タイランド太平記/バンコク コンドミニアム物語

タイでの生活とバンコクの不動産投資に関する情報発信

「タイランド太平記」
タイに興味がある、タイが好き、将来タイに住みたいという人のために、タイでの生活について、ジャンルを問わず思ったままのことを書いていきます。光があれば影があるように、タイには魅力的なところも多いですが、悪いところもたくさんあります。そして、やはり日本の方がいい、他の外国の方が住みやすそうだ、と思う人もいて当然であり、その参考になればと思います。

「バンコク コンドミニアム物語」
バンコクの不動産投資について、今起こっていること、これから起こること、そして投資のリスクや実践方法等、筆者自身も自己資金を使って投資しながら、その試行錯誤の中で得た経験を基に投資家目線で情報発信していきます。

タイランド太平記

チェンマイの同胞たちよ、僕を見捨てないで!

タクシン2
昨日、かつての首相であったタクシン氏が自身のフェイスブックでチェンマイの人々に対し、自分を見捨てないでくれ、という嘆願のメッセージをアップしました。

それから19時間経った現時点で、既に11万人が"いいね"を押していますが、これはまだ多くの支持者がいるということなのか、それとも随分減ったということなのかまでは、わかりません。

しかし、国外逃亡から既に10年以上が経過した今、次第に彼の求心力は衰えつつあり、彼から離れていく政治家も増えて、この上、チェンマイ県民からも見放されたらいよいよ終わりという危機感があるのだろうと思います。

タクシン1
ปี้น้องจาวเจียงใหม่ตี้เคารพฮักทุกท่านครับ วันนี้ผมต้องเขียนจดหมายมาถึงพี่น้องชาวเชียงใหม่เพื่อขออย่าได้ทิ้งผมนะครับ ผมอาจจะถูกทิ้งโดยนักการเมืองบางคนไปบ้าง ผมรู้สึกเฉยๆครับ แต่ถ้าพี่น้องชาวเชียงใหม่บ้านเกิดของผมทิ้งผม ผมคงเสียใจมาก ผมอยู่ต่างประเทศกับน้องสาว (นายกฯ ปู) ก็อยู่ค่อนข้างว่างมีงานไม่มาก

チェンマイの敬愛する兄弟たちへ。今日はみんなに僕を忘れないでくださいというお願いの手紙を書いています。政治家の中には既に僕を見捨てて離れていった者もいますが、そんなのは大して気になりません。しかし、故郷であるチェンマイの県民に見捨てられたら、それは非常に悲しいことです。今僕は、妹のインラック前首相と外国に住んでいますが、暇で大してやることもないのです。

こんなことを書いているのですが、結局、このメッセージの後半で、自分のこれまでの経験や知識を生かしてチェンマイの問題解決に貢献したいので、県知事として彼が実質的な党首であるプアタイ党のゴン氏を選んで欲しいと書いてあります。

彼にしてみればホームグラウンドであり、最後の砦でもあるチェンマイでも政治的勢力を失ってしまうと、いよいよタイ国民から忘れられてしまうということから、こんなメッセージを書いたのだろうと思います。

しかし、本当はタイに戻ってまた政治家になりたいのでしょうね。いくらお金があっても、やることがなくて退屈しているのでは仕方がありませんから。

私はタクシン政権の時は日本に居たし、あまり彼の悪政のことを知らないので、第三者的に見ているだけであり、批判したりするつもりはありません。

しかし、日本の総理大臣が有罪判決を受けた後、海外に逃亡し、そこでゆうゆうと生活しながら、いくら暇でやることがないからといっても、引き続き海外から政治に口出ししてくるなどというシチュエーションは、我々の社会ではちょっと考えられないだけに、へえ、こんなのありなんだ、と感心してしまうだけです。



スイングが身についてくるとゴルフは楽しい!

golf course2
私は2018年の2月にタイで知人から勧められてゴルフを始めたのですが、まだ40代のころは、ゴルフなんて年寄りのスポーツだと全く興味がありませんでした。

しかし、タイに来て周りの人が結構ゴルフにはまっているのを見て、そんなに面白いのかなと何となく興味を持ち、まずはプラカノンのトレジャリーファクトリーで2,000バーツの中古クラブセットを買ってきて見様見真似で始めたのがきっかけです。

その後、スクールで1か月ほど習っていたのですが、私の場合、5回ぐらいレッスンを受けただけでやめてしまいました。結局わかったのは、ゴルフは個人ごとに体形やスタイルも違うので、ある程度基礎を教わったら、後は自分自身でああでもない、こうでもないと試行錯誤でやってみるしかないのかなということです。

ところで、ゴルフレッスンといえば、BTSバンナー駅の近くにある海軍ゴルフコース付属のドライビングレンジで、1時間500バーツ程度で個人レッスンをやっていますが、これは初心者にお勧めです。

5、6人いるレッスンコーチはみんなフリーランスなのですが、中には英語を話す欧米人コーチもいて、子供に英語に触れてほしいというタイ人の親たちが、ゴルフを習いたいというまだ小さな子供をわざわざその欧米人コーチにつけていたりします。

残念ながら、日本語を話せるコーチはいませんが、ゴルフのレッスンには言葉はあんまり関係ないようにも思うし、コスパはかなりいいです。

ゴルフ捻転差1
さて、私がゴルフを始めてからなんだかんだで2年半以上経ちました。もっとも、その間、半年以上はコロナでゴルフから遠ざかっていたので、正味2年とちょっとですが...。

それがつい最近、ある日、体が一人でに捻転差を使ってハンドファーストでスイングするようになりました。理屈ではわかっていてもなかなかできなかったのですが、いつの間にか、体が勝手により効率のいいスイングを体得したのだと思います。

といっても、ゴルフをしない人には何のことかわからないと思うので、ちょっと別なたとえにしてみます。私は中学・高校とバスケットボールをやっていたのですが、ゴルフのスイングというのは、ある意味、バスケのジャンプシュートと同じだと思っています。

アメリカのプロバスケを見ればわかりますが、ボールを構えたままでまず高くジャンプし、頂点に達したところで、今度は空中で体全体のバネを使って2段ロケットのようにシュートを打つのが理想的で格好いいジャンプシュートです。

しかし、これもやはりすぐには身につきません。頭ではわかっていてもクラブ活動で少なくても2年ぐらい練習しないと、体のバランスのとり方や重心移動のしかたが身につかないのです。

そういう意味では、ゴルフのレッスンでは5時間から10時間、基礎を教えてもらえば十分だと思うし、ゴルフスクールに喧嘩を売るつもりは全くありませんが、人によっては本で勉強したり、Youtubeのビデオを見て100%自己流で覚えていくというのもありで、結局のところ、体が自然に自分に合ったスイングを体得するまで、地道に試行錯誤を繰り返すしかないと思っています。

自分自身の経験からも、バスケの空中での中距離ジャンプシュートなど、誰かに教わってすぐにできるようになるものではありませんから。もちろん、ゴルフレッスンを受け続けることが上達への一番の早道、という意見の人の方が多いとは思いますが...。


以前、「乾季入りしたタイはいよいよゴルフシーズン到来!」で書いたように、今年は外国人ゴルファーが来られないので、タイのゴルフコースは空いています。そんな中でちょくちょくやっているうちに、自然に捻転差やハンドファーストを体得しているのに気が付き、ボールがまっすぐ飛ぶようになり、軽く打っているのに飛距離も伸び始めたところです。また、ゴルフ場の景色は開放感があるので、気持ちよく歩けて、精神的にもいいものです。

そんなわけで、以前はそれほど好きでもなかったゴルフですが、最近はドライビングレンジに行くのも楽しくなってきたところです。

golf course

ところで、タイはまさに今、ゴルフシーズンです。例年なら、外国人ゴルファーがたくさんやってきてゴルフ場にとっても繁忙期なのですが、今年はコロナでお客が激減し、名門コースでも割安にゆっくりとゴルフができるせっかくのチャンスです。

そこで、タイに住んでいる人でもしゴルフに興味があれば、是非一度始めてみることをお勧めします。人によっては、すぐにはまってしまうかもしれませんよ。



EEC(東部経済回廊)は壊滅状態

EEC1
これは今朝のグルンテープトゥーラギット(バンコクビジネス)に載った記事ですが、一時はタイの新しい産業地帯として成長が期待された東部経済回廊が、コロナの影響で大打撃を受け、計画通りに進んでないというものです。

もともと、最初に花火を打ち上げただけで、政府はその後あまり積極的に推進しておらず、遅々として進まないEEC開発に対して不満の声も出ていたのですが、ここにきて今更遅いという声も出てきているので取り上げてみることにしました。

รายงานข่าวจากสำนักงานคณะกรรมการนโยบายเขตพัฒนาพิเศษภาคตะวันออก (สกพอ.) ระบุว่า สกพอ.ร่วมกับหน่วยงานที่เกี่ยวข้องประเมินเศรษฐกิจอีอีซีในปี 2563 โดยประเมินว่าจีดีพีประเทศจะติดลบ 7.5% ในขณะที่จีดีพีของอีอีซีจะติดลบ 8.7% 
หากดูรายละเอียดรายจังหวัดพบว่า จีพีพีของฉะเชิงเทราติดลบ 3.6% ระยองติดลบ 7.3% ชลบุรีติดลบ 12.1% ซึ่งเศรษฐกิจชลบุรีพึ่งการท่องเที่ยวสูงจึงได้กระทบมาก

EEC開発政策委員会のレポートによると、2020年度はタイ全体のGDPがマイナス7.5%との予測に対し、EECのそれはマイナス8.7%と予測。
その内訳は、観光産業に依存するチョンブリのGDPがマイナス12.1%と最悪で、チャチェンサウがマイナス3.6%、ラヨーンがマイナス7.3%とのこと。

しかしながら、このEEC開発政策委員会の予想では下の図のように、来年はタイのGDPはマイナス6.3%となるものの、EECのそれは5.1%のプラスに転じて回復が始まるとの予測を出していて、特にパタヤのあるチョンブリのGDPは8.6%のリバウンドを見込んでいます。

EEC2
私はこれを見て、どこからこんな能天気な予測が出せるのかと疑問に思ったのですが、以前のように外国人観光客が戻り始めるのは、ワクチンが世界中に行きわたってからだと思うし、前回「タイは中国人観光客の人気ナンバー1から陥落」で書いたように、パタヤなどに中国人観光客が大量に戻ってくるまでにはまだかなりの時間がかかりそうです。

ところで、この予想に対して楽観的過ぎると異論を唱えているのが、不動産経済研究所のAREAです。彼らのコメントが以下ですが、問題はもう一時的なものでなくタイバーツ高やこれまでの政府の経済無策でタイ経済が疲弊していく中、ベトナムとインドネシアに産業をどんどん取られてしまった結果、もうEECは今更対抗できなくなってしまっているというものです。

อีอีซี เจ๊งแหง ๆ
1.ตัวเลขปี 2562-3 ของ สกพอ.เชื่อถือได้ แต่การคาดการณ์ปี 2564 คงเชื่อถือไม่ได้เพราะไม่มีแหล่งอ้างอิงใดๆ เท่าที่ควร
2.การที่คาดการณ์ว่าอีอีซีจะฟื้นตัวในปี 2564 ดีกว่าภาพรวมของประเทศไทย เป็นไปได้ยากมาก เพราะขณะนี้ยังแทบไม่มีนักท่องเที่ยวเข้ามา  กว่าจะเข้ามาก็คงเป็นปี 2565 ซึ่งทำให้การเติบโตของอีอีซีช้าลงไปอีก
3.อุตสาหกรรมต่างๆ ของไทยในอีอีซีถูกเวียดนามและอินโดนีเซียแย่งไปเปน็น็น็นอย่างมาก ทำให้โอกาสที่ไทยจะฟื้นตัวมียากมาก

ถ้าเศรษฐกิจไทยและอีอีซีจะเติบโตได้จริง ป่านนี้ ดร.สมคิดและคณะคงยังอยู่ในตำแหน่ง  แต่เพราะทำงานไม่สำเร็จจึงต้องจากลาไปนั่นเอง

EECの破滅

1.2020年までの彼らの数字には納得できるが、2021年の予想数字については何ら納得できるデータがなく信用できない。

2.2021年はタイ全体よりもEECの方が経済回復が大きいという予測には賛成できない。なぜなら、EECこそ外国人観光客への依存度が高いのに、今のところ、観光客が来年戻ってくるという予測には根拠がなく、経済が回復するとは思えない。

3.既にここ数年で広範な産業がベトナムとインドネシアに持っていかれた。今となってはEECがこれらの産業を奪い返せる可能性は小さい。


こんなこともあって、今後我々もEECにあまり過大な期待をするのはやめた方がいいのかもしれません。ただし、観光地であるパタヤなどは、自動車や電子機器等の輸出産業とは違って固有の競争力があるので、いずれ外国人観光客が戻ってくるし、不動産を含め市場も回復するのは間違いないとも思います。

もっとも、来年はおそらく無理でしょうが...。



タイは中国人観光客の人気ナンバー1から陥落

中国人観光客
バンコクポストにHSBCが中国人に対して最近行った調査の結果、国外旅行先としてタイはもう人気ナンバー1ではなくなり、日本と韓国に追い抜かれたという記事が載っています。

その理由としては、最近は遠くよりも近場の国が好まれるようになったからということです。しかし、タイだって中国にとって十分近い国であり、これにはどうも納得できませんが、中国人の間でコロナ感染に対する心理的な恐怖感がまだ残っていて、できるだけ遠くには行きたくないと考えているということです。

ところで、今回の調査によれば、コロナ以前の頃に比べて、今はかなり先まで旅行の予約(主に国内旅行)が入っているということで、中国政府により長期間旅行が禁止されていたことに対する反動で、一挙に予約が入り始めているとのことです。

その中で国外旅行先の一番人気が、タイから日本と韓国へと移ったということなのですが、ただし、だからといってこれから日本に中国人が大挙してやって来るということでもないようです。

HSBCによれば、現時点では大半の中国人が国外旅行よりも安心できる国内旅行を好み、外国旅行に対する積極的な需要はそれほどないとのことです。

さらに、たとえ旅行先での隔離検疫が緩和されたとしても、少なくとも半年の間は行きたくないと
中国人のほとんどが答えていて、やはり国外旅行はワクチンが完成してからと考えています。

すなわち、中国人観光客はタイの隔離検疫がなくなったとしても、やっぱり感染が怖いので行きたくないというのが本音のようです。


The country's Ministry of Culture and Tourism made the announcement that China will continue to suspend outbound group tours and ban travel agencies from allowing inbound tours due to the risk of a resurgence in coronavirus cases this winter.

