政府が今も連日感染者が1,000人近く出ている中にあっても、逆に規制緩和に動いているのとは対照的です。巷でいわれているのは、昨年3月の超厳格な国全体のロックダウンにより、タイ経済が受けたダメージがあまりに大きすぎたため、その学習効果もあって今回政府は、厳格な規制には慎重になっているということのようです。

ベトナムのコロナ3
ところで、ベトナムの場合、第3波といってもここ数日間だけのことであり、今のところそれほど深刻でないようにも見えます。

ベトナムのコロナ1
上のグラフが、ベトナムとタイの1日のコロナ感染者数のこれまでの推移比較です。今回のベトナムの感染者は確かにこれまでの中で飛び上がっていますが、具体的な人数を比べると1日当たり100人にも達しておらず、さらに昨日はわずか36人でした。

ベトナムのコロナ1
もっとも、そんな迅速な対応が、ベトナムが
コロナ封じ込めに成功した国としてニュージーランドに次いで世界で2位にランクされている理由なのかもしれません。

しかし、ではなぜベトナムはコロナが広がりつつあった昨年も、世界でも数少ない経済成長を成し遂げた国として高く評価され、一方でタイは世界でもワースト5に入るほどのマイナス成長になってしまったのかと不思議に思ってしまいます。

1つの理由は、
コロナ以前からタイバーツ高という要因があり、いずれにせよ製造業の多くがベトナムやインドネシアなどのASEAN周辺国に工場を移転、もしくはタイプラスワンでタイ以外の国に工場を広げていく動きが出ていたことが、ベトナムの経済成長を支えた一因というのはわかります。

そしてもう1つが、タイGDPの中で2割ものシェアを占める観光産業が、コロナの影響でほぼ壊滅的なダメージを受けてしまったことです。

しかしそれにしても、これほどベトナム経済が成功してこられたというのは、昨年のコロナに対する対応の仕方がタイ政府とはまた違ったやり方ではなかったのかという気もします。私はバンコクに住んでいるので昨年のタイ政府の厳格なロックダウンの実態を見てきたつもりですが、ベトナムについては何も知りません。

そうはいっても、「なぜ、ミャンマー人は隣国タイを目指すのか?」で書いたように、
軍部に振り回されて感染対策をほとんど何もしないミャンマー政府などに比べれば、今回の迅速な対策を見てもベトナムはいい意味でしっかり統制が取れた国家なのだろうというのは容易に想像が付きます。

そういう意味では、タイ政府もベトナム政府のコロナ対策を研究してみるのもいいのかもしれません。また、前回「バイデンの眼中にないタイ、これからが至難の時代?」でも書きましたが、ベトナムはコロナの中でも経済成長を遂げ、成功した国としてASEAN内でのポジションを高めつつあり、しかも中国と対立する国としてアメリカから高く評価されるようになっています。

一方で、クーデターによってできた非民主主義な政権と非人道的な国民の抑圧、しかも中国とも友好的ということでアメリカから軽視されるようになっているタイというのも対照的です。

ベトナムのコロナ4

人口が2億人以上もいるインドネシアは別として、今後ASEAN諸国内でのGDP第2位のタイの地位を脅かす一番の強敵はベトナムではないかと私は思っていて、タイ政府もベトナムのことをもっと研究するべきではないかとも思うのです。

バイデンの眼中にないタイ、これからが至難の時代?

バイデン1
最近、バンコクポストなどでもバイデン新大統領の時代になり、タイはこれからトランプ時代よりもっと軽視される可能性があるという社説が出ていますが、その理由は以下のようなものです。

From Washington's vantage point, other non-allied countries in the region such as Vietnam, Indonesia and Malaysia have already moved up the security ladder and now occupy the top ranks among US strategic partners. Singapore has always been a preferred strategic partner status -- a virtual ally of sorts.

ワシントン内部では、本来同盟国ではないベトナムやインドネシア、マレーシアといった国々と、これにシンガポールを加えた4か国がアメリカの戦略的パートナーとして最高クラスにランクされるようになっている。

These strategists often cite Vietnam as a successful country which has won Washington's support due to its clear security posture. The lawmakers in the Beltway also give importance to Hanoi because it has stood up against China. That helps explain why during the Trump era, Vietnam's status in the US global strategy was given a significantly lift, challenging traditional allies like the Philippines and Thailand due to their perceived closed ties with China.

特にベトナムはその明確な国家安全重視姿勢によって、ワシントンの支持を得ることに成功した国であるが、中国と断固として対立するハノイ政府の姿勢も評価されている。その結果、ベトナムはトランプ政権時代に、米国の世界戦略の中でその重要性が一挙に上位に位置付けられるようになった。一方、伝統的な同盟国家であるフィリピンやタイは中国との友好的な関係を続けていることからその位置付けは下がった。

これは以前「南シナ海防衛、海軍力を増強するASEAN」でも書きましたが、南シナ海のなんと90%が中国の領有という無茶苦茶な主張をする中国と真っ向から対立しているベトナムやインドネシア、マレーシアが米国にとって味方と思えるのはもっともなことです。

それに対し、かつての盟友国であるタイのプラユット首相、フィリピンのドゥテルテ大統領は中国寄りとも思えることから、米国からあまり信用されていないというのもわかります。もっとも、フィリピンは領海内の南沙諸島に中国の軍事基地をいくつも作られたりして一番危機的状況なはずなのですが...。

そして最近のポストトゥデイでも、米国にとってタイの存在価値が薄れている理由について書いていますが、バイデンの民主党は民主主義を重視し、クーデターによって樹立されたタイの軍事政権を、
オバマ政権時代から民主的でない国家と見ているというのもあります。

また、最近の学生による反政府運動に対するタイ政府の対応に対し、非人道的な抑圧と批判しており、これも現政権を軽視する理由の一つのようです。

トランプ政権時代は、イデオロギーよりも実利を重視する大統領であったことから、プラユット首相がアメリカを訪問した時にも面談したりしていたのでまだよかったのですが、バイデン政権ではもっと状況は悪くなるというのも仕方がないことです。

バイデン2
そんな中、一昨日のポストトゥデイによると、米国の支持もあって最近台湾独立の動きが出てきたことを受け、そんなことをしたら中国は戦争を起こすとの警告を出しました。

トランプ大統領はビジネスマンなので、貿易戦争はしたが一度も任期中に熱い戦争はしなかった数少ない大統領の一人と評価されていますが、一方でバイデン大統領は、アメリカは民主主義の旗手であるべきという根っからのイデオロギー主義の政治家なので、戦争を起こす可能性は十分あるといわれています。

こうなってくると、これからは領有権を主張する南シナ海周辺国と台湾が米国をも交えた中国との戦火の危機を迎えることになるかもしれません。もっとも、そうなると、中国と尖閣列島問題を抱える日本も対岸の火事とはいっていられなくなるかもしれませんが...。

バイデン3
いずれにせよ、バイデン政権は南シナ海を巡る中国との領有権問題については、ASEAN側につくと既に明言しているので、実際に戦争が勃発する可能性は十分あると思います。

ただ、この領有権問題に関しては、タイは無関係ということもあって、プラユット政権になってから中国と友好的な関係を続けていることから、同じASEAN国家であっても、戦争には巻き込まれないかもしれませんが、今後もバイデン政権に軽視されることになりそうです。

確かにプラユット政権はコロナ封じ込めはうまいけど...

感染阻止ベスト10-2
今日のバンコクポストで、現在世界で最もコロナ感染封じ込めに成功している国がニュージーランドで、最悪がブラジルという記事が載っています。そしてタイは4位にランクされています。

感染阻止ベスト10
こういうのが載るとまたすぐタイ政府は国民に対するプロパガンダで、タイは世界4位とか自画自賛するのでよくないのですが、ある意味、さすが軍事政権、他人に命令するのはうまいので確かに感染をうまく制御できているのだろうと思います。

ところで、面白いのは、このシンクタンクのローリーは、中国は嘘ばかりいうので信用できず、このランキングには入れてないということです。既に世界中から嘘つき野郎国家とみなされるようになった中国ですが、特に今のオーストラリアと中国の仲は最悪ともいえる状況なので、これもうなづけます。

さて、昨年6月に「コロナ制圧を自画自賛するタイ政府は韓国と同じ?(その3)」という題で、タイ政府は経済がボロボロになるのをほったらかしにしてコロナ封じ込めばかりやっていた結果、見方によっては、政府が自画自賛しているほどには、実は世界で評価されてないということで、ディープ・ナレッジ・グループのランキングを紹介しました。

感染阻止ベスト10-1
今回、またこんなコロナ封じに成功しているというだけの単視眼的なランキングが出てきたので、ここで改めて、コロナ封じ込めだけでなく政府の経済の舵取りのうまさも評価対象とするディープ・ナレッジ・グループのその後のランキングを調べたのが上の表です。そして、私はむしろこちらの方が正しい政府のパフォーマンス評価だと思います。

残念ながらこれは昨年9月時点のもので、ちょっとタイムラグがありますが、昨年12月に始まった第2波で、タイのランキングはさらに下降している可能性もあります。

いずれにせよ、多分、これは誰もが認めることだと思いますが、やはり現政権は経済の舵取りが下手で、昨年のGDPがマイナス6%以上という世界でも最悪レベルの経済成長になっている中で、タイ政府の評価は前回の47位から60位へとさらに落ちています。

一方で、昨年9月時点ではまだ安倍首相の政策が生きていて、コロナの封じ込めはうまくありませんでしたが、日本経済をまあ何とかバランスを取りながら舵取りしていたからだろうと思うのですが、日本政府の評価は世界で5位と変わっていません。

ところで、私はコロナ制圧がある程度できたら、次はタイの経済復興にどれだけらつ腕をふるえるかが、首相及び政府に求められる力量だと思っているのですが、残念ながら現政権はこれが不得手です。また、今回の第2波の封じ込めが終われば、また学生の反政府運動も再開されるだろうと思います。

プラユット首相はまだまだ続投したいのでしょうが、その時には、潔く次の政府に政権交代をした方がタイ国民のためにはいいのではないかと個人的には思っています。

アストラゼネカのワクチンは効かない?生産に遅れ?

アストラゼネカワクチン2
イギリス政府が公式コロナワクチンとして認可したアストラゼネカのワクチンですが、ドイツ政府機関のチェックで、なんとコロナ弱者である65歳以上の高齢者にはほとんど効かないというレポートが出てきました。

一方、アストラゼネカの報告では、彼らのワクチンは高齢者ほどその免疫効果が高くほぼ100%効くということだったので、全く反対の試験結果です。なんでこんなことがと不思議ですが、当然、アストラゼネカはこのドイツの検査結果を全面的に否定しています。

ただ、これは今のところ、ヨーロッパでは大きな問題にはなっていないようです。ちょうど今、EUのEMA(欧州医薬品庁)がこのワクチンを試験中であり、あと数日でその結果が出ることになっていて、もしここで公式にワクチンとして認められれば、問題ないということだろうと思います。

しかし、もしドイツと同じ結果が出れば、肝心の高齢者には効かないワクチンということになり、大きな問題になるかもしれません。

アストラゼネカワクチン
一方で、英国アストラゼネカのワクチン生産に遅れが出ていています。この遅れの原因は、サプライチェーンの一つであるベルギーの関連会社が生産するワクチン原料の歩留まりが予想外に悪く、英国でのワクチン生産に影響が出ているという説明のようです。

これにより、EUはアストラゼネカから8,000万接種分ものワクチンを3月までに納入してもらう計画であったのが大幅に狂うことになります。とはいっても、まだEUの認可が下りてないのだから契約もしてないので、契約違反ということにはならないのだろうと思いますが、EUはアストラゼネカに対して企業としての社会的責任を果たせと怒っているようです。

また、ヨーロッパで生産するファイザーのワクチンもEUへの供給量が予定より減っているようで、EUとしては、今後域内27か国でのワクチン接種計画が大幅に遅れるのを防ぐため、
EU内で生産されたワクチンをEU域外へ輸出するのを規制する動きが出ています。

いわば、EUファーストということですが、ここでもワクチン争奪戦が始まっているわけです。もっとも、さすがにEUではまだ中国製やロシア製を買おうという話は出てないようですが...。

ただ、タイの場合も最初のアストラゼネカの納入分はアストラゼネカのイタリア工場が生産したものを輸入するので、この輸出規制で遅れが出なければいいのですが。

こんな状況になっているのを見ると、やはり、タイのようにワクチンを自国で生産できて自国で使えるというのは本当に心強いです。

アストラゼネカワクチン3
また、ファイザーやモデルナのホームベースであるアメリカでも、計画通り医療従事者や高齢者に優先的にワクチンを接種しつつあるものの、
感染者が増え続けるロサンゼルスでは、運が良ければ当日接種に来なかった人の余った分を接種してもらえるということで、危機感を持つ若い人たちが長時間、寒い中で順番待ちをしてるという写真記事が載っています。現時点ではワクチンが世界中どこも不足しているということです。

タイの場合も、アストラゼネカのワクチンが正式に認可され、かつ現地生産も滞りなく進めばいいのですが、案外まだまだ前途多難なのかもしれません。

アストラゼネカとサイアムバイオサイエンスの秘話

サイアムバイオの秘話
先日、「納得のいかない野党の言いがかり(その3)」の最後に、「バイオ薬品を生産できるのはタイではここしかないという記述が本当なら、もしくはアストラゼネカが数ある薬品会社の中からサイアムバイオサイエンス社がベストと選んだのであれば、タナトーン氏の批判は最初から見当違いということになります」と書きました。

偶然ですが、昨日、オンライン経済紙、プラチャーチャートトゥーラギットは本来国民をどうやってコロナ感染から守るかという話が、彼により突然政治の話になってしまったと次のように書いていて、改めてこの取引について、アストラゼネカの親会社であるSCGのCEOが昨年12月に明らかにしたこの取引の裏話について書いたコラムを載せました。

ปัญหาด้านสาธารณสุขได้กลายเป็นประเด็นทางการเมืองทันควัน !

国民の健康に関する問題が、彼の批判によって突然政治問題に変わってしまった!

