バンコク コンドミニアム 物語 / タイランド 太平記

バンコクの不動産投資及びタイの政治、経済、生活に関する情報

「バンコク コンドミニアム物語」
主にバンコクの不動産投資について、今起こっていること、これから起こること、そして投資のリスクや実践方法等、筆者自身も自己資金を使って投資しながら、その試行錯誤の中で得た経験を基に投資家目線で情報発信していきます。

「タイランド太平記」
タイに興味がある、タイが好き、将来タイに住みたいという人のために、ジャンルを問わず、思ったままのことを書いていきます。光があれば影があるように、タイにだって悪いところはたくさんあります。そして、やはり日本の方がいい、他の外国の方が住みやすそうだ、と思う人もいて当然であり、その判断の参考になればと思います。

タイランド太平記

明日の大規模デモに対するプラユット首相の呼びかけ

首相の呼びかけ
明日のタマサート大学で行われる予定の大規模デモに対し、昨日、プラユット首相がその中止をテレビで呼びかけました。

オンライン新聞の「ターンセータギット」がその記事の中で、首相の10分ほどの放送をユーチューブでアップしているのでそれも見ましたが、個人的には、あまり訴求力のないものであり、これでは今の学生たちの勢いを制止することはできないだろうと思った次第です。

とはいえ、一応以下が首相のアナウンスの概要です。

1.タイはこれまでの努力が実って、世界でも感染リスクの低い安全な国になっている。しかし、世界ではコロナの2次波で感染者が再び増加する中、タイもその危険にさらされていて、さらに警戒が必要である

2.ここで大規模な集会を行うということは、集団感染を招くリスクがあり、他の国民にとっても感染リスクが高まるだけでなく、これまでの政府と国民の感染防止に対する努力が無駄になる

3.デモは治安を悪化させ、現在の最大の問題である国家としての経済危機をさらに悪化させる


そもそも、1と2は今回のデモを中止するべき理由がコロナの集団感染リスクがあるからということなのですが、ロックダウン終了後、3か月以上、ほとんど国内の感染者が出てない状況下で、他国の例を持ち出して、ここでまた感染リスクを訴えるのはあまり説得力がないように思います。

タイ政府がこれまで自画自賛してきたように、コロナはこの国ではコントロールされ制圧されていることから、集団感染のリスクは現時点ではそれほど高くないわけであり、一方で、
タイのGDP収縮は世界でワースト3」で書いたように、これまでの国民の経済的犠牲は計り知れず、政府が今最優先で取り組むべきことは経済回復だろうと思うのです。

従って、3に関するところだけは正しいと思うので、首相の言葉そのものを訳して以下で入れておきました。
“ผมขอบอกทุกคนที่อยากจะออกมาชุมนุมชัดๆ ว่า ผมได้ยินสิ่งที่ท่านพูด ผมรับทราบความคับข้องใจของพวกท่านในเรื่องการเมือง และความไม่พอใจเกี่ยวกับรัฐธรรมนูญ ผมเคารพความคิดเห็น และความรู้สึกของท่าน
แต่วันนี้ ประเทศไทยกำลังเผชิญกับความเจ็บปวดเร่งด่วน ที่เราจำเป็นต้องจัดการก่อน นั่นคือการบรรเทาความเสียหายทางเศรษฐกิจที่โควิดได้ก่อให้เกิดขึ้นไปทั่วโลก เราไม่ควรทำให้สถานการณ์เลวร้ายยิ่งไปกว่านี้ การชุมนุมจะทำให้การฟื้นเศรษฐกิจเกิดการล่าช้า
เพราะจะทำลายความเชื่อมั่นของนักธุรกิจ และสร้างความลังเลใจให้กับนักท่องเที่ยวที่จะมาเมืองไทย เมื่อถึงเวลาที่เราพร้อมจะเปิดรับนักท่องเที่ยวต่างชาติอีกครั้ง การชุมนุมจะสร้างความวุ่นวายในประเทศ และทำลายสมาธิการทำงานของภาครัฐในการจัดการกับโควิด และปัญหาเศรษฐกิจปากท้องของประชาชน” พล.อ.ประยุทธ์กล่าว
(プラユット首相:デモに参加する人たち全てに伝えたい。私は君たちが今の政治や憲法に関する不満があることは理解しているし、それを尊重する。
しかし、現在我が国は、コロナによる世界的な経済不況の中、何とかして生き残っていくことが最重要課題なのである。こんな時に、デモによって経済回復がさらに遅れるようなことがあってはならない。
デモはビジネスに不安をもたらすだけでなく、将来、我が国が外国人観光客に門戸を開いた際に、治安の問題で入国を躊躇させてしまうからである。
そして、デモは国全体にカオスをもたらし、これまでの政府によるコロナ制圧の努力や経済回復の努力までも無駄にしてしまう)

しかし、そもそも今回の学生デモは、王政反対や憲法問題で始まったというより、むしろ、厳しい感染対策の規制と経済的な無策により、いつまでも経済的困難に苦悩する国民を見て、今の政府に対する学生たちの不満が爆発したものというのが私の理解であり、今更ここでタイ経済の回復にとってデモはよくないといっても、彼らは納得しないだろうと思うのです。

また、ここでもし政府が3月にコロナの感染防止を目的に始めた非常事態宣言が今も続く中、その中で超法規的に認められている集会の禁止等を理由に、明日、このデモを力で制圧しようとでもしたら、それこそ反政府運動はもっと激化するだろうとも思うのです。



「特別観光ビザ」に落胆する観光旅行業界

外国人観光客に開国決議

先日、「「特別観光ビザ」発行で観光産業のメルトダウンを阻止」と題して観光スポーツ省が内閣閣議に対し、「14日間の検疫期間のない」特別観光ビザの審議を申請したと書きましたが、残念ながら、やはり内閣はこの隔離期間を外すことを認めませんでした。

 

この写真記事は現地のオンライン新聞、カーウソットが早速伝えたものです。プラユット首相以下、内閣もタイ観光産業の窮状を考えての決定だとは思いますが、結局、以下のような条件が付いているため、旅行業者の間では落胆が広がっています。

เมื่อวันที่ 15 กันยายน 2563 ที่ทำเนียบรัฐบาล น.ส.ไตรศุลี ไตรสรณกุล รองโฆษกประจำสำนักนายกรัฐมนตรี แถลงว่า ครม. มีมติเห็นชอบแนวทางการเปิดรับนักท่องเที่ยวต่างชาติเข้าประเทศไทย แนวทางดังกล่าว กำหนดเงื่อนไขนักท่องเที่ยวว่าจะต้องเป็นบุคคลต่างด้าวพำนักระยะยาว ต้องกักตัวในห้องพัก 14 วัน และต้องหลักฐานการชำระเงินค่าที่พัก หรือ โรงพยาบาลทั้งก่อนและหลังการพำนัก หลักฐานการชำระเงินดาวน์ที่เป็นคอนโด และลงตราวีซ่าค่าธรรมเนียม 2 พันบาท

915日、首相官邸は、条件付きで外国人観光客の入国を認めることを閣議決定したと発表した。その条件とは、旅行者は長期滞在の外国人観光客であること、14日間の隔離検疫義務、検疫及びその後の旅行期間に関しホテルや病院へ滞在費を前払いしたという証明書の提出、もしくはコンドミニアムのダウンペイメントの支払証明書、そして、特別観光ビザ発行手数料2,000バーツの支払いである)

ところで、1週間や2週間の短期滞在の観光客を受け入れたのでは、感染リスクばかり高くなって観光収入という見返りが少ないことから、今回、政府が(明確な期間設定はないようですが)長期滞在の外国人観光客に限定したことは理解できます。しかし、逆にいえば、短期旅行がほとんどの日本人観光客は入国できないということでもあります。

 

もう一つは、今、不動産業界で大きな話題になっている、外国人投資家が購入したコンドミニアムで、竣工はしたものの、その引渡しを受けるために彼らがタイに入国できないため、多くのデベロッパーの資金繰りが逼迫しつつあるという問題です。

 

政府はこれを助けるという狙いから、購入した物件のダウンペイメント(購入価格の25%程度)を払ったという証明書があれば、残金支払いと引渡し移転登記のために投資家も入国可としたものではないかと推測しますが、もしそうであれば、既にタイに居住用のコンドミニアムを持っているということだけでは、入国は認められないのかもしれません。

 

いずれにせよ、これでタイ政府の目算通り、毎月12億バーツ(40億円)、年間にして500億円程度の観光収入が入ってきたとしても、昨年の約2兆バーツ(7兆円)に比べれば微々たるものでしかなく、前回「TATによれば、検疫期間なしという対策がうまくいけば、2019年の4,000万人の外国人観光客に対し、来年はベストケースで2,050万人の外国人観光客が呼び戻せると考えているようですが、確かにこれが閣議決定されれば、以前書いたような「観光産業メルトダウン」の危機を回避できるのかもしれません」と書きましたが、少なくとも今回の閣議決定では経済的にはほとんど効果がないように思えます。

 

私もこの検疫期間なしというTATの提案がすぐに承認されるのは難しいだろうと書きましたが、それでもプーケットだけに場所を限定した「プーケットモデル」に比べれば、今回は他のところでも観光客に門戸を開いたということで、一歩前進したのだろうとは思います。

 

しかし、旅行業界関係者にしてみれば、下のバンコクポストが載せたコメントにあるように、今回の閣議決定にはがっかりで期待してないというのが本音であり、検疫義務がなくならない限り、大して効果はないという考えです。

Council downplays impact of planned special visas

Although the tourism industry is delighted with the first step of reopening the country to international tourists, operators are prepared to see slow demand in the beginning because a 14-day quarantine is mandatory for those who want a special tourist visa (STV), said Chairat Trirattanajarasporn, president of the Tourism Council of Thailand.

(観光協会長談:特別観光ビザの発行が決まったことは、外国人観光客への開国第一歩の前進ではあるが、旅行業者達は、この特別観光ビザを取得しても、14日間の検疫義務がある限り、実際の外国人観光客の増加はわずかしか見込めないと考えている)

ところで、そろそろ9月も下旬に入ろうとしていますが、タイ政府がさらにもう一度、非常事態宣言の延長に踏み切るという今の流れに相反するようなことをすれば、反政府デモは一層過激になるはずです。

 

そして、もしクーデターが起こった2014年の反政府デモのように激化したりすれば、そもそもタイ社会自体の治安が悪くなるので、外国人観光客の誘致どころではなくなるかもしれません。



タイ人も実は英語はすごく苦手(その3)

アジア各国の英語レベル
ところで、タイでは上流階級の人達は海外に留学していた人も多く、英語を流暢に話すとよくいわれます。しかし、これまでの私の経験上、一般のタイ人で英語がうまい人は実はあまり見かけません。

この分布図はEnglish Proficiency Indexと呼ばれるもので、世界100か国の英語レベルを調査し色分けしたものですが、アジアではフィリピンとシンガポール、マレーシアが“高度なレベル”であると評価されています。

タイ人の英語レベル
一方、タイは74位と世界的にも“非常に低い”レベルであり、年々順位が下降傾向にあるものの53位と何とかまだ“低い”レベルに留まっている日本に比べても、英語が苦手なことがわかります。

例えば、これはちょっと変な例かもしれませんが、先に書いた大手のタイ語学校、UTLには主に20代、30代の教師が20人以上いました。当然、
全員が大学を卒業して高等教育を受けているにもかかわらず、その教師のほぼ全員が英語をほとんど話せないのです。

また、英語で授業をやると聞いているアサンプション大学の学生が、BTSの中で隣に座っていて、流暢な英語で友人と話しているのが聞こえてきたことがあります。それをよく聞いてみると、英文法をちゃんと勉強してないので、単語が正しく並んでないまましゃべるため、私にはなんだか意味がよくわかりませんでした。

もちろん、同校の学生みんながそうだというわけではありません。ただ、タイ人は
日本人と違って文法や発音が間違っていても気にせず自信ありげに話す人が多く、流暢に聞こえますが、実際には文法をしっかり勉強している日本人の方が正しい英語を話すと私は思います。

日本では、わかったように日本の文法偏重教育を非難し、だから日本人はいつまでたっても英語が話せないのだ、という人が多くいます。しかし、これは私だけでなく、海外留学した日本人の多くがいうことでもありますが、英語は文法がしっかり頭に入ってないと、ある段階で必ず壁にぶつかってしまい、それ以上は上達しなくなります。つまり、中級以上になりたければ文法力がものをいうのです。

例えばEメールでもいいですが、その人の文法力は書いた文章を見ればわかります。文法力がないと長文が書けず、簡単な短文の羅列になります。しかも、それにもかかわらず文法の誤りが次々と見つかります。

そして、私の仕事上の経験からも、タイのデベロッパー等との英語によるメールのやり取りで、簡潔で論理的な文章を書いてくるタイ人ビジネスマンはほとんどいませんでした。そういうことからも、一般のタイ人ビジネスマンや大学生の英語レベルというのは実は大したことはなく、むしろ、とつとつと話す日本人の方が英語レベルは高いと思うのです。

日本人の英語レベル
もっとも、この時系列表からわかるように日本人の英語力もジリ貧で、毎年順位が下がっているわけですから、タイ人よりも英語レベルが高いといってもさっぱり自慢にはなりません。

これは、日本人の英語力が毎年低下しているのではなく、ワールドランゲージとして世界で英語が普及し、それに伴って中国や韓国といったかつては日本と同様、英語が苦手であった国がレベルアップしていく中、日本だけが取り残されているということです。

すなわち、
日本人の英語音痴は世界でもトップクラスということであり、政府がちょっと英語教育に力を入れたぐらいではなかなか治らないのかもしれません。だから、先に書いた著書の「タイ語って簡単?」の中で、もしどうしても英語が苦手なら、あまり文法の束縛がないタイ語の勉強をした方がいいかも、と書いたりもしたのですが...。

ところで話は変わりますが、この記事によると、タイ政府は英語教師以外に中国語のネイティブ教師も1万人雇い入れる計画とのことです。これからグローバルパワーとなる中国の経済力を考えると、中国語も非常に重要になるからだそうです。

しかし、現在タイに進出している日系企業は5,000社とも6,000社ともいわれる中、
自動車産業だけでGDPの2割のシェアを占めるというほど日本企業が貢献しているわけで、1万人とまではいわなくても、タイ文部省はせめて5,000人ぐらい日本人教師を雇って日本語教育にも力を入れるべきではないのか、と思ったりもするのですが...。


タイ人も実は英語はすごく苦手(その2)

English Teacher
さて、前置きが長くなりましたが、数日前のバンコクポストによると、
この写真にあるようにタイの文部大臣が、コロナが落ち着いたら英語教育に力を入れる。そのために、1万人の欧米人ネイティブスピーカーを教師として雇い入れると発表しました。

既に今、タイにはネイティブの英語教師が7,000人もいるそうで、欧米人の教師がプラカノーンやオンヌットあたりにもたくさん住んでいます。これが今後さらにその倍以上の1万人の増員というのですから、大変な熱の入れようです。

そういう意味では、スクムビットライン沿線のミッドタウンで、駅に近いコンドミニアムに対する欧米人の賃貸需要はもっと増えてくるはずです。


ちなみに、前回、自分の経験からも語学習得は若いうちに始めた方がいいということを書きましたが、タイ文部省によれば、語学習得に最適な年齢は実は7歳までであり、まずは幼稚園から小学生の英語教育に力を入れるそうです。

第2言語習得曲線
そこで調べてみると、確かにアメリカの研究結果でも第2言語を習得するのは7歳までが一番効率が高いことが立証されているようです。

しかし、こういうグラフを見てしまうと、私のように50歳を過ぎてから始める新しい外国語というのはかなり大変です。特にタイ語は読み書きが面倒なので、タイ語が好きであくまで趣味として勉強する、もしくはタイ人と結婚していたりして生活の中でどうしても必要、というのでもないとなかなか続きません。

従って、40歳以降の人は、むしろこれまで義務教育の頃から長年勉強してきた英語の方に力を入れる方が、本当は効率がいいのかもしれません。

実際、タイ語学校で知り合った何人かの30代の日本人で、当時日系企業での現地採用の職探しをしていた人達に聞くと、面接試験の中で採用担当者から、半年ぐらいタイ語学校で勉強して中途半端なタイ語ができるよりも、もっと英語を勉強して中級以上の英語力がある人の方が欲しいといわれるそうです。

さて、話が少し横にそれましたが、タイ政府はヴォケーショナルスクール(専門学校)の英語教育にも力を入れるそうです。なぜ専門学校なのかというと、タイはこれから海外からの投資を呼び込む東南アジアのハブにならなければならず、そのためには英語でコミュニケーションが取れる人材が不可欠だからということです。

以前、「東南アジアでリタイア、人気リゾートベスト3」でも書きましたが、個人投資家やロングステイヤーにとって、物価の安さと英語の普及は重要な選択基準です。タイは英語は普及していなくてもほかの魅力で人気ナンバー1を維持していますが、彼らのいう通り、タイ経済にとって英語の普及は今後ますます重要になってくると思います。

次回に続く
 

タイ人も実は英語はすごく苦手(その1)

UTL Thai Language School
私は元来外国語に興味があることから、2011年にタイに来て以来、途中で仕事が忙しくなったときは休みましたが、なんだかんだで3年近くタイ語学校に通っていました。

先日、コロナのロックダウン以降、生徒が集まらなくなり、とうとう20年の歴史に幕を閉じることになった
UTLという、バンコクでも最大級のタイ語学校(ウィクリート・ムアンタイ(タイの危機)はまだまだ続く)で勉強をしていたのですが、初めて習うタイ語の面白さにひかれて、当時のカリキュラムであった月曜から金曜まで毎朝8時から12時までの4時間、みっちり授業を受けた上に、午後は宿題をやったりと、結構真面目に勉強しました。

タイ語って簡単?