中国文化観光省は、コロナの2次波を防ぐため、この冬の間も外国への団体旅行の禁止及び外国からの観光客受入を禁止すると発表した。(バンコクポスト)

それであれば、「タイ観光産業復活のキーワードは、中国ファースト」で紹介したTAT(タイ政府観光庁)のいう、タイは中国人観光客にとって一番人気がある旅行先で、中国政府の海外旅行禁止が解ければ多くの中国人がタイにやってくるというコメントは、ちょっと短絡的すぎるようです。

実際、中国政府はタイとの2国間でのトラベルバブル(隔離検疫なしの往来)の提案に対しても消極的な態度のようで、どうもこれは実現しないような気がします。

中国政府にしてみれば、中国人観光客が国内旅行をしてくれるのであれば、海外から感染を持ち込んでくる心配もないし、外貨の流出にもならず、しかも内需拡大にもつながるのでその方が好都合です。

この辺が、GDPの2割にもなる観光収入に依存するタイとでは中国の経済構造が違うので、外国旅行解禁を急ぐ必要もないのだろうと思います。


観光収入

いずれにせよ、世界中にワクチンが行きわたり、もう感染のリスクはなくなったという状況になるまで、タイの観光産業、そして経済の回復も時間がかかるのかもしれません。



ワクチンができても外国人の隔離検疫は続く?

アストラゼネカワクチン1
人類の希望、コロナワクチン・フェーズ3」で詳しく書きましたが、いよいよ実用化が見えてきたアストラゼネカのワクチンは、タイ政府との契約に基づき東南アジア市場向けにタイのサイアムバイオサイエンスのパトゥンタニ工場で生産されることになっています。

アストラゼネカワクチン2
さて、これは昨日のタイ政府保健省の記者会見ですが、このワクチンの有効性も問題なく、既にアストラからサイアムバイオへの技術移転プロセスに入っており、順調にいけばいよいよ来年上半期中には最初のワクチン接種がタイ人向けに行われるとのことです。

生産するサイアムバイオによれば、ゆくゆくは月間1500万接種の生産が可能であり、まず最初に生産される1300万人分はタイ人優先とのことです。この点、自国民優先の"タイファースト"となるのは当然のことであり、その後、順次東南アジア諸国にも供給していくそうです。

世界でコロナワクチン購入予約受付開始!」でマレーシアとフィリピンはその有効性が疑問視されている中国製のワクチンを調達する方針のようだと書きましたが、どの国もとにかく我先にワクチンを入手しようと必死なのかもしれません。その点、タイは感染者も少なく焦る必要もない中、自国でワクチン生産までできるという幸運に恵まれているわけです。

ところで、このワクチンは家庭の冷蔵庫に保管しておけるということで、先行しているファイザーやモデルナと比べて保管や搬送も実用的であり、文字通りタイが東南アジアでのコロナワクチン供給のハブになれそうです。また、価格もかなり安いようなので、怪しげな中国ワクチンが大量に流れ込んでくるのを食い止める防波堤にもなれそうです。

ただし、気にかかるのは、昨日の会見の中で当局は以下のようなことをいっているのです。

" อย่างไรก็ตาม ถึงแม้จะมีวัคซีนแล้ว แน่นอนว่าทั่วโลกไม่มีทางได้รับพร้อมกันทุกคน ดังนั้นการสวมหน้ากากอนามัย หรือหน้ากากผ้าจึงเป็นวัคซีนที่ดีที่สุดในการป้องกันตัวเอง และมาตรการกักตัวผู้เดินทางมาจากต่างประเทศยังจำเป็น "

いずれにせよ、ワクチンが入手できたとしてもすぐに世界中で同時にワクチンが行きわたるということではない。従って、マスクの着用はそれ以後も必要であり、外国人旅行者の隔離検疫も続くことになる。

もしここでいっていることが、世界中にワクチンが行きわたるまで感染した外国人の入国を拒否し、引き続き隔離検疫が続くということであれば、タイ経済にとって即朗報というにはまだ早いのかもしれません。

タイ人がワクチンを接種していれば少なくとも7割の人がコロナに対して有効であり、たとえ外国人旅行者に感染者がいたとしても、ほとんどのタイ人に感染しないのなら他国に関係なく規制緩和は可能というのが私の理解だったのですが。

英国隔離期間短縮
ちなみに、現在第3波に苦しむ英国でさえも、
アストラゼネカのワクチンが最初に手に入るというのもあるのかもしれませんが、昨日、12月中旬からは隔離検疫を5日間に短縮すると決めたところです。できればタイ政府にも、ワクチンの量産が始まればせめてこのくらいは規制緩和してもらいたいものですが。



ドタキャン、香港-シンガポール隔離検疫免除の観光許可

トラベルバブル1
香港とシンガポールが、観光産業の壊滅的な打撃に対する起死回生の策として合意したトラベルバブル、すなわち隔離検疫なしの往来許可ですが、残念ながら施行開始前日である昨日の夕方、関係当局の判断により、突然のドタキャンとなってしまいました。

トラベルバブル3
その理由は、ここ数日、香港側で感染者がまたも増加しつつあり、昨日だけで43名もの感染者が出ただけでなく、しかもそのうちの13人が感染経路不明ということだからです。

感染経路が特定できない場合、今後集団感染が引き起こされるリスクもあるので特に注意が必要なのですが、それもあって急遽直前での中止を決定したそうです。

トラベルバブル2
タイと同様、香港もシンガポールも毎年たくさんの観光客が訪れていただけに、疲弊が続く観光産業を復興させる期待のトラベルバブル計画だったのですが、これでまた、先が読めなくなってしまいました。

しかし、この香港の例からもわかるように、コロナは打ち寄せる波のごとく今後も世界中で第4波、第5波と続いていきそうです。

以前、「隔離検疫なしで外国人を受入れ始めた国」で大失敗したモルディブの例を紹介しましたが、今度は感染リスクの低い香港とシンガポール間に限定した往来許可であればどうかという、東南アジアでは初めての試みだったのですが、結局スタートする前で突然の延期となってしまったわけです。

当然、タイ政府にとってもこれは他人事ではなく、現在中国との調整が進む、来年2月の春節休みまでにタイ-中国政府間で隔離検疫なしの往来に合意し、中国人観光客を呼び込もうというトラベルバブル計画にも大きな影響を与えそうです。

また、日本もつい先日、感染者増で国の安全度のランクが引下げられましたが、結局のところ「人類の希望、コロナワクチン・フェーズ3」で書いたように、外から感染者が入ってきてもその感染から身を守ることができるワクチンが出てこなければ、危険度の低い国家間だけに限定して双方の往来を認めるというトラベルバブル計画にはやはり限界があり、今後世界のどこでやっても失敗するということなのかもしれません。



オックスフォード・ワクチンはタイ経済復興の救世主?

アステラワクチン2
つい先日、「人類の希望、コロナワクチン・フェーズ3」でタイは英国の医薬品メーカーアストラゼネカがオックスフォード大学と共同で開発中のコロナワクチンを格安で購入できる契約になっていることについて触れました。

しかも、バンコク郊外のパトゥンタニ工場で量産する契約にもなっているので、もしこれがワクチンとして英国政府に認可されれば、タイ国内だけでなく東南アジアでのワクチン供給のハブにもなれるという大きなビジネスチャンスでもあると書いたところです。

ただし、最初のワクチンはフェーズ3の治験で副作用が発生し、一旦は中断せざるをえなくなったという経緯があります。

従って、既に第3フェーズ治験に成功したファイザーやモデルナに比べると、かなり遅れを取ってしまっていますが、その後、このワクチンのフェーズ3治験は再開されていて今も続いています。

そしてこの治験が成功して政府に認可されれば、製品化されることになるわけですが、今のところいつ頃製品化されるかについてははっきり明記されていません。

アステラワクチン1

しかし、今日のプラチャーチャートの記事によれば、彼らの新しいワクチンに対するフェーズ2治験の結果、その有効性は以下の様にファイザーやモデルナと同等、もしくはそれ以上であったということです。

The Oxford coronavirus vaccine shows a strong immune response in adults in their 60s and 70s, raising hopes that it can protect age groups most at risk from the virus.
オックスフォード大学のコロナワクチンは高い免疫性を示し、特に感染すれば死に至る危険度の高い60代から70代の人達に効果があることがわかった。

アステラワクチン3

The Oxford data is from an earlier stage, which tests the safety of the vaccine and the body's response to it, but in the long run it's likely this vaccine could be easier to roll out because it doesn't need to be stored at very cold temperatures.
オックスフォード大学の安全性と有効性に関するテストデータはまだ初期段階のものではあるが、このワクチンは(前2社のRNAを使う方式と違うので)超低温での冷却保存の必要がなく、長期的には最も汎用性が高いと思われる。

記事はここまでですが、ファイザーのワクチンのようにマイナス70度という超低温での保管や搬送が必要なのでは使い勝手に問題がありますが、このアストラゼネカのワクチンが認可されれば、これは違う次元の話になると思います。

世界でもコロナによる経済的打撃が最も大きな国の1つ、といわれているのがタイです。従って、このワクチンによって受ける恩恵もトップクラスだろうと思います。

このところの為替市場での急激なタイバーツ高の原因は、ファイザーのワクチン成功のニュースでタイに海外からの投資資金が流れ込んできてボンド(債券)が買われたからという分析がされていますが、これは外国人観光客が戻ってくることで、GDPの2割ともいわれる観光産業が復活し、タイバーツはさらに強くなるという思惑で買われたわけです。

そしてこれが続くと、やがて不動産にも資金が流れ始めることになります。私もちょっと前まで、バンコクのコンドミニアム市場は少なくとも来年一杯は低迷が続くと思っていたのですが、もしこのワクチンが認可され、しかもタイで量産されるようになれば、ひょっとすると来年後半あたりにコンドミニアム市場のリバウンドが始まる可能性も出てきたと思うようになってきました。



世界でコロナワクチン購入予約受付開始!

中国製ワクチン1
こんな広告があります。待ちに待ったコロナワクチン予約販売の開始です。しかし、一つだけ要注意点があります。

残念ながら、これは中国製なのです。この中で彼らはフェーズ3の治験は副作用もなく終了したと書いています。また、海外に住む中国人6万人に接種したところ、これまで誰一人としてコロナに感染していないともいっています。

しかし、昨日のブログでも書いたように、その詳細な治験結果やレポートがどこにも発表されておらず、世界からはその安全性が疑問視されているわけです。

中国製ワクチン4

COVID-19 Coronavirus Vaccine

After long-term research and development and clinical trials, China has successfully developed a vaccine that effectively treats the new coronavirus infectious disease.

Now the new vaccine has completed the third phase of clinical trials and approved for marketing;

Due to the excessive global demand for vaccines, please contact us and make a order in advance.