以下が昨年12月にSCGのCEOが公開した背景秘話のポイントを抜き出したものですが、これを読む限り、野党が勝手な憶測で批判しているようなことでサイアムバイオサイエンスがアストラゼネカのワクチンを生産することになったわけではないように思えます。

“นายรุ่งโรจน์ รังสิโยภาส” กรรมการผู้จัดการใหญ่บริษัท เอสซีจี เล่าเบื้องหลัง-เบื้องลึก “ดีล” ของการลงนามในสัญญาจัดหา-จัดซื้อวัคซีน เมื่อวันที่ 27 พฤศจิกายน 2563 บนเวที Intania Dinner Talk 2020 “เดินหน้าฝ่าวิกฤต พลิกเศรษฐกิจไทย” ที่ห้องแกรนด์ฮอลล์ โรงแรม ดิ แอทธินี โฮเทล แบงค็อก อะ ลักซ์ซูรี คอลเล็คชั่น โฮเทล เมื่อวันที่ 1 ธันวาคม 2563

SCGのCEOは、11月27日に締結されたワクチン購入契約の交渉秘話について、12月1日のディナー会見の中で以下のように話した。

โชคดีที่ SCG รู้จักกับกลุ่มสยามไบโอไซเอนซ์ เป็นคอนแทรคแมนูแฟคเจอริ่ง ก่อตั้งโดยพระบาทสมเด็จพระเจ้าอยู่หัวรัชกาลที่ 9”
“ต้องบอกว่า บ้านเรานี่มันดวงจริง ๆ นะ สมเด็จพระสยามเทวาธิราชจริง ๆ สยามไบโอไซน์เพิ่งสั่งเครื่องจักรเข้ามาใหม่ เผอิญ เครื่องจักรที่สั่งเข้ามาเป็นรุ่นเดียวกับสายการผลิตของแอสตร้าเซนเนก้า เลยเป็นดวงว่า เออ เหมือนกับซื้อรถยนต์มาแล้วใช้ได้”

我々SCGは本当に運がよかった。というのは、我々は既にプミポン国王が設立したサイアムバイオサイエンスが契約ベースで薬品生産を受注することを知っていたからである。
しかも同社がちょうどアストラゼネカがワクチン製造ラインで使うのと同じ機械を導入したところであることを知って、ここなら最初からすぐにワクチンの製造ができるとわかったからである。

“เลยคุยกับสยามไบโอไซเอนซ์ เขาบอกว่า ก็เป็นไปได้ ถ้าสมมุติว่า สุดท้ายมีข้อตกลงกันตรงนี้ได้ ก็เป็นไปได้ว่า แอสตร้าเซนเนก้าจะยอมเสียโอกาสทางธุรกิจและมาทำวัคซีนตัวนี้ให้กับเมืองไทย”

そこで早速我々はサイアムバイオサイエンスにワクチンの生産をしてもらう交渉を持ちかけたところ、同社からの条件として、タイ国民のためにワクチンを優先して提供してもらえるのであれば引き受けるとの回答であった。

บทสรุปสุดท้าย ทางแอสตร้าเซนเนก้าจึงมาเจรจากับกระทรวงสาธารณสุขและสยามไบโอไซเอนซ์ และตกลงกันว่าจะให้ไทยเป็นฐานการผลิตในอาเซียน

そして、アストラゼネカはタイの保健省、サイアムバイオサイエンスと交渉した結果、最終的にタイをASEANのワクチン供給基地にすることで合意したのである。

これについても、裏取引があったとか何とかいい出したらきりがありませんが、この会見が今回野党が批判をする前の12月1日に開かれたものであること、しかもアストラゼネカの親会社であるSCGの社長がいっていることでもあり、その信憑性は高いと思います。

ところで、マイナス70度に冷凍しておかなければならないファイザー、マイナス20度のモデルナは、冷却設備の問題がある東南アジアでは、実際には使用困難ともいわれている中、普通の冷蔵庫で保冷しておけばいいアストラゼネカのワクチンが最も適しているはずで、タイがその生産基地になるというのはすごいことだと思います。

いずれにせよ、私はこのコラム記事を読む限り、やはりサイアムバイオサイエンスがあったからこそ、タイがアストラゼネカワクチンのASEAN供給基地になれたと思うし、素直にタイ国民は幸運だったと思いたいですね。

タイ、アストラゼネカ技術移転でコロナワクチン国内生産へ

サイアムバイオ6
10日ほど前になりますが、「プミポン国王からタイ国民へのこの上ない贈り物」と題してグルンテープトゥーラギットに載っていたコラム記事を紹介しました。これには予想外の反響があり、随分多くの人が読んでくれたので、この時のブログに加筆修正したものを投稿したところ、今朝、「アゴラ」に掲載されたので、興味のある方は読んでみてください。

タナトーン
なお、このサイアムバイオサイエンスがアストラゼネカ社から技術導入を受け、ワクチン生産をするという計画については、野党である前進党の党首が政府及び王室をネット上で批判しています。それに対し、タイ政府は王室に対する名誉棄損であるとして1月20日に裁判に訴えたところです。

このように野党には違う見方もあるようですが、これについては先日「納得のいかない野党の言いがかり」でも書いたのですが、感染再拡大がまだ収束してないこんな時期に、ネット上で大して説得力のない根拠をもとに、政府や王室の批判を繰り返してひっかきまわすのはタイミングを間違えているように私は思います。

多くの日本人の明暗を分けた2020年3月

パニック
コロナ騒ぎが始まったのがちょうど1年前の今頃ですが、私を含め当時は多くの人が中国で伝染病が流行っていいるらしいと、まだどこか対岸の火事だと思っていたところがありました。

それがヨーロッパで感染が広がり始め、タイ政府もBTSや人の集まる場所でのマスク着用を宣伝するようになり、次第にコロナに対する認識が変わっていったのが2月です。

それでも当時は、まだ私はそれほど大きな危機感を持っておらず、2月中旬に一時帰国していました。いつも2か月に1度、2週間ほど実家に顔を見せに帰るのが私のルーティーンだったのですが、この時も月末まで日本に居て、3月初めにバンコクに戻ることでフライトを予約していたのです。

それが出発の数日前になって突然欠航となり、すぐに別の便を予約したところ、これもまた直前に欠航となったのです。そこでこれはまずいぞと、次に飛びそうな便を探して予約をしたところ、3度目の正直でやっと3月6日、関空からバンコクに飛んでくれてホッとしたのですが、その時は既に20人ほどしか乗客がおらず、赤字なのによく飛んでくれたものだとありがたく思ったものです。

この頃には日本でもコロナに対する警戒心が広がっていて、昼間だというのに関西空港はガラガラでほとんど人がおらず、バンコクについてもやはり空港はガラガラで、事態が急速に悪化してきているのがわかりました。

上の写真は、昨年3月16日のバンコクポストに載ったものですが、政府がいよいよロックダウンを始めるという噂で、多くの人が食料品の買いだめにスーパーに押し寄せた際に撮られたものです。当時、私も近所のロータスに買い物に行ったら、トイレットペーパーやインスタントラーメンが棚からなくなっていたのを覚えています。ただ、当時日本ではマスク争奪戦が繰り広げられていましたが、なぜかバンコクではマスクはありました。

そしていよいよ、3月22日にバンコク都がロックダウン命令を出し、同月26日にはタイ政府が国家非常事態宣言を発令し、これ以後、外国人の入国はシャットアウトになったのです。

そこで今になって思うのは、タイに住む多くの日本人にとって、
昨年の3月はその後の1年間の明暗を大きく分けた分岐点だったということです。

私と同じ不動産投資家のI氏は、奇数月は日本で偶数月はバンコクでと、1年の内半年をバンコクで過ごす生活をかれこれ10年近く続けてきたのですが、運悪く私と逆で3月は日本に帰国していて、そのまま戻って来られなくなりました。

I氏は日本だけでなくバンコクでも1億円以上の資金を使って数ユニットの高級コンドミニアムを保有していることもあって、不動産投資の本を書いた私とはウマが合い、よく飲んだり不動産の話をしていたのです。

しかし、さすがに不動産市況や保有物件のことも気にかかるし、いつまでたってもバンコクに来られないことにやきもきしていて、つい先日、エリートカードを買ったそうです。

これで久しぶりにバンコクに来られるというので、またゴルフをしましょうと話していたのですが、今回の感染爆発でまた状況が変わってしまい、タイ大使館が発行する入国許可証の取得などで結構苦労しているようです。

また、同じ不動産投資家のF氏も首都圏で何棟ものアパートを持っていて、私が推薦したエッカマイのコンドミニアムをバンコクでの自宅として買ってくれたのですが、昨年2月に来て以来、やはりもう1年もバンコクに来ていません。

ゴルフは80台で回るうまさで、ヘタクソな私などとやっても面白くないのでしょうが、いつもゴルフに誘ってくれる仲です。名門アルパインの会員でもあるのにもう1年もプレイしてないこともあり、日本でワクチン接種がすめば、隔離検疫を受けてでもゴルフをしにくるといっています。

またゴルフ仲間のO氏は駐在員ですが、やむを得ない事情で3月18日に日本に出張したのですが、26日の非常事態宣言の前に戻ってくることができず、結局、その後、半年間戻って来られなくなりました。

パニック2
さらに、時々私も参加していた毎週水曜日のロングステイクラブの飲み会も、コロナの前は多いときは20人以上が集まっていたのですが、最近は4、5人しか集まりません。多くの人がロックダウンが始まった際に、ここは一旦日本に帰って様子を見ようというつもりで帰国したら、そのまま戻れなくなくなったようです。

当時は、3か月もしたらコロナ騒ぎも収まるだろうと軽く考えて帰国したのが命取りになりました。
そしてあれから1年近くが経ち、寒い日本で待つのはもう我慢の限界なのかもしれません。隔離検疫を受けてもバンコクに戻ってこようという人が周りで増えてきています。

ちなみに、残念ながらLCCはまだ飛んでないようで、PCL検査も安いところは予約待ちでなかなか取れず、普通に英文の証明書を取れば4万円ほど取られるそうです。また、ASQの安いホテルも満室状態のようで、コロナ保険も含めるとなんだかんだで今も40万円ほどかかるそうですが...。

一方で、運よく3月にバンコクに残っていた人たちでも、駐在員等の給料のある人たちは別ですが、そうでない人は予想外にバンコクで長期滞在が続いた結果、手持ちの現金がなくなって生活に困っている人もいます。こうなると、いつまたバンコクに戻ってこられるかわからない中、帰りたくもないのに一旦日本に帰国するしかないようです。

そういう意味では、私は何とかギリギリで戻ってこられたので運がよかったと思っています。もしあの時に戻ってこられてなければ、今頃はまだ日本に居たかもしれず、もともと外国生活が好きなのでタイに住んでいるのに、退屈な日本の生活にうんざりしていたろうと思うのです。

また、多分このブログも中止してしまっていたように思います。タイに居ないのに不動産市場やタイの政治や経済、生活のことを書いてもそれは嘘になるからです。


タイ国内は最近やっと第2波も収束の途上にあるようですが、
コロナ騒ぎの始まりからかれこれ1年が経ち、こうやって振り返ってみると、2020年の3月というのは、私もそうですが多くの日本人にとって、その後の生活の明暗を分けることになった忘れられない月になるのだろうと思います。

納得のいかない野党の言いがかり(その3)

政府批判4
3の利害の不一致もしくは利益相反については、このタナトーン党首が何を問題視しているかというと、昨年の10月5日にタイ政府が6億バーツ(約20億円)もの資金を、明確で透明性のある理由説明もなくサイアムバイオサイエンスという民間企業に出すことを決定したことに対してです。

これについては状況がわからないので私には何ともいえませんが、何の理由説明もなく政府が特定の民間企業に対して資金援助をすることを決定し、契約に調印したのであれば、この問題の指摘はわからないでもありません。

しかし、アメリカのワープスピード作戦では、トランプ大統領の決定で民間企業が一刻も速くワクチンを開発できるように、失敗するかもしれないワクチン研究開発費としてファイザー等に20億ドル(2,000億円)以上の国費をふんだんに使って援助した結果、1年以内にワクチンができたと聞いています。

タイの場合、これが利害の不一致になるのかどうかは別として、むしろそんな小さな話より、わずか20億円程度の資金援助で、サイアムバイオサイエンスがアストラゼネカから技術移転を受けてタイ国内でワクチン生産ができるというメリットの方がはるかに大きいように思えます。

4については、プラユット首相が学生の反政府デモに対抗するために、わざとアストラゼネカ1社としか交渉せず、国民の健康のことよりも政府に対する人気取りを優先して、ワクチン調達の話を昨年の第3四半期以降まで故意に引き延ばしてきたといっています。

しかし、これについては何の証拠もなく、勝手な憶測だけで批判しているようで話にならないように思えます。

そして5が王室の関与についてです。このサイアムバイオサイエンスは「プミポン国王からタイ国民へのこの上ない贈り物」でも書いたように、そもそもは2009年にプミポン国王が国民の健康を願って設立したバイオ薬品のメーカーであり、当然、王室が事実上の100%株主です。

これに対し、タイにはもっと大きな薬品会社があるのになぜこんな中堅の会社に製造させることを決めたのか、そして王室が経済的利益を追求する薬品生産というビジネスをやることは、その性質上向かないというがタナトーン党首の主張です。

また、もし同社ワクチンの生産が遅れたり、不良品が出たり、副作用が出たりした場合、この会社を選んだ政府としてプラユット首相は責任を取れるのかと追及しています。

しかし、私にはどれも勝手な理由付けでいいがかりをつけているようにしか思えません。

ところで、先のブログの中で引用したグルンテープトゥーラギットの記事には以下のような記述があります。

ก่อนอื่นต้องย้อนกลับไปเมื่อปี 2552 หรือราว 11 ปีที่แล้ว บริษัท สยามไบโอไซเอนซ์ จำกัด เริ่มก่อตั้งขึ้นด้วยทุนจดทะเบียน 4,800 ล้านบาท โดยพระราชปณิธานของพระบาทสมเด็จพระบรมชนกาธิเบศร มหาภูมิพลอดุลยเดชมหาราช บรมนาถบพิตร (ร.9) ที่ทรงให้ความสำคัญกับการดูแลรักษาสุขภาพของคนไทย


この会社を語るには、まず最初に2009年に遡らなければならない。つまり、約11年前にサイアムバイオサイエンス社は、タイ国民の健康維持と管理を重要視する今は亡きプミポン国王の、タイにもバイオテクノロジーの医薬品会社が必要だという意思に基づき、資本金48億バーツで設立されたのである。

 

โดยพระบาทสมเด็จพระวชิรเกล้าเจ้าอยู่หัว ในหลวง รัชกาลที่10 ทรงสืบสานและต่อยอดพระราชปณิธานของสมเด็จพระบรมชนกนาถ ในด้านการสาธารณสุขของไทยมาจนปัจจุบัน บริษัท สยามไบโอไซเอนซ์ นับเป็นบริษัทผู้ผลิตยาชีววัตถุแห่งแรกและแห่งเดียวของประเทศไทยจนกระทั่งปัจจุบัน


その後、この父の意思は現在のワチラロンコーン国王(ラーマ10世)によって引き継がれ、タイ国民の健康維持に対する王室の貢献は今も続いている。そして、同社はタイで一番最初で、しかも現在も唯一のバイオ薬品を生産できる会社なのである。


バイオ薬品を生産できるのはタイではここしかないという記述が本当なら、もしくはアストラゼネカが数ある薬品会社の中からサイアムバイオサイエンス社がベストと選んだのであれば、タナトーン氏の批判は最初から見当違いということになります。

納得のいかない野党の言いがかり(その2)

政府批判2
さて、このBBCニュースの記事によると、以下がタナトーン党首による政府批判の論点です。

1. รัฐบาลประมาท ไม่เร่งการเจรจาจัดหาวัคซีนจนเกิดความล่าช้า
タイ政府の怠慢により、ワクチンの早期調達交渉が行われなかった結果、(周辺国に比べて)ワクチンの調達が遅れた