また、最初の著書でも「タイ語って簡単?」という不動産に全然関係のない話をわざわざ最終章に入れて、タイ語の面白さについて自分なりの考えを書いてみたりしたのですが、今となっては懐かしい思い出です。

もっとも、高いお金を出して本を買って読んでくれた人にしてみれば、なんで不動産投資の本にタイ語の話なんかが載っているのかと思ったかもしれませんが...。

しかし、その勉強のおかげで、少なくとも不動産に関する新聞記事は何とか自力で読めるようになり、それが契機となってこの不動産ブログを書き始めた次第です。

ただ、やはり50代に入ってからのスタートでは、若いころのような柔軟な語学習得能力はもうなくなっていました。だから、かれこれタイに9年も住んでいる今でも、タイ人と話していて、マイルールアン、つまり、相手がそもそも何の話をしているのかさえもわからない状況によく陥ります。

一方、
私は20代でアメリカに2年間留学し、30代で8年間ロンドンで駐在していたので、少なくとも英語の新聞や雑誌は特に抵抗もなく読みこなせるし、バンコクで映画料金が半額になる毎週水曜のムービーデイには、面白そうなアメリカ映画が来ていれば、字幕などなくても気軽に見に行くぐらいの英語力は今でもあります。

従って、英語圏とタイ語圏の滞在期間はどちらも約10年と同じようなものでありながら、年齢による吸収力の違いは歴然としていて、よくいわれるように、語学というのは若いうちに始めた方が上達が速いということを本当に実感します。

次回に続く


「特別観光ビザ」発行で観光産業のメルトダウンを阻止

特別観光ビザ
先日、「2021年、タイ観光産業のメルトダウン(溶解消失)が始まる!」で書いたように、タイの観光産業は、今まさに危機的状況に陥っているのですが、監督官庁である観光スポーツ省に属し、観光産業全体をとりまとめているタイ観光局(TAT : Tourism Authority of Thailand)が観光ビザに関する新たな提案を出し、来週、閣議で協議されます。

TATは、タイ政府の中で、苦境に苦しむホテルや観光施設などの実態をもっとも正確に把握している機関だと思われるのですが、政府が来月から施行しようとしている2週間の検疫期間がある「プーケットモデル」だけでは外国人観光客を呼び込むのは難しいという考えで、特別観光ビザ(STV : Special Tourist VISA)の発行を提案しています。

これを受けたタイ観光
スポーツ省も、「このまま第4四半期も外国人観光客が増えなければ、400万人が従事するタイの観光産業で、250万人もの失業者が出てしまう」というTATの進言に従い、観光産業にとって起死回生の突破口ともいえる「14日間の検疫期間なしの特別ビザ」の発行を、来週、プラユット首相以下、閣議で協議することになりました。

現地紙、カーウソット(最新ニュース)によれば、この特別ビザは、コロナ感染リスクの低い国同士での合意に基づくGtoG(Government to Government)の相互協定で、当初90日間のビザが発行され、これを2,000バーツで観光客が取得可能とのことです。さらにその後も90日間の延長が2回可能であり、合計270日まで長期滞在可能とのこと。(注:多分、270日滞在の場合、延長ごとに2,000バーツと合計6,000バーツということになると思いますが、それでも大したことはありません)

特別観光ビザ2
TATによれば、こういった対策がうまくいけば、2019年の4,000万人の外国人観光客に対し、来年はベストケースで2,050万人の外国人観光客が呼び戻せると考えているようですが、確かにこれが閣議決定されれば、以前書いたような「観光産業メルトダウン」の危機を回避できるのかもしれません。

ホテル稼働率
また、ホテルの平均稼働率を30%まで上昇させることができれば、少なくともホテル業界は大量の解雇を回避しながら、なんとか最悪期を乗り切ることができるそうですが、現時点ではタイ人観光客に人気のあるフアヒンを除いて、バンコクもプーケットも30%に達していません。

“We cannot avoid new cases, but the most important thing is to have risk management in place. If there are five cases among 5 million tourists, and we can contain those infections with stringent measures, that would be a good balance between public health and business survival”
(TATコメント:コロナの新規感染を完全に防ぐのは無理だ。しかし、重要なのはリスク管理であり、500万人の外国人観光客が来てくれて、そのうち5人が感染者であったとしても、この感染はコントロール可能である。つまり、国民の健康とビジネスサバイバルを両立させるバランスが重要なのである)

このことは、以前書いたタイ中央銀行の考えとも同じですが、ここでTATのいっていることは世界の趨勢に沿っている正論だと思います。実際、タイと同じような観光立国であるカリブ海諸国などは、既に国民の感染リスクを取ってでも観光産業のサバイバルをかけて、外国人観光客に門戸を開放したということです。

タイ政府は、非常事態宣言を解除せずにいつまでも外国人をシャットアウトし続けていたら、やがて取り返しのつかない犠牲を国民が被ることになると認識し、すぐにはなかなか難しいと思いますが、何とか早くこの
14日間の検疫期間なしの特別観光ビザが承認されることを期待するのみです。



今回のブログ統一について考えたこと

タイ情報
このブログは1週間ほど前から、これまでの日本ブログ村の「不動産投資」のカテゴリーから「タイ情報」というより大きなカテゴリーに移っています。

そこでは、PV(ページビュー)ランキングにだけ参加させてもらっているのですが、ありがたいことに今日時点で5位にランキングされています「タイ情報PVランキング」。

とはいっても、多くのすぐれたブログがひしめく中、今後さらに順位を上げていくのは難しいとは思いますが、これからは不動産だけでなく、タイの情報全般についても、1つのブログから発信していくことにしたのでカテゴリーを移ったわけです。

実はそれまでは「バンコク コンドミニアム物語」だけでなく、もう1つのブログ、「タイランド太平記」との2頭立てで走ってきたのですが、タイの経済や生活に関する一般情報がメインの「タイランド太平記」では、読者の読みたがっている情報のツボにはまると、1日に1,000人を超す人が読みに来てくれていました。

例えば、先日「2021年、タイ観光産業のメルトダウンが始まる!(アゴラ)」で書いたように、「タイランド太平記」で書いた記事の内容をリライトして日本の言論サイトに寄稿したところ、わずか数日で数千人の読者が読んでくれたようです。
Agora1
これは昨夜時点の数字ですが、5日間で400人近い読者から“いいね”を押してもらい、掲載後まだ5日しか経っていませんが、掲載当日の24時間アクセスランキングだけでなく、週間アクセスランキングでも1位になりました。
9月11日週刊ランキング
一方、「コンドミニアム物語」の方は内容が極めてニッチなこともあり、もう4年以上も経つのにせいぜい1日当り200人程度の読者(PVで500前後)と限界を感じていました。別にこれからSEO対策をして、「月収XX万円を稼ぐプロのブロガー」になるつもりなどありませんが、できればもう少し読者を増やしたいと思っています。

というのも、私はものを書くことは好きなのですが、私にとってはバンコクでの不動産投資が最大の収入源、利益源であり、このブログはどちらかというと、自分の不動産投資のための情報収集をする中での副産物的なものだからです。

しかし、これまで全く信用のできない仲介業者や顧客対応の悪いデベロッパーなどに何度も苦渋を味わってきたこともあり、個人では大したことはできなくても、このブログでもっと読者が増えて影響力を持てるようになれば、以前、現地の「週刊ワイズ」で連載していたように、タイの不動産取引に関するご意見番のような立場で、そういう業者を恐れずに名指しで糾弾することもできるようになると思うのです。

HG2018_コンド購入のセオリー-1

つまるところ、これによってもっとブログの読者や支持者を増やしていければ、将来、タイで不動産投資をしようとする人や、タイに住んでみたいと考えている人にとって、そのリファレンスになるような中立的なサイトにしたいと思っています。

そんなことなので、これからも「バンコク コンドミニアム物語/タイランド太平記」をよろしくお願いします。


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2021年、タイ観光産業のメルトダウンが始まる!(アゴラ)

コロナの犠牲者1
これは、つい先日、バンコクポストに載った写真記事です。

このように現地の新聞でも、タイ政府が自画自賛するコロナ完全制圧に対して、その実態は多くの国民がその犠牲となって経済的苦難にあえぐ中、本当にこれでよかったのかという問題提起をしています。

そして、これに伴って起こっている今のコロナ不況は、GDPのマイナス幅がとうとう1997年のアジア通貨危機の時を超えたとのことです。

外国人旅行者がタイに入国できない現在の鎖国状態では、一般の個人は実際にこの苦境を目の当たりにすることができず、せいぜいマスコミの報道でしか状況がわかりません。

しかし、バンコクに住む私のような日本人は、周辺のロワーミドルクラス以下の、主に単純労働に携わる田舎から出てきた人達が次々と失業して、仕方なく実家に帰っていくのを実際に見ていて、タイ経済がどんどん疲弊していくのを実感しています。

それもあって、数日前に「2021年、タイ観光産業のメルトダウン(溶解消失)が始まる!」と題してこのブログでも書いたのですが、このままではタイは本当に来年、大変なことになるという危機感もあって、内容をもう少し膨らませたコラム記事を日本の「アゴラ」にも寄稿しました。

ちょうど今朝、掲載されたので、興味のある方はぜひ読んでみてください。
アゴラ1



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2021年、タイ観光産業のメルトダウン(溶解消失)が始まる!

観光産業のメルトダウン
タイ中央銀行は、来年も今のような外国人観光客の受入拒否が続けば、タイの観光産業は壊滅的な影響を受けるとの警告を出すと同時に、以下のコメントにあるように、タイ政府はもっと経済とのバランスを重視するべきだとの意見を表明しました。

"If foreign travellers still cannot visit the country, this will impact Thailand's economic growth more severely next year. The government should strike a balance between tourism measures and outbreak containment" 
(外国人観光客が入国できない状況が来年も続けば、タイ経済全体に与える影響はさらに大きくなる。政府は観光産業促進策とコロナ感染阻止対策の両方のバランスを取りながら政策運営するべきである)

これについては、以前「コロナ制圧を自画自賛するタイ政府は韓国政府と同じ?」と題して日本の言論サイトに寄稿した記事でも書いたのですが、感染者ゼロが3か月も続くタイではあるものの、「国民の健康安全コロナ経済ダメージ軽減てい」であるという観点で見ると、タイ政府のやり方はコロナ感染阻止に偏りすぎているため、国としての安全度の評価は決して高くはなく、世界でも47位と平均的な位置づけになります。

軍事政権であることもあって、経済の舵取りは不得手で、その分、コロナ制圧の方にばかり目が行ってしまっているのだろうと思いますが、そもそも観光大国であるタイが外国人観光客を一切受け入れない現在のような状況が続けば、タイの観光産業が壊滅するという中央銀行のコメントは、全くその通りです。

ちなみに、タイ観光スポーツ省によれば2019年には約4,000万人の外国人観光客がタイを訪れ、その観光収入はGDPの2割にも達していたが、今年はわずか670万人、来年も1,200万人と予想しているとのことです。

観光収入予測2
一方、これは現地紙グルンテープ・トゥーラギットに載っていた記事ですが、タイ観光局の来年の最悪のシナリオでは、外国人観光客の入国拒否が続いた場合、観光客は614万人、観光収入も2,960億バーツまで落ち込むとの予測です。

観光収入予測
そして、中間シナリオでは1,250万人、ベストシナリオで2,050万人となっているのですが、いずれにせよ、2019年までに比べると、この表で見てもわかるように、収入面でも大幅減になります。

すなわち、これまで長い間、タイの観光産業は年間4,000万人もの外国人観光客を受け入れることができるほどの巨大な規模で成長を続けてきていて、観光収入も約2兆バーツという経済規模で需要と供給の関係が成立していたわけです。

しかし、コロナの影響で需要が激減した結果、今は極端な供給過剰となり、もし来年も今の状態が続けば、観光関連業界はもう耐えられなくなって倒産や失業者で溢れることになるということです。

その意味で、「タイ観光産業のメルトダウン(溶解消失)」という刺激的な表現は、まさに今の危機的状況を表現しているように思うのですが、タイ中央銀行がいっているように、コロナ感染のリスクを取ってでも観光産業への配慮をするべきという意見には、私は全く賛成です。

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背景画で見るバンコクの大変化

mandarin terrace (2)

9月からこれまでの「バンコク コンドミニアム物語」にもう一つのブログである「タイランド太平記」を集約することにしたのを機に、背景画も最新のものに替えました。

新旧どちらもマンダリンオリエンタルさんのリバーサイドテラス。そこの同じ位置で撮った写真を使わせてもらっているのですが、アイコンサイアムも完成し、
この10年ほどでチャオプラヤー川の景色が様変わりしているのがわかると思います。

まさに、これがバンコクの発展と変遷です。私も2011年にタイに住み始めてから、もう10年近くになるわけですが、コンドミニアム市場の変遷だけでなく、この間に大洪水があったり、ス・テープの反政府運動に始まり最終的に軍のクーデターで政局が落ち着いたこと、そしてその軍事政権も既に6年目に入り、2020年のコロナによる経済不況でまたも新たな反政府運動が起こっていることなど、随分多くの出来事を見てきました。

そして、今年は経済面で苦しい状況が続くのは必至で、下手をすると来年も外国人の入国禁止が続き、タイ経済は悪化の一途となるかもしれず、やがてGDPでベトナムやフィリピンに追い抜かれる可能性も出てきています。

一方、多くの日本人が日本に一時帰国したまま、タイに戻って来られなくなっている今、こんな歴史的ともいえる変化の時期にバンコクに居ることは、ある意味、僥倖なのかもしれないとも思っています。

そこで、ブログ村の参加ジャンルもこれを機に「不動産投資」からより大きなカテゴリーの「タイ情報」に移り、これからは不動産市場の動きだけでなく、タイ全体の興味深い話題をも取り上げ、それに対する自分の考えなどを入れながらこのブログを続けていくつもりですので、時間があるときに時々見に来てもらえれば幸いです。

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外国人観光客が入国できるのはまだまだ遠い先?(その2)

感染拡大の警告
一方で、ここにきてまた悪いニュースが出てきています。このところ、インドやバングラデシュでコロナ感染が増えつつあり、特にタイと国境を接するミャンマーでは、第2波による感染者が急増していることから、政府は国境封鎖をさらに厳重にしたところです。

ミャンマー国境封鎖
しかし、航空機でやってくる外国人感染者の空港での水際阻止と、陸路で100キロ以上にわたって国境を接するミャンマーとではその難度が違い、仕事を求めて国境を越えて続々と入ってくるミャンマー人に対する感染阻止は非常に厳しいとのことです。

外国人労働者
同時に、感染防止のためにタイ企業の多くが外国人労働者の雇用を遅らせようとしているのですが、建設業界などのようにミャンマー人が不可欠な業界もあり、感染食い止めはこれまでよりもかなりハードルが高くなると思います。

その結果、これまで3か月近く国内感染者が出ていないことを誇っていたタイでも、もし第2波の感染が広がれば、再びロックダウンを開始する可能性もあります。

そうなれば、今回のプーケットモデルに関する政府のうたい文句である「コロナ感染者のいない安全な国、タイで長期滞在」があっさり崩れてしまい、今年のタイのGDP予測はマイナス10%からさらに悪化すると思います。

同様に、我々日本人観光客やロングステイヤー、個人投資家にとっても、再びタイを自由に訪れることができる日はますます遠のくことになります。

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外国人観光客が入国できるのはまだまだ遠い先?(その1)

外国人受入
タイ政府は9月末まで非常事態宣言の期間を延長し、3月26日の発令からこれで5回目の延長となりました。

一方、外国人観光客がほとんどいなくなったことで、ホテルやレストラン、旅行業界が困難な経営を強いられていますが、最近のカシコン銀行リサーチの報告によれば、コロナ不況で食品、飲料業界、家電業界なども深刻な影響を受けていて、今年のGDP予想はマイナス10%と前回のマイナス6%からさらに悪化しました。

つい1か月前に、タイ中央銀行がマイナス8.2%と予想値を出したところですが、時間が経つにしたがって、各調査機関の予想ではますますマイナスの数値が上がってきています。

しかも、今の経済低迷は長期間続き、V字回復ではなく、U字回復になるそうで、底打ちした後も、まだまだ景気低迷は続くという見通しです。

そんな中、政府はプーケットモデルと呼ばれるリゾート地の外国人観光客受入を発表し、10月から始めます。そして、もしこれがうまくいけば、パタヤやフアヒンなどの他のリゾート地にも広げていく計画のようですが、残念ながらこれには2週間のホテルでの隔離期間があり、そこで何度もPCRテストを受けて感染してないことが確認されて初めて、タイ国内の旅行ができるというもので、これには最低でも10万バーツの費用がかかるそうです。

従って、短期旅行がほとんどの日本人観光客にはあまりメリットがありません。ただ、ヨーロッパのリタイアリーなどは長くて寒い冬を避けて数か月間、暖かいタイで過ごそうとするので、2週間の検疫期間があっても、それなりに旅行者が来るのだろうとは思いますが。

プーケットモデル
しかし、残念ながら、バンコクポストがこのプーケットモデルについて地元のタイ人たちにアンケート調査をしてみたところ、これでメリットを享受するのはホテルと観光客だけであり、むしろ地元にしてみれば、感染リスクが高まるだけと否定的だったとのことです。

次回に続く

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今回のウィクリートはアジア通貨危機を超えた?