Minimum order quantity: 10000 doses

 

長期にわたる研究開発と治験の結果、中国はついにコロナウイルス感染から身を守るワクチンの開発に成功しました。

そして今、第3フェーズの治験も終了し、いよいよ予約販売の開始が認められました。

世界中でワクチンに対する需要があることから注文が殺到するので、今のうちに前もって注文して下さい。

最小注文数:10,000接種分


前回このブログでは、タイはアストラゼネカのワクチンを購入する方針と書きましたが、一方でマレーシアとフィリピンは中国製のワクチンを購入する方向のようです。さすが中国、これも東南アジアに対するワクチン外交の成果だろうと思いますが...。


中国製ワクチン2

ちなみに、マレーシア政府はその開発や安全性のチェック、つまり治験のことだと思いますが、これらで中国に協力することで、中国から優先的にワクチンを融通してもらうという5年契約を締結したと発表しました。怖いことだと思いますが、どこの国も我先にとワクチン確保に必死なのです。

中国製ワクチン3

ところで、以前、「南シナ海防衛、海軍力を増強するASEAN」の中でマレーシアやフィリピンは南シナ海で90%以上の領有権を主張する中国と紛争が続いていると書きましたが、不本意ながらコロナに関しては中国に頼るしかなかったのかもしれません。

最近、WHOのテドロスさんが今こそ出番とばかりにまた出てきて、ワクチンは世界のどの国にも公平に行きわたらなければいけない、などと優等生的な発言をしていますが、タイは別として、どこの国も多くの感染者を抱えて一刻も速くワクチンが欲しいのに、悠長に順番待ちなどしていられないというのもわかります。

いずれにせよ、タイはマレーシアのように
中国とおかしな治験契約などしておらず、アストラゼネカを選んで、多分正解でした。

しかも、国内に同社の現地生産工場を持つ強みがあるので、このワクチンが英国の基準をクリアしさえすれば、今後は十分なワクチンが得られるので、怪しげな中国製のワクチンに生命の危険をおかすことになるリスクはないわけです。アストラゼネカにはなんとか製品化に成功してもらいたいものです。




人類の希望、コロナワクチン・フェーズ3

ワクチンフェーズ3

昨日のビジネス紙、プラチャーチャート・トゥーラギットに載った記事で、現時点でフェーズ3の段階となっているワクチンのリストです。そして、この中で90%以上の有効性が確認できたワクチンが黄色の枠で囲った3つです。

フェーズ3に成功した一番乗りは、既に周知の通りファイザーとBioNTechが開発したBNT162です。しかし、マイナス70度という極限の冷凍状態を維持する必要があり、保管と搬送面での問題が指摘されていて、すぐに世界中に広まるのは難しそうです。

また、タイにもそういう冷凍設備はなく新たに購入するしかないようですが、それでも地方などに搬送することができないこともあって、政府もあまり積極的ではないようです。

その次に出てきたのが、ロシアのスプートニクVです。92%の有効性が確認できたということですが、データの詳細が文書化されてないので国際的な評価はまだ確立されていません。将来製品化されればイスラエルなどが購入するようです。

そして、つい先日出てきたのがモデルナ社のmRNA-1273です。これは94%の有効性が確認され、保管や搬送の問題もなく、今のところ最も汎用性に優れているワクチンということです。

日本政府は既にファイザーとモデルナのこの2つのワクチンで、1億人以上が接種を受けられる分の購入予約をしているということであり、日本人の場合はワクチンの優先入手が可能と思われます。

一方、それ以外の5社については、今もフェーズ3のところで有効性が確認できていません。一時は早々とフェーズ3に入り、ワクチン開発の最先端を行くといわれていた中国の2社からは、今だに何のレポートも出てきてないということです。一部では副作用や死人まで出ているという噂も出ているので、頓挫してしまっているのかもしれません。

また、イギリスのアストラゼネカとアメリカのジョンソンアンドジョンソンも副作用等の問題があり、フェーズ3の治験を一旦中止していました。ただし、再度フェーズ3にトライしているとのことなので、将来的には有効性の高いワクチンの開発に成功するのかもしれません。

ワクチンフェーズ3 2
ところで、今日のバンコクポストによると、タイ政府がワクチンを購入しようとしているのはこのアストラゼネカからです。同社は既にタイのサイアム・バイオサイエンス社との共同生産契約を結んでいて、フェーズ3が終わり英国の安全基準をクリア次第、タイは最優先で1,300万人分のワクチンの提供を受ける契約になっているとのことです。

また、タイ政府はアストラゼネカから、現在行っているフェーズ3治験での有効性は90%以上との報告を既に受けているそうで、早期安全基準クリアへの期待が高まっています。しかも、購入価格についても1接種5ドルと他の国が20ドルで買うのに対して圧倒的に安く買える契約になっているとのことです。

さらに、アストラゼネカのワクチン生産工場をパトゥンタニに作る予定であり、既に現地生産契約も結んでいて、これにより、タイは国民全員がワクチン接種可能になるだけでなく、周辺国にもワクチンの供給ができるハブになることを目指しているとのことです。

以上が世界のワクチン開発競争の現状と、それに対するタイ政府の対応ですが、中国のワクチン外交に応じるだけでなく、一方ではこんな計画も進んでいたとはなかなか抜け目ない政府です。

一旦はフェーズ3に失敗して出遅れたアストラゼネカですが、本当に今回の治験で90%以上の有効性を確認できているのであれば、確かにこれはタイ国民にとっての朗報というだけでなく、タイという国にとっても、ASEANでのコロナのワクチン生産と供給のハブになれるビッグチャンスでもあります。



来年のタイ経済はもっと悪くなる

世界感染者数
第3波による世界でのコロナ感染者数の推移がこのグラフです。これは累積数ではなく1日に発生した感染者数なので、第1波から何倍にも増えているのがわかります。そして、11月13日時点で世界の感染者は5,800万人、死者も130万人となり、今も状況は悪化の一途です。

コロナの感染が最初に騒がれ始めた3月や4月のころに比べると、ここ数日は1日の感染者が60万人以上ととんでもない数字になっています。この後の第4波が来る前に何とかワクチンが完成すればいいですが、もし間に合わなければ、次は1日の感染者が100万人を超すような事態になるのかもしれません。

世界感染者数タイ2
ところで、今の第3波感染拡大のピークは来年1月というタイの医学者もいます。シリラート病院医学部長は、これから寒い冬になって人々が室内にこもるようになり、世界中でもっと感染者が増えるとのことです。

さらに、タイ医学界は政府が外国人観光客の入国規制を緩和したり、隔離検疫を14日から10日間に減らすことにも反対しているそうで、この教授は今のようにタイ人による国内旅行だけでなんとか観光業界もやっていけるのではないかという見当違いのコメントもしています。

もっとも、こういうところは、医者はビジネスに疎いので
医学的な見方だけに偏ってしまい、そんなことがいえるのだろうとは思いますが...。

いずれにせよ、この隔離検疫期間短縮案については、先日、政府が見送りを決定しましたが、このようにタイの医学界が反対していることも大きな理由の一つだろうと思います。

しかし、たとえワクチンができてもすぐには世界中に行きわたらないだろうことを考えると、外国人観光客が隔離検疫なしで再びタイに自由にやって来られるようになるのは、再来年以降になるのではないかと私は思っています。

そんな状況下、経済紙の
プラチャーチャート・トゥーラギットがその社説で、来年、状況はもっと悪化するという記事を載せていました。

การจ้างงานของภาคการท่องเที่ยวมีสัดส่วนสูงถึง 20% ของการจ้างงานทั้งหมด เทียบกับอุตสาหกรรมการส่งออกมีสัดส่วนการจ้างงานไม่ถึง 4% ทำให้ภาคการท่องเที่ยวเป็นปัจจัยสำคัญอย่างยิ่งต่อการฟื้นตัวของเศรษฐกิจไทย

タイ就労人口全体の20%もの人が観光産業に属している。一方、輸出産業の就労人口はわずか4%以下であることからも、タイ経済の回復にとって観光産業の復興は不可欠である。

ผู้บริหารเชนโรงแรมระดับประเทศ ยอมรับว่า บิสซิเนสแพลนเดิมที่ทำไว้ ซึ่งคาดว่าตลาดท่องเที่ยวจะฟื้นตัวกลับมาราวกลางปีหน้าเป็นต้นไป ต้องรื้อทิ้งทั้งหมด และมองจุดเริ่มต้นว่าอาจต้องข้ามไปถึงปี 2565 

タイ国内のホテルチェーン経営者たちは、来年半ばには旅行者市場も回復し始めるという予想に基づいてビジネスプランを作成していたが、これを一旦白紙に戻し、市場は2022年まで回復しないというプランに変更しつつある。

その結果、この社説では表題である、ปีหน้า หนักยิ่งกว่า(来年、タイ経済はもっと悪くなる)という結論に行き着いたわけですが、やはり観光大国であるタイは、観光旅行業界の復活がなければタイ経済全体の回復はないということであり、一方で反政府デモも年を超えて長引く気配なので、このコラムの通り、来年のタイ経済はもっと悪くなりそうです。

従って、バンコクの不動産市場も当然さらに悪化していくので、個人投資家にとっても急ぐな、焦るな、コンドの底値状態は来年も続く!」で書いたように、じっくりと待つべきときです。



旅行者にとってホテル代が最もお得なのはタイ!

タイリゾート

前回、タイ政府がゴルフ客を誘致しようとする新しいプランについて、獄中生活のような2週間の隔離検疫を受けて、しかも臨時便や海外医療保険等の割高な費用を負担してまで、わざわざタイに来るゴルフ客などいないのではないかと否定的なことを書きました。

しかし、タイはホテルの宿泊費が暴落した結果、世界でも非常に安く旅行ができるという調査結果も出ています。これはヨーロッパの旅行会社であるダーツアーというところが世界各地の3つ星、4つ星、5つ星クラスホテルの宿泊費平均値を調べたものです。

2021 travel cheaper once restrictions lift

Phuket, Thailand, clocks the cheapest destination with the average room costing $29.38 but Thailand’s strict travel restrictions lockout bonafide leisure travellers.

旅行規制が撤廃されれば、2021年に海外旅行が安く行ける観光地
タイのプーケットはホテルの平均宿泊料金がわずか29.38ドルと世界の最安値をつけた。しかし、今はタイ政府の厳格な入国規制がレジャー観光客を遠のけている。


ホテル宿泊費
上の表を見ると、バンコクのホテルも世界で5位、43.48ドルと随分安いですが、プーケットの4つ星ホテルに1泊3,000円程度で泊まれるのなら、たとえ街はゴーストタウンの様になっていたとしても、ビーチやプールサイドで寝転がって青い海を見ているだけでもその価値はあるのかもしれません。

ホテル宿泊料金2

一方、宿泊費の下落率を2019年と比べたのがこの表です。バンコクとプーケットは34%も値下りしていて、世界の観光地の中でも暴落率が4位と5位にランクされています。しかも、1位から4位までは都市型観光地なので、海や山のリゾート地としては、プーケットの値下りが世界一ということになります。

以前、アゴラで「2021年、タイ観光産業のメルトダウンが始まる! 」と題して、このままではタイの観光産業が崩壊し立ち直れなくなるリスクがあると書いたのですが、この表からもコロナで観光大国タイの観光産業が受けている打撃がわかります。

また、来年、外国人観光客の入国規制が撤廃されてからでも割安感はしばらく続くということなので、
パソコン1台で世界のどこでも仕事ができるデジタルノマドなどにとっては、仕事をしながら長期間ビーチフロントでのんびり過ごせるいいチャンスでもあります。

He added that 40,000 workers had lost their jobs and even those still in work had lost 20-90% of their income, while only 30% of all hotels were still open. "Phuket is like a patient in a coma in ICU. So it is necessary for all stakeholders to help restore Phuket as quickly as possible'' 

プーケットでは4万人が失業し、まだ仕事がある者でも2割から最高9割も収入が減っている。そして、営業しているホテルの数は全体のわずか3割である。今、プーケットはICUで昏睡状態にあるのと同じで、一刻も早くプーケットを再生するために関係者のサポートが必要だ。

実際、今のプーケットの状況について「隔離検疫なしで外国人を受入れ始めた国(その2)」でこのように市長のコメントを伝えましたが、現在ホテル全体のわずか3割しか営業してないにも関わらず、これだけ宿泊費が値下りしているのであれば、もし来年、隔離検疫等の入国規制がなくなっても、潜在的に宿泊施設の供給圧力が相当大きいので、なかなかすぐには宿泊費も値上げできないのかもしれません。

ところで、プーケットに限らず、チェンマイでもサムイでも有名な観光地はどこも格安で宿泊できるはずです。従って、
私もそうなのですが、もし今タイに住んでいて、正月はどうせ日本には帰れそうもないと諦めているのであれば、このチャンスにどこかタイの国内旅行をするのがお勧めです。


監獄にいるような隔離検疫の中、ゴルフをやって面白い?