2. "แทงม้าตัวเดียว" ไม่เปิดทางเลือกอื่นจากบริษัทอื่น ๆ
政府はワクチン調達を最初からアストラゼネカだけに絞り込んで、他社からの調達を試みようとしなかった

3. ความขัดกันของผลประโยชน์
利害の不一致

4. รัฐบาลฉวยโอกาสจากโควิด กอบกู้ความนิยมช่วงที่มีการเรียกร้องปฏิรูปสถาบันกษัตริย์
王室改革を求めるデモへの対抗策として、コロナの問題を利用して王室に対する人気や支持を集めようとしている

5.สถานะของสถาบันกษัตริย์กับผู้เล่นทางเศรษฐกิจไปด้วยกันไม่ได้
王室業務と経済活動ではその業務の性質が違い、王室が両方を行うのは不可能

なお、この記事以外にタナトーン党首はフェイスブックでも自分のプレゼン動画をアップしているので、タイ語がわかる人は、参考までに見てみてください。

さて、まず1についてですが、上の表を挙げてマレーシアやフィリピンよりもタイはワクチン調達が遅れている。マレーシアは既に全国民の71%に対するワクチンを入手しているのに対し、タイはまだ21.5%しかなく、これまでタイ政府がワクチン調達を急がなかったからこんなことになっているという批判です。

しかし、以前「中国製ワクチンしか選択肢がない国とタイでは違うのでは?」でも書きましたが、これまで感染拡大をうまく抑え込んできたタイ、カンボジア、ベトナムと、感染拡大が止まらないマレーシア、インドネシア、フィリピンでは状況が全く違います。

タイの場合、まだ余裕があるので、
特に中国のワクチンについては、その効果や副作用について他国の使用結果をよく見てから決めればいいと、今でも私は思います。それに、もしシノバックのワクチンでいいのなら「世界中から信用されない中国共産党と中国製ワクチン」でも書いたように、シノバックのは売れてないのですぐに調達できるのはないかと思います。

実際、彼のFBでのプレゼンを聞いていると、マレーシアは中国のシノバックやロシアのスプートニクという宇宙船みたいな名前のワクチンをも大量に購入しているようで、とにかく感染拡大阻止のために見境なくワクチン調達が急務ということから、71%という高い調達率になっているのだろうと思います。

タナトーン党首も自分に都合のいい数字ばかり出さないで、カンボジアやベトナムのワクチン調達比率も出してもらいたいものです。多分、タイとあまり変わらないのではないかと思うのですが、その場合、彼は感染拡大をうまくコントロールしてきたカンボジア政府やベトナム政府をも怠慢だと批判するのですかね。

ワクチン1

ただし、タナトーン氏のプレゼンで一つ気になったのは、アストラゼネカから3,500万接種分のワクチンを追加購入すると政府が最近発表したが、
実は契約はサインできておらず、タイの調達比率はまだ21.5%なのだというのです。

そうなると、以前私が紹介した上のバンコクポストの情報が正しかったことになり、既に契約も締結されたという政府の発表は嘘だったことになります。

次の2については、「プミポン国王からタイ国民へのこの上ない贈り物」で書いたように、サイアムバイオサイエンスはアストラゼネカから技術移転を受けてASEANで唯一のワクチン生産国になります。そして、近い将来月間1,500万接種分のワクチン生産ができるということで、年内には国民全員がワクチン接種可能ということです。

先にも書いたように、少なくとも12月に感染爆発が起こるまでは、国内の新規感染者がほとんどいなくなっていたタイ政府には、疑問の残るワクチンを焦って買わなくてもよいという余裕がありました。

そこで政府は、自国で生産するワクチンで全国民に無料でワクチン接種する計画と昨年からいっていたのであり、それに対し、
タナトーン党首は、政府が最初からアストラゼネカ1社に絞り込み、シノバックを含め他社と交渉してなかった結果、他国が既にワクチン接種を開始しているのに、タイではいまだに始まってないと批判しています。

しかし、そう思うなら、なぜ今頃でなく昨年から、1社に絞り込まず他社とも交渉すべきと政府を批判しなかったのかとも思います。

次回に続く










納得のいかない野党の言いがかり(その1)

政府批判1
一昨日、BBCニュース(タイ)がคณะก้าวหน้า(カナガウナー、前進党?)という政党のタナトーン党首と独占インタビューを行い、上の記事を載せました。

早速タイ政府はこれに対しフェイクニュースだとして訴訟もいとわないとアナウンスしたので、私もどれどれと
このタナトーンとかいう政治家の批判について、このBBCの独占記事とやらを読んでみました。

正直なところ、これを読んだ私の第一印象は、こいつはダメだ、というものです。どうも日本の野党と同じで、何でもかんでも批判してその理由をよく読んでみると、自分の憶測と偏見で勝手に都合のよい理論武装をして政府を批判しているだけで、ともかく政府の批判が目的で、理由は後付けでもいいというようにしか見えず説得力に欠けると、少なくとも私個人は思いました。

こまでいうなら動かぬ証拠を出すべきであり、コロナの感染再拡大で社会が混乱しているこんな時期なのに、さらに不要な混乱をまき散らすだけのはた迷惑な行為だと思います。

นายธนาธร จึงรุ่งเรืองกิจ ประธานคณะก้าวหน้า ออกโรงวิจารณ์นโยบายการจัดหาวัคซีนโควิด-19 ของรัฐบาล พล.อ.ประยุทธ์ จันทร์โอชา ว่า "ล้าช้า" และตั้งคำถามถึงแนวทางจัดหาวัคซีนแบบ "แทงม้าตัวเดียว" จาก บ.แอสตร้าเซนเนก้า และแสดงความกังวลต่อการที่บริษัทเอกชนซึ่งมีพระมหากษัตริย์ทรงเป็นผู้ถือหุ้นโดยตรงเข้ามาเป็นผู้เล่นในตลาดวัคซีน

前進党の党首であるタナトーン氏は、プラユット政権のコロナワクチン調達に関する一連の政策を次のように批判した。
ワクチン調達の行動が遅すぎる
最初から1社(アストラゼネカ社)だけに絞り込んでしまい、他社からの調達を試みなかったのは怠慢である
王室が100%株主のサイアムバイオサイエンス社にワクチンの生産を任せることに問題がある

では、次回はこのタナトーン氏とやらが主張している5つの項目について簡単に説明してみようと思います。

次回に続く

結局、外国人観光客は来なかった (特別観光ビザ)

誰も来ない1
今朝のバンコクポストで上の写真の記事が出ています。

昨年10月、タイ観光スポーツ省があれほどすったもんだしてやっとなんとか実現にこぎつけたSTV(特別観光ビザ)制度ですが、いざ開けてみると、これを利用してタイにやってきた観光客は月平均でわずか346人と、当初の政府最低目標であった1,200人/月をも相当下回っています。

「タイはコロナの危険がない安全なリゾート」であり、寒い冬を避けてやって来るヨーロッパの長期滞在観光客需要があると政府が見込んで始めたのですが、2019年の外国人観光客4,000万人、つまり月300万人以上に比べれば、これはほとんどゼロに近い数字であり、この写真記事の通り、まさに「誰も来なかった」に等しいものです。

また、
隔離検疫をゴルフ場で過ごせるようにすれば多くのゴルフ目的の観光客が来るという、韓国大使館からの見当違いの助言に基づき、政府が最近始めた新スキームに対しても、監獄にいるような隔離検疫の中、ゴルフをやって面白い?」で書いたように、私は最初からこんなのうまくいかないだろうと思っているのですが、そのうち数字が出てくると思います。

そうはいっても、別にタイ政府の無策をこき下ろしているわけではなく、以下のような状況の中、彼らも限られた手段しかなく苦悩しているのはわかるし、
結局のところ、世界中でワクチンが行きわたり、感染拡大が一段落するまで、タイに外国人観光客は戻って来ないのではないかと思うようになりました。

The lack of interest is adding pressure on policy makers, who have struggled to accommodate both industry players calling for relaxed quarantine rules and public-health experts warning against putting people in danger. All the while, as the beaches stay empty, many tourism-related companies are going out of business. To make matters worse, virus cases have jumped in the country.

STVの失敗が政府にさらなるプレッシャーをかけている。つまり、厳格な隔離検疫のルールを緩めるように要求する観光産業と、これを緩めたら国民の健康に重大な影響を及ぼすリスクがあると反対する医師たちのはざまで動きが取れなくなっているのである。しかし、現実問題としてどこのビーチにも人影がなく、多くの観光産業が倒産しつつある中、さらに悪いことに、先月、新たな感染爆発が起こったのである。

ところで、これまでお金を落としてくれる外国人観光客の入国を厳しく制限、というよりもほとんど禁止に近いほど締めた結果、タイの観光産業がボロボロになった一方で、一部のふとどきな警察官などの汚職でミャンマーから密入国してきた不法労働者によって感染爆発が起こったわけです。

どうせこんなことになるなら、もう少し規制を緩くして大量のお金を落としてくれる外国人観光客を最初から受け入れていた方が、少なくとも観光産業にとって大きな助けになるのでよかったのかもと思ったりするのですが、今さら遅いですよね。

モルディブ
ところで、以前「隔離検疫なしで外国人を受入れ始めた国」で2回にわたり、モルディブが隔離検疫なしで外国人観光客を受入れたところ、コロナの感染者が急増したので入国時のPCRテストは始めたが、それでも隔離検疫だけは避けたという話を書きましたが、これには後日談があります。

実はモルディブではそれからしばらくして感染拡大も一段落し、昨年12月の繁忙期のホテル稼働率は70%にまで回復したそうです。一方、隔離検疫のあるプーケットのホテル場合、同じ12月の繁忙期の宿泊費を75%も値下げしたのに、稼働率はわずか10%という惨憺たる結果だったということです。つまり、15日間もの隔離検疫がある以上、どうやっても外国人観光客は戻ってこないということだと思うのです。

結局のところ、経済を優先するべきか、国民の健康を優先するべきかで観光産業界とCCSA(COVID-19問題解決センター)の間で意見の対立が起こっているわけですが、特にチュラロンゴン大学医学部の教授などはよくテレビや新聞で、ビジネスは後からでも回復するが人は死んだらお終いだと、いかにも正論らしきことをいうのですが、ビジネスのことなど知らないからこんなことをいっていられるのだと思います。

しかしそうはいっても、この記事によればタイ国民の大半が国を閉ざしても感染を食い止めるべきという世論に傾いているようなので、そういうことであればこれも仕方がないかとも思います。

となると、後はじっとワクチンが世界中に行きわたり、感染リスクがほぼなくなるまで待つしかないことになりますが、このバンコクポストの記事によれば、タイ中央銀行は2021年の外国人観光客は550万人、2022年でも2,300万人と予測しており、2019年のレベルに戻るのは2023年か2024年という感じなので、タイ経済全体にとってもまだまだトンネルは長いようです。

やがてタイバーツのスイングバックが始まる?(その2)

バーツ相場の固定3
さて、私も常日頃からタイバーツの動向に注意していたので、昨年12月16日にアメリカ財務省がタイを為替操作国としての要監視国リストに入れたこと受け、「アメリカの監視強化でバーツ高はさらに続く?」と題してこのブログでもすぐに取り上げました。

しかし、実はその時には書かなかったのですが、同日付でアメリカ財務省は、スイスとベトナムを明らかな為替操作国であると認定したのでした。

そして今回、グルンテープトゥーラギットがこの社説でいっているのは、タイ政府には十分な通貨準備金があり、それを使ってバーツを適正なレートで米ドルにペッグ(固定)するべきだというものです。

これだけではよくわからないので、この社説のポイントのところだけを以下に紹介します。


แนะนำว่าค่าเงินบาทที่เหมาะสมควรจะตรึงกับดอลลาร์สหรัฐมาอยู่ในระดับ 34 บาทต่อดอลลาร์ จะช่วยให้เศรษฐกิจไทยโตได้ถึง 6-7% เงินบาทแข็งค่าแบบนี้คนส่งออกลำบาก ควรจะต้องให้อ่อนค่าลงอีก 10% เพราะขณะนี้รัฐบาล โดยธนาคารแห่งประเทศไทย (ธปท.) มีเงินสำรองเงินตราระหว่างประเทศ 2 แสนห้าหมื่นล้านดอลลาร์ หรือ 7.5 ล้านล้านบาท มีความสามารถจะตรึงเงินบาทเข้ากับดอลลาร์ในอัตรา 34 บาทต่อดอลลาร์ได้

タイバーツの米ドルとの交換レートを、適正レートである1ドル=34バーツでペッグ(固定)するべきである。これにより、今後年率6-7%でタイ経済は成長できる。つまり、今のバーツ高では輸出業者にとって困難な状況が続くので1割バーツ安にするべきなのである。タイ政府には国際通貨準備金として2,500億ドル(7.5兆バーツ)もの資金がタイ中央銀行にあり、1ドル=34バーツで十分交換レートをペッグできるのである
ในการใช้นโยบายทางการเงินของประเทศเรา เราไม่ได้เป็นประเทศราชของไอเอ็มเอฟ หรือเวิลด์แบงก์ เราสามารถกำหนดค่าเงินบาทต่อดอลลาร์ที่รัฐบาลต้องการได้ 

我々は自国の財政政策に関してIMFや世界銀行のいうことを聞く必要はないのであり、タイバーツの米ドルとの交換レートを自分で決める主権がある
ตัวอย่างประเทศเวียดนามที่เศรษฐกิจเขาฟื้นตัวได้เพราะรัฐบาลไปกำหนดอัตราแลกเปลี่ยนให้ค่าเงินดอง (VND) ต่อดอลลาร์ถูก เพื่อให้สามารถส่งออกได้ เพราะเป็นอำนาจอธิปไตยของเขา และทุกประเทศชมเชยว่ารัฐบาลเวียดนามเก่ง และรักชาติสมควรไปลงทุนที่นั่นโดยถอนการลงทุนจากไทยและจีน

例えばベトナムを見ればいい。ベトナム政府は輸出を援助するためにベトナム通貨ドンの対米ドルレートを下げた。適正な為替レートの維持は国家の主権であり、この政策によりベトナム経済は復活し、世界中から称賛されている。また、世界の企業は投資対象としてベトナムを評価し、タイや中国から撤退してベトナムに進出しつつある。

要はアメリカに為替操作国というレッテルを貼られても、
ベトナムは自国経済の回復を優先させた結果、世界から投資が集まるようになったのだから、タイ政府もタイバーツを適正レートで固定するべきである。そうすればまた海外からの投資や輸出も増えるし、経済回復も可能だというものです。

この辺については、つい先月、アメリカがベトナムを為替操作国と判断した以上、ベトナムにはそのうち何らかの経済制裁があるのではないかとも思うのですが、この社説のいうことが正しいのかどうかはわかりません。

ただ、すべては市場が決めるからそれに任すべきというのは簡単ですが、タイバーツのようなバスケット通貨にもなってないマイナーな通貨は、ジョージソロスのような為替レイダーによってもてあそばれてしまうリスクもあり、政府による一定の操作も必要だろうと思うのです。