コロナ危機1
ウィクリート・ムアンタイ(タイの危機)はまだまだ続く」に続いて、これも経済危機に関する話題ですが、バンコクでは大手のビューティクリニックが破綻したり、道路わきの屋台までが営業を止めたりと相変わらず状況は悪化しています。

私の住むオンヌットのコンドのすぐ隣、スクムビット79をちょっと入ったところに、いくつものイサーン料理やピザの屋台が中央広場のテーブル席を取り巻くフードコート形式のビアガーデンがあり、地元に住む人たちの隠れ家的なところなので、以前は私もよく通っていたのですが、
ここも閉鎖されたままです。

オンヌットはここ数年、日本人や欧米人の住人が急増していて、このビアガーデンも客の半分近くが地元住人の外国人客で混み合っていたのに、今も閉まったままなのですから、やはり、状況はよくないのだろうと思います。

このあたりに住む欧米人の多くが現地採用の英語教師というのもあると思うのですが、彼らは月収6~7万バーツ程度で15,000~18,000バーツの1ベッドルームを借りて住むのが一般的です。

私のコンドでも1ベッドルームに住む一人住まいの欧米人が多いのですが、以前書いたように、かつて私が通っていたバンコク最大規模のタイ語学校が閉校してしまったのと同じく、英語学校も狭い教室に多くの生徒が集まって大きな声で話すわけですから、今の時期は生徒の数が減って経営環境は決して良くないと思います。

そんなわけで、この辺も失業や減収となった外国人の消費支出が減ってしまった結果、ビアガーデンの経営者も再開を見送っているのかもしれません。

コロナ危機3
さて、今回のコロナ経済危機では、特に製造業部門でアジア通貨危機以上のダメージを受けているとのことで、今年上半期の半年で4,458もの工場が稼働を止めたり閉鎖された結果、340万人が失業したそうです。

さらに、今後失業者はもっと増加し800万人以上にも上るという予測も出ていて、今年だけでなく、来年も経済回復の見通しは立っておらず、まさに泥沼状態です。

人口が6,900万人といわれるタイは農民が多く、これに老人と子供を除いた就業者数はせいぜい3,500~4,000万人ぐらいではないかと思うのですが、そこで800万人もの失業者が出た場合、これはもうとんでもない失業率です。

コロナ危機2
そんな中、政府のBOI(Board of Investment)も、タイの企業就業者全体の78%をも占めるSME(Small and Medium Size Enterprise)、いわゆる中小企業の破綻や廃業を何とか食い止めようとしているのですが、そもそも彼らの仕事は、外国からの投資を呼び込んでタイの企業活動を推進することです。

しかし、一方で
政府は外国人投資家の入国を今も禁止しているのですから、これには無理があります。そんなわけで、これからもますます経済悪化と失業者の増加が続きそうで、本当にアジア通貨危機を超える大不況がやってきつつあるのかもしれません。

従って、全く出口の見えない今のような状況下では、無謀な投資や新規ビジネスのスタートは様子見として、次のチャンスを待った方がよさそうです。

なお、著書では詳しくその経緯を書いていますが、私も2018年10月、不動産市場の悪化を察知して、当時、投資として持っていた4物件の売却に入り、運よく昨年末までにすべて「出口」を終えることができました。

もちろん、その時点でコロナ不況が起こるなど想像もしていませんでしたが、運よく今はキャッシュポジションを高めているので、次の投資チャンスを狙っているところです。

しかし、こんな先の見えない状況下での投資は底値買いとはいえず、ただの無謀でリスクが高いだけの投機でしかないと考えるようになり、次の不動産投資は早くても来年まで見送ろうと思っています。

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またもや延長された非常事態宣言

経済復興1
タイのBOIは上の写真のような経済復興キャンペーンの展開を始めましたが、コロナを制圧できた国として世界から称賛されるだけでなく、経済の復興でも世界をリードする国になろう、というスローガンです。

経済復興2
またも政府の自画自賛かという印象を持ってしまいますが、一方で「ウィクリート・ムアンタイ(タイの危機)はまだまだ続く」で書いたように、中小企業の資金繰りがますます悪くなりつつあります。


そして昨日、タイ政府は非常事態宣言を8月末までさらに延長しました。つい数日前、学生たちによる反政府運動が起こったこともあり、こうなると、集会活動を禁止する非常事態宣言は政府にとって、切り札として是非持っておきたいところだと思います。

しかし、「政治的混乱でタイ経済はまたも悪循環に突入か?」で書いたように、非常事態宣言がある限り、人々の生活への不安と警戒心を触発し、それに伴う消費支出の低迷が続くことになるので、この分ではまだまだ経済回復は程遠い状況です。

最近、失業者は今後500万人にも達するとの予想も出ていて、周辺のASEAN各国に比べても、タイの経済的なダメージは大きいとのことです。

以下はタイ中央銀行の最近のコメントですが、タイ経済の状況は、これからもさらに悪くなっていくような印象を受けます。

The Thai economy is expected to fall further than many in the region this year, with worse to come in the second quarter before it gradually recovers, he said, forecasting the economy could return to pre-Covid-19 levels by the end of next year.
タイ経済は今年、周辺各国に比べても悪化すると予想され、コロナの感染が始まる前の水準に戻るには来年末までかかる。

“The central bank’s biggest concern is employment, because the Covid-19 pandemic has adversely affected the labour market in both the services and manufacturing sectors, where large numbers of workers were laid off,” he said. Even if the pandemic situation improves, many workers may not be able return to work, he warned.
中央銀行が現在もっとも懸念しているのは、コロナによりサービス業と製造業の両セクターで急増しつつある失業者である。しかも、たとえこれからコロナの問題が改善しても、多くの失業者が仕事に戻れない可能性もある。

Meanwhile, Somkiat Tangkitvanich, president of the Thailand Development Research Institute, predicted a rise in the number of poor along with a deterioration of the government’s fiscal position in the next five or six years.
タイランド・デベロップメント・リサーチによれば、政府の財政悪化により、今後5年から6年はタイの貧困層の数が増加すると予想している。

こんなことが中央銀行を始め経済の専門家によって指摘されていて、ちょっと先が読めなくなってきていますが、こういう時はやはり「Cash is King」であり、
下手に事業や投資には手を出さず、今はじっと状況を観察するべきなのかもしれません。

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政治的混乱でタイ経済はまたも悪循環に突入か?

経済動乱1
タイで生活する我々日本人にとってはうれしいことですが、7月に入ってからの2週間ほどでタイバーツの独歩高にブレーキがかかり、明らかに反転を始めました。

しかし、実際にはこれはあまりうれしいことではなく、その原因が、ソムキッド副首相とウタマ財務大臣を含む政府の主要な役割を担う計5人が辞任するという噂で始まったもので、国際為替市場がこれからの政治的な混乱を予期してバーツ売りに入ったからです。

経済動乱3
もともと、ソムキッド副首相とウタマ財務大臣はその経済手腕が買われていました。以前、タイの新聞では、ソムキッド副首相は今の政府の厳格な外国人入国規制に対しても、タイ経済復興のためにもそろそろ緩めて開国するべきという姿勢で、トラベルバブルにも賛成してい
たのを覚えています。また、日本を含む自由貿易協定のTTTPへの参加にも積極的でした。

一方、ウタマ財務大臣は「ラウマイティンガン・我々は誰も見捨てない」の政策執行で陣頭指揮をとったことから、タイ国民にもよく知られています。

この人たちが派閥争いで辞任に追いやられたわけですから、次の後任者次第では、「コロナ制圧を自画自賛するタイ政府は韓国と同じ?」で4回にわたって書いたような、それこそコロナ制圧だけやってそれを自画自賛するしか能がない、もっとひどい政府になってしまうかもしれません。

経済動乱2
偶然ですが、今日のThe Nationで私と同じことを書いているコラム記事が載っていました。このままではいつまでたってもタイ経済は回復できないというもので、全く同感です。

Thailand should overcome concern of a second wave of Covid-19 and instead relax restrictions on foreign investors and tourists in order to shore up its falling economy, 
say a prominent investor and leading economist.
タイ政府はコロナ感染の2次波への恐怖を克服するべきだ。そして、外国人投資家や観光客に対する入国規制を緩和し悪化が続くタイ経済を回復させるべきだ(著名な投資家やエコノミストの談)

The government has maintained the state of emergency, arguing that it is needed to deal with a possible second-wave contagion. However, critics say the strict measures are hurting small businesses and low-income groups, while pro-democracy groups accuse the government of using the emergency to suppress political opposition.
政府は非常事態宣言をいまだに解除しておらず、表向きの理由はコロナの2次感染波に備えるといっているが、実際には反政府支持層の活動を抑え込むのが目的である。しかし、この非常事態宣言こそが国民の消費の減少を引き起こし、中小企業や低所得層を苦境に立たせているのである。

まさに、これまでこのブログで書いてきたことと同じですが、来月、プラユット首相は内閣再編成をするようなことをいっています。

多分、事態は好転どころか悪化し、またしても政治と経済の間で悪循環が始まりそうです。となれば、経済回復もさらに遅れることになるし、同様に、不動産市場も回復から程遠くなります。

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ウィクリート・ムアンタイ(タイの危機)はまだまだ続く

経済危機1
先日、私がタイに来てから合計で3年以上にわたり、足しげく通って勉強していたタイ語学校が破綻しました。

その学校はUTL (Unity Thai Language School)といって、生徒数300人以上を誇る、バンコクでも最大級のタイ語学校で、規模が大きいだけに、上級クラスでは毎日の新聞を実際に読んでいくコースや、タイの政治や社会問題を勉強するコースなど、そのカリキュラムは普通の語学学校の域を超えた充実度でした。

ここでタイ語を学んだ日本人も多いと思いますが、私の場合、新聞のクラスは毎日題材が変わることから、20日間、60時間のコースを十回以上も取って勉強したものです。その結果、今はタイ語の新聞も何とか読めるようになったし、特に不動産記事については、ほぼ抵抗なく読めるようになれました。

また、もう1つのブログ「バンコク コンドミニアム物語」でも、このタイ語のおかげで、タイ字新聞であるターンセータギットやグルンテープ・トゥーラギットといった現地の経済紙の情報をよく取り上げています。

ちなみに、最初の著書である「バンコク不動産投資(基礎編)」でも「タイ語って簡単?」という章で、この学校のことやタイ語について書きましたが、それだけに、この学校の破綻には感慨深いものがあります。

経済危機2
さて、先日、プラユット首相が経済回復、特にSME(中小企業)の支援に注力するべく、経済閣僚だけでなく各界のビジネスリーダー等を含めて対策を協議したと書きましたが、現地で見ていると、UTLのような教師を含め従業員が30名ほどの中小ビジネスにとっては、コロナ不況から抜け出す光もまだ見えてないところが多いようです。

タイ人には企業で働くよりも自分で事業をやりたがる傾向があり、どうしても中小が多くなります。これが今、多くの生活困窮者を出す一因にもなっているのですが、例えば、女性の間で人気ナンバー1がヘアサロンの開業です。

この業界はロックダウン解除で1か月以上前に営業再開が認められたにもかかわらず、私の知っているタイ人女性が勤める従業員5人ほどのサロンなどではほとんど客足が戻ってきておらず、とうとう今月いっぱいで店を閉めることになったそうです。

「ラーンタットポム(髪を切る店)」と呼ばれる散髪屋は、美容室と違い男性、女性の需要がコンスタントにあるのでそうでもないようですが、タイのヘアサロンは欧米のようなユニセックスではなく、女性専門です。しかもタイ語で「ラーンサームスアイ(美しさを増す店)」と呼ばれるように、ファッションとしてヘアスタイルを気にする女性が主たる客層であり、ビューティクリニックを含めこういう美容業界全体で、不景気によって顧客の収入が減った結果、客足が遠のいているそうです。

それなりの規模で体力のある企業に勤めるサラリーマンが多い日本社会と違い、個人経営の事業が多いタイでは、こういうところにも経済基盤のもろさがすぐに出てしまいます。

ところで、このコラムのキャプションで使っているタイ語の「ウィクリート」とは、「危機、クライシス」の意味ですが、最近はよく新聞等で見かける言葉なので、覚えておいた方がいいです。

そして今、まさに中小規模のビジネスの多くがこの
ウィクリートのさなかにいるわけです。

私も先ごろまでは、年末には外国人観光客や投資家もタイに戻り始め、来年には不動産市場もやっと底を打ちそうだというのが個人的なガッツフィーリングでした。しかし、タイ政府が今後も今の鎖国状態を続けるということになれば、外国人投資家が戻ってこない不動産業界もまた、暗くて長いトンネルから抜け出せなくなりそうです。

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鎖国か、開国か、今週タイ経済の明暗が決まる?

経済支援1
タイのGDP収縮は世界でワースト3(その2)」の中で、今月10日、プラユット首相は、いよいよタイ経済復興に向けて経済閣僚と協議する予定だと書きました。しかし、首相は急遽それを延期し、代わりに経済閣僚だけでなく、経済アドバイザーやビジネスリーダーを含めた協議を行いました。

ちなみに、今後は政治家だけでなく、民間からの意見をも聴きながら経済の政策運営をしていくことにしたそうで、これがこれからのニューノーマルになるそうです。

一方、8月から開始予定であったトラベルバブルは日本や韓国で第2次波が出てきていることから、延期される公算が大きくなってきました。

ただし、これについては、一部の報道では延期が既に決まったかのように書いているところもありますが、私がThe Nationの記事を読む限りは、交通大臣が今週中に決めるといっているということもあり、まだ決定ではないように思えます。

ところで、「やがてタイ経済の没落が始まる(その2)」で書いたように、タイの工業生産で日系企業は大きな比重を占めます。

そして今、このまま日本人ビジネスマンがタイに行けない状況が続くと、ビジネスに与える影響が非常に大きいことから、日本のビジネスマンの入国を認めるようにとの実質的な圧力がかかっていて、タイ政府としても対策を迫られているようにも見えます。


経済支援2
The move comes after Japanese business people advised the Board of Investment that they want to enter Thailand to run their existing businesses here.
(BOIに対し、タイでの事業を推進するために日本人ビジネスマンを入国させてほしいという
日系企業からの要請に対し、交通省の大臣は今週中に結論を出すと表明)

実際、外国人の入国禁止を続けることによるタイ経済への悪影響は計り知れないものがあり、現地の日系企業への影響だけでなく、観光関連業界や航空業界も赤字にあえいでいるわけですから、経済回復を模索する一方でトラベルバブルは延期、というのは矛盾してもいます。

結局のところ、タイ政府にとってみれば、国民の健康と安全を最優先し、このまま外国人を締め出して鎖国状態を続けるのか、それとも開国してドイツや日本のようにリスクを取ってでも経済回復を支援するのかという分かれ道に来ているのであり、今回、政府がどういう結論を出すかで、今年後半のタイ経済、そして株や不動産市場の行方も見えてくると思います。

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平和な日常が戻ったバンコクの休日

Music2

昨日の土曜の夜は、気心の知れた仲間たちとラーマ3にある有名なガイヤーンの店で、炭火焼きのタイ式焼き鳥を堪能しながら、楽しく飲んでいました。

そして日曜の今日は、午前中に小難しいタイ経済のことで「タイのGDP収縮は世界でワースト3(その2)
」のブログをアップした後は、特に用事もないことから、午後から書斎でちびちびと焼酎のマナオ(タイのライム)割を飲みながらこのブログを書いています。

特にこれといった内容はありませんが、明日の月曜の朝にアップするつもりです。

IMG_20180701_175247

ところで、この書斎は4畳ほどの小さい部屋ですが、角部屋でコーナーウインドウからの小高い丘の上に住んでいるような見晴らしが気に入っていて、私にとっては自宅で一番居心地がいい場所でもあります。そして、このブログや「バンコク コンドミニアム物語」はほとんどここで書いているわけです。

私の日常はといえば、毎朝、空が白み始めた6時ごろに起きだし、入れたてのコーヒーを飲みながらこの部屋でタイのいろんな最新情報を読み集めて、気の向くままにブログや日本への投稿を書くのが日課になっています。

そして、その時にいつもかけ流している音楽があります。

Music1
最近よく聴くのが、アメリカン・アカペラです。20代の頃、アメリカ南部のニューオーリンズ近くで留学していたこともあり、バーボンストリートなどにもよく行ってたし、黒人系のアメリカ音楽には馴染みがあって、こういうアカペラはタイのような暖かい国に合うと思うのです。

それと8年もロンドンに駐在していたこと、そして偶然ですが、ビートルズのスタジオがあったアビーロードに住んでいたこともあって、ブリティッシュ音楽も大好きです。

Music4
従って、このブログを書いているときは、アメリカのアカペラグループ、ペンタトニクスやホームフリー、そしてイギリスのサム・スミスやエド・シーランを聴いていることが、最近は多いです。