ゴルフ場での隔離検疫
オンライン紙のグルンテープ・トゥーラギットによると、来週の11日、観光スポーツ省と保健省が共同で、中国、韓国、日本、台湾の4か国に絞って外国人ゴルファーを受入れ、隔離検疫の間、ゴルフ場で過ごすという新プランをCESAに提案するそうです。

つい先日、「乾季入りしたタイはいよいよゴルフシーズン到来!」と題して、タイはいよいよゴルフの季節になったと書いたところでもあり、一見、タイミング的にいいアイデアの様にも見えます。


โดยรูปแบบการกักตัวที่สนามกอล์ฟจะแตกต่างจากโรงแรม ASQ และ ALSQ ทั่วไป เพราะนักกอล์ฟสามารถออกจากห้องพักมาเล่นกอล์ฟได้ในพื้นที่กว้างซึ่งสามารถรักษาระยะห่าง ที่สำคัญต้องไม่ปะปนกับสมาชิกหรือผู้เล่นรายอื่นๆ ของสนามกอล์ฟ 

ゴルフ場での隔離検疫は通常のホテルでのASQやALSQとは異なる。ゴルファーは自分の部屋から出て、十分なソーシャルディスタンシングを取りながら、広々としたコースでゴルフをすることができるからである。ただし、ゴルフコースの会員メンバーや他のプレーヤーと接触しないようにしなければならない。

ちなみに、これが彼らのセールストークですが、2週間の隔離検疫の間、ゴルフ場のホテルに缶詰にされ、ゴルフの時以外は部屋から一歩も出られないというのは同じのようです。

1. 監禁状態は監獄に入れられたよう
2. 食事は3食とも弁当を部屋の前に置いていくだけ
3. 誰とも接触が許されず、お酒や食料の購入を頼んでも無視された
4. 1日に1度ある40~50分の散歩はすべて監視付き
5. 隔離検疫は二度と経験したくない

まだ、正式に決まったわけでなく、このプランの詳細ははっきりしません。しかし、以前「隔離検疫ってどうなの?」で実際に2週間の隔離検疫を経験した人のコメントを伝えましたが、これと今回唯一違うのは、毎日1度ある40~50分の散歩が、毎日1度、数時間かけてゴルフが1ラウンドできるというだけなのだろうと思います。

しかも、この記事によれば、"他のプレーヤーと接触しないようにしなければならない"とあるのですが、ひょっとすると、グループで回るのではなく、たった一人で回るのかもしれません。

そんな面白くもないゴルフのために、毎日他にやることもなく、ホテルの部屋で監獄に入れられたような状態になるために、わざわざ何千人ものゴルファーが好き好んでタイにやって来るかというと、私は難しいのではないかと思います。
少なくとも私はバカバカしいのでタイでゴルフをするためにわざわざ行こうとは思いません。

もっとも、仕事でタイに戻らなければならないビジネスマンで、いずれにせよ隔離検疫が必要な人でかつゴルフ好きの人であれば、こちらの方を選ぶ人はいるかもしれませんが...。

それに、この記事によると、韓国大使館から、この時期になると韓国の若いゴルファーたちが毎年1,000人以上もタイにやってくるので、その需要を取り込んだ方がいいというアドバイスがあったからだそうです。

従って、タイ観光スポーツ省も韓国人の若いゴルファーたちが来てくれると見込んでいるようですが、実際のところ、ゴルフ場で傍若無人にふるまう彼らのマナーは悪く、日本人ゴルファーとはちょっと相いれないところがあります。

大声で騒ぐし、進むのが遅いので先に行かせてくれといっても、日本人とわかると拒否されて不愉快な思いをさせられたこともあります。従って、少なくとも私個人としては、できれば彼等とは一緒にやりたくないというところです。

中国人がプレーするのは見たことがないのでわかりませんが、こんな外国人プレイヤーばかりを2週間も同じホテルに泊めて毎日ゴルフをしたりしたら、そのうちトラブルも発生するかもしれません。

従って、タイ政府もこんな面倒くさいことを検討するよりも「タイ観光産業復活のキーワードは、中国ファースト」で書いたように、来年の中国の正月である春節を目指し、中国とタイの間で隔離検疫をなくして団体旅行者が行き来できるように交渉を進める方が、観光産業全体にとってよほどメリットがあると思うのですが...。



タイ航空、飛行機放出でスリム化

Aircraft Sale
会社更生手続きの開始が決まったタイ航空ですが、今回、更生計画の中で保有する飛行機を売却処分することになり、この通り自社のウエブサイトで売りに出しました。

中古車のセールならわかりますが、大型旅客機のセールなどという珍しい販売広告など見たことがありません。もっとも、以前から
タイ航空の飛行機は古くて不人気機種が多いといわれていて、コロナの影響でどこの航空会社も飛行機を飛ばすことができず経営危機に喘ぐ中、この売却はなかなか難しいとは思いますが...。

ところで、実はタイ航空が倒産の危機に陥った際に、その状況を調べて「誰がタイ航空をこんなにした?(その2)」で書いたことがあります。

特に、A340-500とA340-600については、当時のタクシン政権がわざわざこの不人気機種をたくさん購入したために、汚職
があったのではないかという疑惑もあり、実際にこれらの機体が今も航空会社の収益を圧迫しているということでした。

以下はその時に海外のアナリストたちがタイ航空について語っていた話で、航空機に関するコメントの抜粋ですが、
私なんかはこのコメントを読んで、タイ航空は機体が古いだけでなく、従業員の整備の技術も劣ると知って以来、タイ航空に乗るのはもうやめようと思ったほどです。

・タイ航空が2005年に購入したエアバスA340-500,A340-600が燃費の悪い航空機であり、かつタイ国内の政治的な騒動(黄シャツ事件)もあって、それまで40年間、黒字を維持してきたタイ航空は2008年に初めて210億バーツの赤字となった。

・(タイ航空の)技術的な遅れ。12機種もの航空機を持っている反面、それをちゃんと整備する技術がない。また、A380のような新型機種を導入しても、整備する技術力がないので、A320やA340といった古い機種をいつまでも使っている。これでは、より安全な機種が選ばれる今の顧客ニーズを満たせない。例えば、シンガポール航空の平均機体年齢が7年7カ月に対し、タイ航空のそれは10年である。世界のエアラインとの厳しい競争を勝ち残るには、技術力の向上、新型機の導入が必要である。

そこで、今回売却処分されようとしているリストを見ると、その燃費が悪く不人気のエアバスA340-500とA340-600が合計9機も売り出されています。それとJALが2011年、ANAが2014年に全機退役させた昔のジャンボ、ボーイングB747-400が10機も出ています。

やはり、タイ航空はこんな時代遅れの飛行機をちゃんと整備もせずに最近まで飛ばしていたとすれば、今まで墜落しなかったからいいようなものの、本当はLCCの方が安全なのかもしれません。


いずれにせよ、時期が時期だけに二束三文でしか売れないのではないかとは思いますが、どうせ会社再建を図るのなら、10年以上も経った古い機体はすべて処分して、最新型機を整備できる技術力も身につけてもらい、観光大国タイのナショナルフラッグキャリアとして甦ってもらいたいものです。



タイ観光産業復活のキーワードは、中国ファースト(その2)

The country's Ministry of Culture and Tourism made the announcement that China will continue to suspend outbound group tours and ban travel agencies from allowing inbound tours due to the risk of a resurgence in coronavirus cases this winter.

中国文化観光省は、コロナの2次波を防ぐため、この冬の間も海外団体旅行の禁止及び海外からの観光客受入を禁止すると発表した。(バンコクポスト)

ところで、今後タイが中国人観光客を増やすために一方的に規制を緩めたとしても、この記事にあるように肝心の中国人観光客は政府の命令によって、冬の間、海外旅行が禁止されているため、とにかく来春まで一歩も国外に出られないという問題があります。

そこでTATは、まずSTVで長期滞在の中国人観光客を入れてその安全性を確認し、来春以降に中国が海外旅行を解禁するときまでに実績を作っておこうという計画のようです。

英国と中国
このグラフを見るとわかりますが、2次波で1日に2万人を超す感染者が出て、またもロックダウンを始めるしかなくなった英国と、ほとんど感染者がいなくなった安全な中国との対比がすごいです。これなら、中国政府が冬の間、外国人観光客など受け入れないし、自国民も外国に行かせないというのが納得できてしまいます。

ところで、ではなぜSTVで中国人観光客がタイに来られるのかという疑問が出てくると思いますが、以下の説明にあるように今回のSTVによる観光客は団体旅行ではないので容認するということで、中国政府も状況を観察しているようです。

"Tourists who apply for STVs can continue their journeys despite those bans, as the order is restricted to tour groups only," said Phiphat Ratchakitprakarn, the tourism and sports minister.

タイの観光スポーツ省大臣の説明によれば、STVでタイに入国した中国人観光客は問題なく旅行を続けられる。なぜなら、この中国の海外旅行禁止令は団体旅行を禁止しているのであって、個人旅行まで禁止していないからである。

しかし、100人を超える中国人観光客がチャーター便で一緒にプーケットにやってくるのであれば、それは団体旅行だろうとも思うのですが、いずれにせよ、中国政府がこのSTVでの観光旅行を承諾したわけですから問題はないのでしょう。

ただし、実際のところ、STVで数百人の中国人観光客がタイに入ってきたところで、観光収入という意味では、リスクの割に国としてほとんどメリットなどありません。その裏には以下にあるように、中国政府が来年、海外の団体旅行を解禁するとTATは期待しているわけです。もしくは、友好国だけに既に中国政府と何らかの合意ができているのかもしれませんが...。

Based on the TAT's strategic plan for 2021, it expects Chinese arrivals to total 7.45 million, assuming travel restrictions are relaxed.

中国が今の海外旅行禁止令を緩和した場合、TATの戦略プランでは、タイにやってくる来年の中国人観光客は745万人を見込んでいる。

こういう背景の事情がわかってくると、今のところタイと中国はどちらもコロナをうまく制圧できていて安全であること、
しかも中国が世界で実用化に一番近いといわれているコロナワクチンをタイには優先的に供給するという中国のワクチン外交が早速始まったといわれるほど、政府間の関係が良好であることから、中国政府が最初に海外旅行を解禁する相手国はタイである可能性が非常に高くなってきていると思います。

日本とタイ

それに、タイにしてみれば2019年の外国人観光客4,000万人のうち、1,000万人が中国人観光客だったこともあり、まずは中国ファーストで中国人観光客をターゲットに745万人を呼び戻そうと計画するのは、まことにごもっともだと思うのです。

一方、残念ながら2次波で感染者がまた増えている日本はしばらく蚊帳の外に置かれて、後回しということになるのではないかという気がします。



タイ観光産業復活のキーワードは、中国ファースト(その1)

STV
The Foreign Ministry on Saturday clarified the details of the Special Tourist Visa (STV) for long-stay tourists, saying the most important requirement for all applicants is they must be coming from low Covid-19 risk countries.

先週土曜日(10月31日)、タイ外務省はSTV(特別観光ビザ)が発行されるための必須条件として、コロナの感染リスクが低い国からの観光客でなければならないとアナウンスした。(バンコクポスト)

これに基づき、タイ保健省がローリスクの国と認めた国に対してだけSTVが発行されることになり、残念ながら、日本はこのリストから漏れてしまったわけです。

ところで、タイ国政府観光庁、すなわちTAT(Tourism Authority of Thailand)の最近のコメントによると、実は彼らにとって、これからのメインターゲットは中国人観光客であり、しかもいわゆるミレニアルと呼ばれる20代の若者たちということです。

現在、STVで対象にしているのは高齢者や熟年層、ビジネスマン等の余裕資金が豊富でお金をたくさん使ってくれる観光客です。しかし、彼らの調査では、来年、
中国政府の海外旅行禁止令が解けたときに真っ先に海外旅行に飛び出してくるのは、21~30歳のミレニアル世代であると読んでいるわけです。

彼らは若いのでお金はあまり使ってくれませんが、TATがリサーチした結果、若いからこそコロナの感染をあまり怖がっておらず、しかもこれまで中国政府に海外旅行を止められていたことでその欲求も高まっているそうで、来年のマーケティング戦略として中国のミレニアル世代をターゲットにしたわけです。

また、彼らの調査によれば、中国のミレニアルは321百万人、それに対し、日本、韓国、香港、台湾のミレニアルは全部合わせてもわずか69百万人ということで、まずは中国がメインターゲットということになったようです。

それもあって、STVで次々とタイにやってきているのは中国人観光客ばかりで、これでコロナ感染拡大が起こらなければ、徐々に中国人観光客に対する入国条件を緩めていき、早ければ来年2月の中国の正月、遅くとも7月の学校が夏休みになるころに一挙に若者たちの観光需要を取り込もうという戦略です。

もっとも、この計画はコロナの2次感染拡大もなく、もちろん、中国人対象のSTVもすべて順調にいったらという条件付きではありますが...。

次回に続く



南シナ海防衛、ASEANが海軍力を増強する背景

agora

以前、このブログで書いた元陸軍大将プラユット首相の策士ぶりとマレーシアでの不動産価格下落、それにASEANの軍備増強を関連付けたコラム記事が、日本の言論サイト「アゴラ」に掲載されたので、興味があれば、読んでみてください。