バーツ相場の固定4
私としても、どう見ても今のタイバーツは高すぎると思っているので、遅かれ早かれいずれは市場の中でスイングバックが起こり、1ドル=34バーツの適正値に戻るのではないかと思っているのですが、タイ政府の政策やアメリカの経済制裁、米中対立等、為替変動には要因がたくさんあるのでいつ頃そうなるのかについてはさっぱりわかりません。

バーツ相場の固定5
ただ、最近はこの写真にあるように、日本円やタイバーツよりも米ドルが避難通貨として投資家に買われる傾向にあるようで、そろそろ反転スイングバックが起こってもいいようにも思うのですが...。

やがてタイバーツのスイングバックが始まる?(その1)

バーツ相場の固定1
เศรษฐกิจไทย ปี 2564 ที่คาดการณ์ว่าจะเติบโต 3-4% อาจจะเป็นไปได้ยาก ทางออกสำคัญคือ การตรึงค่าเงินบาทที่เหมาะสม อยู่ในระดับ 34 บาทต่อดอลลาร์ ขณะเดียวกันไมควรออกมาตรการล็อกดาวน์ ที่เป็นปัจจัยสำคัญที่ทำให้เศรษฐกิจไทยไม่ฟื้น

2021年のタイ経済成長は年率3-4%と予想されていたが、今はそれも難しくなってきた。この状況から抜け出すためにとにかくやるべきことは、タイバーツをその適正レートである1ドル=34バーツで固定相場とし、同時にロックダウンの回避である。

これはタイの日経新聞ともいえる、グルンテープトゥーラギット紙に今朝載っていた社説です。

私の場合、2019年にすべて売却した投資用不動産の売却代金がほぼ全額手元にあったので、タイバーツ高は行き過ぎというのと、不動産投資はしばらく休むべき時という考えから、昨年後半にバーツ高が始まると、ちょくちょく海外でのドル預金に資金シフトしてきたのですが、いつの間にか手持ち資金の半分近くが米ドル定期に代わってしまいました。

このブログでも「コロナを制して再び独歩高を始めたタイバーツ(その2)」や「そろそろタイバーツは売りのタイミング?(その2)」と何回かにわたり、米ドルに対してタイバーツは買われすぎであり、近いうちに反転スイングバックが始まるはずと、思ったままのことを書いてきたのですが、予想に反してバーツ高は今も続いています。

しかし、どう考えても今年はもうバンコクの不動産など買うタイミングではないし、一方でこのままほとんど利息も付かないタイバーツを普通預金で持っていても仕方がなく、引き続き米ドルシフトを増やしていくべきかどうか考えていたところです。

そんな時に今朝の記事を読んで、タイバーツの適正相場は1ドル=34バーツということで、
彼らも今の29バーツ台の相場は行きすぎと考えていることを知り、幾分ほっとしました。

バーツ相場の固定2
さて、ここで本題に入りますが、この記事で彼らが指摘しているのは、私が以前「やがてタイ経済の没落が始まる」で3回にわたって書いたのとほぼ同じで、このままではタイ経済は没落し、やがてベトナムにも追い越されてしまうという危機感です。

そして、今年のタイ経済を順調に成長させるにはバーツの固定相場制とロックダウンの回避が不可欠と指摘しているわけですが、次回はその内容を見ていくことにします。

次回に続く








 

バンコクのPM2.5は中国並の危険ゾーンに突入!

PM2.5 4
昨日はまだこれほどでもなかったのですが、これは今朝7時過ぎに東向きの自宅の書斎から撮った写真です。

太陽がぼんやりとしか見えていませんが、普通はこれだけ高いところに日が昇れば、外は明るくなって周囲の景色もはっきり見えるのです。しかし、さすがに今朝は、映画「砂の惑星」のような幻想的な景色が広がっています。

PM2.5 5
また、南側にあるわずか200メートル先のオンヌット駅がこんなにぼやけていて、その先にいつもはっきり見えるチャオプラヤー川の雄大な景色も、今朝は全然見えません。

日本でも高度成長期に光化学スモッグがあったので、あれと同じです。しかし、それが原因でどのくらいの人が肺気腫や肺がんで死んだのかは、今更調査のしようがありません。

ただ、PM2.5が200を超えてくると健康に影響が出るリスクが高いそうです。今の日本人は、昔に比べると肺がんで死ぬ人の割合が急増していることもあり、案外、あの時代の光化学スモッグが原因なのかもしれません。


今年もやってきたPM2.5の恐怖」でも書いたように、ここ数日、季節風が止まった無風状態になっていることが原因です。それにしても、今朝の状態はちょっと酷いのでPM2.5の数値をチェックしたところ、以下のような状況で、場所によってはほぼ全員が健康上の影響を受けるという紫色の緊急事態的なところまできてしまっていますが、タイは今、コロナの緊急事態宣言だけでなく、空気汚染でも緊急事態なわけです。

PM2.5 2

PM2.5 3

ついでに、中国や日本の同じ時点での空気汚染状況も見てみたのが下の図ですが、東南アジア全体にモンスーンの風が吹いていないようで、アジアで最も空気のきれいなはずの日本でさえも、緑が少なくなっていて、黄色が大半を占めています。

それでもこの水準なら、日本の場合はほとんど問題ないのでしょうが、タイは中国と変わらないほどに状況が悪化していて、この状態が長期間続くとちょっと怖いです。

PM2.5 1
以前、「タイには季節風という強い味方がある」の中で、「中国の空気汚染は相変わらず深刻で、緑の日本と赤の中国とでは、まさに天国と地獄です」などと書きましたが、今のタイは同じ地獄に仲間入りしただけでなく、赤よりさらに汚染の酷い紫色が多いわけですから、決して他人事ではなくなってきました。

いずれにせよ、
さすがにこれはまずいと思ったので、本当は今朝、知人たちとゴルフに行く約束でしたが中止することにしました。

従って、今日は1日書斎の窓を閉め切り、昨年買ったPM2.5を除去する空気清浄機を回したままで自分の部屋に閉じ籠るしかなさそうです。

ちなみに、この状態は例年2月いっぱいまでよく起こるので、特に用がないのであれば、
こんな時期に無理して15日間の隔離検疫を受けてタイにやって来るのはバカバカしいだけかもしれません。



中国製ワクチンしか選択肢がない国とタイでは違うのでは?

シノバック1
シノバックのワクチンについては、「中国ワクチンしか選択肢がなかったプラユット首相(その1)」で書いたように、同社はブラジルでの治験結果を公表するといいながらこれまで2回延期してきていて、3度目の正直でやっと1月7日にそのデータが出てきました。

ところが開けてみると、有効性はわずか50.4%と、当初シノバックがいっていた78%とは大きく違っていて、やっぱり中国製は信用できないと多くの人が思ったはずです。もっとも、治験をやっていた当時から、治験当事国であるブラジルの大統領が、中国のワクチンは買わないと明言していたし、何かおかしいところはありましたが...。

しかしながら、それでも昨日、インドネシアの大統領が勇気をもって国民に対し、中国シノバック製のワクチンを自分で接種して見せました。


ところで、以前このブログでも「世界でコロナワクチン購入予約受付開始!」と題して以下のごとく、シノバックのワクチン事前予約販売の広告を紹介しました。

中国製ワクチン4
COVID-19 Coronavirus Vaccine
After long-term research and development and clinical trials, China has successfully developed a vaccine that effectively treats the new coronavirus infectious disease.
Now the new vaccine has completed the third phase of clinical trials and approved for marketing;
Due to the excessive global demand for vaccines, please contact us and make a order in advance.
Minimum order quantity: 10000 doses

Covid-19 コロナウイルスワクチン
長期にわたる研究開発と治験の結果、中国はついにコロナウイルス感染から身を守るワクチンの開発に成功しました。
そして今、第3フェーズの治験も終了し、いよいよ予約販売の開始が認められました。
世界中でワクチンに対する需要があることから注文が殺到するので、今のうちに前もって注文して下さい。
最小注文数:10,000接種分

その後、マレーシア政府はその開発や安全性のチェック、つまり治験のことだと思いますが、これらで中国に協力することで、中国から優先的にワクチンを融通してもらうという5年契約を締結しました。また、フィリピンのドゥテルテ大統領は、ファイザーのワクチン、200万接種分をくれないなら米軍はフィリピンから出て行けと脅しています。

みんな何が悲しくてこんなことをしているかというと、このブログでも何回か書いてきましたが、ASEANでもインドネシア、マレーシア、フィリピンといった国は、うまく感染拡大を食い止めたタイ、カンボジア、ベトナムとは状況が全く違うからです。
シノバック2
毎日感染者が急増し、死者も増えているからであり、これらの国のリーダー達はとにかく一刻も速くワクチンを打って感染拡大を止めなければならない危機的状況にあるわけです。

しかしながら、世界各国がワクチン争奪戦を繰り広げる中、ファイザー、モデルナ、アストラゼネカといった、第3フェーズの治験で副作用のない安全性や90%以上の有効性が立証されたワクチンはなかなか手に入らず、結局、安全性や有効性が疑問視されている中国製ワクチンを購入するしか選択肢がなかったわけです。

シノバック3
これについて今朝のオンライン紙、ポストトゥデイも私と同じ事情説明をしています。ただし、その中で彼らは、しかしタイはこれら3か国とは状況が違うし、シノバックの有効性に問題が出てきた以上、シノバックのワクチンを含め、ワクチンの使用はしばらく様子見とし、他の国々が使ってみた結果を見てから決めるべきではないかと問題提起しています。

シノバックについては、私も全くそうだと思います。
タイの場合、何十万人もが感染し、何万人もの人が亡くなっているわけでもないので、先月感染爆発が起こったとはいえ、他国に比べるとそれほどの危機的状況ではありません。

しかも、今日の別の記事によれば、タイの一般の病院でもタイ政府が認めたワクチンであれば個別に輸入して使っても構わないという許可が出たので、もしタイ政府が今後シノバックを認可してしまえば、大量の中国製ワクチンがタイに入ってくる可能性もあり、これは危険だと思います。

いずれにせよ、何とか5月まで今の状況で持ちこたえて、アストラゼネカのワクチンが届くのを待つ方がいいように思うのですが、どうもタイ政府は来月からのシノバックのワクチン接種開始にはまだ前向きなようです。



プミポン国王からタイ国民へのこの上ない贈り物

サイアムバイオ1
既に周知のことですが、タイのサイアムバイオサイエンス社というバイオテクノロジーの会社が、アストラゼネカからコロナワクチンの技術供与を受け、近々タイ国内でワクチンの生産を始めます。

そして、同社がASEANの中で唯一、コロナのワクチンを生産する製薬会社となるわけですが、今朝のグルンテープトゥーラギット紙に載っていた記事を読んでいたら、興味深いことが書いてありました。 

サイアムバイオ2
実はこの会社は2009年に、タイ国民のためにタイにも優れた科学技術の医薬品会社が必要という、国民の健康を願う
亡きプミポン国王の意思で、資本金48億バーツで設立された会社なのだそうです。

ทำความรู้จัก "สยามไบโอไซเอนซ์" จากพระราชปณิธาน ร.9 สู่โอกาสครั้งใหญ่ ผู้ผลิต "วัคซีนโควิด-19" หนึ่งเดียวในอาเซียน โดยรับถ่ายทอดเทคโนโลยีจากแอสตร้าเซนเนก้า

サイアムバイオサイエンス社はラーマ9世(プミポン国王)の意思により設立された薬品会社であり、この会社があったからこそ、タイは今回ASEANで唯一、アストラゼネカ社からコロナのワクチン生産の技術供与を受けるという大きなチャンスに恵まれたことを我々は知っておくべきである

この会社があったおかげで、今回、タイ国民がいち早くコロナのワクチンを接種できるようになったのであり、しかも1接種わずか5ドル(150バーツ)という製造原価でタイ政府は購入できることになっています。

現在、各国がワクチン争奪戦を繰り広げているということは以前にも書きましたが、「世界中から信用されない中国共産党と中国製ワクチン」でも書いたように、もしこのバイオサイエンスのワクチンが同じような価格で手に入るのなら、中国製ワクチンをわざわざ好んで買う国は少ないと思います。

一方、同社は将来的に月間1,500万接種分のワクチンを国内工場で生産できるようになるとのことで、タイ
国民への接種が一巡後は、余った分をASEAN周辺国へ輸出して、ワクチン供給のハブになることを目指しているということです。


すなわち、中国シノバックのワクチンが17ドル、そしてファイザーやモデルナのワクチンが20ドルから25ドルぐらいするらしいですが、このワクチンは原価が5ドルなので、同社にとって大きなビジネスチャンスでもあるわけです。

いずれにせよ、もしタイにこの会社が存在してなかったら、アストラゼネカは他の国をASEANの供給基地として選んでいたかもしれません。そういう意味では、11年前にタイ国民の健康を願うプミポン国王の意向で設立されたこの会社は、タイ国民にとってこの上ない国王からのプレゼントなのだろうと思うのです。



まず、パタヤのメルトダウンが始まった?