Music3

特に、クラシックも好きな私にとって、エド・シーランとイタリアの盲目のテノール、アンドレア・ボチェッリが共演した「パーフェクト」など、何度聞いても飽きることがありません。
https://music.youtube.com/watch?v=eiDiKwbGfIY&list=RDAMVMeiDiKwbGfIY

運よく、私は若いころから海外が長く、日本でも外資系で毎日英語を使って仕事をしていたことから、50代初めにバンコクに来て習い始めたタイ語よりは、英語の方がだいぶんしっかりしています。そういった意味では、英語は私にとって、これまでに得た人生の宝物みたいなものです。

バンコクにいても、外国人が多く住むスクムビット通り沿いの映画館だけは、タイの映画であっても英語の字幕が付くし、英語の洋画も大体聞き取れるので、映画が安い毎週水曜日のムービーデイには、よく出かけていきます。ちょうど今夜で長い歴史に幕を閉じ、閉館となる映画館、スカラにも何回か行ったことがあります。

もっとも、たまには日本の映画も見るのですが、日本で大ヒットした「君の名は」はバンコクでも上映されたし、最近見た「ラストレター」なんかも、外国で見る日本映画にはまた格別の良さがあります。

とまあ、ほろ酔い気分でとりとめのないことを書きましたが、他人の目を気にすることなく、自分の気に入った他愛のないことをして自由に過ごせるのが、実は外国に住むことの日常の楽しさだとも思っています。

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タイのGDP収縮は世界でワースト3(その2)

GDP4
ところで、今週の10日、プラユット首相は経済回復策について経済閣僚たちと協議するようで、政府関係機関も、次第に経済回復に重点を置き始めてはいます。

しかし、経済紙ターンセータギットによれば、今月末に発表される4月~6月の第2四半期GDPは、まさにロックダウンのさなかにあったことから、二桁台の落込みになると予想しています。

その上、これまで行われてきた農家や失業者に対する給付金が7月末で終わることから、8月以降は個人消費が減少し、
7月~9月の第3四半期の経済はもっと悪化するということも指摘していて、当面、景気が上向く兆しがありません。

GDP3
さらに、UNCTADは、観光依存度の大きいタイのような国はワイプアウト(破綻)する可能性があると指摘しています。観光大国でもあるタイの場合、観光収入が世界でもトップクラス、アジアでは中国や日本を抑えてトップの座を維持してきた実績を持つだけに、その落込みがGDPに与える悪影響も大きいのです。

また、彼らによれば、海外旅行の場合、100万ドルの観光収入減は、関連産業への影響も含めると、実質的に200万から300万ドルの国内収入減につながるということです。

GDP6
一方、これに対し、タイ政府も今回の経済対策で旅行産業と個人消費の刺激策として220億バーツを注入する計画のようです。

しかし、そもそも論として、海外からの観光客を早急に受け入れられるようにしなければ、いくら資金援助をしてもあまり効果はないかもしれません。

UNCTAD estimates show that in the worst-affected countries, such as Thailand, Jamaica and Croatia, employment for unskilled workers could drop at double-digit rates even in the most moderate scenario. Meanwhile, in terms of wages for skilled workers, the steepest drops were seen in Thailand (12 per cent), Jamaica (11 per cent) and Croatia (9 per cent) in the most optimistic scenario.
「観光産業に依存するタイでは、
コロナの影響を最も大きく受けた結果、非熟練労働者の雇用が少なくとも二桁台で減少する。一方、熟練労働者の収入も、もっとも楽観的なシナリオでも12%も減ってしまうと予想される」

すなわち、UNCTADによれば、実はタイが今回のコロナの影響により、世界で最も労働者の収入が減ってしまった国だというわけです。

タイに住んでいても、我々日本人にはあまりピンとこないかもしれませんが、GDP収縮で世界ワースト3となってしまったタイです。周りのミドルからロワーミドルクラスのタイ人たちは、本当は収入減にあえいでいるのかもしれません。

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タイのGDP収縮は世界でワースト3(その1)

GDP1
UNCTAD(国連貿易開発会議)の最近の調査によると、コロナの影響でGDPが著しく落ち込むと予想される世界のワースト15か国がこの表です。

ここからわかるのは、タイ経済はGDPの縮小比率だけでなく、金額ベースでの規模収縮でもワースト3に入っていることです。

特に金額ベースでみると、GDPで世界2位、そしてコロナが発生した当事国である中国の半分近い収縮となっていて、国の経済規模でみれば中国以上の大きな経済的影響を被っていることがわかります。

それに対し、なんだかんだいっても日本はマイナスの比率でワースト15位に入ってないし、世界3位の巨大なGDPを持つにもかかわらず、
金額ベースでの落ち込みは307億ドルと中国の3分の1、タイの3分の2以下であり、前回コロナ制圧を自画自賛するタイ政府は韓国と同じ?」で書いたように、ディープ・ナレッジ・グループDeep Knowledge Group)の評価では、コロナをコントロールできている国、世界のトップ5に入るだけのことはあります。

このことから、コロナに対するタイ政府の徹底した非常事態宣言下のロックダウン等が、タイ経済にどれだけ激しい影響を与えたかもわかると思います。

今更ですが、お酒の販売の禁止、夜の外出禁止、デパートやレストラン等の人が集まる場所の閉鎖、そして、いつまでたっても解除されない非常事態宣言等で、国民の消費支出や工場生産が極端に減ってしまいました。ひょっとすると、ちょっと厳格にやり過ぎたのかもしれません。

また、前回、今のタイ政府はコロナ感染を防いだことを自画自賛するものの、その後の経済のレジリエンス、つまり、感染を抑えて国民の安全と健康を維持しながら経済も回復させる国家の舵取りという点では、コロナをうまくコントロールできてないとみられていると書きました。

だから、ディープ・ナレッジ・グループ評価によれば、世界100か国の中で、タイは47位と平均的な国家になってしまっているわけです。

さらに、つい2日前、BOT(タイ中央銀行)が、タイのGDPはこれまでで最悪の8.1%のマイナス成長になりそうだとの報告を出したところですが、このUNCTADの予想では、もっと悪くてマイナス9%です。

コロナ制圧7
一方、先月のIMFの予測がマイナス6.7%でしたが、時間が経過するにつれてますます悲観的になりつつあるのがわかります。

前回、タイがフィリピンやベトナム、インドネシアといったアセアンの他の国々にGDPで追い抜かれてしまうのではないかと、タイの知識層は危惧していると書きましたが、タイGDPの大幅収縮、言い換えれば経済成長の後戻りで世界のワースト3に入っているこの表を見ると、本当にそうなるのかもという気もしてきます。

次回に続く

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コロナ制圧を自画自賛するタイ政府は韓国と同じ?(その4)

タイバーツ5
一方、タイトヨタ、ホンダ、ニッサン、マツダ、イスズといった日本の自動車メーカ進出現地生産ている。2018216生産半分輸出タイ貿易黒字貢献て、今ではタイアジアのデトロイトとまで呼ばれようてい

し、昨年12日本のメディア2018った急激タイバーツ採算悪化り、日本の自動車産業が工場アセアン諸国検討てい報道タイ話題った


後、世界コロナ感染拡大同時ったバーツ一旦は話題にならなくなったものの4タイ国内コロナの感染落ちタイバーツ独歩高である。タイ中央銀行や政府は問題に対無策である。

タイ航空破綻1
例えば、筆頭株主であるタイ政府が、6年間抜本的な経営改善策を打ち出せないまま、結局、ナショナルフラッグキャリアであるタイ航空の会社更生法適用申請に踏み切らざるをえなかったように、今の軍事政権は経済の舵取りはあまりうまくないといわれている。だから、このままではタイ経済タイ知識層危惧ていである。

筆者は自民党支持者というわけではない。しかし、タイというてい世界でコロナから安全トップ5評価てい日本の安倍政権、国際的視野に立って他国との状況比較などしようとしない野党らはて経済を含めた国としてりには失敗ないようであ

同様にタイ政府にコロナ制圧自画自賛経済無策韓国政府現地日本企業む海外からの投資支援策や為替対策打ち出しいである。

(注:このコラムは、6月21日に日本の言論サイト「アゴラ」の国際経済欄で掲載されたものを、加筆修正してこのブログでも載せたものです)

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コロナ制圧を自画自賛するタイ政府は韓国と同じ?(その3)

コロナ制圧3
て、Forbes紹介ていもう1ランキング香港投資会社組成コンソーシアム、ディープ・ナレッジ・グループDeep Knowledge Groupコロナっと安全100The 100 Safest Countries In The World for COVID-19レポートであ

コロナ制圧1
日本の評価ガラッ感染者ていドイツシンガポール上位け、日本5ランクていであ

それに対し、中国やニュージーランド、韓国はコロナの感染制圧に早々と成功した優等生と見られているし、それを自慢にしてもいるが、トップ5には入っていない。国家としての安全性の確保はドイツのメルケル首相や安倍首相の采配に軍配が上がるということなのかも知れない。

コロナ制圧2

一方、タイ世界100中央47ない。り、コロナの感染拡大はうまく食い止めたものの、コロナの危険げ切ていないという一体どういうろうか。

ディープ・ナレッジ・グループ説明、世界でコロナ感染ってった当初いち早くロックダウン等対応をったが、安全な国として上位ランクてい

し、程度落ち着いてくると国民の健康安全をできるだけ経済の正常化にもうまく取り組んでいるが安全な国として上位ランクる。り、状況変化評価基準わってくるいうである。

スイスドイツ感染者ったロックダウン等の必要な対策取っただけでなく経済へのダメージを軽減しながらていという世界2トップであ

これには筆者も全く同感で、いつまでもコロナ感染を阻止できたと誇っていても、そのせいで国の経済力が沈んでいくのではあまりに代償が大きい。まさに韓国がそうだと思うが、政府経済的な無策がやがて国民に重い荷物を背負わせてしまうことになるのである。

次回に続く

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コロナ制圧を自画自賛するタイ政府は韓国と同じ?(その2)

コロナ制圧6

一方、
日本どう世界24コロナ悪戦苦闘中という評価毎日50人前後の新規感染者クラスタ発生というちょっとお粗末状況仕方いう

コロナ制圧8

タイロックダウン実態スーパーなどの食料品店や薬局を除き、デパートやレストランなど、人が集まるところはほとんど閉鎖れた。また、電車に乗るのもマスクと改札口での検温が必須で、ソーシャルディスタンシングのために隣同士では座れない。今でもこの規則は変わってないが、日本ではここまで徹底してなかったと思うので、この光景を見て苦笑する人もいるかもしれない。(注:一部の駅では最近、検温はしなくなってきている)

そして、理由がよくないスーパ禁止筆者自宅不自由。近所の零細経営の酒屋が隠れて常連客にってかり、警察まることもあったというしいで、日本のようにいつでもコンビニで缶ビールが買え、自治体居酒屋等飲酒自粛る、などというった

そ、コロナコントロールない軍事政権けあって強制的国民行動規制手のである。

し、しい規制結果、タイ各地失業ストレス自殺者相次タイ経済GDPマイナス6.7代償ったである。

っとも、筆者タイ政府のタイムリーな非常事態宣言やロックダウンったっていしい規制奏功コロナの感染を最小限に食い止められたのだろうって

問題非常事態宣言解除ておらず、5月初めに始まったロックダウン夜間外出禁止令の解除段階的なものでありスロ一体経済犠牲である。

次回に続く

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コロナ制圧を自画自賛するタイ政府は韓国と同じ?(その1)

コロナ制圧5
タイろ、コロナ新規感染者ゼロてい5人、10人単位感染者海外帰国タイ人であタイ政府連日勝ち誇ったよう感染者を報道同時2感染リスク理由非常事態宣言の解除を引き延ばしている。

確かに、勝手に集会を開かれてまた集団感染が広がったら大変だというのもわからなくはない。しかし一部では、この国家緊急時特別法により、政府は集会やデモの禁止、報道規制など、反対勢力を抑える特殊権限を持つことができるため、まだこれを手放したくないからともいわれている。

一方、タイ知識層コロナ感染落ち着いてきず、遅々ない政府経済復興支援急激タイバーツり、タイ経済アセアンインドネシアフィリピンベトナム追い越まうと危機感を募らせている。

コロナ制圧7
実際、IMF今年実質GDP成長率予測タイマイナス6.7周辺アセアン諸国突出い。非常事態宣言下、都市ロックダウン県間移動規制、夜間外出禁止令て国境閉鎖による外国人入国の全面禁止という非常しい措置った結果経済ダメージ顕著に反映されてである。

で、コロナ制圧タイ状況評価てい2レポートがあ1は、マレーシア政府協力PEMADUアソシエイツというていGlobal COVID-19 IndexGCIという各国コロナ回復度であ

コロナ制圧4
は、タイ政府自画自賛てい見事コロナコントロール新規感染抑え込み、コロナ回復成功いうで、タイは世界2ランクてい。当然、タイ政府もプロパガンダとして、マスコミ等を使ってことさらこの成果を国内で喧伝している。

次回に続く

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やがてタイ経済の没落が始まる(その3)

タイの没落5
บริษัทญี่ปุ่นย้ายฐานจากไทย สัญญาณฉิบหายของชาติ

(日本企業が生産基地をタイから移すということは、タイ経済没落の始まりのシグナルでもある)

1.タイにとって日本がいればこれからも経済成長が可能である。しかし今、日本企業はタイから去ろうとしている。これはこの先、タイが経済でベトナムやインドネシアにも追いつかれ、やがて追い越されていくことになるかもしれない悪い前兆なのである。

2.特に、日本の自動車産業が生産基地をタイから海外に移転した場合、これまでそこにパーツや資材を提供していた周辺産業も崩壊することになり、タイ経済全体にとって大きな影響が出る。

3.そして、日本企業がタイから去ってしまった場合、タイでも韓国や台湾、中国で育ったような自国ブランドの国際企業が育つだろうか?

4.それができなければ、タイは過去に
韓国や台湾、マレーシア、シンガポールに経済で追い越されたように、やがてフィリピン、インドネシア、ベトナムにも追い抜かれてしまうという恐ろしいことが起こるのである。

5.
6 ปีมานี้ของบิ๊กตู่ที่ประเทศญี่ปุ่น เกาหลีพาเหรดกันไปประเทศอื่นถือเป็นความสูญเสียของไทยจริงๆ ビッグトゥ(プラユット首相)が政権を握ってからの6年間で、
日本や韓国の多くの企業がタイ以外のほかの国に工場進出していったが、これはタイにとって非常に大きな損失なのである。

以上が彼らのコメントの概要ですが、確かに韓国のサムスンやLG、中国のフアウェイや台湾のエイスース等、こういった国では多くの国際企業が自国で育ち、経済成長のベースになっています。

しかし、タイの国民はあまり起業家精神やビジネスに対する野心がないのかもしれません。日本企業が去ったあと、タイに自力でハイテクの工業分野で国際企業を育てる風土があるかといえば、それは難しいということを彼らも知っているのだろうと思います。

ところで、かつてキャノンが中国で工場を持っていたころ、中国人にすぐに最新のハイテク技術を盗まれてしまうので、当時の御手洗社長の英断で、工場をたたんで中国から撤退したということがありました。

一方、タイ人はそういう裏切り行為をせずに働いてくれるので、日本企業にとっても信用できるパートナーだと聞いたことがあります。

いずれにせよ、タイにとって日本企業の存在はこれからも重要であり、よきパートナー同士でもあるのですが、今後もタイバーツ高が進むとなると、残念ながら日本企業の海外移転の流れは止まらないのではないかとも思うのです。

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やがてタイ経済の没落が始まる(その2)

タイの没落4
さて、これがAREAの過去30日間で最も多く読まれたコラムのランキングですが、日本企業がタイから出ていくことのタイ経済への影響について書いたこのコラムが1位となっています。

基本的にAREAは専門的なことを書く研究所であり、私も著書や自分の不動産ブログでよく彼らの調査結果やレポートを引用するのですが、タイ人の間では経済やビジネスに十分なベースがある知識人が主な読者です。また、新聞にもよくそのレポートが取り上げられます。

そういうことを考慮すると、このコラムが5月27日にアップされたにも関わらず、今も1位の座を占めているということは、多くのタイの知識人やビジネスマンが、この記事に注目しているということでもあります。

ところで、実は彼らのコラムは2部構成になっていて、5月27日と6月16日の2回に分かれています。そこで、この2つをまとめた形でその概要を、以下に訳してみます。

เศรษฐกิจไทยถึงเวลาจมดิ่งแล้ว(没落の時が来たタイ経済)

1.1985年9月22日のプラザ合意により、日本企業は海外へ生産拠点をシフトし始めた。そのターゲットとなったのがアセアンであり、中でも特にその恩恵を受けたのが、当時、政治的に安定していたタイである。

タイの没落2
2.その結果、タイは高度の経済成長を遂げられた。日本からの巨額の投資でタイの工業生産は急拡大し、3年後の仏歴2521年(1988年)には、タイのGDPにおける工業生産が、それまで1位であった農業生産を超えたのである。このことは言い換えれば、日本がいたからタイは工業国としてここまで成長できたのである。

3.しかし、それから30年経った今、その日本企業がタイから去ろうとしている。パナソニックはベトナムに去ったし、シャープはインドネシアに移った。

4.そして、タイがアジアのデトロイトと呼ばれるようになったのは、日本の自動車産業がいたからである。トヨタ、ホンダ、ニッサン、マツダ、イスズといった日系企業がタイに工場を置き、2018年には216万台もの車が生産され、その約半分が輸出されている。