一枚岩でなくなりつつある反政府デモ

反政府デモ1
前回にもちらっと書きましたが、どうもこのところ、反政府デモの中でも王制改革について意見が割れているように思えます。

この現地ニュース記事を読んでいると、2日前の11月1日夕方、ウドムスクでデモがあったのですが、実はこれは反主流というか、もともとは7月に最初の頃の反政府デモが開かれた頃からのリーダーであり、ピープルズパーティ・バンコク東部地区のリーダーでもあるナットウット・ソンブーンが、「‘All People Endgame’(全員ゲームは終わりにしよう)」というグループ名で集会を開いたものだそうです。

そして、その中で彼が表明したのが以下です。

เรียกร้องต่อรัฐบาล 3 ข้อ ได้แก่
1.นำรัฐธรรมนูญฉบับ 2540 กลับมาใช้ใหม่
2.ยุบสภา เลือกตั้งใหม่
3.ร่างรัฐธรรมนูญฉบับประชาชน โดยประชาชนและเพื่อประชาชน
政府に対して次の3つの要求をする
1. 変更前の2017年の憲法に戻ること
2. 議会を解散し新たな選挙を行うこと
3. その後、国民による国民のための新憲法を草案すること

すなわち、このグループはそもそも7月に始まった当初デモの要求に戻り、憲法を元に戻した上で議会を解散し、新しく選挙で選ばれた政府のもとで国民主権の新憲法を草案するというものです。

そして、原点に返ってこの要求が通ればもうデモは終わりにしようというもので、9月ごろから出てきたもっと急先鋒のニューリーダーたちによる王室制度の改革要求を敢えて除外したわけです。

これを聞いたマスコミはピープルズパーティがその要求を引下げてきたと一斉に報道したのですが、実はそれには裏事情があり、反政府デモの中でも意見の食い違いが出てきているようだ、というのがこの記事の興味深いところです。

ピープルズパーティ

The mostly young demonstrators have been demanding a new constitution and the resignation of the current government that remains closely aligned with the military.

But some leaders of the movement have also been pressing for reform of the monarchy, an issue that has provoked strong reactions from more conservative elements of society.
(9月のタマサート大学キャンパスでの集会で)
デモ参加者のほとんどが若者で、憲法改正と軍部と癒着する現政府の辞任を求めていた。しかし、リーダーたちの一部には王制改革を要求するものも出てきて、これが社会の保守層から反感を持たれることになった。


一方、これに対して、現在のリーダーの一人、ニックネーム"ペンギン"は、そんなことは容認してないし、彼らが勝手に言い出していることであり認められない。これからも今まで通り、王政改革を含めた要求を続けるという声明を出したわけです。

これで、ピープルズパーティといっても実は1枚岩ではなく、最初に首相の辞任と議会解散、憲法改正を求めて始まったデモがいつの間にかもっと過激なリーダーたちに扇動されてしまい、内部分裂が始まっているということなのかもしれません。

しかし、こういうのを読んでいると、昔、日本でも団塊の世代やそれ以前の人達がやっていた学生運動に似ているように思えます。

私は出身が早稲田ですが、学生運動がとうに終わって世の中はしらけの時代に入っていたにもかかわらず、その頃でもまだ、法学部は民青でその他の学部は革マルとか、なんだかわからないイデオロギーの違いみたいなのでいがみ合っていたのを覚えています。

従って、日本の学生デモのことは確か中学時代でよく覚えてないし、興味もなかった世代ですが、日本の歴史が証明するように、学生運動も度が過ぎていくと、東大安田講堂の占拠や機動隊との激しい衝突があったし、今の香港でも同様の混乱が起こっています。

デモというのは長引くと最後は暴力的になっていくと思っているので、今回のデモも次第に過激なリーダーに扇動されていくのが怖いです。

平和的なデモを続けているうちに、首相が辞任を決意し、議会が解散され、王政改革については新憲法のもとで国民に選ばれた新政府に任せる、というのがベストな落としどころではないかとも思います。

もっとも、実際には、この国でそんなに民主的にことが進むはずがないというのもわかっていますが...。



タイランドは譲歩と和解の国!

譲歩と妥協の国

昨夜、CNNの王様へのインタビューがテレビで放映されていました。インタビューといってもほんの数十秒のことですが、その中で王様は英語で、"Thailand is the land of compromise"と答えていました。そして、これに対するCNNのコメントが以下です。

As thousands of protesters in Thailand demand reform to the monarchy, the King has told Channel 4 News/CNN in an exclusive interview that "we love them all the same" and Thailand is "the land of compromise" - suggesting there may be a way out of the months long political standoff
何万人ものプロテスターが王制改革を要求する中、王様はCNNに対して「我々はすべての国民を同等に愛している。そして、タイは譲歩と和解の国である」と答えた。すなわち、数か月にわたって続いている今の政治的行き詰まりに対し、双方が譲歩し和解する道があるのではないかと促した。

譲歩と和解1
昨夜のインタビューは、仏教上の儀式のために宮殿に現れた王様に対し、黄色いシャツを着た王制支持派の民衆が王様に謁見しようと集まった際に行われたものです。

現地のオンラインニュースであるカーウソットを読むと、王様は "ต้องช่วยกันเอาความจริงออกมา"(みんなで協力して真実を導き出すことが必要だ)と話したということですが、具体的な説明がないのではっきりしませんが、多分、和解により正しい解決策を見つけ出すことだ、といっているのだろうと思います。

いずれにせよ、
学生による改革派に対する政府と王制派(黄色いシャツ)の対立で、軋轢がさらに激しくなりつつありますが、コロナで経済が相当なダメージを受けた後、やっとこれから次第に回復に向かっていくかと思っていた矢先に、また新たな混乱要因が生じたことになります。

実は私の知人のタイ人が、バンコク郊外のパタナガンでタイレストランを開いているのですが、1週間ほど前、最近お客が来なくなったので、友人を連れてまた飲みに来てくれとメッセージを送ってきました。どうしたのかと聞くと、学生デモが始まってからまた急にお客が来なくなったということで、やはり今回のデモもまた庶民の経済に悪影響を与えているわけです。

さて、この記事の中で学生デモ側が絶対に譲れない3項目というのをまとめているので、参考までに以下に書いておきますが、黄色いシャツの王制派は主に3番の王制改革に対して不満を持っていて、政府は3項目すべてを受け入れられないという立場ではないかと思います。

一方、学生改革派も、唯一王制改革のところだけは協議の余地があるといっているようです。
学生たちの間には、自分たちの親が王室を深く敬愛している人も多いはずで、ここで王制改革についても一歩も譲らないというのでは意見が割れてしまいます。

従って、少なくとも学生改革派と黄色いシャツとの間では、王様がいう通り、譲歩と和解で解決できる余地があるのかもしれません。

1. พลเอก ประยุทธ์ จันทร์โอชา ต้องลาออก
2. ยุบสภา และร่างรัฐธรรมนูญใหม่
3. ปฏิรูปสถาบันกษัตริย์ให้อยู่ภายใต้รัฐธรรมนูญ
พร้อมระบุว่า สิ่งเดียวที่ควรลด คือ ความเป็นเผด็จการ เพิ่มความเป็นคนให้มากขึ้น และว่าทั้ง 3 ข้อเรียกร้องนี้ไม่ใช่ทางเลือก แต่เป็นทางเดียวที่นำพาประเทศไทยหลุดพ้นจากการเป็นประเทศกำลังพัฒนา และก้าวไปสู่ประเทศที่พัฒนาแล้ว เยาวชนและประชาชนจะสามารถมีอนาคตที่มีแสงสว่าง สามารถลืมตาอ้าปากได้อย่างเท่าเทียม สมศักดิ์ศรีความเป็นมนุษย์
1. プラユット首相の辞任
2. 議会の解散と新憲法の草案
3. 憲法に基づく王制改革
この中で幾分かの譲歩が可能なのは王制改革についてだけであるが、いずれにせよ、タイが発展途上国から抜け出し先進国へと発展していくために、そして
国民全体が明るい未来の中で人として自由に生きていくために、この3項目はなくてはならない必須のものである。




南シナ海防衛、海軍力を増強するASEAN

南シナ海2
今、タイ国内はプラユット首相の辞任を要求して学生のデモが続いていますが、6年前にクーデターで軍事政権が成立した際、アメリカのオバマ大統領を筆頭に民主主義諸国は、軍事政権は民主的ではないとして非難していました。

もっとも、私の記憶では、安倍政権はこの件についてはだんまりを通していたように思いますが...。5,000社もの日系企業がタイに進出していただけに、迂闊なことはいえないという立場上、仕方がなかったのだろうとも思います。

それに対してプラユット首相が起こした行動が中国政府へのすり寄りです。アメリカにとってタイは地政学的にも非常に重要で、タイが中国寄りになると困ることから、結局、オバマ政権も次第にトーンダウンしてしまったのですが、そういう意味で、プラユット首相は策士としては優秀でした。

一方、中国の習政権にしてみれば瓢箪から駒で、思わぬところで味方が増えたわけです。それ以来、中国政府とタイ政府は良好な友好関係が続いていますが、それもあって多くの中国人観光客や個人投資家がタイにやってきてコンドミニアムを買ったりしています。さらに、タイは中国と南シナ海の領有権問題がないし、国内に米軍基地もないというのも大きな理由です。

米中戦争
少し前に「マレーシア不動産から撤退する中国人バイヤー」で、マレーシアに移住した中国人は南シナ海の領有権問題や最近の米中間の争い激化で危機感を覚え、母国に戻る人も出てきていると書きましたが、彼らにとって友好国であるタイに対しては、その危機感がないわけです。

しかし、フィリピンやベトナム、インドネシア、マレーシアなどにとって、南シナ海の90%以上の領有権を主張する中国のいいがかりは到底受け入れられません。

タイのオンラインニュース、ポストトゥデイによれば、中国は既にパーセル諸島で20もの基地を建設し、その海域全体を手中に収めようとしていて、フィリピンは急いで海軍増強のために駆逐艦や潜水艦をオーダーしたそうです。また、ベトナムとインドネシアも同様に海軍力を急ぎ増強中です。

ただ、残念ながら、アメリカのペンタゴンによると、中国海軍は今、350隻の軍艦、52隻の潜水艦、2隻の空母、4隻の核搭載大陸間弾道ミサイル艦を持つ世界最強であり、ASEANで最強の海軍力を誇るベトナムでも到底太刀打ちできないということです。

南シナ海1
ところで、これは尖閣諸島の領有権を主張する中国ともめている日本も同じような状況です。しかし、このニュースでは、「10月26日、
米軍は尖閣諸島で中国と事が起これば日本に協力して軍隊を派遣すると宣誓した」とも書いていて、南シナ海で中国にやりたいようにやられているASEANにとっては、米国という心強い味方がいる日本が羨ましいのかもしれません。

これは、
2014年にオバマ政権が尖閣諸島は日本の領土であると表明してくれたおかげです。もっとも、いざとなった場合、本当に米軍が助けてくれるかどうかはわかりませんが、少なくとも日米安保条約の存在は、中国に対する大きな抑止力になっているのだろうと思います。 



乾季入りしたタイはいよいよゴルフシーズン到来!