パタヤ1
今回の感染拡大ではチョンブリやラヨーンの賭博場でもクラスターを起こしたことは周知の事実ですが、これにより昨年3月の時よりも激しく、致命的なダメージを受けているのがパタヤです。

最初にサムットサーコーンで感染爆発が起こった時は、パタヤは距離があり、「それでも2021年のコンドミニアム市場は底堅い?」で、久しぶりに年末年始の予約が満室になっていたパタヤのホテルの予約がこの飛び火で30%キャンセルされたと書きました。

しかし、これは昨日の現地ニュースサイト、プラチャーチャート・トゥーラギットに載ったものですが、その後の状況はそんなものではなく、今はタイ人の予約もほぼ全てキャンセルとなり、この写真の通りまたもパタヤには人がいなくなり、あちこちの店で空室が出て観光産業はほぼ壊滅状態です。

しかも、今回のクラスター発生は政府役人が違法のギャンブルや外国人の違法就労が行われているのを容認してきたことが原因だと指摘されもています。

ธุรกิจโรงแรมท่องเที่ยวพัทยา3แสนล้านตายสนิท 8 องค์กรจี้รัฐสั่งปิดกิจการอุ้มจ่ายชดเชย ทวงถามโควิดรอบนี้จนท.รัฐละเลย”เปิดบ่อน-แรงงานเถื่อน”รัฐต้องรับผิดชอบ

市場規模3,000億バーツ(約1兆円)のパタヤ観光ホテル業界がほぼ死にかかっている中、8つの観光事業団体は共同で政府に対し、パタヤのホテル業界全体に対し直ちに業務停止命令を出して補償金の交付をするよう要求。
今回の感染爆発は、違法なギャンブルや違法な外国人就労を役人が見逃してきたことが原因であり、政府が責任を取って補償するべきであると主張。

確かに他のニュース等を読んでも、今回はプーケットやサムイに比べてもパタヤのダメージが特に激しく、短期間で感染爆発が直撃したようです。

以前「2021年、タイ観光産業のメルトダウンが始まる!」で日本のサイト、アゴラで書いたように、こんな状態が続けばパタヤの観光産業は文字通りメルトダウンしてしまうかもしれません。

これに対してチョンブリ県知事やタイ政府は明確な返事をしていませんが、典型的なカーラチャガーンと呼ばれるタイの役人に多い職務体質で、パタヤの場合、警察官や県の役人が賄賂をもらってギャンブル会場を見て見ぬふりをしてきたのだろうと思います。

私もタイ語の勉強をしているときに、役人との癒着である“コラプチャン”という和製英語ならぬタイ製英語をタイ語教師が何度も口にしていたので嫌でも覚えてしまいましたが、タイに限らず東南アジアで広く起こっている役人の賄賂授受を通した癒着のことです。

パタヤ2
ところで、ではどうしてこれら観光団体が自分たちの首を絞めることにもなる業務停止命令を政府に請願しているかといえば、これがないうちに自主的に営業停止をしてしまえば補償金が出ないからです。

一方、政府の緊急命令で営業停止になった場合、その補償として従業員1人に対し給料の半額、上限15,000バーツが出るからです。ただ、この記事では、通常何ヵ月間出るのか書いてないのでわかりませんが、この8つの業界団体は、通常のものにさらに200日分の追加補償期間を求めているようです。

これにより、少なくともこの間、従業員を観光業界につなぎ留めておくことができ、観光地としてのパタヤがメルトダウンして終わってしまうのを食い止めておけるというものです。

しかし、いくら何でも1年以上も補償金を出し続けるというのは、政府にとってもかなりの負担になります。また、結局これは全部国民にその付けが回ってくるということであり、農民が多い東北部でも貧困の問題がある中、政府の資金にも限界があるので難しい問題だろうとも思います。

いずれにせよ、違法なギャンブルと違法労働者により感染拡大が起こり、もう手の施しようががなくなっている中、そもそもの原因は役人の癒着にあるのだから、今回は政府が責任を取れというパタヤの観光業界の主張もわかります。

ところで、実をいうと私は、賄賂ばかり受取っているタムルアット(警察)よりもはるかに力のあるタハーン(軍隊)なら、こういうコラプチャン(贈賄行為)を根こそぎ取り締って排除してくれるのではと、6年前に軍事政権ができたときには秘かに期待していたのですが...。



中国ワクチン以外選択肢がなかったプラユット首相(その2)

中国製ワクチン1
実際、タイ政府はこのシノバックの中国製ワクチンを1接種17ドルで買うということですが、これはアストラゼネカの倍以上と結構いい値段です。

こんな世界から敬遠されている中国製ワクチンなのに、タイ政府はシノバックにボッタクリされているような気もしないでもないですが、世界中でワクチン争奪戦が起こっている以上、仕方のないことなのかもしれません。

ワクチン2
"If they fail to deliver a minimum of 20 million vaccines, they better get out -- no vaccine, no stay here," the president said on Saturday during a televised meeting with members of his cabinet and the national COVID-19 task force.

「もしアメリカが2,000万接種分のワクチンをくれなかったら、米軍はフィリピンから出ていけ。ノーワクチン、ノーステイだ」とドゥテルテ大統領はテレビで実況放送中の内閣及びコロナ対策協議会との会議で言い放った。

例えば、このフィリピンのドゥテルテ大統領の話からも、世界のワクチン争奪戦の激しさがわかると思います。大統領はファイザー社からのワクチン供給に関して約束が違うと軍事協定の破棄まで持ち出し、あからさまにアメリカ政府を脅迫しています。

さすがフィリピンのダーティハリーことドゥテルテ大統領だからこそ、アメリカ相手にここまでいえるのだと思います。

一方、タイには
米軍基地もないしアメリカとそれほど関係が深くなく、中国ともうまくやっている中庸を行く国であり、ここまでいえるバーゲニングパワーはありません。そして、中国共産党のワクチン外交は、こういうワクチン入手の当てがない国に対して、じわじわとその成果を上げてきつつあるように見えます。

ところで、東南アジアではこれまでタイ、カンボジア、ベトナムといった数少ない国だけが感染拡大を抑え込めていたのですが、本来ならタイも5月までアストラゼネカのワクチンを待つ余裕があったはずです。しかし、今回の感染爆発でコロナと最前線で戦う医療関係者たちを感染から守るために、急遽ワクチンが必要になり、中国製ワクチンしか選択肢がなかったのだろうと思うのです。

ワクチン3
実際、この図の黄色の枠で囲ってあるところを見ればわかりますが、この200万接種は第一線でコロナ感染者と向かい合う医療従事者、そして地方でボランティアとして医療活動を行う人たちへの接種を最優先にしています。

従って、もし今回の感染爆発さえなかったら、つい最近までローカルでの新規感染がほぼゼロであったタイは、本来、この200万接種分の緊急購入は要らなかったのです。当初の予定通り、5月に1,300万人分のワクチンをアストラゼネカから購入し、その後はパトゥンタニの自国工場で大量生産されるワクチンを順次国民に接種していけばよかったはずです。

そういう意味では、日本のように1接種25ドルもするファイザーやモデルナのワクチンを1億接種分も早くから予約でき、資金的にも余裕で買える恵まれた国の人が、今回の中国シノバックのワクチン購入の決断について、プラユット首相やタイ政府を軽はずみに批判したりするとすれば、それは間違いです。現実は、タイ政府はこの想定外の緊急事態の中、他に選択肢はなかったと思うからです。

最後になりますが、私も6年も続いた軍事政権はもう終わらせた方がいいと思っている方ですが、少なくとも以下のプラユット首相自身のコメントからわかるように、前回のフルロックダウンでタイ経済や庶民の生活がどれほど大きなダメージを受けたか首相も十分認識していて、今回はタイ全土のフルロックダウンを何とか避けようと努力しているし、今は国内の統制がうまい軍事政権であってよかったのかもしれません。

また、今回のシノバック購入についてうがった見方をする人もいるかもしれませんが、中国政府との裏取引などしている時間はなかっただろうと思うのです。

ワクチン4

Gen Prayut also said his government was assessing the situation on a daily basis and ministers were mindful of the economic damage from overly strict containment measures.

"We don't want to lock down the entire country because we know what the problems are, so can you all lock down yourselves?" he said. 

プラユット首相:「タイ政府は毎日感染拡大の状況を調査しているし、各大臣も厳格な規制が経済にどれだけダメージを与えるのか十分認識している。そして、我々の誰も国全体をロックダウンになどしたくないし、そんなことをしたらどんな大きな問題が起こるかもわかっている。だから、国民にはせめて自分自身をロックダウンして、しばらく自宅で自己隔離してほしい」



中国ワクチンしか選択肢がなかったプラユット首相(その1)

ワクチン1

つい先日、「事態が急激に悪化する中、唯一の希望はワクチンのみ」と題して西側諸国が開発した3つのワクチンに世界の需要が集中する中、タイ政府が急遽200万接種以上のワクチンを追加購入することに決めたということを書きました。

そして最後に、私個人の考えとして「大きなお世話かもしれませんが、中国製ワクチンでなければいいと思うのですが...」と書いたのですが、残念ながら、やはり今の状況下ですぐ入手できるのは中国製ワクチンしかなかったようです。

その後、プラユット首相は、ほぼ全国民が接種できるようにさらに3,500万接種分のワクチンを追加購入すると発表したのですが、以下がバンコクポストに載ったその時のコメントです。

The government is seeking to buy another 35 million Covid-19 vaccine doses, taking its total order to 63 million, Prime Minister Prayut Chan-o-cha said on Monday.

プラユット首相:「タイ政府は3,500万接種分のワクチンを追加購入するべく交渉中で、これにより合計6,300万接種分を入手する」

Gen Prayut did not say where the extra doses would come from but stressed the government needed to be sure they were safe, had no side effects and were in line with standards set by the country's Food and Drug Administration (FDA).

バンコクポスト:プラユット首相はそれがどこのメーカーのワクチンになるのか明言しなかった。しかし、首相はタイ政府がそのワクチンが安全で副作用もなく、FDA(タイの食品医薬品局)の安全基準を満たすものしか購入しないことを強調した。

上の図によれば、この3,500万接種分については、現時点ではアストラゼネカと追加購入の交渉中のようですが、世界中がワクチン争奪戦を繰り広げる中、なかなか簡単には手に入らないと思うので、もしこれがダメなら他のワクチン、つまり、また中国製ワクチンを検討するしかなくなるのだろうと思います。

中国製ワクチン1
中国製ワクチン4
ところで、タイ政府が今回購入するといっている200万接種分は「世界中から信用されない中国共産党と中国製ワクチン」で紹介したこの写真のシノバック社製ワクチンです。

現時点ではシノファーム社製のワクチンにだけ中国政府の認可が下りている状況で、シノバックはまだ第3フェーズの治験中でそのデータが開示されておらず、中国政府の認可もまだ出ていません。

もっとも、このシノファーム社のワクチンも、アメリカに住む中国人6万人に接種した結果、1人も副作用がなく、また1人もコロナに感染しなかったと宣伝しているらしいのですが、実際は重篤な副作用が出たケースも多くあったという噂が出ていて、世界に詳細な治験データが開示されてない中、中国政府だけが一方的に認可したワクチンです。

一方、ニュース紙フォーチュンによれば、シノバック社の方は、現在ブラジルで大規模な第3フェーズの治験中なのですが、その治験結果を開示するといいながら、以下のように、これまで2回延期してきました。

Sinovac has now delayed releasing results from its Phase III trials in Brazil twice: first on Dec. 15, and then on Dec. 23. Authorities in Brazil have said the delays are due to Sinovac wanting to consolidate data from multiple trials; they now expect to release Sinovac's data to the public by Jan. 7.

シノバックはこれまでブラジルでの第3フェーズ治験データの公表を2回延期してきた。最初は12月15日、次は12月23日といっておきながら結局2回とも延期となったのである。これに関し、ブラジルの関係機関によると、シノバックは広範囲な治験結果をまとめて公表したいから延期してきたといっているということで、最終的には1月7日にデータを公表するとのことである。

そして今は1月7日に治験データを開示するといっているのですが、本当に出てくるのか明日になればわかります。いずれにせよ、西側諸国は何のデータも出さないシノバックのワクチンに対しても疑いの目をもって見ているので、その開示されたデータには厳しいピアーレビューのチェックが入ると思います。

ただ、シノバック社からデータは開示されなくても、現地ブラジルの医者等からフィードバックがブラジル政府にも上がってきているはずで、本当にこの治験がうまくいっているのであれば、以前このブログでも書いたように、ブラジルの大統領が「中国からは(ワクチンを)買わない」と明言している点が矛盾します。

いずれにせよ、シノバックのワクチンを購入するといっているタイも、プラユット首相が「そのワクチンが安全で副作用もなく、FDA(タイの食品医薬品局)の安全基準を満たすものしか購入しない」と念を押していることからも、中国製ワクチンをまだ信用しているわけでなく、フォーチュンの以下の記事にあるように第3フェーズの治験結果のデータの公表を待っている状況のようです。

Sinovac’s formal approval in Indonesia and Thailand—as well as in places like the Philippines, Hong Kong, and Turkey—will likely depend on Sinovac’s highly anticipated data release from Brazil.

シノバックのワクチンに対するインドネシアとタイ、そしてフィリピン、香港、トルコの正式な認可は、ブラジルでの治験結果のデータ次第である

ただし、今のうちに購入予約しておかなければ、これもまた間に合わなくなる可能性があるので、とりあえず購入予約したが、最終判断はデータが開示された後のレビュー次第という条件付きなのだろうと思います。

次回に続く



開いててよかったドライビングレンジ!

ゴルフ2
昨日、自宅のコンドミニアムのジムもプールも使用禁止となったと書きました。やれやれ、これでまたコロナ太りに戻るのかと思っていたのですが、どうやら政府は、今回まだゴルフ場とドライビングレンジは閉めないようです。

従って、今までも車で15分ほどで行けるバンナーの練習場には、気が向いたときに時々汗を流しに行ってたのですが、これからはジムでの無酸素運動トレーニングができなくなったので、今後はもっと
ドライビングレンジに頻繁に行って、せめて有酸素運動で体力維持をしようと思います。

それにゴルフの場合、ソーシャルディスタンシングは取れているし、外なので空気の流れもあり、そう簡単に感染することはないはずです。

ゴルフ1
ちなみに、3月に始まったロックダウンの時に「ゴルフをやって10万人の雇用を取り戻せ!」を書いたときには、タイだけでなく日本からも本当に多くの人が読みに来てくれましたが、ゴルフ好き、もしくはタイでゴルフをやりたくてむずむずしていた人が多かったということだろうと思います。

さて、私の場合、コースに出て広大なグリーンの中でプレイするのも嫌いではありませんが、タイは今冬とはいえ、それでもちょっと暑いし、むしろ日陰の練習場でボールを打ち続ける方が好きです。

若いころによくバッティングセンターに行って汗をかいていたのと同じ感覚ですが、近くてすぐ行けるという便利さもあって、気が向いたときにいつでも出かけられるのが気に入っています。

それが3月のロックダウン時には、ゴルフ場も練習場も閉鎖されていたので、何も運動する機会がなく、ただ家でごろごろしていた結果、ご多分に漏れず私もコロナ太りで4キロも太ってしまいました。

その後、ロックダウンが解除されてから、ジムで筋トレを3か月以上続けた結果、やっと
ベスト体重の73キロ近くまで戻せました。そして50キロのベンチプレスがなんとかワンセット10回できるようになったのですが、一旦緩んだ体を元に戻すのは本当に大変なトレーニングが必要であり、何とか今回は太らず現状維持を続けたいと思っています。

それに、今回は「スイングが身についてくるとゴルフは楽しい!」で書いたように、昔、バスケのジャンプシュートがうまく打てるようになったのと同じで、最近は何となくゴルフスイングのコツみたいなものがわかってきたので、打ちっ放しだけでも結構楽しくやっています。

3密にならないゴルフは、感染リスクが極めて低いのだから、
これからもタイ政府には、ゴルフのようなアウトドアスポーツぐらいは大目に見てもらいたいものです。



年明け早々、迫りくるフルロックダウン

ロックダウン6
新年を迎えたばかりの1月2日、私が住むコンドミニアムではフィットネスジム、サウナ、プールが閉鎖され、使用禁止となりました。また、自分の部屋以外、館内はどこでもマスク着用です。そして、3日からは入口のロビーだけでなく、駐車場の入口にも警備員が待機し、館内に入ってくる車に乗っている人すべてに対し、検温と部屋番号を書き留めるという厳戒態勢が始まりました。

同じく、外部ではお酒を飲ませるバンコクのレストランもお酒の販売が禁止になりました。個人的な話になってしまいますが、この写真は私が時々行く、自宅からタクシーで15分ぐらいのパタナガーンにあるイサーン料理屋兼飲み屋の“シークレットガーデン”という店です。


ロックダウン5
何が“シークレット”なのかわかりませんが、簡単にいえばローカルのタイ人向けで、日本でいう居酒屋です。酒のつまみにイサーン料理はよく合うので、私も時々訪れているうちに、ここのオーナーのナンさんとは時々ラインでやり取りをするようになったのですが、そこに、今夜でまた店を閉めることになったとの連絡が入りました。