5.この巨大産業が今、徐々にタイから去ろうとしている。その理由はタイの人件費が高いからではない。タイバーツが高すぎるからである。そしてこれは、タイ中央銀行とタイ軍事政権の愚策の結果である。このままでは、タイもかつてのアルゼンチンやブラジルと同じ轍を踏むことになってしまうのである。

次回に続く

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やがてタイ経済の没落が始まる(その1)

タイの没落1
先日、不動産市場の大手リサーチ会社であるAREAが、没落の危機にあるタイ経済とそれに伴う不動産市場の行方についてセミナーを行いました。

不動産市場のことについては、私の別のブログ「バンコク コンドミニアム物語」で扱うことにしているので、ここではタイの経済的な地位がこれから没落していくという彼らの危機感について紹介してみます。

実は昨年12月にも、止まらないタイバーツの独歩高に対して上のような新聞記事が出ていました。この調子でバーツ高が続けば、アジアのデトロイトとまで呼ばれているタイから日系自動車メーカーが次々と生産基地をほかのアセアン諸国に移してしまい、やがて近い将来、タイ経済は没落するのではないかと危惧されていたわけです。

しかしその後、世界経済の不透明感が広がったことから、新興国から米国へのドルの還流が始まり、バーツ高にストップがかかりました。

さらに、その後のコロナの影響によるロックダウンでバーツ安となり、自動車産業も工場閉鎖に追い込まれて工場移転どころではなくなってしまい、しばらくこの問題は忘れ去られていました。

タイバーツ2
ところがここにきて、つい先日も「コロナを制して再び独歩高を始めたタイバーツ(その2)」で書いたように、4月以降、またもや急激なタイバーツの独歩高が始まっています。

タイの没落3
それに合わせて、先月末、AREAが日本企業の工場シフトとそれに伴うタイ経済の没落危機について、改めてこの問題を指摘したものです。

そして、最後にこう結んでいます。

 6 ปีมานี้ของบิ๊กตู่ที่ประเทศญี่ปุ่น เกาหลีพาเหรดกันไปประเทศอื่นถือเป็นความสูญเสียของไทยจริงๆ
ビッグトゥ(プラユット首相)が政権を握ってからの6年間で、日本や韓国の多くの企業がタイ以外のほかの国に工場進出していった。そして、これはタイにとって非常に大きな損失なのである。

ちょっと意味深であり、この責任は現政権の政治的、経済的な愚策にある、といっているようにも取れるのですが...。

いずれにせよ、この内容は非常に興味深いもので、今のアッパーミドルクラス以上のタイ人知識層が、日本企業の動向に対してどう考えているか、ということを理解するのにも参考になると思います。

次回に続く

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コロナを制して再び独歩高を始めたタイバーツ(その2)

タイバーツ2
前回、「コロナを制して再び独歩高を始めたタイバーツ」の中で、タイバーツの独歩高がまた始まったのではないかということを書きましたが、あれから約2週間が経ち、このグラフを見てもわかるように当時の31.66からバーツ高がさらに加速しています。

以前このブログでも、1ドルが31バーツに近づくにつれて、バーツは実力以上に買われていると思うので、私個人は少しづつ米ドルに換えている、と書きました。

実際には、その交換した米ドルをカンボジアに送金し、高利回りのドル預金で運用しているのですが、この方が下手なバンコクCBDでのコンドミニアム投資より、利回りが高くなります。

しかも、著書でも書いたように、今の不動産市場は「待つも相場、休むも相場なり」の状況です。それならば、キャピタルロスや空室リスクといった不動産特有のマーケットリスクからしばらく離れて、5%以上の確定利回りがある米ドル定期預金で運用する方が魅力があります。

それに、カンボジアの方がタイよりちょっとカントリーリスクが大きいこと以外、この定期預金は「出口」リスクも小さく、バンコクでよほどの底値物件でも見つからない限り、無理に不動産投資をする時期ではないと思っていたからです。

しかし、その後、コロナ危機で一挙に1ドルが33バーツにまで戻ったので一旦中断し、しばらく様子見をしていたところです。それが、今朝の時点で30.985と、またも31バーツを割り込んできました。

こうなると、昨年末までにすべて売却できたバンコク投資用不動産の売却代金がまだかなり残っているので、そろそろまた米ドル買いを始めようかと考えているところです。


タイバーツ1
タイの新聞でも先日、上のようなカシコンリサーチの記事を載せていましたが、これによれば、エネルギーとエアラインがバーツ高の恩恵を受けるとのことです。

しかし、タイが今やろうとしている、コロナのコントロールに成功している中国や日本、韓国との間だけで観光客の入出国を認め合おうという相互協定、“トラベル・バブル”プランにとっては、タイバーツの独歩高はアゲインストです。

また、同様に不動産を含む外国人による投資にもマイナス効果となります。
現在のバーツ高はヘイブンカレンシー、つまり避難通貨として買われているので、中長期で資金が寝てしまう不動産市場にはあまり流れないのに、為替レートだけが投資家に不利に作用するからです。

タイ経済自体はよくないものの、コロナをうまく制圧できていることから一時的非難の安全通貨として買われているわけで、今後、世界でコロナの危機が落ち着いてくるにつれて、やがて他の国へと向かう可能性も高いと思うのです。

逆にいえば、今だけ
一時避難しているのであれば、今のうちにこのバーツ高メリットを享受して手持ちのバーツを米ドルに換えるチャンスだと、私個人は思っているわけです。

タイバーツ3
一方、中長期資金が使われる不動産市場にとって、為替レート変動の影響は大きく、昨年、中国人投資家の勢いが低迷することになった一つの要因が、一挙に進んだバーツ高人民元安だったのですが、上のグラフを見てもわかるように、4月以降、これがまた起こりつつあります。

そうなると、タイの不動産業界が期待している、年末あたりには中国人投資家が市場に再び戻ってきてまた買い始めるという筋書きにも修正が必要になるかもしれません。

タイバーツ4
一方、日本円に関しては、今のところ、まだそれほどバーツ高にはなっていません。日本円も安全通貨として買われる側面があるので、こうなっているのだろうと思いますが、それでもこれ以上バーツ高が進行してしまうと、日本からの投資や観光客も影響を受けることになりそうです。

いずれにせよ、このタイバーツの独歩高にはいいことがほとんどないので、今後も要注意です。

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コロナを制して再び独歩高を始めたタイバーツ(その1)

ドルバーツ
これが今朝の米ドルとタイバーツのレートで、1ドルは31.66バーツです。

昨年1年間続いたバーツ高により、タイバーツはブルームバーグからアジアで最もパフォーマンスの高かった通貨と称され、世界の機関投資家や富裕層によってヘイブンカレンシーとして買われていました。

その理由が、タイの経済自体はむしろ低迷していたにも関わらず、
これだけバーツ高になっても続く貿易黒字と巨額の観光収入であり、外国人投資家にしてみれば安全な避難通貨と見えたからでした。

これは、私のもう一つのブログ、「バンコク コンドミニアム物語」の中で、「まだまだ続くタイバーツの独歩高?(その2)」と題して、まだコロナウイルスの問題が大きくなってない頃、カシコン経済研究所のコメントを引用し、タイバーツは2020年もさらに高くなるという予想を紹介しました。

ところが、実際には昨年12月がバーツ高のピークとなり、今年2月以降はコロナの影響による経済不安と新興国からのドル資金引き上げの波にのまれて、短期間で一気に2019年初頭のバーツ高が始まったころのレベルまでドル高バーツ安が進んだのがわかります。

しかし、4月以降は再びバーツ高が始まり、ここにきてタイバーツ復活の傾向が明らかになっています。

円バーツ
また、これは日本円に対しても同じで、円安バーツ高傾向になってきていて、世界の主要通貨に対するタイバーツの独歩高が再び始まったように思えます。

この理由は、タイがほかの国に比べていち速くコロナの感染拡大を抑えられたこと、香港やフィリピンといった周辺諸国だけでなく、これから世界的な食糧難が予想される中、コメをはじめとする食料品輸出が伸びていること、そして、タイの観光産業にはそう遠くない将来、観光客が戻ってくると予測する調査機関もあって、タイバーツが再び買われているようです。

すなわち、昨年、カシコン銀行が予測していたシナリオに再び戻ってきつつあるということだと思います。

人民元長期推移
これは、不動産業界にとっては、外国人投資家を遠ざけてしまうのであまりありがたくないのですが、同様に、外国人観光客へも悪影響を与えます。

特に中国人にとって、昨年末はリーマンショック以降、最大の人民元安バーツ高となったため、2016年から増加してきた中国人投資家の不動産購入に急ブレーキがかかり、既に購入されていた新築不動産のキャンセルも相次ぐことになりました。

しかし今、タイの不動産業界と観光業界が市場回復に一番期待しているのが、中国人バイヤーであり、中国人観光客です。特に不動産業界などは、近い将来、中国人投資家が戻ってくることを前提に、ロケーションのいい物件や眺望のいい角部屋等の人気物件を売らないで温存しているという話も聞こえてきます。

しかし、年初のカシコン銀行予想通り、今後1ドルが30バーツの壁を突き破ってさらにバーツ高となるようなことになれば、すぐに以前のように中国人投資家や観光客が戻ってくるというのは難しいはずです。

タイバーツが再びヘイブンカレンシーとして世界の投資家から買われるのか、今後の為替相場からは目が離せません。

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ゴールドラインは中国製無人電車で大丈夫?

ゴールドライン3
経済紙のプラチャーチャート・トゥーラギットの記事によると、いよいよゴールドラインが10月下旬には開通する予定で、中国から購入した電車(というかバス?)3つのうち、1つが先に届いたので、来月から早速試運転を開始するそうです。

それと、これはタイで初めての無人電車で、とりあえず2両編成の列車が3つ、つまり6台の車両が10月から自動運転で運行されることになります。ただ、電車とはいいながら、見ての通りタイヤ走行なのでどうも違和感が残りますが...。

関西国際空港でターミナルへ向かう時に乗るタイヤ式無人電車のようなものだろうと思いますが、それなら日本製を使えばよかったのに、と思ったりもしますが、やはり中国製との値段の違いですかね。

ゴールドライン2
ゴールドラインは第1フェーズでは川向うを走るので、外国人不動産投資家にとってみればあまり重要性はないのですが、アイコンサヤームに駅が直結します。10月下旬といえば、コロナが収束して観光客が戻ってきている可能性も高いので、将来外国人観光客などが訪れるようになってくれば、非常に利用価値の高い路線になります。

ゴールドライン1
今の路線図を見ると、わずか3駅間を走る短い路線でわざわざアイコンサヤームの利用客誘致のために作られた新線のようにも思えてしまうのですが、アイコンサヤームはこの路線のために20億バーツ(70億円)以上もの資金を出したということなので、官民一体の開発だと思えば、それも納得できてしまいます。

ゴールドライン4
ところでこの列車、中国で製造したということですが、以前、中国では新幹線の脱線事故があったように、車両運行のノウハウに弱みがある中国製の自動運転で大丈夫なのかと思ったりもします。

もっとも、当面は全部で3つの列車しか走らないのでそんな過密な運行スケジュールでもなく、ガイドレールに沿って走るスカイトレイン方式なので、駅で停まらず通り越して行ったりすることはあっても、大きな事故は起こらないとは思いますが...。

ところで、やはり車両の信頼感や安全性という意味では、さっぱり路線としての人気はないものの、日本製新型車両が走るパープルラインに軍配を上げてしまうのは、やはり日本人としてのひいき目ですかね。

ゴールドライン5
さて、この車両は長さが13メートル弱とBTSスクムビットラインの電車に比べて小ぶりで、その分、ドアも2つしかなく、2車両連結での定員総数も137人とあまり旅客輸送能力はなく、文字
通りライトレールです。

私はアイコンサヤームにはあまり興味はないですが、9月には無料で乗れる試運転期間があるようなので、ぜひその時には乗ってみようと思います。

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ロックダウン解除後にタイ人が訪れたい場所、ベスト10

人気旅行先ベスト10
これは先日、現地経済紙であるターンセータギット(経済の基礎)に載ったコラム記事で、オンライン旅行予約のBooking.comが、今のコロナウイルスによるロックダウンの最中に行った、タイ人が次に訪れたいと思っている「夢の旅行先」についての調査結果、人気ベスト10です。

人気旅行先ベスト10 2
今は旅行が禁止となっていることから、それでも次には行きたいと思っている、文字通り夢の旅行先というわけです。

嬉しいことに、海外では人気1位に東京と3位に大阪が入りました。これだけ日本に興味を持ち、好んで来てくれるのはタイ人と台湾人ぐらいではないかと思うのです。

一方、中国人旅行者の間でも日本人気は高いのですが、彼らは13億もの人口を抱える大国なので、数の上ではタイや台湾を圧倒的に凌いできました。しかし、日本に興味があるとか、日本が好きだというのもあるでしょうが、爆買い目的というのもあり、一部で非常識な行動を起こす旅行者もいるので、人気の理由がちょっと違うような気もします。

さて、この調査結果で分かったことは、世界全体の旅行者統計と比べた場合、海や山のリゾート地を選ぶ旅行者の世界平均がわずか6%に過ぎないのに対し、タイ人旅行者の場合、21%がリゾート志向ということです。

だから、国内旅行のランキングを見ると、バンコク以外、全部が海浜リゾートかチェンマイの山岳地帯です。特に、意外にもパタヤ周辺の数か所に人気が集まっているのには驚きますが、あの辺はダイビングなどの海の娯楽やスポーツだけでなく、近くに乗馬をしたり家族で行くファミリーパークもあるので、タイ人に人気があるとのことです。

さらに、これもコロナの影響だと思うのですが、今回の調査では海外旅行より国内旅行の方を選ぶ人が増えてきていて、昨年の54%から72%に急増しているそうです。

人気旅行先ベスト10 3
そして、この3つのホテルが、タイ人旅行者が泊まってみたい宿泊施設トップ3とのことです。

フアヒンは、私はまだ行ったことがないのですが、さすが王様の避暑地だけあって、この写真を見るだけでも、リラックスして過ごせそうなよさそうなリゾート地に見えます。そのうち、ぜひ行ってみたいものです。

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タイ航空の再建はまだ道半ば(その2)

タイ航空破綻2
さて、前回から3日ほど経ち、その間にも進展があったので、それも含めて書いています。なお、タイ航空の問題についてあまり知らない人は「誰がタイ航空をこんなにした?」で2回にわたり解説しているので読んでみてください。

まず、これが現在のタイ航空の財務内容です。コロナウイルスのロックダウンによるこの数か月の空港閉鎖で、ほとんどの便が欠航になったことで収入が途絶えました。その上、労働組合が強いこともあって従業員を解雇できないため、この半期だけで181億バーツ(約600億円)もの赤字となる予定です。

その結果、資本の部がマイナスに転落し、とうとう債務超過状態となります。すなわち、のれん代や含み益といった目に見えない資産価値を除いたバランスシート上の企業価値はゼロということです。

これを会社更生法で再建しようというわけですが、不動産会社やホテルなどはビルや土地の含みがあるので、会社再建の足掛かりにもなりますが、国営航空会社が不動産投資をしているとは思えません。

先日、破産したレナウンなどは業歴も長いので、もしかすれば、不動産も保有していて担保余力があるかもしれませんが、タイ航空は飛行機も全部リースで、大きな資産価値のあるものはほとんどありません。

これで会社再建といっても、前回書いたように和議や民事再生と違って
更生の場合は、会社再建の計画に債権者の合意が必要です。

さらに、昨日、偶然
パキスタン航空の旧型航空機、エアバスA320がカラチ市の住宅街に墜落しましたが、誰がタイ航空をこんなにした?(その2)」で海外のアナリストが指摘しているように、タイ航空もいまだに同じA320やA340という、安全性でA380のような新型機に及ばない旧型機を使っています。

従って、早急に新型機種への更新が必要ですが、そのためにはさらに大きな資金が必要になると同時に、それを整備できるだけの技術の習得も必要という課題もあります。


今のところ、海外の債権者は破産裁判所による会社更生に賛同しているということなので、とりあえずは前に進みそうですが、こういった課題が多いだけに、実際の再建計画が出た時点で反対するところが出てくる可能性は大いにあると思っています。

いずれにせよ、政府が持つタイ航空の発行済株式のうち、3.17%が既に第三者のファンドに譲渡され、タイ航空は民間企業へと移行し、会社再建に向けて動き始めました。

タイ航空
次に、2万人ほどいる従業員の3割を解雇することになりそうですが、同時に、硬直した人事制度の見直しをすることも必須です。

これについては、労働組合も当初は民営化には反対していましたが、結局、会社が倒産してしまえば、元も子もなくなるので、民営化と従業員の解雇や労働組合解散に同意しつつあるようです。

今の時点ではこんな状況ですが、タイ航空はすでに78億バーツもの資金ショートを起こしているわけですから、一刻も速く再建プランを策定し、裁判所と債権者に承認してもらう必要があります。

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タイ航空の再建はまだ道半ば(その1)

タイ航空破綻1
昨日、内閣は
ศาลล้มละลาย(破産裁判所)に対してタイ航空の再建を申請するという結論に至りました。

これは日本の「会社更生」法
に近いものだと思いますが、裁判所に任命された管財人がタイ航空の再建を行うというものです。

ただし、申請したからといって裁判所が単純に引き受けるものではなく、
タイ航空の会社再建計画や負債状況などの詳細をチェックした後、再生をする価値があると認めてもらえなければなりません。

もし、タイ航空が粉飾決算や不正な会計処理を行っていることなどがわかれば受理されず、そのまま倒産という場合もあります。

それに、海外の債権者も多いのでアメリカのチャプターイレブン申請も考えているようですが、これまでタイ航空は国営だから潰れないと信用してきた海外の債権者にしてみれば、裏切られたような気もするかもしれません。従って、簡単に再建計画に同意するかどうかもわかりません。

このように、会社の再建に乗り出すには、上の図にあるように、再建計画を裁判所と債権者に承認してもらわなければならず、タイ航空にとってはこれから2つ難関が控えているわけです。

ところで、私もずいぶん昔のことですが、不動産業界に転職する前に金融機関で働いていたことがあります。その頃の日本には「和議」法という非常に債権者にとって不利な法律があり、倒産した債務者にこれを申請されて受理されてしまうと、債権者は手が出せなくなったものでした。

今はそれがあまりに債務者を保護し過ぎるということで「和議」はなくなり、代わりに「民事再生」法というのができていますが、それでもこれは、既存の無能な経営陣がそのまま会社の再生を任されるというものであり、債権者にとっては不利な法律です。

しかし、今回の決定が日本の会社更生法に相当するものであれば、タイ航空にとっては、「誰がタイ航空をこんなにした?」で2回にわたって書いたように、政治家や軍人を中心とする官僚の利権を断ち切ることができると思います。

それともう一つ、これまで会社経営のネックといわれてきた労働組合の問題がありました。これまでタイ航空の株式の51%を持つのがタイ政府ということもあり、タイ語でいう「カーラチャガン」、つまり、公務員と同じ法律が適用されていて、従業員の人員整理や解雇ができませんでした。

しかし、今回の会社更生ではタイ政府の持ち分を2%落とし、49%にするということのようです。それであれば、タイ航空は民間企業となり、管財人は不要な従業員の整理ができるし、非効率な人事が指摘されてきたタイ航空の人件費削減も可能となります。

ただし、この民営化に対しては、労働組合がその既得権を失いたくないので猛烈に反対しているようです。

次回に続く

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タイのゴルフ、これからのニューノーマル!