ゴルフバッグ
22日に雨季があけ、乾季入りしました。いよいよタイはゴルフシーズンの到来です。早速、駐在員の知人数人に連絡を取って、この週末に今シーズンのゴルフ初めをしようということになり、書斎のクローゼットにしまい込んでいたゴルフバッグを久しぶりに引っぱり出してきました。

ちなみに、写真の向こうに見える部屋が私の書斎で、ここで気の向くままにこのブログを書いているわけです。オンヌットのこのコンドミニアムも2012年のプリセールで買って以来、あれからもう8年になりますが、その間にオンヌットは当初見込通りに様変わりし、今は単身赴任の日本人駐在員や欧米人がたくさん住んでいます。11万バーツ/㎡で買ったので、当然含み益も出ています。

日本人はエッカマイまでしか住まないというのはもう昔のことで、そんな固定観念に執着していたら思考停止であり、不動産投資は失敗します。オンヌットの便利さがわかれば、特に単身赴任の駐在員にとっては極楽なのです。もっとも、投資先として次に面白そうなのは、ウドムスクだと私は思っているのですが...。

ゴルフ

さて、この写真がコロナ以前の最後のラウンドですが、確か今年の1月だったと思います。ちなみに、真ん中が私で両脇の2人ともオンヌットに住んでいる飲み仲間でもあります。

ところで、私はこの後、2月に日本に一時帰国し、3月5日にタイに戻ってきたのですが、3月26日からの非常事態宣言以降、ゴルフどころではなくなってしまったわけです。

そうこうしているうちに、私もゴルフ熱が冷めて面倒くさいので練習にも行かなくなっていたのですが、それ以来ですから、今週末のゴルフは9カ月ぶりということになります。

それもあって、実は昨日、ラウンドする前にちょっと練習をしておこうと久しぶりにドライビングレンジに行ってきたのです。しかし、これだけ長い間クラブを振ってないとフォームがもうボロボロになっていました。

以前は7番アイアンで120ヤード近く飛んでいたのが、なぜか100ヤードも飛ばなくなっていて、これでは女性ゴルファーにも負けてしまうとがっかりした次第です。

ところで、ゴルフはやはり腕力ではないですね。私は筋トレが趣味で40代のころからやっているので、今でも腕は太いしベンチプレスで50キロを挙げられるのが自慢なのですが、全然関係ないです。何の役にも立ちません。

今年は外国人のゴルフツアー客がタイに来られないので、キャンペーン価格で安くなったコースでゆったりと回れるのはいいのですが、バンコクの日本人駐在員には1年に50回もコースを回るという猛者も結構いて、ほとんど毎週末ゴルフをしているわけです。さすがにこういうセミプロみたいな人たちとは、実力に差があり過ぎて一緒には回れません。

私がロンドンにいたころは、日本人駐在員は仕事や家族サービスが忙しくてそれほどゴルフをしてなかったように思うのですが、タイは単身赴任者が多いし、週末、他にやることがないのかもしれませんね。

もっとも、
私はそれほどゴルフにはまっているわけではなく、どちらかというとコンドミニアムのジムでストイックに一人黙々と筋トレをしてオールアウトした後に、このコンド自慢の25メートル以上あるプールでクールダウンしながらゆっくり泳いでいる時が、いわゆるしあわせホルモンが出て一番気持ちいいのですが...。

というわけで、今回はシーズンが始まったゴルフの話をさせてもらいました。



歴史はプラユット首相を見放した!(その2)

プラユット首相2
4. Instead of reform moving forward, for all of his government's incompetence and ineptitude, Gen Prayut conspired with cohorts to perpetuate his rule through manipulation and collusion, setting up a pro-military committee to write the 2017 constitution that is the root cause of Thailand's political ailments today.
プラユット首相は改革を進めるのではなく、自身の首相としての地位を長期間維持するために、関係者と共謀して軍部寄りの委員会を組織し、2017年の憲法を制定してしまったのである。そして、これが今、政治的な問題の根源となっている。

5. Yet because of the rules his regime rigged, he kept getting away with it. The various bodies and related agencies that were supposed to act as checks and balances became tame and timid, partly because the military government stacked them with proxies while they had the chance. As a result, the vast majority of Thai people have had to put up with a dismal government and subpar economy headed by an unfit leader who seized power by force. There have been no compromises, no reform, and no less corruption and cronyism than in the past.
プラユット首相は自分の政権維持のため、本来政府の施政をチェックしバランスを取るべき機関にも人を送り込み、その機能を弱まらせた。その結果、タイ国民は力で権力を手中に収めた不適格なリーダーの下でひどい政府と低迷する経済に我慢するしかなくなったわけである。さらに、この政権が妥協も改革もしなかっただけでなく、汚職や腐敗、縁故優遇も以前と比べて少しも減っていないのである。

6.  If Gen Prayut continues to stay in office without budging, it will mean the established centres of power want to stick with him and ride out the storm at all costs, heightening risks of confrontation and potential violence. 
If he goes, the protesters will have an opportunity to negotiate and come up with a compromise that the other side can live with. The latter outcome is Thailand's best way forward because the status quo is untenable as the force of history is not on the side of those who came to power with and behind Gen Prayut.
もしプラユット首相が辞任せず権力に執着し続ければ、デモ隊との争いはますます激しく暴力的なものになる可能性がある。一方、もし辞任すれば、反政府のデモ隊は政府側と交渉を持ち、相互で妥協案を協議することも可能であるが、これがタイにとってベストである。なぜなら、歴史の力は今、プラユット政権側には味方してないからである。

私が覚えているのは、2014年5月にクーデターでプラユット首相が政権を擁立した際に、これは暫定的なもので、1年後には選挙による民主主義に基づく新政府に政権を戻すと約束していました。それが、もうあと1年、もうあと1年とズルズルと延期され、いつになったら民主主義国家に戻るのかとマスコミが叩いていたのを覚えています。

そしたら、2017年に新しい法律を制定して、自分たちの政府を合法的に作ってしまったわけです。最初は本当に1年だけのつもりだったのかもしれませんが、一度権力を手にしてしまうと、それを手放したくなくなるというのは誰でも同じなので、いつの間にか6年以上もの長期政権になってしまったというのが本当のところかもしれません。

しかも、この記事によると、月給が10万バーツのはずの首相の資産は、今では20億バーツ(70億円)にも増えているそうです。

GDP2

そして、ベトナムもカンボジアもうまくコロナを抑えながら、経済成長を続けている中、タイだけがASEANで最悪のマイナス8%成長というのでは、コロナ対策ばかり過剰にやって、不得意な経済面での舵取りに失敗している政府に対して不満をもつタイ人が多くいるのも仕方がありません。

ところで、上のBangkok Postの写真記事にあるように、昨日がデモ隊の辞任要求に対するプラユット首相の回答期限でしたが、何の返答もなかったということなので、いよいよこれからデモが激しくなってくることは間違いありません。

しかし、このチュラ大の先生がいっているように「歴史の力は現政権側には味方してない」、つまり、歴史に見放された、ということであれば、政権交代は遅かれ早かれ時間の問題かもしれません。

いずれにせよ、この問題はタイ国民の問題であり、我々日本人は所詮傍観者なので、今後激しくなるデモに巻き込まれないように身の安全に注意していく必要があります。



歴史はプラユット首相を見放した!(その1)

プラユット首相1
今朝のオンラインニュース、カーウソットによると、タクシン派のプアタイ党はプラユット首相の辞任を求めてこんな厳しい発言をするようになってきていますが、いよいよ首相辞任を巡る騒動は佳境に入ってきているような感じです。

もっとも、野党ですから極端なことをいうのは当り前であり、「インラック前首相からプラユット現首相へのメッセージ」で書いたように、前政権のインラック首相をトップとするタクシン派も別にそれほどいい施政を行ってきたわけでもないので、
そうだ、そうだとそのまま鵜呑みにするのもどうかと思いますが...。

ところで、6月に私が日本の言論サイト「アゴラ」に投稿した「コロナ制圧を自画自賛するタイ政府は韓国政府と同じ?」の中で以下のようなことを書きました。

GDP1
1. IMF今年実質GDP成長率予測タイマイナス6.7周辺アセアン諸国突出い。非常事態宣言下、都市ロックダウン県間移動規制、夜間外出禁止令外国人入国禁止という非常しい措置った結果タイ各地失業ストレス自殺者相次いだだけでなくタイ経済代償ったである。

2. 
筆者タイ政府早期非常事態宣言ったっていしい規制奏功周辺諸国コロナの危機を回避って問題非常事態宣言解除ないロックダウン夜間外出禁止段階的解除スロ一体経済犠牲である。

3. タイ知識層コロナ感染落ち着ず、いまだに非常事態宣言を解除せず、遅々ない政府経済復興急激タイバーツり、タイ経済アセアンインドネシアフィリピンベトナム追い越まう危惧てい

4. スイスドイツ感染者った対策感染コントロール経済もうていという世界2トップであ。一方、タイ政府はいつまでもコロナ感染を阻止できたと自画自賛しているが、そのせいで国の経済力が沈んでいくのではあまりに代償が大きい。政府経済的な無策がやがて国民に思い荷物を背負わせてしまうのである。

それが、ちょうど今日のBangkok Postを読んでいたら、チュラ大の政治学助教授がそれに近いことを書いていました。政治学の専門家のコメントであり、具体的にプラユット政権がこの6年間に犯してきた施政上のミスを指摘しているので、そのポイント部分をここで紹介してみることにします。

まず、「History not on the side of Gen Prayut(歴史はプラユット首相を見放した)」というその題がなかなかいいですが、内容としては以下のようなことを書いています。

学生デモ
1. He initially pledged to usher in compromise and reform, putting an end to preceding street protests led by the People's Democratic Reform Committee (PDRC). Since Gen Prayut has been in office, Thailand has seen neither compromise nor reform. There has been systemic repression and authoritarian tendencies in violation of basic rights and freedoms. 
最初、プラユット首相は反政府派にデモを収めさせるために、妥協と改革を約束したものの、実際には首相になって以後、妥協や改革など一切行われず、逆に基本的人権や個人の自由の権利を損なうような、組織的弾圧や権威主義的な施政を行う傾向にあった。

2. Economic mismanagement has been rife. For a while, growth strategies around "Thailand 4.0" and the Eastern Economic Corridor project provided some momentum but these were not pursued in earnest and are now effectively dormant.
経済運営上の施政ミスはいたる所にある。最初は“タイランド4.0”やEEC(東部経済回廊)計画などを打ち上げたが、結局、まともに取り組もうともせず、これらはほぼ中止になりつつある。

3. Poor economic performance means Thailand became the laggard in its peer group. That his government's mismanagement has squandered Thailand's economic future is the rationale behind the ongoing protests.
タイ経済の低迷は、タイにとって競合する(ASEANの)周辺諸国に後れを取ることを意味するのであり、首相の施政ミスがタイ経済の発展を遅らせ、タイの将来を考えた場合、時間の浪費となってしまっていることが、そもそも学生たちがデモを始めた理論的根拠なのである。

次回に続く



タイ反体制デモ:インラック前首相からのメッセージ

アゴラ記事

2日前に書いた「インラック前首相からプラユット現首相へのメッセージ」が、タイに住む日本人からの評判が割と良かったので、加筆修正して日本の言論サイト「アゴラ」にも投稿したところ、早速今朝、載りました。

これまでにも、評判がよかったり
気に入ったブログ記事が書けたときには、こうやってちょくちょく投稿してきているのですが、こういう大きな読者層を持つ国内メディアで載せてもらえると張り合いもあります。

ただし、題名については「タイ反体制デモ:インラック前首相からのメッセージ」の方が日本の読者にはわかりやすいということで、編集者が変えてしまいましたが...。

バンコクであまり政権の批判などはできないので、ブログでは比較的やんわりと書いているつもりですが、日本のメディアなら大丈夫と勝手に判断して、これまでも本音で書いてきたつもりです。

9月11日週刊ランキング

特に、
現政権の経済無策について書いた「2021年、タイ観光産業のメルトダウンが始まる!」は、アゴラで毎日数多くの記事が載せられる中、週間アクセスランキングで1位になったほど注目され、読者からも400もの“いいね!”をもらったので、興味があればぜひ読んでみて下さい。



タイで運悪く死んだらどうなる?(その5)

セミナー
タイで運悪く死んだらどうなる?」と題して、今月初めに4回にわたって書いたのですが、今月書いた話題の中でこれが最も多く読まれています。

暗い話だし、このブログの読者の7割は日本に住む人なので、あまり人気がないかなと最初思っていたのですが、予想外に後々までアクセスが伸びて、タイでの交通事故死や病死を結構気にしている人が多いのだとわかりました。また、読んでくれた人の多くがタイに住んでいる人ではないかとも思うのですが...。

それで、これについてもうちょっと調べていくと、リタイアした欧米人が多いパタヤなどでは、自分が死んだ後のことについてセミナーを開いたりしているようです。

タイに住む外国人の内、国別では多分日本人が最も多いのですが、欧米人は大抵英語が喋れる人達が来ているので、白人というくくりにすると日本人よりもずっと大きなコミュニティがあるのだろうと思います。いくら隣国同士といっても、言葉も違うし、日本人と中国人と韓国人が同じセミナーに参加することはありませんから。

その記事を読んでいくと、もしタイで亡くなった場合、正式な遺言状がないと裁判所が遺族への相続を認めてくれず、中には2年半にもわたって裁判をした結果、やっと故人がタイに持っていた財産の遺族への相続が認められたケースとかがあるそうです。

しかも欧米人の場合、タイでの死因の一番が癌だということで、末期癌でも母国に帰ろうとせず、タイで終わりたいと考えるリタイアリーが多いようです。一方、日本人の場合、3割負担で済む健康保険制度もあるし、末期癌であってもやはり親戚や知人のいる日本で治療を受けるために、大抵の人は帰国するのではないかと思うのですが...。

それだけに、欧米人コミュニティの場合、
日本人社会よりも情報網ができていて、自分が死んだ後のことについて遺言状の作成や葬儀についてしっかり準備をするようです。

特に、タイでは亡くなった外国人の財産が比較的短期間に国に没収されることが多く、わずか数年で銀行預金が引出されていたりするそうです。従って、こちらで個人でビジネスをやっている人や、自宅のコンドミニアムを持っていたり、リタイアメントビザに必要な80万バーツや退職金等のまとまったお金をタイの銀行に貯金していたりするリタイアリーの場合、もしもの時のために、早目に遺言状を作っておいた方がよさそうです。