ちなみに、彼女はイサーン地方のウボンラーチャタニー出身です。ラームカムヘーン大学といえば法学部が看板学部なのですが、彼女はそこの大学院で法律の修士号を取った秀才で、以前、シンガポールでも働いていたとかで英語も得意です。

そんな人でも、タイ人は企業で働くより自営業になることを好む人が多く、彼女の場合も自分でイサーン料理の店を始めて久しいのですが、さすがに3月のロックダウンでは2か月間営業できず、こういう個人経営の店のオーナーは生活もかなり厳しかったようです。

しかし、それを何とか乗り越えて、最近、やっと経営も回復軌道に乗ってきたところで、今回、またも感染が広がりバンコク都の命令で閉店を余儀なくされることになったわけです。

ロックダウン2 (2)
ロックダウン7
今回の感染再拡大で、まずナナ、ソイカウボーイ、タニヤ、パッポンなどにある風俗店が一番に閉鎖されましたが、こういうところは特殊な産業でもあり、感染リスクが高い上にどうせ旅行者もいないので仕方がないと思います。

しかし、この居酒屋レストランのように、夜8時過ぎぐらいから1日の仕事を終えたタイ人達が次々と夕食と晩酌を兼ねてやって来るような店はバンコクに多分何万軒とあり、そもそもお酒を出せなければ、食事だけではお客が来ません。

それで今回もまた閉めるしかなくなったようですが、ここで働く従業員もまた一時解雇です。
今日はまだ1月4日ですが、身近でこんなことが起こるのを見ていると、年明け早々、次第にフルロックダウンの足音が近づいてきているのを感じます。

ところで、このコラムは朝7時に書いているのですが、新聞等によると、今日、政府はレストランでの食事を禁止し、テイクアウトの持ち帰りのみに制限するかどうかを検討するということです。

厳格な規制を要求するCCSA(新型コロナウイルス感染症対策センター)に対して、経済への多大な影響を心配する行政側との折衝になるのだろうと思いますが、
タイ政府も前回の経験で、ロックダウンがどれほど庶民の生活に悪影響を与えるかを学習しているので、滅多なことではロックダウンはやらないのではないかという現地新聞の希望的社説もあります。

私も今回は、3月の時のようにスーパーと薬局、コンビニ以外はどこもかしこも閉めるというフルロックダウンだけはやめて欲しいと期待しているのですが...。



事態が急激に悪化する中、唯一の希望はワクチンのみ

英国変異ウイルス1
新年早々ですが、今朝のニュースによると、とうとうタイでも英国の変異ウイルスが発見されたとのことです。これにより、この変異ウイルスが出た地域からの入国を次々と禁止してきている日本政府は、最悪の場合、今後タイをも入国禁止国家に入れるのかもしれません。

いずれにせよ、最近のタイ国内での急速な感染拡大から考えて、今後もロックダウンが各地で相次ぎ、タイ経済、特に観光産業では厳しい状況が続くことは必至です。

そんな中、バンコクポストがタイの代表的観光地、サムイ、プーケット、パタヤ、そしてチェンマイで独自のインタビューをした記事が今朝載っているのですが、これらの地域はいずれも外国人旅行者への依存度が特に高いところです。


今のような状況では今年の終わり、もしくは来年まで最悪の状況が続く可能性があり、それでは観光産業全体が持ちこたえられないこと、そして、彼らにとっても、外国人旅行者を受け入れられるようになるには、唯一の希望はもうワクチンしかないということで一致しています。

For 2021, the world is pinning its hopes on an effective Covid-19 vaccine arising from the work of pharmaceutical companies, including Pfizer, Moderna and AstraZeneca.

2021年、世界の希望はファイザー、モデルナ、そしてアストラゼネカが開発したワクチンに絞り込まれた。

タイの観光地に限らず、再び世界中で感染が急拡大する中、もうこうなると残された希望はワクチンしかないということになりますが、少なくとも西側諸国ではファイザー、モデルナ、そしてつい数日前に英国で認可されたアストラゼネカの3社の有効なワクチンがあることが、世界の人々にとってどれほど心強いことかと改めて思います。

それと、これも最近中国政府が認可したシノファーム社のワクチンがあります。ただし、「世界中から信用されない中国共産党と中国製ワクチン」でも書いたように、詳しいデータが公表されておらず、治験の中で多くの死者が出たという噂もあり、効果に疑問が残ります。

しかし、とにかく中国政府の認可が下りたわけなので、ワクチンがなかなか入手できない国もあり、否応なく使うしかないところが出てくると思います。もっとも、それがそもそもの中国のワクチン外交の目的でもあるのですが...。

The government earlier signed an advance agreement with AstraZeneca for 26 million doses and the right to produce its Covid-19 vaccine in Thailand, but supplies are not expected before May.

タイ政府はアストラゼネカと2,600万接種分のワクチン購入と自国でもそれを生産できる契約を結んだが、ワクチンを入手できるのは5月以降になる。

Deputy Prime Minister and Public Health Minister Anutin Charnvirakul said he had secured the supply of at least 2 million doses of Covid-19 vaccine for "between February and April".
He did not name the vaccine he had secured, and nor is it known how long the roll-out will take.

そこで、数日前にタイ政府が発表したのが、少なくとも200万接種分を2月から4月にかけて追加で確保できたということです。ただ、ちょっと気にかかるのが、実際の接種時期はまだ未定であり、そのメーカー名も公表していないのです。

以前私が読んだ記事では、ファイザーやモデルナのワクチンは1接種で25ドルもする比較的高価なものであり、しかも超低温での保管や輸送が必要で日本などの先進国なら買えますが、どの国でも買えるというものでもありません。

それに対してアストラゼネカのワクチンは冷蔵庫での保管が可能で、しかもタイは5ドルで購入できる契約になっているそうで、これならタイでも手が届くのだろうと思います。


しかし、タイミング的に5月以降まで待てないということで、しかも200万接種を追加獲得できたというと、ファイザー製のものであれば、いくらタイバーツ高といっても4億1,000万ドルはかなりの負担になると思うのです。

大きなお世話かもしれませんが、
中国製のワクチンでなければいいと思うのですが...。



世界中から信用されない中国共産党と中国製ワクチン

中国製ワクチン1
以前、「世界でコロナワクチン購入予約受付開始!」でいち早く中国製ワクチンの予約販売が始まったことを書きました。しかし、今朝のThe Nation Thailandによると、ほぼ予想はしていたのですが、やはりさっぱり売れてないようです。

その一番の理由は、西側諸国が指摘するように、中国製ワクチンは具体的な治験データが出されておらず、その効果に疑問が残るということから、各国国民の多くがその接種を拒否しているようです。

ただ、ワクチン獲得に関しては、現在、世界各国が我先にと争いを繰り広げているものの、これはやはり、資金力のある先進国が有利になります。日本政府も「人類の希望、コロナワクチン・フェーズ3」で書いたように、
ファイザーとモデルナに既に1億人分のワクチンの購入予約をしていますが、アフリカや南米、東南アジアの途上国の多くは資金的に手が届かず、実際には中国製ワクチンしか選択の余地がないというのが実情です。

また、コロナ感染を食い止めたと自画自賛していた韓国も、ここにきて国内で感染が急拡大する中、
後手後手に回ってしまい、ムン政権は十分なワクチン確保ができてないらしいです。

China's vaccines were meant to score a clear diplomatic win for Beijing, shoring up ties with dozens of poorer nations amid an anticipated shortage of Western-developed shots. 

中国製ワクチンは、貧乏な発展途上国が西側諸国の開発したワクチンを入手できないのを見越した中国政府が、そこにワクチンを供給し密接な関係を作るという外交的勝利を目的としていた。

ところで、この記事の中では上のようなことが書いてあるのですが、中国はこれまでインフラ整備資金の融資や協力ということで途上国に取り入ってきたものの、結局、協力などでなく、自国に有利になるように途上国を騙してきたという経緯があります。

その経験から、途上国各国は今回も中国がワクチン外交を繰り広げてそれを政治的に利用しようとしていると敬遠しているわけで、少なくとも今のところは中国政府の当初目論見通りにはなっていません。つまり、今の中国はほとんど世界中から信用されてないというのが実態だと思います。

実際、アメリカ、インドに次いで感染者が多いブラジルの大統領でさえも「中国からは(ワクチンを)買わない」と明言しているほどで、中国のワクチン外交がうまくいってないことがわかります。

しかし、そうはいってもファイザーやモデルナのワクチンが手に入らない以上、何もしなければコロナの感染による死者がさらに増え続けるわけで、いよいよ中国製ワクチンしか選択がなくなった場合、発展途上国はどうするかであり、今後、中国政府の思惑通り、最終的に中国製ワクチンに頼るところも出てくるかもしれません。

例えば、インドネシアの大統領は自分自身が中国製ワクチンを接種し、国民を説得するというようなことをいっているし、アラブ首長国連邦は緊急使用として中国製ワクチンの使用を始めたとのことです。

従って、まだ中国政府の負けと決まったわけではないのかもしれませんが、一つはっきりしているのは、今や世界の大半の国や国民が、中国、いや、中国共産党のいうことを信用してないということだと思います。

ともあれ、日本人は来春にはワクチンが打てるようになるそうで、途上国から見れば恵まれた国民です。また、タイ人も時期は少し遅れるとしても、「オックスフォード・ワクチンはタイ経済復興の救世主?」で書いたように、アストラゼネカのワクチンが英国政府機関に正式に認可されれば、タイは来年、このワクチンを自国の工場で大量生産できるので、疑問の多い中国製ワクチンやロシア製ワクチンに惑わされることはないわけです。

ところで、タイに住む我々日本人も、こんな中国やロシアの怪しげなワクチンでなく、たとえ費用は自己負担であっても、タイで生産されたアストラゼネカのワクチンを打ってもらいたいですよね。




なぜ、ミャンマー人は隣国タイを目指すのか?

憧れのタイ2
今回の感染爆発でそもそもの発端となったミャンマーからの不法労働者について、プラユット首相も密入国者やそれをアレンジする違法業者の取り締まりをさらに厳しくするように指示しました。

しかし、感染防止という意味では今更遅く、合法不法を問わずもう何十万人という労働者がミャンマーからタイに入ってきています。特にコンドミニアムの建設現場で働く労働者のほとんどがミャンマー人といわれているほどです。

現地オンライン紙、ポストトゥデイによれば、いくら彼ら不法労働者を捕らえて刑務所に入れても、今度はその刑務所関係者が感染し、やがてその家族や周りの人に感染が広がるので、結局制御できないということで、全くそうだと思いました。人を捕らえて拘束してもウイルスは鉄格子など関係なく浮遊するので始末が悪いのです。

ところで、この記事が問題にしているのは、現時点で最も感染リスクの高いミャンマー人を中心とする外国人労働者たちに優先的にワクチン注射をするのかどうかについてです。

タイ政府はアストラゼネカ社と2,600万接種分のワクチンを購入する契約をしていますが、ワクチンは2回接種する必要があるので、実際には約7,000万人いるタイ人の内、1,300万人分しかないわけです。

その後、パトゥンタニ工場での量産が軌道にのればもっと出回るのだろうと思いますが、当面はこの1,300万人分を誰に振り分けるかが課題となっています。

当初は医療従事者、高齢者、基礎疾患を持つ人などのコロナ弱者を優先するという計画だったのですが、今回の感染爆発で事情が変わってきました。一番感染リスクの高いミャンマー人を最優先しないと、この後もさらに感染拡大が続き制御できなくなる可能性があるのと、彼らを無視するのは人道的な問題もあるのです。

これは1,100万人もの不法労働者がいるといわれるアメリカや、タイと同じように下級労働者のほとんどが外国人労働者であるシンガポールでも同じ問題があり、議論されています。不法移民に厳しいトランプ大統領は反対で、バイデンは人道的見地から不法労働者にもワクチンを接種するべきということで考えが違うようですが、シンガポールは外国人労働者にも接種を認める考えのようです。

ちなみに、ここでタイ語でต่างด้าว(ターンダーウ)と書いてありますが、同じ外国人を意味するคนต่างชาต(コンターンチャート)とは少しニュアンスが違います。前者は発展途上のミャンマー人やラオス人、後者が先進国の人という意味合いで使い分けられていて、我々日本人は先進国人なので、今回優先的にワクチン接種は受けられません。

しかし、この記事によれば、北部の国境では日常的にミャンマー人とタイ人が行き来する自然にできた小道がたくさんあり、これからもミャンマー人はタイを目指して続々と入ってくるようですが、そうなると、ワクチンはいくらあっても足りなくなります。

彼らにしてみれば、母国ミャンマーでは仕事もなく、コロナの感染爆発で既に医療崩壊が起きていて、病院もこれ以上の患者を受け入れられないという状況の中、コロナに感染したらそれこそ手の打ちようがないことからタイを目指してくるのだそうです。

憧れのタイ1
そんな中、ミャンマー軍は、昨年インドから購入したオンボロ潜水艦を披露して軍事力を誇示し、
コロナの感染で苦しむ国民のことなどほったらかしで、盛大な式典を行ったというのです。

ミャンマーではそれだけ無能な軍部が権力を握っているということだと思いますが、これに比べれば、経済運営がヘタな軍事政権とはいえ、政府がコロナ制圧に全力を尽くしていて、さすがにこんなバカなことはしないタイの方がよほど住みやすそうです。

そして、こういう状況がわかってくると、ミャンマー人たちにとってみれば、仕事があって、しかもコロナの感染もない安全なタイは、すぐ隣にあって歩いて行ける天国なのかもしれません。



いよいよロックダウンが目前に迫っているのか!