ゴルフ ニューノーマル
現地の新聞、プラチャーチャート・トゥーラギットに、コロナ後のゴルフに関する、タイのニューノーマル(新常識?)の記事が載っていました。

先日、やっとゴルフが解禁になり、連日ゴルフ場や練習場が大勢の人で賑わっているものの、同時に、コロナ対策の新ルールは不便で面倒臭いと感じている人も多いようです。

もっとも、これについては、以前、私も「コロナ後の新ゴルフルール(その3)」で、この炎天下でいろいろな新ルールの制約を受けながら、しかもマスクをしてやるゴルフはあまり楽しくないのではないか、と書いたところでもあるのですが…。

いずれにせよ、これからはこれがタイのニューノーマルになるので、ゴルフをしたければ従うしかないということで、前回といくつか重複しますが、そのニューノーマルとやらを、以下に箇条書きにしてみました。

1. 各ラウンドは10分以上のインターバルをおいてスタートすること。

2. 必ず2メートル以上のソーシャルディスタンスを取る。これが嫌ならゴルフは諦めるべき。(ここには書いていませんが、当然、常にマスク着用です)

3. ゴルファーは自分専用のアルコール消毒液を持ち歩くこと。

4. ゴルファーはゴルフ場にティーオフの時間よりあまり早く来てはいけない。他のゴルファーに近寄ったり、話すことになるから。

5. ロッカーが閉まっているところがほとんどなので、ゴルファーはコースに着いたらすぐにプレイできるように、家を出る時にゴルフウエアを着てくること。

6. 他のゴルファーのクラブやボール、持ち物に触ってはいけない。また、パットの時もピンには触らず、ピンを抜かないでプレイする。

ニューノーマル3
7. バンカーの砂を平らに戻す時はレーキ(熊手)に触れてはいけない。また、ほとんどのコースではレーキを取り除いてしまうので、自分のゴルフクラブか足で砂を直す。

8. ゴルファーはナイスプレイをした時も、他のプレイヤーと握手をしてはいけない。もし触りたければ手を握ってグーのままでぶつけ合うか、もしくは肘どうしをぶつけ合うこと。

9. ゴルフカートを運転する時は、まずハンドルをアルコール消毒すること。

ニューノーマル
10. コース上で唾を吐いてはいけない。もしどうしても唾を吐きたい場合、コースから離れたところまで行って吐き、上から土をかけて埋めること。

11. ゴルファーは食べ物と飲み物を持参すること。また、自分のゴルフクラブ、ボール、グローブをプレイの間、適宜消毒すること。

12. ゴルファーはプレイ中に不要な会話や大きな声での会話をしてはいけない。また、プレイが終われば速やかにゴルフ場から立ち去ること。

以上、これがこれからのゴルフのニューノーマルであり、最初は窮屈に感じるゴルファーもいるかもしれないが、やっているうちに慣れてくるはずである。

ということなのですが、一緒に回っている他のメンバーと雑談をするなとか、握手もするなとかいわれると、コミュニケーションの楽しみがなくなって、あまり面白くなさそうですが、本当にやっているうちに慣れるのですかね?

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タイで広がる「善意のクーポン券」

善意のクーポン1
前回、タイ全体で広がっている「トゥーパンスク・幸せのキャビネット」のことについて書きました。これはもともと欧米で始まった運動で、それがタイでも受け入れられて全国的に広がったのですが、中のものを心無い連中に盗まれてしまうという問題もありました。

善意のクーポン券6
もっとも、そんなリスクがあることは、みんな最初から承知していたことなので、これが原因でやらなくなったということでは全然ないのですが、チュラロンゴン大学の学生たちが別なやり方を考え出したところ、これがタイ国内で広がりつつあります。(注:マヒドル大学の学生が始めたという記事もあります)

善意のクーポン券2
最初は、彼らが少額の資金を出し合って手作りのクーポン券を作り、それを路上の屋台や食堂の店先に貼らせてもらい、お金がなくて食べ物も買えない人がやってきたら、その店先でクーポンを引きちぎって渡せば食べ物と交換できるというものでしたが、これが広がっていったのです。

善意のクーポン券5
ところで、先の「幸せのキャビネット」は生活に困っている人が食べ物を得られるというメリットがあるだけです。

一方、実はこの「善意のクーポン券」には、ロックダウンで多くの人たちが収入がなくなり、屋台飯を買うことができなくなった結果、その屋台のオーナー達も生活に困ってしまうという共倒れのような状況になっていたのも助けるという2つのメリットがあるのです。

善意のクーポン券4
つまり、屋台のオーナーはこの写真のように、善意のクーポン券を購入してお金を寄付した人から前もって代金をもらえるので、
収入になるわけです。

これであれば、店主の前で食べ物に困った人が自分の分だけのクーポン券をちぎって渡すわけですから、
夜中に全部盗まれることもありません。

コロナの影響はこんなところにも!(その2)」で生活苦のために2人の子供を置いて自殺した母親のケースを紹介した時に、「政府の、我々は誰も見捨てない、はずの支援も、その申し込みがネットでやることになっているので、スマートフォンも持ってないような貧乏な人は申請も難しいらしく、こうやって洩れる人もいるのだろうと思います」と私も書きましたが、このチュラロンゴン大学の学生たちも、仕事がなくなってホームレスになった人や80歳を過ぎたような高齢者たちで、政府の支援の申請さえもできなくて漏れてしまった人を助けるために始めたということです。

今ではこれが全国に広がって、屋台の前を通る通行人などが立ち止まって、クーポン券を購入して寄付をしてくれるようになっているそうです。

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”ビッグトゥ”大いに怒る

ビッグトゥ
Prime Minister Prayut Chan-o-cha has condemned those who emptied "pantries of sharing" and abused the public's goodwill, saying it must not be allowed to happen again.
プラユット首相は、生活に困っている人達のために市民が寄付した品が置かれているキャビネットから、食料等を盗み出し、その善意を踏みにじった連中に対し、こんなことを二度とするな、と厳しく非難した。

直訳するとこんな感じになってしまいますが、これだけではわからないので、もう少し説明を加えます。

パントリー2
今回のコロナの影響で生活苦に陥った人のために、市民が食料や衣料品を持ち寄って
ตู้ปันสุข(トゥーパンスク)、幸せの共同キャビネットとでも訳すのでしょうか、この写真のような小さなキャビネットに入れて路上で保管し、必要な人に持ち帰ってもらおうという動きが全国で起こっています。

簡単にいえば、日本の助け合い共同募金と似たようなものですが、地域住民の人たちがお金でなくて食料品などを寄付する、地元密着型の助け合いなので、もっと実感がわく助け合いだと思います。

しかし、これを狙って車やバイクで乗り付けて根こそぎ盗んでいく事件が各地で起こっているのです。

パントリー5
最近は、警察も出てきて、巡回したりしているようなのですが、夜中にきて全部盗まれたらもうわかりません。犯人にしてみたら、路上に置いてある鍵もかかってないキャビネットから寄付の品々を盗み出すのですから、いとも簡単なことです。

パントリー1
こういう心無い行いに対して、プラユット首相が、二度とこんなことをするなと怒ったという記事なわけですが、残念ながら、どこの世界にも他人の善意や困っている人の心の痛みがわからない、身勝手なことをする連中はいるものです。

中に入っているものといえば、水やママーと呼ばれるインスタントラーメンなどですが、そんなものでもまとめて全部盗めば、いくらかのお金にはなるのでしょうが…。

パントリー3
こういうところが、タイはまだ貧乏な国なのだなあと感じさせられる反面、タイ人はそれだけ敬虔な仏教徒であり、近所同士の助け合いやタンブンの心があって、この国の良さもわかります。

パントリー4
今回のプラユット首相の怒りは全くごもっともですが、こういう人間臭いところは悪くないですよね。日本でもし、こういうことが起こったとしても、安倍総理がいちいちこんな細かいことに怒るとは思えません。

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誰がタイ航空をこんなにした?(その2)

タイ航空5
さて、以下が外国人アナリストから見た現在のタイ航空の概要です。

1.雑誌フォーブスが昨年11月に出したコラムによれば、タイ航空はタイ政府が株主であり、観光立国であるタイにとってタイ航空は観光のシンボルでもあることから、どれほど赤字を出しても支えるので倒産しないと多くのアナリストが考えている。

2.タイ航空が2005年に購入したエアバスA340-500,A340-600が燃費の悪い航空機であり、かつタイ国内の政治的な騒動(黄シャツ事件)もあって、それまで40年間、黒字を維持してきたタイ航空は2008年に初めて210億バーツの赤字となった。

3.タイ航空の問題点
a. 多くの問題があるが、特にマネジメントが貧弱であり、かつ経営構造に問題がある。その結果、利益率が低く借金過多にもなっている。
(政治家や官僚の利権に基づく介入や労働組合の無理な要求のこと)

b.過去の決算書を見ると、2011年から2019年にかけて、売上はほとんど増えていない。それにも関わらず、販売管理費ばかりが2倍以上に膨らんでいて、売上高に対する比率も3.4%から7.5%に倍増と、経営効率が悪くなっている。

c.たびかさなる赤字で、2011年に627億バーツあった自己資本も、2019年にはわずか117億バーツへと減少。その結果、負債自己資本倍率は2018年時点で12.2にまで高まっている。
(注:健全な倍率は1~1.5。これは私の不動産投資ブログ「今や買ってはいけないバンコクのコンドミニアム(その3)」の中でも、この負債資本倍率が2.5を超えて販売在庫も100億バーツ以上あるところは、資金繰りがかなり苦しいので要注意デベロッパーと書きましたが、12.2倍というのは民間企業であれば論外です。しかも、もうすぐ債務超過に陥りそうなタイ航空に、国が保証してさらに借入れをおこすというのは相当なリスクです


d.管理体制が問題で、何を決定するにも政府の承認を取る必要があり、決断が遅すぎる。しかも、労働組合が強すぎて、細かい変更についてもああだこうだと足を引っ張るため、
今の航空業界で勝ち残っていく機動力がない。

e.技術的な遅れ。12機種もの航空機を持っている反面、それをちゃんと整備する技術がない。また、A380といった新型機種を導入しても、整備する技術力がないので、
A320やA340といった古い機種をいつまでも使っている。これでは、より安全な機種が選ばれる今の顧客ニーズを満たせない。例えば、シンガポール航空の平均機体年齢が7年7カ月に対し、タイ航空のそれは10年である。世界のエアラインとの厳しい競争を勝ち残るには、技術力の向上、新型機の導入が必要である。

f.
タイ政府がタイ航空の経営に口を出し過ぎであり、タイ航空は完全な民間企業になるべきである。

g.
子会社のLCC、タイスマイルとの住み分けができてない。

h.タイ航空はヨーロッパ直行便ルートが多すぎるので、減らすべきである。また、北米への直行便は持たない方がいい。

タイ航空4
以上ですが、こういうのがわかってくると、完全な赤字体質となってしまったタイ航空を生き長らえさせる為だけに湯水のようにお金を投入しても、結局このままでは国民の負担になって跳ね返ってくるのかもしれません。

賛否両論あるようですが、タイ政府を株主から外して政治家や軍人の利権から切り離し、100%民間にして真剣に会社再生をするか、さもなくば、いっそここで倒産させてしまうという2者択一の選択しかないのかもしれません。

(注:これらは、私がタイの現地新聞を読んでそのサマリーを書いたものなので、解釈を間違えているところもあるかもしれません)

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誰がタイ航空をこんなにした?(その1)

タイ航空2
以前、「タイ航空を救え?」で、タイ航空のことについて書きました。

私自身も前職でIB(投資銀行)のハゲタカファンドにいたこともあり、こんな不甲斐ない会社はもう潰れても仕方がないのではと思っていたので、どうしても救う必要があるのか、さっさと自己破産して解体売却した方が速いのではないのか?という意味のつもりでわざわざクエスチョンマークをつけて書いたわけです。

ただ、あまりタイの会社のことを外国人の私がああだこうだと批判するのはよくないのでやんわりと書いたつもりですが、やはり、私と同じように考える人も多いようで、今回の政府のその場つなぎの債務保証をめぐって各方面から批判が噴出しています。

実は国営タイ航空は51%が国が株主ですが、49%は海外のファンド等、民間セクターが株主なのだそうです。それであれば、彼らにしても2017年からの赤字続きに不満がたまっているのだろうと思います。

タイ航空3
これは私も知らなかったのですが、元財務相によれば、実はタイ航空はタクシン政権の時は、なんと5年連続で利益を出していて、中でも2003年には125億バーツ(410億円)もの利益を出したのだそうです。

タイ航空1

それが、次第に経営効率が悪くなり、2017年以降は連続赤字に転落。その結果、昨年のように世界的な海外旅行ブームでタイにも4,000万人もの外国人がやってきたにもかかわらす、世界のナショナルフラッグキャリアの中でタイ航空だけが赤字という、おかしな結果になっているわけです。

その上、今回は政府が救済のために債務保証して、500億から700億バーツ(1,700億円~2,300億円)もの借入をおこすというのですから、こんなのはドブに捨てるようなものだという批判が国内で起こっているわけです。いわゆる追い銭(おいぜに)というやつで、二度と戻ってこない融資です。

ところで、2014年5月22日にクーデターが起こって今の軍事政権になったわけですが、タイ航空の社外役員によれば、何とか経営を立て直すべく経営陣を刷新しようとしたものの、結局は政治家と軍人がその利権を離さず、どうしようもない状態が今も続いているというコメントも出ています。

そこで、海外のアナリストたちが今のタイ航空をどう見ているのかをまとめてみることにします。

次回に続く

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コロナ後の新ゴルフルール(その3)

プレイルール
ところで、ゴルフ場の中には、このようにゴルファーの事前審査を行うというところもあります。何をどう審査するのかわかりませんが、これにパスしなければ予約も受け付けないという厳格なルールを導入しています。

このように、政府の指針に沿った一般的なガイドライン以外にも、細かい点ではゴルフコースによってそれぞれまた独自のルールがあるので、その時は柔軟に対応するしかありません。

ゴルフルール4
また、ドライビングレンジ(打ちっ放し練習場)にも新しいルールができました。大体、ゴルフコースと同じですが、やはりマスクは必須で、シャワーも使えません。

私などは、打ちっ放しで1~2時間、たっぷり汗をかいて、施設内のシャワーを浴びた後、クラブハウスで飲むビールが楽しみの1つだったのですが、それもなくなってしまいました。

実は先日、私は1カ月半ぶりに隣駅にある都内のゴルフ練習場に行ってきたのです。マスクをしないとやらせてくれないというので、マスクをしてやったところ、昼過ぎだったこともあり、40度を超える猛暑の中、とても息が続かず、すぐにへたばってしまいました。

私が思うに、これは心臓によくないし、高血圧の高齢者などにはかなりきつく、健康によくないように思います。しかも、屋根の下で立ってやるドライビングレンジと違って、炎天下のコースに出て猛暑の中をマスクをして歩き回るのはもっと辛いと思います。


ところで、新ルールではカートは自分で運転し、大きなパラソルをパッティングの時も自分で持ち歩いたり、グリーン上では自分でボールを拾ってボールマーカーを置いたりと、今までキャディがやってくれていたことを、これからはほとんどゴルファーが自分でやらなければなりません。