ところで、先日書いた、バンコクで日本人が亡くなった場合に、遺族への連絡や葬儀、財産相続の手助けをする法人をつくったという人と、先週また会ったのですが、日本大使館によると、3月下旬に始まった非常事態宣言以降、既に80名ほどの日本人が亡くなったそうです。

しかも、外国人の入国禁止により、ほとんどの遺族がタイに入国できず、葬儀にも参列できなかったとのことで、中には無縁仏として焼却処分にされてしまった例もいくつかあるそうです。また、当然、相続人が来られないことから、遺産相続についても滞っています。

遺体の空輸
このことは、他の英語のウエブサイトなどを読んでいても状況は同じようで、欧米人コミュニティの間でも、コロナに感染して亡くなるのが問題ではなく、癌等の他の病気で亡くなった人の葬儀に、母国にいる親族の誰も参列することができないという問題が出ています。

もっとも、欧米人コミュニティの場合、既にそういう場合のシステムが出来上がっていて、事前に故人が依頼しておけば、葬儀社や弁護士が滞りなく後の処理をしてくれるとのことですが...。

そういう意味では、日本人コミュニティはたとえ死亡することがあっても、遺体の空輸等一切合切、会社負担で面倒を見てくれる日本企業の駐在員が多いこともあるのでしょうが、あまりこういう面での情報がなく、どうせ死ぬのなら、やはりタイで死ぬのではなく、何とか日本の地を踏んでから死ぬ方がいいと思った次第です。



インラック前首相からプラユット現首相へのメッセージ

インラック前首相
ไม่ทราบว่าทุกท่านยังจำได้ไหม เมื่อหกปีที่แล้วประชาชนกลุ่มหนึ่งรวมกันเรียกตัวเองว่า กลุ่มกปปส.เรียกร้องให้ดิฉันลาออกซึ่งคุณประยุทธ์ จันทร์โอชา ผบ.ทบ. ในขณะนั้น ก็อยู่ในเหตุการณ์นั้นด้วยยังถามว่าดิฉันจะสามารถประคองรัฐบาลต่อไปได้ไหม
ซึ่งในที่สุดดิฉันก็ตัดสินใจที่จะประกาศยุบสภาเพื่อเปิดทางให้มีการเลือกตั้งใหม่ และประชาชนก็จะได้ตัดสินอนาคตของประเทศด้วยตัวเองตามระบอบประชาธิปไตย
วันนี้เหตุการณ์เดียวกันเกิดขึ้นกับคุณประยุทธ์ ข้อเรียกร้องของนักเรียน นิสิต นักศึกษาและพี่น้องประชาชนเรือนแสนที่ต้องการอยากเห็นประเทศเกิดการเปลี่ยนแปลงโดยให้คุณประยุทธ์​ลาออก​และแก้รัฐธรรมนูญ ซึ่งดิฉันได้ติดตามดูสถานการณ์ของประเทศไทยด้วยความเป็นห่วงทำให้ดิฉันนึกถึงตอนที่ท่านเคยถามดิฉันเมื่อ​หกปีที่แล้ว​ว่า​ดิฉันไหว​ไหมและหวังว่าวันนี้ท่านจำได้แล้วเลือกที่จะตัดสินใจโดยเร็วเพื่อบ้านเมืองจะได้สงบและเดินต่อไปได้ค่ะ

皆さんはまだ覚えているでしょうか? 6年前、PDRC(People's Democratic Reform Committee)と呼ばれるグループが私に退陣を求めてきました。そして、プラユット現首相も当時このグループの主要メンバーであり、彼は私ではこれ以上政府を維持できないのではないかと聞いてきました。
その結果、私は最終的に議会を解散し、民主主義に基づき新たな選挙でタイ国の将来を国民の意思に委ねることを決心しました。
それが今、プラユット首相も当時の私と同じ状況にあります。 つまり、学生たちや民衆が首相に辞任と憲法改正を求めてこの国を変えなければいけないと立ち上がっているわけですが、私はこの状況を心配しながら見守っているところです。
そして私は、かつて6年前にプラユット首相が私に対し、あなたでこの事態をうまく収めることができるのかと聞いてきた時のことを思い出しました。プラユット首相が今もそのことを覚えていて、今度は彼が母国のタイが平和と成長を取り戻せるように速やかな決断を下すことを期待しています。
簡単にいえば、インラック前首相はプラユット首相に退陣を促しているわけですが、昨夜、インラック氏がこのコメントをFBで書くと、瞬く間に46万人がいいねを押し、18万人がシェアし、2万件ものコメントが寄せられました。

まさにタイミングが良かったということだと思いますが、ただし、インラックさんも自分が首相だったころの問題点は棚に上げて、いいところだけ美化しているのでちょっと調子のいいコメントにも思えます。

当時のことは私も覚えていますが、2013年後半に兄であるタクシン前首相をタイ国内に合法的に呼び戻そうとしたインラック首相に対し、ス・テープ氏をリーダーとする反政府運動が起こったわけですが、当初はバンコクの一般市民もこれに賛同してデモに参加し支持していたのです。

しかし、次第にこの反政府運動が独走して過激になった結果、一般市民の経済活動にも影響を与えるようになって収拾がつかなくなり、とうとう軍がクーデターを起こしたわけです。

クーデター当時は少なくともバンコク都民の大半が、インラック政権も倒れたし、これでやっと元の平和な生活に戻れると喜んでいたのを覚えています。

実際、このことは著書でも書いていますが、クーデターで政治が安定したことを確認した香港やシンガポールの個人投資家が、2014年の終わりごろから一斉にタイの不動産投資を再開して、不動産市場でもまさにリバウンドが始まったわけですから、タイ経済にとってもあのクーデターはよかったのかもしれません。

プラユット首相
しかし、あれから6年が経ち、コロナの問題でタイ経済はアジア通貨危機以上ともいわれるほど落込み、極めて難しい局面を迎えている中、プラユット首相も今回はマスコミにこれだけ辛辣に叩かれていることもあり、インラック前首相がいっているようにその進退が問われることになるのかもしれません。



隔離検疫ってどうなの?

隔離検疫1
つい先週、同じコンドに住む飲み友達であり、週末になるとよく一緒にゴルフ練習場に行っていた知人が、7か月ぶりにやっと日本から戻ってきました。

運悪く、3月中旬に仕事で帰国していたところ、ロックダウンが始まって戻れなくなり、それ以後、ずっと日本で仕事をしていたわけです。もっとも、彼が帰国したわずか2週間後、ちょうど彼のいたフロアで感染者が出たので、ある意味ラッキーだったのかもしれませんが...。

ロングステイクラブの人なども戻ってきつつあるのですが、彼らの話でも一致した意見は、二度と隔離検疫は御免だということで、それがある限り、もう日本には帰らずバンコクに留まるつもりということです。

この知人がいうには、毎日ホテルに缶詰になり1日に40分だけ監視人が付いて敷地内を散歩できるだけで、しかも他の誰とも話すこともできず、後は部屋で仕事をするかNetflexでテレビを見るだけの毎日で、まさにインターネットさまさまだったそうです。

外の店でお酒を買ってきてくれないかと頼んでも一切聞いてくれないので、規定オーバーであっても日本からお酒とつまみをたくさんスーツケースに入れてくることを勧める人もいましたが、お酒も飲めず2週間テレビばかり見て過ごすのは、酒好きの私なんかにはとても耐えられたものではありません。

隔離検疫2
もっとも彼はまだ30代後半といいながらも、
一部上場企業の駐在員なので、ワイヤレスロードの広めのスイートルームに泊まったようで、幸いノイローゼにはなりませんでした。しかし、話を聞いていると、心の弱い人はうつ病になる可能性もありそうなので、そういう人は無理して戻ってこない方がいいかもしれません。

それに、もし私のような個人が自腹で2週間を過ごすのであれば、もうちょっと安い部屋に泊まるだろうと思いますが、それでも5万バーツプラスその他費用で7,300とあるので6万バーツ、少なくても20万円以上が個人負担になるわけです。

従って、この分では特別観光ビザが隔離検疫なしになるのはまだだいぶん先になりそうなので、今年はタイで年越しかと開き直っています。

最後に参考までに私のところに回ってきた隔離検疫経験者5人の人達から取ったアンケートがあるので、それをまとめて書いておきます。

1.空港での入国手続きは4時間ぐらいかかり、その後政府指定のホテルに移動
2.監禁状態は監獄に入れられたよう
3.食事は3食とも弁当を部屋の前に置いていくだけ
4.誰とも接触が許されず、お酒や食料の購入を頼んでも無視された
5.1日に1度ある40~50分の散歩はすべて監視付き
6.厳重で、タイでよくある袖の下を使って便宜を図ってもらえる余地などなかった
7.隔離検疫は二度と経験したくない

ただし、中にはそれほど大したことなかったという人もいると聞いているので、これは個人個人で意見がかなり違うし、多分、お金持ちは広い部屋を選ぶし、ホテルも格によっては食事などは弁当というよりもっと高級なのが出ているようです。それであれば、印象もかなり違うであろうことを付け加えておきます。



特別観光ビザ、消えた広東からの観光客の謎

STV1
これはチェンライタイムズというローカルオンライン紙の記事ですが、本当のところはわからないものの、ちょっと面白い話なので書いてみます。

さて、タイに外国人観光客を呼び戻す策の第一弾として注目されていたSTV(特別観光ビザ)ですが、このビザで最初にやってくるはずの120人の中国人観光客の受入が突然延期された件についてです。

TAT(タイ政府観光局)によれば、STVの第一陣として広東から120人の中国人観光客を乗せたチャーター便を受入れる予定であったが、STVの発行手続きが遅れていて間に合わないので、事務上の都合で急遽延期となったという説明でした。

しかし、これを受けて今度は中国のメディアが、キャンセルになったこのツアーに申し込んでいた観光客はどんな人なのかと調査したところ、広東のどこの旅行会社もそんなツアーなど組んでおらず、誰も知らなかったというおかしなことになっているそうです。

しかも、受け入れ先であるプーケットの観光協会も、プーケットのどこの旅行会社もこのツアーに関して観光客の人数や国籍、隔離検疫の宿泊予定先について、政府から連絡を受けてなかったそうです。

Authorities last month announced that a limited number of long-stay visitors would be allowed from countries deemed low risk and their trips must include two weeks of quarantine at their resort. However which countries is a mystery as no such list can be found on any government website.
政府関係者は先月、少人数のSTVビザ取得者がタイに入国するが、それは感染リスクの低い国からの観光客に限定され、しかも2週間の隔離検疫が課される、というだけで、どこの国からくるのか明らかにされず、政府のどのサイトを見ても詳細な情報が開示されておらず、謎のままであった。

従って、タイ政府は、国境さえ開けばいくらでもタイに来たがっている観光客がいるかのようにいっていますが、2週間の隔離検疫と最低90日間タイに滞在しなければならないという一方的な要求ばかりを突き付けて、本当にこの短期間で中国の広東で120人もの観光客を集められていたのか疑問なのです。

これについては「隔離検疫なしで外国人を受入れ始めた国」でも書きましたが、結局観光客は隔離検疫をなくしても大して増えなかったというモルディブの失敗例にあるように、そんな簡単に観光客は戻って来ないというのが現実なのかもしれません。

その上、TATのロンドン支店がタイ旅行に興味のある人達に行ったアンケート調査では、隔離検疫があっても行きたいかという質問に対し、わずか6%しかそれでも行きたいという人がいなかったわけですから...。





感染第2波の危機は西側国境を越えてやってくる

世界のコロナ感染1
この図は、タイのCCSAに相当する組織だと思うのですが、EUのECDC(コロナ対策センター)による、世界の感染状況に関するレポートです。この2週間で見ると、今、世界ではドイツを除く西欧諸国とアメリカ、南米がコロナの感染第2波で苦しんでいることがわかります。

また、そのドイツもこの24時間だけで6,540人もの感染者が出たということなので、そのうちイギリスやフランスと同じ色に変わるかもしれません。

特に英国では感染が急拡大しつつあり、とうとう1日に13,972人と世界でもインド(54,265人)、アメリカ(45,791人)に次いで3番目に多くの新規感染者が出るに至りました。その結果、先日、ボリスジョンソン首相が新たなロックダウンをアナウンスしたところです。

世界のコロナ感染2
また、それ以外にもフランス、イタリア、オランダ、チェコスロバキア、そしてスペインでも感染が再度拡大し始め、今後規制強化を始めるということで、EUはこれから第2波に飲み込まれていきそうです。

世界のコロナ感染3
ただし、これはある意味いいニュースなのかもしれませんが、実はタイでも上の図のように、英国の第2波感染者と死者の推移を比較して、なぜか第2波では人はあまり死ななくなっていると指摘するところが出ています。