感染率2
あっという間に、サムットサーコーンの海老市場で始まった集団感染は広範囲に広がりつつあり、既にバンコクを含む22都県で感染者が確認されました。

一方、保健相は2015年に立法化された伝染病法第7条45項、伝染病管理規定を発動することを内閣に提案することで至急準備を進めているということです。

これが可決されれば、以下の規定により、
政府にはコロナ感染食い止めに関する実質的な全権が与えられることになり、伝染病管理委員会の提案に基づき、再びロックダウンや外国人入国拒否が合法的に可能になるのではないかと思います。

การพิจารณา พ.ร.บ.ควบคุมโรค เป็นการเพิ่มอำนาจให้กับคณะกรรมการควบคุมโรค ให้สามารถออกมาตรการต่าง ๆ ได้ แต่ไม่มีผลกระทบในเรื่องของการปฎิบัติ โดย พ.ร.บ. ดังกล่าว จะมีการบังคับใช้ควบคู่ พ.ร.ก.ฉุกเฉิน

伝染病管理法の適用は、伝染病管理委員会に感染防止策を策定する強力な権限を与えるものであるが、彼らにはそれを実行に移す権限はなく、“緊急法令”と一緒になって発動されなければならない

一方、3月から続いている集会の禁止などの超法規的な権限を政府に与える“非常事態宣言”は今も解除されてないのでこれが緊急法令ということになり、この伝染病管理法が発動されると同時に、多分、プラユット政権には絶対的な権利が与えられることになるのではないかと思うのですが、この辺は私もよくわかりません。

感染率
ところで、これは私の個人的な危惧ですが、今、イギリスなどで大流行しているコロナ第3波は実は変異して感染力が倍増したウイルスが原因と指摘されています。ひょっとすると今回のサムットサーコーンで始まった感染も、実に44%もの人に感染するという極めて高い感染率から、インドからミャンマー、そしてタイに入ってきた同種の感染力が強力なウイルスなのかもしれません。

ロックダウン
そんな中、現地のビジネス紙、プラチャーチャート・トゥーラギットは、プラユット首相は保健相と国家全土のロックダウンの準備について話し合ったと書いていて、ロックダウンの可能性はかなり高いと見ているようで、上のような写真記事を載せています。

いずれにせよ、風雲急を告げるという感じで事態は急展開しており、我々もこの年末年始はロックダウンという心の準備をしておく方がいいのかもしれません。



事態は緊迫、早速下ったバンコク都知事の判断

感染拡大1

感染拡大2
昨日、バンコクに隣接するサムットプラガン県のこの写真のような貝を売る店でも感染拡大が広がったことから、バンコク都知事は即座にバンコクでのソーシャルディスタンシングの徹底や集会の禁止等、感染阻止の命令を出しました。

感染拡大4
3月のロックダウンの時と同じで、この都知事は決断と実行が速いので、我々も今後のアナウンスメントに注意しておく必要がありそうです。

感染拡大3

早速、役人がナイトクラブやレストランに派遣され、厳重な感染防止策を指導して回ったようですが、今回の命令を簡単にまとめると以下のようなことです。

1. 水上マーケットやフリーマーケット、公園、お寺、そしてパブやバー、カラオケ等の娯楽施設での規制を強化。
 特に娯楽施設については、1人あたり4㎡以上の空間を取れるように余裕を持って客を入れ、グループ客も最大5人まで。そして、客に飲ませるためのお酒の値引きプロモーションやお酒の持ち込みは禁止、ピッチャーやタワーのような大きな入れ物でシェアするお酒の販売禁止、当然、
ダンスや歌も禁止。違反した場合、店舗閉鎖。

2. 娯楽施設やスポーツ、交通機関等、多くの人が集まるビジネスの管理者は、体温検査、マスク着用、空気清浄機等の設置、最低1メートルのソーシャルディスタンシングの確保、入館と退館時の記帳等を徹底する。

3. 300人以上の集会をする場合は、そのプランや感染防止策を添えてバンコク都の事前許可を取ること。違反した場合、2年以内の禁固刑と4万バーツの罰金。

4. 全員外出時はマスク着用

以上、とりあえず12月21日から1月15日までとするが、期間延長もありうる。


前回のロックダウンの場合、当初お酒の販売禁止は2週間だけということだったのが、結局、5月まで1か月以上も続いたことから、昨日は半分冗談で、またある日突然お酒の販売禁止令が出ると困るので、ビールの買いだめをするつもりと書きました。

しかし、どうも事態はさらに緊迫化する方向に向かっているようで、今回、パブやカラオケでお酒をあまり飲ませるなという指導が出ていることからも、そのうちまた酒類販売禁止命令が出ることが現実味を帯びてきました。

ところで、バンコクのコンドミニアム市場についてですが、都知事からいつロックダウンや夜間外出禁止令が出てもおかしくなくないような展開になりつつあります。もしそうなると、外国人の入国規制が緩和されるはずもなく、バンコクの不動産市場もまた長い低迷が続くことになり、やはり「休むも相場なり」で、しばらくは何もせずに様子見が一番です。



バンコク近郊外国人労働者の間で感染爆発

感染爆発
一昨日、とうとうバンコク近郊のサムットサーコン県で大規模な集団感染が発生しました。今朝の最新ニュースでは、既に694人が感染しているということですが、そのうちの90%が現地の海老市場で働く外国人労働者で主にミャンマー人ということです。

政府はさらに広範囲でPCR検査を始めているので、多分、感染者はもっと増えるのではないかと思います。また、県知事は即座に14日間のロックダウン命令を出し、夜の外出も禁止となりましたが、感染がさらに広がれば、バンコク都もまたロックダウンが始まるかもしれません。

以前、「隔離検疫なしで外国人を受入れ始めた国(その2)」で、シンガポールやモルディブでソーシャルディスタンシングなど構っていられない劣悪な環境で働く外国人労働者の間で集団感染が広がっていったということを紹介しましたが、タイも結局、同じところで感染爆発が起こったことになります。

ここ数か月間、ミャンマーでは感染が急増していて、タイ政府も国境警備を強化していたのですが、数百キロもある国境を全部取り締まるのは無理であり、相当数のミャンマー人労働者が、この間も国境を越えて出稼ぎに来ていることは間違いないと思います。

結局、その人たちが感染をもたらしたのだと思いますが、タイ経済自体がガマゴンと呼ばれる下級労働者の仕事を、ほとんど周辺国からの外国人労働者に頼る体質となっているので、仕方のないことなのかもしれません。

感染爆発2
さて、政府は早速、新年のカウントダウンの中止や集会の禁止を打ち出し、上の記事にあるように保健省は規制をさらに強化する法律の制定を総理に進言したらしいですが、これでまたしばらくタイ経済がズタズタになる可能性が出てきました。

コロナの感染拡大は確かに恐ろしいことですが、安易にロックダウンや夜間外出禁止令を始めたら、またも失業者が街に溢れることになるかもしれず、政府の舵取りが試されるところです。

しかし、政府にしてしてみれば、現在の反政府デモ鎮圧の理由としても好都合であり、他のニュース等を読む限りでは、とにもかくにもコロナ制圧が最優先という方針のようで、またもバンコクでもロックダウンが始まるのかもしれません。

ところで、前回も突然のロックダウンであったため、私を含め多くの人が買い置きが少なくて途中でビールが足りなくなり、「集団感染リスクそっちのけでビールに群がる人たち」で書いたように、お酒の販売が解禁された時には奪い合うように買っていましたが、今回は念のため、もしものロックダウンに備えて、早目にスーパーに行ってビールをたくさん買い込んでおくことにします。



タイには季節風という強い味方がある

空気汚染状況1

1週間ほど前、「今年もやってきたPM2.5の恐怖」で無風期間中のPM2.5等の空気汚染状況について書いたところ、多くの人が読んでくれましたが、バンコクの空気汚染は毎日こんな状況が続くという間違った印象を持った人も多いかもしれません。

しかし、ここ数日は風があることから空気も比較的きれいになっています。上の図は今朝6時のバンコク及び周辺部の空気汚染状況ですが、大抵のところがアクセプタブルの黄色の数値に落ち着いていて、私の住む辺りも63と低い数値です。

無風期間
前回の時も書いたように、空気がよどむのは無風状態の時であり、昨年と一昨年の私の経験からも、大体12月から2月ごろまで空気がよどみ汚染が広がる日が続いたりしますが、
毎日こんな状況ということではありません。

無風期間といっても、北東からの冷たい季節風が完全に止まっているわけではなく、時々これが吹くと汚れた空気は飛ばされてきれいになります。実際、私の部屋は高層階にある北東の角部屋ですが、この時期は北向きのキッチンの窓を開けると、ものすごい勢いで冷たい風が東側の窓に抜けていくことが多く、大体こういう時は空気がきれいです。

空気汚染1
今朝の状況と前回の12月12日の朝の数値と比べるとはっきり違いが判ると思いますが、今ぐらいの数値であれば、下の図にある通り、今朝の日本の大都市の汚染レベルとほぼ同じです。

空気汚染状況2
一方、中国の空気汚染は相変わらず深刻で、緑の日本と赤の中国とでは、まさに天国と地獄です。これも日本が多くの工場を海外に移転し、かつ日本人が公共交通機関を利用しあまり車に乗らなくなったことも一因なのかもしれません。

ところで、タイの場合はタイ語でモーラスーンと呼ばれる、日本ではモンスーンと習った強い季節風が吹くことからよどんだ空気が拡散され、中国のように工場が多くかつバンコクでは大渋滞もあるにもかかわらず、空気汚染に悩まされる頻度が少なくなるのだと思います。

これもタイが熱帯モンスーン気候帯と呼ばれる、南西と北東の2方向からほぼ1年中季節風が吹く地域にあることの恩恵です。



全米女子オープンは残念、でも今回思ったこと

Moriya2
前回書いた全米女子オープンに関するコラムは、ちょうど大会3日目を終えたところということもあり、随分多くの人が読んでくれました。しかし、最終日の結果は期待通りにはならず、渋野選手もモリヤ選手も最後で力尽きてしまい、本当に残念でした。

実は昨年のホンダLPGAの時、私もパタヤまで観戦に行ったのですが、その時に初めてモリヤとアリア・ジュタヌガーン姉妹を目の当たりにしました。ただ、その時は、ああ、この2人が有名なタイのスター選手かと思っただけでした。

ちなみに、アリアはあまりに長距離ヒッターなので、ゴルフバッグにはドライバーが入っておらず、代わりにフェアウエイウッドの3番でティーショットをすると聞いていたので、本当かなとわざわざ近寄って見てみると、確かにドライバーが入ってなかったのを覚えています。

しかし、その後間もなく彼女たちの映画「プローメイ」が封切りされて見に行ったのがきっかけで変わりました。2人の
生い立ちや苦労がわかると親近感がわくもので、それ以降、私はこの姉妹のファンになってしまったのです。

ところで、彼女たちがその厳しい父親と決別して、まだ10代の頃に母親と一緒に海外でツアーを始めたのですが、当時の生活の様子が映画の中でも描かれています。

当たり前のことですが、
世界はそんなに甘くなく、最初はなかなか勝てない中、ツアー参加のための交通費や宿泊代、キャディフィーにも苦労する生活を続けていました。

そんな苦労の末、やっと妹のアリヤが17歳の時、つまり2011年あたりから世界で成績を残せるようになり、それが2016年の全英女子オープン、そして2018年の全米女子オープンでの優勝につながったわけです。一方、姉のモリヤの方も、2018年にLPGAで優勝し、姉妹で世界ツアーの優勝経験者となりました。


アリア インタビュー
ところで、実は今回、テレビでの彼女たちのフラッシュインタビューを初めて見たのですが、その英語のうまいことに驚きました。映画の中では、父親が学校にも行かせずゴルフの特訓に明け暮れる毎日で、本人たちは満足に教育を受けてないようなことを描いていたのですが...。

Moriya
彼女たちはまだ10代半ばという若いころから世界ツアーの荒波にもまれながら生活していくしかなかったことから、必死で英語を覚えていったのだろうと思います。

貧乏な家の出身であり、ツアー生活の中で英語学校に通うなどという余裕があるはずもなく、サバイバルイングリッシュとして英語を自分のものにしたのだろうと思います。その結果、今も単語の末尾を上げるタイ英語独特のアクセントは少し残っているものの、欧米マスコミからのインタビューの中で冗談を交えながら、ほとんどネイティブの英語でやり返していたのですからすごいものです。

以前、「
タイ人も実は英語はすごく苦手(その3)」で書きましたが、日本人は英語が下手だとバカにするようなタイ人も一部にいますが、実際には一般的にはタイ人は日本人以上に英語が下手であり、そんなことをいわれる筋合いはないと私は思っているのですが、この2人の英語には感心させられました。

渋野日向子
ところで、渋野選手は全英女子オープンを制覇した際のインタビューで、「私も英語が喋れるようになりたい」といっていました。そして今彼女は、これから全米ツアーに挑戦していきたいともいっています。

そうなると、あと3年もしたら欧米人記者とのインタビューで、いつものスマイルだけでなく、
ジュタヌガーン姉妹のように通訳を介さずとも冗談を交えながら英語で応じられるようになっているかもしれません。

そうなったら、英語のインタビューにも応じられたかつての世界テニス界の伊達公子のように、まさに世界の渋野であり、格好いいだろうなと思った次第です。

PS: 映画プローメイに興味のある方はプロモーションビデオの「โปรเม」を見てください。



タイで期待される渋野日向子とモリヤ・ジュタヌガーン

全米女子オープン
ゴルフ好きの人は中継を見て既に知っていると思いますが、全米女子オープンの3日目を終えて渋野日向子が4アンダーとトップを走っています。私もついさっきまでテレビ中継を見ていて、そうだ、今日はゴルフの話を書こうと思った次第です。

渋野

実は彼女はタイでも人気があり、初日から新聞で優勝候補として取り扱われていました。もちろん、タイにはモリヤとアリア・ジュタヌガーンの姉妹がいるので、彼女たちが最も期待されているのですが、残念ながら、開催寸前になりコロナに感染し、一時はどうなるかと心配されていたのですが、何とか回復し、今回出てきています。

モリヤジュタヌガン

そして、今日時点では姉のモリヤが4人しかいないアンダーパー選手の一人として残っていて、3打差で渋野を追いかけていますが、タイのゴルフファンとしては、やはりモリヤに優勝してもらい、渋野が準優勝というのが理想なのかもしれません。

アリヤジュタヌガーン
ところで、妹のアリアは2016年にまず全英女子で優勝し、2018年にこの全米女子でも優勝した文字通り、タイのスター選手です。そして、渋野もアリアについで、最初に全英、そして今回全米をも制覇するのではないかと、タイ人の間でも注目されているわけです。

実はもう2年近く前になりますが、アリア(ニックネーム:プローメイ)がタイ人選手で初めてメジャー選手権で優勝したプロゴルファーとして映画化されたので、私も早速見に行きました。多分、日本では上映されなかったと思いますが、なかなか面白い映画でした。

この映画を見ると、姉妹の父親がものすごく厳しい人で幼少期から姉妹に毎日早朝からランニングとか体力づくりの練習をさせ、学校など行かなくてもいいと、ほぼ1日中
ゴルフの練習ばかりをさせていたのです。

その中で、この姉妹が全然学校に出てこないので、担任の先生が父親を呼びつけて、なぜ学校に来させないのかと詰問するシーンがあります。それに対して父親が、「うちのような貧しい家の子供が成功するには学校なんか行っても仕方がない。ゴルフで成功してお金持ちになるしかない」というのです。

普通の人が見れば、娘たちを義務教育にも行かせないこの人はどうかしてると思うのですが、実際、この父親は鬼のように練習に厳しい人だったようです。そして、その練習成果もあって、アリアはわずか11歳の時に最年少でホンダLPGAに出場したりと、小さい頃からその実力は抜きん出ていました。

しかし、こんなスパルタ教育の父親だったこともあり、モリヤもアリアも反抗し、最後は父親と決別し家を出て行ったのですが、それでも結局は父親が授けてくれた唯一の武器であったゴルフで成功を収めることができたわけです。

その後、初めてメジャー選手権である全英女子を制した時には、既にその父親は他界した後で、姉妹は亡くなってから初めて父親の子供を思う気持ちに気づくというストーリーでした。

感動を誘うために幾分脚色されて、きれいごとになっているのだろうとは思います。しかし、いつもサバイサバーイがモットーのタイ人とばかり接していますが、中にはこんな日本のスポ根ドラマのような厳しい練習の中で一流選手になっていく人もいるのだと思った次第です。