ゴルフルール6
もちろん、キャディはキャディで上のようなコロナ対策の細かい規則が追加されているのはわかります。

しかし、今までと同じくキャディに300バーツ(1,000円)のチップを払うのに、実質、ほとんど一人でプレーしているような状況であり、これでは日本でプレイするのとあまり変わりません。しかも、これから雨季にかけての炎天下でマスクをしてやるわけです。

このプラチャーチャートのコラム記事では、「ロックダウン緩和後も今まで通りにゴルフを楽しめる。ただ、ルールが厳しくなっただけ」みたいなことを書いていますが、実際には、これでは以前ほど楽しくないように、私は思うのです。

少なくとも、日本からわざわざゴルフをしに来るのであれば、やはり、次の冬が始まる11月まで待つことをお勧めします。その頃には、この新ルールや規制も次第に緩くなり、もっと自由にプレイできるようになっているのではないかと思います。

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コロナ後の新ゴルフルール(その2)

ゴルフルール2
食事はファーストフードのような簡単なものしか出せないようです。それもレストランが閉まっているので、カートの中で一人わびしく食べるしかないのであれば、我慢して家で食べた方がよさそうです。

ただ、ロッカーも使えないということは、自分の荷物はどこに置くのですかね?まさか、カートに積んだままでプレイするのではないと思いますが。

最近は日本もそうらしいですが、要はプレイして終わったらシャワーも浴びずにさっさと帰れ、ということです。
しかし、シャワーを浴びずに長い時間をかけて家まで我慢するのも気持ちが悪いので、これからは名門コースより近場のコースの方に人気が出るかもしれません。

そういう意味では、車を持ってない私がタクシーでわずか10分程でいける海軍のパブリックコースなんかはクラブハウスのシャワーが使えなくても平気です。

その他には、予約なしでは駄目で必ず事前に予約を入れる、グループは最大4人まで、グリーンにオンした後のボールはゴルファーが自分で拾い、キャディはボールに触れないなどとあります。

また、ゴルフ場側のルールとして、キャディは終始フェイスシールドと手袋をし、ゴルファーのクラブのグリップに触れてはいけない、必ずクラブヘッドを持ってゴルファーに渡す、ボールにも触ってはいけない、1番ホールと10番ホールでゴルファーの乗ったカートを消毒するとか、ゴルファーをバイ菌扱いするような、いろいろとややこしいことが書いてあります。

もっとも、不特定多数の人がやってきてプレイするので、中には無症状の感染者もいるわけですから、キャディはできるだけゴルファーやゴルファーの持ち物には触らないようにするというのもわかりますが…。

ゴルフルール5

ところで、このロイヤルゴルフ・アンド・カントリークラブでは、プレイが終わった後にキャディにチップを渡す時にも、
การให้ทิประมัดระวังให้ใช้วิธีจ่ายทางระบบอิเล็กทรอนิกส์(キャッシュで渡すのでなく、エレクトロニックペイメントを使う)とあるようですが、ここのところは私には何のことか分かりません。

ただ、上にアップしたパブリックコースのルールでは、キャディが用意したプラスチックの封筒に現金を入れればよいことになっているので、なんだかんだいっても現金を渡せば喜んで受け取ると思います。

次回に続く

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コロナ後の新ゴルフルール(その1)

さて、タイではゴルフが解禁になってから、各ゴルフコースが政府の指針に沿った形でプレイのための新ルールを発表してきているので、今回は現地紙のプラチャーチャートに載っていた記事を紹介してみます。

将来、タイにゴルフをしに来たのにこんなの聞いてなかったと後悔しないように、参考にして下さい。

なお、ゴルフコースによって若干の違いはあるものの、そう大きな違いはないということなので、ここでは日本人ゴルファーに人気のあるロイヤルゴルフ・アンド・カントリークラブの新プレイルールを例に説明していきます。

ゴルフルール1
まず、体温検査でもし37.5度以上あるとプレイできません。暑いので案外体温が高くなるかもしれませんが、政府のルールである以上、仕方がないですね。

プレイする間、ずっとマスクを着用です。とにかくクラブハウスを含め、敷地内ではマスク必須です。しかし、普通に歩いていても息苦しいのにあの暑さの中、マスクをしたまま歩き回るのは結構苦しいかもしれません。間違っても、密着度の高いN95の医療用マスクなどしない方がいいです。

カートは一人で乗らなければいけません。ということは、キャディは後から歩いてついてくるということですかね?それなら健康のためにも、プレイヤーも最初からカートは借りないで歩きでプレイできるショートコースの方がよさそうです。

それと、パラソルはキャディに持たせず終始自分で持つ、ということですが、あの大きな傘をさしたりたたんだりは結構鬱陶しいと思います。

しかし、今はちょうど一番暑い時期で、傘をささないでいると熱中症になるので、あまり体力に自信のない人はやはり屋根があるカートの方がいいかもしれません。

私などは、カートに乗ってやるとどうもスポーツとして物足りないような気がするので、カートがマストでないところでは、基本的にカートには乗りません。だから、最初にキャディに、カートは使わないけどそれでいいか?と聞いてからキャディを頼むことにしています。

と偉そうにいってますが、実はドライバーが芯を食ったときにだけランを入れてやっとなんとか200ヤードに届くようになったばかりの、下手くそゴルファーなのですが…。

次回に続く

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やっぱり出てきた緊急指令!

緊急指令
5月3日のお酒解禁初日のことで「集団感染リスクそっちのけでビールに群がる人たち」と題して、地元スーパーのお酒売り場で多くの人が我先にお酒をまとめ買いしようと奪い合いになっていたことを、私の体験を踏まえて伝えました。

その中で、「みんな一応マスクはつけているものの、熱気ムンムン、密集と密着でそれこそコロナ集団感染になっても仕方がない状況でした」と書いたのですが、やはり、これを政府は看過しませんでした。

警察派遣

早速、ソーシャルディスタンシングを徹底するようにという緊急指令の書状が全国に出されました。そして、警察や軍隊までがマクロなどの大きなショッピングセンターに動員され、昨日から厳しいチェックが始まったのです。

Shops across the country saw people buying beer, wine and whiskey in bulk, as a precaution against further prohibition, as the clock struck 11am, the earliest time alcohol can legally be sold.
「午前11時になると同時に、全国のスーパーマーケットではビールやワイン、ウイスキーを箱ごとバルク買いする光景が見られた。次にいつまた販売禁止になるかわからないことを恐れた消費者たちが、一刻も速くまとめ買いしようと集まった」

バンコクポストによると、5月3日のことをこう書いてあったのですが、やはり、朝令暮改のタイ政府のいうことをあまり信用していない、いかにもタイ人らしい行動だと思います。

多分、これが日本だったら、ここまでパニック状態になることはなかったろうと思うのですが…。

ビッグトゥ
それにしても、以前タイの新聞で、プラユット首相は執務室でよく怒鳴っている、ということを読んだのですが、5月3日のこの光景を見て、あれだけ注意したのに、わが国民はいったい何をやってるんだ、とさぞや怒ったことだろうと思います。

もっとも、一昨日のお酒の奪い合いを目の当りにしたら、こうなるのも無理はないと私も思いますが…。

追記:
“บิ๊กตู่” เตือน อย่าให้เห็นภาพแย่งซื้อเหล้า-เบียร์อีก สั่งจำกัดการซื้อ ถ้ามีอีกสั่งปิด-ไม่ให้ขาย แนะผู้ประกอบการตั้งเต๊นท์ให้รอ ลอความแออัด
“ビッグトゥ”の警告、「お酒やビールを争って買うようなことをさせるな!購入を制限しろ。もしまたこんなことがあれば、店を閉めさせお酒の販売を禁止する。店は外にテントを張って客をそこで待たせるなりして、密集を避けるようにしたらどうなんだ」。

このブログを書いたあと、プラユット首相が会見でこのような声明を出しました。気持ちが伝わるようにちょっと荒い口調に訳しましたが、やっぱり怒ってました。しかし、どうやらその怒りは消費者にではなく、お客を制御でなかった
お酒を販売する店側に向いています。

いずれにせよ、タイ人同様、我々も今のうちに十分買いだめしておかないと、
この分ではまた販売禁止になりかねないですね。

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集団感染リスクそっちのけでビールに群がる人たち

酒類解禁日1
昨日はバンコクの待ちに待ったお酒の解禁日でした。

そこで私もビールがなくなっていたので、久しぶりに午後にはビールが飲めると、お酒が買える時間の午前11時ちょうどに、オンヌット駅前のテスコロータスに行きました。

ちなみに、タイは日本のように1日中お酒が買えるわけではありません。法律で午前11時から午後2時まで、そして午後5時から深夜12時までしか販売しません。

ロータスまでわずか徒歩3分なのでもう少し早めに行けばよかったのですが、のん気にちょうど11時に行ったのです。すると、既にお酒売り場は人だかりでなかなか近寄れもしない状態になっていました。

上の写真は、私が行ったスーパーではありませんが、これと似たような感じの修羅場が繰り広げられていて、みんな一応マスクはつけているものの、熱気ムンムン、密集と密着でそれこそコロナ集団感染になっても仕方がない状況でした。政府がお酒解禁を渋っていたのが何となくわかります。

酒類解禁日2
この写真のように、ビールの大びんが1ダース入った重い箱を1人で何ケースも買う人が結構いるのです。私の前にいたタイ人のおばさんなどは、チャーンビールの箱を10箱近くもぶんどっていて、そこから動こうとせず、他のお客が通る邪魔になっていました。

それを1つ取ろうとした白人のおじさんに「触るな、これは全部私のだ」とタイ語で大声で怒鳴っていました。そんなに1人で買い占めたら、他の人が買えなくて困るだろうとも思ったのですが…。

たぶん、これは日本人が政府のいうことなど聞かず、我先にとトイレットペーパーやマスクを争って買った集団心理と同じです。ただし、タイではそれがビールになりましたが…。

お店の方も、1人1ケースまでと日本のように制限すればよかったのでしょうが、こんなことになるとは予想もしてなかったのかもしれません。

酒類販売許可3
もっとも、私は徒歩できているので、そんな重い箱を抱えて帰るわけにはいかず、何とかビアチャーンの大びん3本入りパックを1つだけ買えて、つつましく家に帰ったのですが、やはり、暑いタイではギンギンに冷やした上に、さらに氷を浮かしたビールですね。

ところで、ビール売り場で最初に売り切れたのが象のマークのチャーンビールです。私もこれが一番うまいと思うのですが、日本ではタイを代表するビールはシンハーだと思われているようです。

しかし、私の知る限り、お酒好きの人にあまりシンハービールのファンはいません。Hobsのベルギービールのようにスムーズで香りはいいのですが、上品なだけで日本人の好きな、のどもとをざわつかせてくれるあのシブがないのです。

このオンライン新聞、カーウソットの記事によると歴史的瞬間と茶化していますが、たぶん、そうなのでしょう。そして、これを見越したのかどうか知りませんが、首都圏の一部である、パトゥムタニー県だけは、独自の判断で昨日はお酒の解禁を見送りました。

どうしても買いたければバンコクに行って買え、ということで、自分の県内で集団感染が起こるのを避けて、落ち着いた頃に解禁するつもりなのかもしれませんね。だとすれば、賢い県知事ですが…。

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中古車市場暴落、買うなら今なの?

中古車1
コロナウイルスの感染が始まってからタイの景気は悪くなる一方で、車の販売も落ち込んでいます。特に中古車は個人業者が借地にテントを張ってやっている場合が多いので、資金的に体力もなく、あちこちで店を閉め始めているそうです。

ところで、
日本はお金持ちの人でも燃費のいい軽乗用車に好んで乗るし、最近は車なんか要らないという車離れも進んでいます。

一方、タイは中進国の罠にはまったまま、長期にわたって一人当たりのGDPが低迷していますが、それもあって、車はまだまだタイ人にとってステータスシンボルでもあります。

その結果、悪名高いバンコクの渋滞の中でも、わざわざ燃費の悪い大型車、アコードやカムリに乗ってさっぱり動かないスクムビット通りに乗り入れてくる人が多いわけですが、これも小さい車は貧乏くさいということで人気がないからです。

さて、そんな中、中古車市場で大きな変化が起こりつつあります。特にコロナウイルスで政府が非常事態宣言を出してから、仕事や収入に不安を持つようになった消費者が買わなくなり、中古車の場合、コロナの前に比べてお客が激減したそうです。

วิกฤติโควิด-19 ซัดธุรกิจ"รถยนต์มือ 2" อ่วม กำลังซื้อหาย 40% ไฟแนนซ์ยังเข้มงวดการปล่อยสินเชื่อ ผู้ประกอบการหนีตายยอมขายขาดทุน แถมตลาดป่วนจากการเทกระจาดรถใช้แล้วราคาตํ่าของธุรกิจรถเช่า

「コロナウイルスにより、中古車の購買需要は40%減少し、金融機関のファイナンスも与信基準が厳しいままである。その結果、中古車販売業者は生き残りをかけて赤字覚悟の値引きを行っている。その上、レンタカーで使用された車が格安で売り出されるようになり、中古車の市場価格全体をさらに引き下げている」

これがタイのビジネス紙、ターンセータギットに載った、中古車市場についての現状説明ですが、今までにこれほど中古車が安く買えたことはなかったので、車を探している人にはチャンス、と締めくくっています。

タイでは、お金持ちの人たちは余裕でファイナンスを組み、新車を買えるのですが、中古車を買う顧客の大半がミドルクラスであり、9割が銀行のローンを組んで購入するそうです。

これはコンドミニアムと同じで「完成在庫を狙って強気で指値交渉(その2)」で書いたように、ミドルクラスの実需層が買うのは300万バーツ(1,000万円)以下の廉価物件に集中するように、車に関しても中古車しか買えず、しかも現金買いする余力がないので、ローンを組むわけです。

しかし、最近は景気がさらに悪くなるのが見えていることもあり、銀行の与信も厳しくなっていて、多くの人がローン審査に落ちるのだそうです。

また、レンタカー会社がレンタカーとして使っていた車を格安で放出しているので、これがまた中古車市場の価格を引き下げるということですが、彼らはもうレンタカービジネスで十分元を取ったので、転売で儲けることより、さっさと簿価で処分したいのでしょうから、利鞘を取って儲けなければならない中古車業者では太刀打ちできないでしょうね。

中古車2
その結果、中古車の在庫が掃けなくなり、最近は資金繰りのために損切りをしてでも売らざるを得ない中古車販売業者が増えていて、ここも生き残りをかけ七転八倒しているわけです。

さて、この表がコロナ前と後の中古車実勢相場比較ということですが、なんか、不動産、特に今のバンコクのコンドミニアム市場にも似ています。3割程度の値引きにはもう驚かなくなり、損切りでも完成在庫を処分するデベロッパーも出てきていますが、中古車と同じく、コンドも今は時間の経過とともに価値が落ちていく資産になってしまっているので、不良在庫になる前に何とか早く売り払いたいわけです。

ちなみに、私はオンヌットの駅から150メートルのところに住んでいるので、普通は車は要らないのですが、たまに必要な時はいつも隣のバンジャークまで行ってレンタカーを借りています。

しかし、アメ車と違って、タイでは日本車は価値がなかなか落ちないので、もしそんなに割安で買えるのであれば、幸い、コンドミニアムのパーキングも空いていることだし、ゴルフの時にあると便利なので買ってもいいかなと思っています。

素人なので、この比較表の価格が本当に安いのかどうかはわかりませんが、3年落ちのトヨタ・ヤリスが380,000バーツから約3割ダウンの289,000バーツ(100万円)で買えるのであれば、私にとっては手頃でいいと思うのですが…。

中古車3
ただし、アメ車はやめておいた方がいいです。タイではアメ車はどんどん価値が落ちていって、転売が難しいと聞いています。

それに、最近、シボレーはとうとうタイから撤退を表明し、最大5割引きで在庫処分をしましたが、そもそも銀行が中古のアメ車にはローンを出さないケースが多く、今は安くても、結局、将来転売できなくなるので、あとで後悔することになります。

もっとも、アメ車が大好きで、ポンコツになるまで乗り潰すから構わないというのなら別ですが…。

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タイのブーズ業界、剛腕で政府を土壇場で動かす

酒類販売許可
昨夜、突然、政府からの発表で、明日からお酒の販売が許可されました。

酒類業者の陳情
ちなみにブーズとはアルコール飲料全般のことをいいます。つい2日前に、「お酒の販売禁止は5月末まで再延長!」でも伝えましたが、上の写真にあるように巨額の税金を納めるブーズ業界が、かねてからお酒の販売を解禁するように政府に圧力をかけていました。

しかし、それにもかかわらず、政府が販売禁止期間を5月末まで延長したことで、納得のいかないブーズ業界はその後も政府と執拗な交渉を続けているとは聞いていましたが…。

そして結局は、プラユット首相も彼らの剛腕に屈したというところだと思います。
もっとも、今回のように朝令暮改でアナウンスがころころ変わるところがタイであり、まだ今日1日残っているのでまたひっくり返ることもあるかもしれませんが…。

ただ、これにはプラユット首相のサインもされているということなので、その可能性は多分なさそうです。しかし、数日したらまた禁止になるかもしれないので、早めに買い置きだけはしておいた方がよさそうです。

酒類販売許可3

The decision represents a u-turn by the government, which said earlier this week that the alcohol ban would remain in effect until May 31.
「この決定は、つい先日、アルコール飲料は5月31日まで販売を禁止すると発表したばかりの政府のUターンである」

今回の突然の方針転換には、バンコクポストも“Uターン”という表現をして、土壇場での180度方向転換にあきれているという感じですが、まさに私もそう思います。

酒類販売許可2
さて、これが今回、政府が発表した官報のその部分ですが、それを抜き出すと、下の文章になります。

สำหรับร้านอาหารหรือเครื่องดื่ม ซึ่งจำหน่ายสุรา ให้เปิดได้แต่ห้ามการบริโภคสุรา หรือเครื่องดื่มที่มีแอลกอฮอล์ในร้าน

これを私が直訳すると、「アルコール類を販売する食品もしくは飲料の店は店を開けることができるが、アルコール飲料を店内で飲むことは禁止する」とあるのでややこしいですが、レストラン等の飲食店ではアルコールを出せないが、酒屋等で買って家に持ち帰るのであれば許可するということだと思います。

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お酒の販売禁止は5月末まで再延長!

お酒の販売禁止再延長
つい先ほどの政府決定ですが、お酒の販売禁止は5月末まで延長とのことです。もう1ヵ月以上お酒の販売禁止が続いていて、タイに在住の日本人だけでなく、タイ人の間でも買い置きが底をついてきているというのが実状です。

政府は最初、3月20日から4月20日までということで、お酒の販売を禁止したのですが、その時は多くの人が1か月分の買い置きをしたものの、それが4月末までに延長され、今日また5月末までの再延長です。

しかし、政府がここまで国民の生活に口を出すのは、少しやりすぎではないかとも思うのです。

これまで、
不要不急の外出はするなということで、毎日自宅で仕事をする人や外出を自粛する人も多い中、「タイでも続発するロックダウン・スイサイド」で書いた、31階の自分の部屋から飛び降り自殺した事件のように、ストレスからくる自殺も続出しています。

従って、こういう時こそアルコールはストレス解消にはある意味不可欠でもあるとも思うのですが、とにかく何でも規制してしまえというやり方はどうなんですかね…。

グレース期間
それもあって、実は昨日の時点では5月1日と2日の2日間はグレース期間として、家庭でのアルコールの買い置き買いができるようにするというような政府のサジェスチョンも出ていたのですが、これもいつの間にかなくなってしまい、結局、一番厳しい期限延長ということになりました。

感染者数の推移
ところで、タイは昨日の新規感染者もわずか7人で、累積感染者2,954人の内、既に2,687人が治癒回復しているので治療中の感染者も300人以下です。従って、最近はコロナの感染拡大の勢いも明らかに止まったといっていいような状況です。

にもかかわらず、非常事態宣言だけでなく、アルコール購入もあと1カ月禁止です。

日本では既に1万人以上が感染して、今も毎日200人近い新規感染者が出ていますが、それでもお酒はスーパーやコンビニでいつでも買えるし、それこそこんなことぐらいは自己責任で決めるのが当然だと思える社会です。

一方、タイは国全体でわずか7人しか感染者が出なくなっているのに、
今回のタイ政府の非常事態宣言の延長、夜間外出禁止令の延長、その上、その間お酒も飲んだら駄目という厳しい規制には、たぶん、ほとんどの日本人が理解できないだろうし、もし日本の政府がこんなことをしたら、国民からすごい反発が出るのではないかと思います。

酒類業者の陳情
また、お酒の製造販売業界からも、政府に対して状況は明らかに好転してきているのに販売禁止では納得がいかないということで、今回、かなり圧力をかけていたようですが、これも結局却下されたようです。

そして、新聞記事によると、政府の言い分は、ここで規制を緩めてお酒を飲んでパーティでもされたりしたら、またコロナの感染が広がるリスクがある、ということのようです。

しかし、政府がそこまでああだこうだと口を出すのは、いくら非常事態とはいえ、大人たちを少し子ども扱いし過ぎではないかと思うのですが…。

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タイ航空を救え?

タイ航空
昨日、民間エアラインのノックエアのことを書いたばかりですが、実は今日、プラユット首相を議長として、タイ航空を生かすか殺すかについての会議が開かれました。

再生計画
タイ航空はかつての日本航空と同じで、人件費も高く経営効率が悪いので毎年赤字のエアラインです。また、かつての日本の都銀のようにエリート意識ばかり強い
バンコク銀行、そして、タイ航空も国営のナショナルフラッグキャリアとしてのエリート意識が強いのか、あまりタイ人一般庶民からは好かれていないようです。

コロナ12
それに、
親方日の丸、というか、親方タイ政府ということもあって、コスト意識があまりなく、毎年赤字で、つい最近まで、今回のコロナ騒動でこの絵のようにいよいよ倒産かと危ぶまれていたのです。

その放漫経営ぶりは、観光立国タイにありながら、2017年に21億バーツ(70億円)の赤字、2018年にはさらに赤字が広がり116億バーツ(380億円)、そして2019年は120億バーツ(400億円)と手がつけられない赤字体質で、外部からはもう潰してしまえという声も出ていました。

しかし、さすがに国営のフルサービス・ナショナル・フラッグキャリアは潰せないということで、結局、今日の会議の結果、財務省が保証をつけることで追加融資を受けると決まったそうです。

そもそも、1企業に国が債務保証を入れるというのも異例ですが、ただし、これには条件が付いていて、 「今の経営陣は使えない」ということで、マネージメントは外部のプロを入れて再生を図るということになったそうです。

昨年、4,000万人もの外国人観光客がタイにやってきて、他のエアラインにとってはドル箱ともいえるタイ路線の中心的存在でありながら、それでも赤字を出し続けたタイ航空は、抜本的な大手術が必要だと素人にもわかります。

なんか、昔、どうしようもなくなった日本航空の救世主として、京都セラミックが再生を引き受けたのとどこか似ていますが、今のタイ航空はぬるま湯の中でずっと赤字を垂れ流してきたわけだから、プラユット首相も、これではダメだと外部の経営を導入することにしたのだろうと思います。

観光収入1

私は個人的にはタイ航空はあまり好きではないエアラインなのですが、なんだかんだいっても、世界4位の観光収入を誇っていたタイに、ナショナルフラッッグ・キャリアがないというのも問題なので、やはり助けるしかないのだろうと思います。

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タイ人に不評のノックエアはこんなエアライン

不人気のノックエア
今の予定では、5月1日からエアアジアとライオンエアがタイ国内便の運航を再開するようです。

といっても、国営のタイ航空を除く合計8つの民間エアライン全社が再開というわけではないようですが、なぜかノックエアはその前から既に飛んでいて、4月24日にイサーンのナコンシータマラートからドンムアン空港行のフライトで、ほぼ満席状態で飛んだそうです。

ノックエア苦情
この機内の様子を乗客が写真に撮って、苦情をフェイスブックに載せたところを、英字紙The Nationが記事として取り上げ、我々の知るところとなったわけです。

搭乗ガイドライン
大分前から政府は、5月からの運航再開の条件として、隣り合わせで乗客を座らせないようにしてソーシャルディスタンスを取ることというガイドラインを出しているのですが、その場合、全席の約3割を空席にするしかないそうです。


しかし、実はこれには抜け道があり、ソーシャルディスタンシングを維持するために7割しか乗客を乗せてはいけないという政府の規制は、5月1日から施行ということになっていて、厳密には4月24日時点ではまだ大丈夫、というエクスキューズでノックエアは満席状態で飛んだらしいのです。

Transport Minister Saksyam Chidchob said he was aware of the situation and had written to Nok Air urging them to improve their measures to address passenger concerns as soon as possible.

それに対し、運輸大臣はこの件について、早速ノックエアに対してもっと乗客の安全を重視するようにとの注意文を出したということです。

もっとも、もう少し良心的なエアラインなら、国全体がコロナ感染拡大を阻止するための非常事態宣言下にある中、たとえ規制施行前であっても、
乗客の感染リスクを考えたらこんな無茶なことはしないだろうとも思うのですが…。

こういうところで、ナショナルフラッグキャリアではないLCCであっても、乗客の安全を第一に考えるところと、ぞんざいに扱うところの差が出てくるのだろうと思います。

もともと、タイ人の間ではノックエアはサービスが悪いことで評判がよくないのですが、今回の例を見ても乗客の感染リスクのことなどお構いなしに、とにかく客を乗せてしまえという会社の姿勢がうかがえます。

赤字の民間エアライン
今、国営タイ航空も倒産寸前ですが、民間8社のうち6社が赤字転落とこちらも大変です。そんな中でも無給で従業員をレイオフしたり、パイロットを解雇したのは、この記事を読む限りノックエアとノックスクートだけのようで、従業員にも冷たい会社なのかもしれません。日本でいえば、ブラック企業ですかね。

エアライン減給
一方、これは他のエアラインの措置ですが、ほとんどの便が欠航となり、仕事がなくなったものの、それでも多くのエアラインが給料を減らしながらも雇用を維持しようとしているのがわかります。

いずれにせよ、ノックエアの台所事情が大変なのもわかりますが、しかしやっぱりタイ人の間で不評なだけあって、できれば私もこのエアラインには乗りたくないですね。

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ゴルフをやって10万人の雇用を取り戻せ!

ゴルフ場再開
オンライン新聞、カーウソット(最新ニュース)に呼吸器科専門の医師が、ゴルフ場は安全であり、早く再開してタイ全土に238もあるゴルフコースでキャディ等の仕事を取り戻してやるべきだとのコメントをしていました。

"กอล์ฟเป็นกีฬากลางแจ้ง บ้านเราอากาศร้อน มีแสงแดด ความร้อนและแสงแดดฆ่าเชื้อโรคโควิด-19 ได้ดีมาก รังสียูวีในแสงอาทิตย์สามารถฆ่าเชื้อไวรัสโควิดที่อยู่บนพื้นผิวต่างๆใน 4 นาที และฆ่าเชื้อไวรัสที่ลอยออกมาจากลมหายใจใน 2 นาที นอกจากนี้ในสนามกอล์ฟมีลมตามธรรมชาติ อากาศถ่ายเทดี" นพ.มนูญ ระบุ

このマヌーン医師によれば、「ゴルフはアウトドアスポーツであり、特にタイには暑い気温と強い日差しがあり、これがコロナウイルスを殺すので感染リスクもほとんどない。しかも10万人もの人に仕事をもたらすというメリットがある。紫外線があたると、ものの表面に付着したウイルスであれば4分以内に、吐く息から出た空気中に浮遊するウイルスならわずか2分で死んでしまう。さらに、ゴルフ場には自然の風が吹いているので、ベンチレーションも問題ない」


"ตั้งแต่มีการระบาดของโรคโควิด-19 ในประเทศไทย ไม่มีข้อมูลใดๆ ว่าสนามกอล์ฟเป็นแหล่งแพร่เชื้อ และมีผู้ติดเชื้อจากสนามกอล์ฟ ถ้าสนามกอล์ฟเปิดได้ จะช่วยให้คนมีงานทำอีกมากมาย สนามกอล์ฟทั้งประเทศมี 238 สนาม ช่วยให้คนมีงานทำถึงแสนคน เป็นการช่วยประชาชนและเศรษฐกิจของประเทศ เห็นด้วยช่วงนี้ยังไม่ให้มีการจัดแข่งขันกอล์ฟ เพราะจะมีคนจำนวนมากมาร่วมงานหลังจบการแข่งขัน เมื่อเปิดสนาม นักกอล์ฟจะได้เดินออกกำลังกาย รับแสงแดด สุขภาพดีขึ้น ไม่เครียด พร้อมรับมือกับโรคโควิด-19" นพ.มนูญ ระบุ

「タイ国内でコロナウイルス感染拡大が始まって以来、ゴルフ場が感染ソースになったという報告は1つも出てないし、全国に238あるゴルフ場で働く10万人もの人々に仕事をもたらし、タイ経済の回復にも役立つ。それに、ゴルファーたちにとってもグリーンの上を歩き回ることは健康にいいし、精神的ストレスを和らげてもくれる」

アメリカNBACCの報告
もっともこれは、上のアメリカの研究調査機関、NBACCが研究結果を発表した、コロナウイルスは高温多湿に弱く、直射日光が当たると数分で死に絶えるというレポートを基にいっているのだろうと思うのですが、ヨーロッパの研究機関などは、このレポートには具体的な試験データが開示されておらず、疑問を示しているようです。

特にフランスの研究機関によれば、60度の熱にもコロナウイルスは生き延びたという報告をしていて、ちょっと矛盾します。

ただしこれには、不潔な環境であれば高温でもコロナは生き延びるが、清潔なところでは死に絶えるという条件が付いているようで、よく話がわかりません。もっとも、ゴルフ場は清潔な場所だと思うのですが…。

いずれにせよ、3密(密集、密閉、密接)を避けよというのであれば、ゴルフは屋外のスポーツなので自然の風が吹いて空気循環もよく、クラブを振り回すので少なくとも2メートル以上のソーシャルディスタンシングも取れているし、せいぜい4、5人でやるゲームであることから、この3密の問題はありません。

しかも、前回のブログでも書いたように、タイ国内ではノイローゼや収入がなくなったことでの生活苦による
ロックダウンスイサイドが続出しているのです。

そういう観点からも、ゴルファーのストレス発散によく、また、キャディーなどの雇用によって収入をもたらすゴルフ場の再開をできるだけ急いだほうがよいというこの先生の意見には賛成です。

私も家にばかりいるのはもううんざりしていて、BTSでわずか4駅先に歩いて行けるパブリックコースがあるので、そこで久しぶりにラウンドしたいものです。

ところで、明日のプラユット首相のロックダウンに対するアナウンスメントは、先ほどBreaking Newsで出た情報では、最低あと1ヵ月延長ということでほぼ決まりのようです。

それなら、せめてゴルフ場やゴルフ練習場は再開させて欲しいものです。それと、しまっておいたお酒もほとんど底をつき始めたので、できればお酒の販売も是非解禁でお願いしたいものですが…。

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タイでも続出するロックダウン・スイサイド

コロナ自殺
Investigating officers suspect the man was driven to kill himself after suffering stress during the pandemic and lockdown – a pattern seen in a string of suicide cases across the country.

昨日の朝、ラムカムヘーン地区にあるコンドミニアムの31階から40代の男性が飛び降り自殺したという記事が出ていました。

警察によると、ロックダウンによる精神的ストレスが原因となって、最近、タイ国内のあちこちで起こっている一連の自殺の1つであろうとのことです。

自殺未遂
自殺の理由には、精神的ストレスだけでなく、前回このブログで取り上げたイサーン地方の子供を抱えた母親が自殺した例や、このチェンマイのレストラン経営者のように、失業や収入減による生活苦、将来への不安といろいろあると思います。

こういった自殺が、最近タイ国内で続発しているということであり、まだ1カ月とはいえ、個人経営の小規模業者が多いタイの場合、ロックダウンの影響は日本以上に厳しいものがあります。

イギリスの例

そこで調べてみると、イギリスでも厳しいロックダウンにより自殺者が急増しているという、以下のTimes of Londonのコメントがありました。

「イングランドとウェールズは、1週間で 1万6,387人という記録的な死亡数となり、この時期の平均よりも6,000人死亡数が多かった。このイギリス国家統計局の数値は、2005年に英国で記録が開始されて以来、最大の週別死者数だが、多くは新型コロナウイルスによって死亡したのではないことが示されており、これらの死亡者のうちの約半数だけが新型コロナウイルスに起因した死だった。
 専門家たちは、新型コロナウイルス以外の死者数のあまりの増加にショックを受けており、ロックダウンが英国の人々の健康に意図しない結果をもたらしている可能性があることへの懸念を表明した」。

そういう意味では、日本がぎりぎりまでロックダウンを遅らせたこと、ヨーロッパのように厳しいロックダウンでなくタイやアメリカと同じ、もしくはそれより緩いソフトロックダウンであることは、間違ってはいないのかもしれません。

特にメンタルにデリケートな日本人は自殺が多い国民性ということもあり、厳しいロックダウンは精神的にストレスを与えるので危険です。


ところで、タイでは3月26日の非常事態宣言からちょうど今日で1カ月が経ちましたが、私も含め、自殺まではしなくても、ほとんどの人がもううんざりしていると思います。

そして、最近は1日の新規感染者も20人を下回ってきていることもあり、4月30日の政府のロックダウン解除を心待ちにしているところです。

ロックダウン解除
"The government has always had two things in mind. Keeping people healthy is the primary concern, and the secondary concern is to keep the economy running. The government must come up with measures to address these two issues, though it has to spend the money carefully so that it will not be in trouble in the future" Gen Prayut said.

しかしながら、「感染者が減ったからといってロックダウン解除の理由にはならない。国民の健康が最優先、そして次が経済活動。また、政府には予算もないので慎重な判断が必要」という昨日のプラユット首相のコメントを読む限り、少なくともバンコクで5月からのロックダウン解除はなさそうです。

ちなみに、政府の説明によると、感染者が1人出ることで国が負担する費用は100万バーツとのことで、すでに2,000人以上が感染した結果、20億バーツ(70億円)以上の費用がかかっていて、政府にはこれだけの予算がないこともあって、借金をしなければならないそうです。

まだこれからもロックダウンは続き、自殺者も増え続けるのかもしれませんが、何としても感染者を増やしたくない政府の台所事情もわかります。

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