実際、タイ人の母親を持つタイガーウッズが出てきた頃から、タイでもゴルフブームが起こり、今でもゴルフ人口は多いようです。

私がよくいく家の近くのパブリックのドライビングレンジでも、まだ中学生ぐらいに見える少年が何人かきていて、平気でドライバーで250ヤードを飛ばしていますから、タイのゴルフ人口の層は日本のそれよりずっと若いということを実感させられます。

つまり、タイではゴルフは年配者の娯楽という次元のスポーツではなく、もっとハングリーなスポーツのように思うのです。



今年もやってきたPM2.5の恐怖

空気汚染1
今朝の新聞で、昨日のバンコクの空気汚染は危険レベルに入ったというニュースが出ていたので、早速今朝7時のバンコクの空気汚染状況を調べたら、昨日よりさらに悪化し、PM2.5が164と健康に影響が出るレベルになっています。特に空気汚染に敏感な人は家にいるようにとのレベルで結構深刻な状況です。

しかも、新聞の説明によれば、世界標準で安全なのはPM2.5の数値が25以下というのに対し、タイのそれはもっと緩く、50以下ということになっているそうです。従って、今日の数値は164ですから、世界標準から見ればかなり危ないレベルということなのかもしれません。

空気汚染3

ちなみに、ここ数年、今頃から翌年2月頃までこんな状況が続くようになってきていて、見方によってはタイものんびりロングステイを過ごせる楽園ではなくなってきています。

偶然、今年はコロナの影響でほぼ全員がマスクをしていますが、その辺で売っている30バーツぐらいの安物マスクでは、PM2.5のような微粒子をブロックすることはできないので、ほとんど役に立ちません。

以前、看護師の知人に聞いたことがあるのですが、手術室で使うようなレベルのマスクでないとPM2.5はブロックできないということでした。しかも、そんなマスクは普段の生活では息苦しくてとても長時間使えないということでもあります。

従って、暑いタイの気温の中でゼイゼイいいながらこんな強力なマスクをして出歩く気はしません。また、今はゴルフの季節とはいえ、バンコク周辺のゴルフコースもPM2.5の数値は高いので、さすがにマスクをしてゴルフなどしたくもありません。従って、ここしばらくは自室やホテルにこもって隔離検疫みたいな生活をするのがよさそうです。

私もせめて寝ている間だけはきれいな空気の中に居たいと思い、昨年の今頃、PM2.5を除去する空気清浄機を買ってきて寝室に設置していますが、これはコロナのようなウイルスも殺菌してくれるので重宝しています。しかし、今年は書斎用にもう一つ買おうかと思い始めたところです。

空気汚染2
ちなみに、これが同じ時間帯のアジアの空気汚染状況です。こうやって比べてみると、ほとんどの地域が100以下である日本がいかに空気がきれいなのかがわかる一方、中国東部の街には数値が300を超える最悪のHazardous(危険)レベルの街がたくさんあり、間違っても行きたくないと思います。

上海などに住んでいたら、将来肺気腫で死ぬことになるんじゃないかと怖くなりますが、だから中国人はタイやマレーシアのコンドミニアムを買って将来移住しようとするのかもしれません。

追伸:
無風期間
この記事をアップしてから、タイは空気汚染が怖いと思う人が多くなったようなので、もう少し説明しておきます。

今のバンコクの空気汚染が酷いとはいえ、これは無風期間だけのことで、3月になってモーラスーン(日本名:モンスーン)と呼ばれる南西からの季節風がまた吹き始めれば問題は解消されるので、毎年3、4か月間だけの辛抱です。



実はタイの隔離検疫とコロナ健康保険はたったの10万円?

STV2

2日前のことです。毎年冬の寒い時期を暖かいバンコクで過ごすジャック氏が
先月ロンドンからやってきました。そして、久しぶりに会って、日本大使館近くにあるタイミシュランを持つガイトート(タイの焼き鳥)の店でランチをしたのです。

「外国人観光客の入国制限が厳しい中、よくタイに入ってこられたね」といろいろ聞いてみると、3か月の観光ビザでやってきたとのこと。ただ、イギリスのビザエージェントが全て手配してくれたので、
これがSTV(特別観光ビザ)なのか、普通の観光ビザなのかは彼はわからないとのことでした。

そこで私が、「日本人駐在員から聞くところによると、2週間の隔離検疫とコロナの健康保険料、片道航空運賃、PCA検査や非感染証明等で少なくとも15万バーツはかかると聞いている。会社負担でやってくるビジネスマンならわかるが、個人の観光客はバカバカしくて普通はやって来ないはずだが、なんでまたそんなに高い費用を払ってまでバンコクにやってきたの?」と聞いてみたのです。

すると彼は、「そんなにかからないよ。2週間の隔離検疫のホテル代が24,000バーツで、3か月分の健康保険料が8,000バーツ、合計32,000バーツ(10万円)だった」というのです。

そして、これを見てみろといって、観光ビザのコピーも見せてくれたのですが、確かに11月10日にタイに入国し、来年の2月まで3か月間の滞在許可が下りているのです。もっとも、最初の2週間は隔離検疫でホテル住まいでしたが、その内容は「隔離検疫ってどうなの?」で書いた通りで、何も面白くなかったといっていました。

STV3

ただ、10万円で隔離検疫を終えて、その後は自由にバンコクで住めるわけですから、彼のようにイギリスの寒い冬が嫌いで、毎年4~5か月間、避寒地としてタイで過ごす人にとっては、2週間ぐらいならホテルでの缶詰めを我慢するだけの価値があるわけです。

ところで、最初ロンドンで飛行機に乗った時は60人ほどいた搭乗客が、直行便がないので乗り換えをしているうちに、最後バンコクまで一緒だったのは7人だけに減っていたということでした。しかし、イギリスからもこうやって観光客が来ているのは間違いないようです。

STV4

英国はコロナ感染リスクが極めて高い危険国になっているし、よく観光ビザが取れたものだと思うだけでなく、2月にビザが切れるのだからまだ寒いうちにロンドンに帰るのかと聞いたところ、それもイギリスのビザエージェントがちゃんと手配してくれていて、4月まで延長してくれるというのです。しかも、延長期間分については健康保険はもう不要のようです。

要は一旦入国して3か月間感染してなければ、実質的に我々と同じ長期滞在の外国人と同じなので、普通の観光ビザの延長で行けるのだろうと思います。

それに、日本と違ってイギリスではPCR検査などどこの病院でもできるし、当然英文で証明書が出るわけで、巷でいわれているほど高くつくわけではないようです。

従って、タイに来るには全部で50万円以上かかるという日本人駐在員の話だけが、どうも独り歩きしているだけなのかもしれず、3か月程度の観光客の場合、実はもっと安上がりなのではないかと
今回思った次第です。

それであれば、彼のような定年退職者等で2週間の隔離検疫を我慢できる時間と精神的余裕がある人の場合、航空運賃を別にして10万円の追加コストがかかっても、ゴルフなどのために数か月間タイにやってくる価値がありそうです。

ところで余談ですが、英国ではまた感染者が急増して大変なことになっているが、あれはどうしてかと聞いたところ、イギリス人はコロナの感染リスクなど気にしてない人が多く、パブはいつも人が一杯でビールを飲んでいるし、あれでは集団感染も仕方がないと諦めたようにいっていました。どうもヨーロッパとタイではコロナの恐怖に対する温度差があるようです。



盛者必衰、衰え行くのかタイのタクシン勢力

アゴラ記事2
先日書いた、タクシン元首相に関するコラムは読者数が非常に多かったので、加筆修正した上で日本の言論サイト「アゴラ 国際記事」にも、今朝載せてもらいました。

興味がある方は是非読んでみて下さい。また、その際は”いいね”ボタンもよろしくお願いします。



チェンマイの同胞たちよ、僕を見捨てないで!

タクシン2
昨日、かつての首相であったタクシン氏が自身のフェイスブックでチェンマイの人々に対し、自分を見捨てないでくれ、という嘆願のメッセージをアップしました。

それから19時間経った現時点で、既に11万人が"いいね"を押していますが、これはまだ多くの支持者がいるということなのか、それとも随分減ったということなのかまでは、わかりません。

しかし、国外逃亡から既に10年以上が経過した今、次第に彼の求心力は衰えつつあり、彼から離れていく政治家も増えて、この上、チェンマイ県民からも見放されたらいよいよ終わりという危機感があるのだろうと思います。

タクシン1
ปี้น้องจาวเจียงใหม่ตี้เคารพฮักทุกท่านครับ วันนี้ผมต้องเขียนจดหมายมาถึงพี่น้องชาวเชียงใหม่เพื่อขออย่าได้ทิ้งผมนะครับ ผมอาจจะถูกทิ้งโดยนักการเมืองบางคนไปบ้าง ผมรู้สึกเฉยๆครับ แต่ถ้าพี่น้องชาวเชียงใหม่บ้านเกิดของผมทิ้งผม ผมคงเสียใจมาก ผมอยู่ต่างประเทศกับน้องสาว (นายกฯ ปู) ก็อยู่ค่อนข้างว่างมีงานไม่มาก

チェンマイの敬愛する兄弟たちへ。今日はみんなに僕を忘れないでくださいというお願いの手紙を書いています。政治家の中には既に僕を見捨てて離れていった者もいますが、そんなのは大して気になりません。しかし、故郷であるチェンマイ県民に見捨てられたら、それは非常に悲しいことです。今僕は、妹のインラック前首相と外国に住んでいますが、暇で大してやることもないのです。

こんなことを書いているのですが、結局、このメッセージの後半で、自分のこれまでの経験や知識を生かしてチェンマイの問題解決に貢献したいので、彼が実質的な党首でもあるプアタイ党のゴン氏を県知事として選んで欲しいと書いてあります。

彼にしてみればホームグラウンドであり、最後の砦でもあるチェンマイでも政治的勢力を失ってしまうと、いよいよタイ国民から忘れられてしまうということから、こんなメッセージを書いたのだろうと思います。

しかし、本当はタイに戻ってまた政治家になりたいのでしょうね。人は富と名声、そして権力を欲しがるといいますから、いくらお金と名声があっても、権力から離れてしまえば、やることがなくなり退屈してしまいます。

私はタクシン政権の時は日本に居たし、あまり彼の悪政のことを知らないので、第三者的に見ているだけであり、批判したりするつもりはありません。

しかし、日本の総理大臣が有罪判決を受けた後、海外に逃亡し、そこでゆうゆうと生活しながら、いくら暇でやることがないからといっても、引き続き海外から政治に口出ししてくるなどというシチュエーションは、我々の社会ではちょっと考えられないだけに、へえ、タイはこんなのもありなんだ、と感心してしまうだけです。



スイングが身についてくるとゴルフは楽しい!

golf course2
私は2018年の2月にタイで知人から勧められてゴルフを始めたのですが、まだ40代のころは、ゴルフなんて年寄りのスポーツだと全く興味がありませんでした。

しかし、タイに来て周りの人が結構ゴルフにはまっているのを見て、そんなに面白いのかなと何となく興味を持ち、まずはプラカノンのトレジャリーファクトリーで2,000バーツの中古クラブセットを買ってきて見様見真似で始めたのがきっかけです。

その後、スクールで1か月ほど習っていたのですが、私の場合、5回ぐらいレッスンを受けただけでやめてしまいました。結局わかったのは、ゴルフは個人ごとに体形やスタイルも違うので、ある程度基礎を教わったら、後は自分自身でああでもない、こうでもないと試行錯誤でやってみるしかないのかなということです。

ところで、ゴルフレッスンといえば、BTSバンナー駅の近くにある海軍ゴルフコース付属のドライビングレンジで、1時間500バーツ程度で個人レッスンをやっていますが、これは初心者にお勧めです。

5、6人いるレッスンコーチはみんなフリーランスなのですが、中には英語を話す欧米人コーチもいて、子供に英語に触れてほしいというタイ人の親たちが、ゴルフを習いたいというまだ小さな子供をわざわざその欧米人コーチにつけていたりします。

残念ながら、日本語を話せるコーチはいませんが、ゴルフのレッスンには言葉はあんまり関係ないようにも思うし、コスパはかなりいいです。

ゴルフ捻転差1
さて、私がゴルフを始めてからなんだかんだで2年半以上経ちました。もっとも、その間、半年以上はコロナでゴルフから遠ざかっていたので、正味2年とちょっとですが...。

それがつい最近、ある日、体が一人でに捻転差を使ってハンドファーストでスイングするようになりました。理屈ではわかっていてもなかなかできなかったのですが、いつの間にか、体が勝手により効率のいいスイングを体得したのだと思います。

といっても、ゴルフをしない人には何のことかわからないと思うので、ちょっと別なたとえにしてみます。私は中学・高校とバスケットボールをやっていたのですが、ゴルフのスイングというのは、ある意味、バスケのジャンプシュートと同じだと思っています。

アメリカのプロバスケを見ればわかりますが、ボールを構えたままでまず高くジャンプし、頂点に達したところで、今度は空中で体全体のバネを使って2段ロケットのようにシュートを打つのが理想的で格好いいジャンプシュートです。

しかし、これもやはりすぐには身につきません。頭ではわかっていてもクラブ活動で少なくても2年ぐらい練習しないと、体のバランスのとり方や重心移動のしかたが身につかないのです。

そういう意味では、ゴルフのレッスンでは5時間から10時間、基礎を教えてもらえば十分だと思うし、ゴルフスクールに喧嘩を売るつもりは全くありませんが、人によっては本で勉強したり、Youtubeのビデオを見て100%自己流で覚えていくというのもありで、結局のところ、体が自然に自分に合ったスイングを体得するまで、地道に試行錯誤を繰り返すしかないと思っています。

自分自身の経験からも、バスケの空中での中距離ジャンプシュートなど、誰かに教わってすぐにできるようになるものではありませんから。もちろん、ゴルフレッスンを受け続けることが上達への一番の早道、という意見の人の方が多いとは思いますが...。


以前、「乾季入りしたタイはいよいよゴルフシーズン到来!」で書いたように、今年は外国人ゴルファーが来られないので、タイのゴルフコースは空いています。そんな中でちょくちょくやっているうちに、自然に捻転差やハンドファーストを体得しているのに気が付き、ボールがまっすぐ飛ぶようになり、軽く打っているのに飛距離も伸び始めたところです。また、ゴルフ場の景色は開放感があるので、気持ちよく歩けて、精神的にもいいものです。

そんなわけで、以前はそれほど好きでもなかったゴルフですが、最近はドライビングレンジに行くのも楽しくなってきたところです。

golf course

ところで、タイはまさに今、ゴルフシーズンです。例年なら、外国人ゴルファーがたくさんやってきてゴルフ場にとっても繁忙期なのですが、今年はコロナでお客が激減し、名門コースでも割安にゆっくりとゴルフができるせっかくのチャンスです。

そこで、タイに住んでいる人でもしゴルフに興味があれば、是非一度始めてみることをお勧めします。人によっては、すぐにはまってしまうかもしれませんよ。



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