これは日本の場合も同様で、死亡するリスクがさらに低くなってきていて、
最近のコロナウイルスは毒性が弱まっているのではないかとか、国民に抗体ができてきたのではないかいう説も出てきています。

もっとも、これもタイムラグがあるので、もう少し時間が経ってみないと何ともいえませんが、少なくともこのグラフの9月下旬時点では、英国では第2波での死者はほとんど増えていません。

世界のコロナ感染4
さて、足元のタイですが、インドで急速に感染が広がり、今では1日の感染者数が54,000人とアメリカを抜いて世界最多になっていますが、それが隣のバングラデシュへ、そしてミャンマーへと東に向かって広がってきています。

ミャンマーではタイのような規制を行なってこなかったことから、ここにきてバングラデシュからの感染が広がり、10月9日だけで感染者数が1,461人と急増し、累計で23,906人にもなったとのことです。

そこでタイ政府も国境警備を強化していますが、しかし、仕事を求めて出稼ぎのために越境してくるミャンマー人を、100キロ以上もある国境線すべてで監視するのは不可能なのではないかとも思います。

ところで、現時点では、タイは東側のカンボジアやベトナムにとってはありがたい防波堤の役目を果たしてくれていることになります。カンボジアではほとんど感染者がおらず、経済も悪化しているとは聞いてないし、ベトナムも経済は好調のようで、海外からの投資も増加中ということなので、タイが貧乏くじを引いてしまったかのようにも思えます。これも、地理的に運が悪かったというしかありませんが...。

私は、本来不動産市場に関するブロガーなのですが、先日も「不動産投資、少なくとも今は「休むも相場なり」が一番」で書いたように、今はタイの不動産市場の先が全く読めないので、様子見を決め込んだ方がいいと思っています。

その理由の1つが、コロナの第2波でタイ経済が再びロックダウンに入るようなことが起これば、それこそ不動産市場は底が抜けてしまい、アジア通貨危機の時のように破綻して途中で建設が止まってしまうプロジェクトもたくさん出てくると思っているからです。

もっとも、第2波が来ても先の英国の例のように、ほとんど死者が増えないという結果になれば、今度は逆に、そろそろ底値買いのタイミングが近いということになるのかもしれませんが...。



瀕死状態の全米映画館、タイは大丈夫?(その2)

映画館2
しかし、興味深いのは、アメリカでは興行成績がボロボロの状況なのに、日本と中国の映画館はコロナの影響から既に立ち直り、今は観客動員数もほぼコロナ以前に戻って好調ということです。

この違いはなぜかというと、コロナで多くの死者が出ているアメリカと、なぜだかわかりませんが、感染しても致死率が低い日本や中国では、密閉空間である映画館に対する不安感が違うそうで、アメリカ人は感染が怖いので今も映画館を避けているということが書いてありました。

従って、ハリウッドが新作映画の制作を見送ったり、大作の封切りを延期する中、日本映画と中国映画が元気で、映画産業においてもコロナを機にハリウッドからアジアへと潮目が変わりつつあるのかもしれません。

しかし不思議なのは、同じアジアの国で、しかも国内感染者ゼロ状態が長期間続く極めて安全な国であるにもかかわらず、タイでは以前のようには映画館に観客が戻ってないのです。

安い料金で楽しめる娯楽として、映画はむしろ不景気の時に人気が出るといわれているので、私が思うに、これはいつまでも解除されない非常事態宣言「政府はまたもや非常事態宣言の延長へ!(その2)」が一因なのかもしれません。やはり、国家の「非常事態」などといわれると、心理的に映画など見にいってる場合ではない、と考える人も多いのではないですかね...。

800
さて、話は変わりますが、その好調の中国映画で、今週封切りされた大作「ザ・エイトハンドレッド」という戦争映画があります。上海に攻め入ってきた憎き日本軍に対し、わずか800人の中国軍が徹底抗戦するという涙と感動の物語だそうです。

中国では大ヒットしたようですが、
日本人が悪者の映画なので、多分、日本では上映されないのではないかと思います。また、中国でこれを見るのであればちょっと落ち着きませんが、親日国のタイでなら気にはなりません。

私も見に行くつもりですが、タイではCBDのアソーク・ターミナル21のような最新設備の劇場でも、水曜日ならわずか150バーツ(500円)で見られるのですから、映画好きにはたまりません。

ただし、中国映画なので
中国語がわかる人はいいですが、そうでなければタイ語と英語のダブル字幕のうち、少なくともどちらかが読めないと、いくら戦争映画といってもちょっと厳しいかも...。



瀕死状態の全米映画館、タイは大丈夫?(その1)

映画館1
タイは暑い国だけあって、余暇を寒いぐらいにエアコンが効いた映画館で過ごす人がたくさんいます。この寒さが贅沢でいいのだそうですが、タイ人の知り合いでも映画が趣味という人は結構いて、時々映画の話で盛り上がったりもします。

私も昔から映画は大好きで「タイ人も実は英語はすごく苦手(その1)」でも書いたように、ほぼ毎週見に行っているし、面白そうな映画がまとまって封切りされたりすると、週に2回、3回と行くこともあります。

オンヌットに住んでいることもあり、以前は徒歩3分で行ける駅前のセンチュリープラザというシネコンでよく見ていたのですが、
政府のコロナ規制が解けて6月1日から映画館も再開していいことになったにもかかわらず、ここはいまだに閉館したままです。

しばらくは観客も来ないだろうからやるだけ赤字、ということで閉めたままなのだろうと思いますが、ここでも10人以上は働いていたので、今もみんな失業したままです。今のバンコクはこんな感じでまだまだ景気は悪いのです。

さて、それもあって、最近、私は
アソークのターミナル21か、エッカマイのメージャー・スクムビット、たまに買い物に出たついでにサムローンのメージャーに映画を見に行くのですが、どこもガラガラ状態なのです。封切りしたばかりの映画でも、週末でせいぜい20人から30人くらいしか観客がいないように思うのですが、ウイークデイに至っては私一人だけということもあります。

映画ファンだけに、これで本当に大丈夫なのかと心配になりますが、「ハードアセットがダメなら株式市場で不動産投資(その3)」のリストにあるように、カシコン銀行リサーチが、ワクチンができたら急回復する銘柄として推奨しているのが映画館数でトップのメージャーです。

実はその子会社の不動産デベロッパー、メージャーデベロップメントもかなり資金繰りが厳しいのではないかと個人的には思っているのですが、前回書いたノーブルなどに比べると親会社が資金力があるだけに、さすがに破綻はないだろうと思っていたのですが...。

映画館3
ところが、映画の本場であるアメリカでは、全米2位の映画チェーンであるリーガルシネマズが、今週木曜、536もの映画館を全部閉めてしまいました。これで4万人の失業者が出ると同時に、多くの話題作や大作の上映が先送りされることになったとのことですが、それだけコロナによって密室である映画館に観客が来なくなっているということです。

ちょうど今、バンコクの映画館でも上映されている話題作「テネット」が当初の期待を大幅に下回る興行成績となった結果、こんな状況では採算が取れないということで、大手映画配給会社はジェームズボンドやバットマン、デューンなどの話題作や大作の封切りを、来年以降に延期するようです。

次回に続く



タイで運悪く死んだらどうなる?(その4)

高齢者3

さて、前回4つの心配ごとを挙げましたが、これについて私もいろいろと質問してきた結果、分かったこと、疑問に思ったことを書いてみようと思います。

1. 葬儀はどうすればいいのか。特に一人暮らしの場合、どうなってしまうのか。
 亡くなった場合、駐在員であれば、会社負担で棺桶ごと航空便で日本に運ぶこともあると思いますが、費用的にも現実的ではありません。この会が現地の葬儀社に依頼して荼毘に付し、お骨を受取ることになります。
 また、もし日本から誰もお骨を引取に来ない場合は、チャオプラヤー川に散骨するそうです。

2. 日本に住む親族に自分の死をどうやったら知らせることができるのか。
 当然、この会で会員が指定している日本の連絡先に訃報を届けてくれ、その後の葬儀の準備もしてくれます。
 ただ問題は、コンドミニアムなどに住んでいる一人暮らしの人が孤独死した場合、長期間、誰にも発見されない可能性があります。この会でも会員の生存確認まではやらないので、もしもの場合には、この会に連絡がすぐにいくしくみを自分で工夫する必要があります。

3. タイにある現預金や株式等の金融資産、そして自宅等の固定資産の売却や相続。
 タイで死亡した場合、休眠してしまった口座のお金や財産は割と簡単に没収されると聞いていたので、私はここに一番関心がありました。
 ところで、現預金や投資信託、株式等の流動資産は比較的簡単に相続できます。実際、日本にいる相続人にATMカードを余分に作って予め渡しておいたり、インターネットバンキングのパスワード等を教えておけば、面倒な法的手続きを踏まずに、相続人の口座にお金を移すことが可能で、ネットバンキングなら海外送金も可能です。
 また、そういうのは先に勝手に引き下ろされてしまうリスクがあるので嫌だという人は、正式に弁護士を使って法定相続人である証明を取れば、現預金だけでなく不動産も相続人が受け取れます。
 ちなみに、私は不動産の権利証や日本円を保管するために銀行の貸金庫も借りていますが、法定相続人の証明を持ってくれば、これも相続人が開けることが可能とのことです。
 ただし、こういう一連の弁護士費用として30万バーツほどかかるそうですが...。
 さらに、私は利回りがよかったころにタイの生命保険にも入っているのですが、その保険金の受取人は日本にいる子供です。しかし、その保険金の受取り手続きにも外国人の場合、弁護士にやってもらった方がいいので、そういった弁護士の紹介等もこの会で手助けしてくれます。
 もっとも、不動産の場合、日本の相続人のほとんどは、タイの不動産などは売って処分したいと思うはずです。しかし、タイでは「出口」、つまり売却がもっとも難しく、特に最近のような完全な買い手市場では、ブローカーや買い取り業者に破格の安値で売られたり、買い取られたりするリスクがあるのですが、残念ながら、この会ではそういう手の込んだことまでは面倒を見てくれません。
 また、以前、このブログでも書きましたが、私は海外で米ドルの定期預金をしています。タイに住むリタイア組の人で、シンガポールや香港等、東南アジアで海外口座を持っている人もたくさんいると思いますが、残念ながら、そういうのも面倒を見てくれません。

4. タイ人と結婚している人の場合、どうやれば遺族年金を受給できるようにしてやれるのか。
 フィリピンに旅行した時も、フィリピン妻に遺族年金を受け取れるように手続きをしてくれる会のようなものがありました。やはり外国人の伴侶がいる日本人には、自分が急死した場合に備えて、ちゃんと準備ができてない人が多いのだろうと思います。
 従って、タイ人と結婚している日本人にとっては、この会が専門家を使って遺族年金受給の手助けをしてくれるというサービスは、非常に心強いと思います。


簡単にいえばこんなところですが、互助会的な組織なので会費も14,000バーツの一回だけの支払でありながら、15万バーツ(約50万円)かかる葬儀も無料で出してくれ、しかもタイにいる間は期限なしで有効だそうです。また、それ以外に預託金もありますが、これは日本に帰る等で退会する際は返金されるとのことです。

既に70代になっている一人暮らしの人にとっては、75歳以降は入会不可ということもあり、今のうちに16,000バーツの預託金を含めて最低30,000バーツで、もしものときの安心が買えると考えれば魅力はあるのではないかと思います。

一方、私のようにまだ60歳そこそこであれば、車の運転もしないし交通事故に会わなければ、まず突然死はないだろうと思うので、この会が軌道に乗った頃に遅ればせながら入会するのでもいいかな、と思った次第です。

タイで運悪く死んだらどうなる?(その3)

リタイアメント1

従ってここでは、現在タイでハッピーリタイアでロングステイしている高齢者が抱える共通の心配ごとについて以下、挙げてみました。

1. もしもの場合、葬儀はどうすればいいのか。特に一人暮らしの場合、どうなってしまうのか。

2. 日本に住む親族に自分の死をどうやったら知らせることができるのか。

3. タイにある現預金や株式等の金融資産、そして自宅等の固定資産の売却や家族への相続について。

4. タイ人と結婚している人の場合、どうやれば遺族年金を受給できるようにしてやれるのか。

私も以前、このブログで「不動産投資で老後をタイで暮らす方法」や「リゾート」でリタイアメント生活の過ごし方についていろいろと書いてきたし、実際に自分でも日本から相当の資金を送金していくつもの不動産投資をしてきたのですが、こういうもしもの場合のことを考えると、どうやったら子供に海外にある財産を円滑に相続させてやれるのかと、海外に住むことの不安や怖さについても考えるようになっていたところでした。

次回はこのそれぞれの課題について、その知人が新しく始めた互助会的な仕事がどう対応しているのか、また、その問題点について書いてみますが、この事業自体はまだ始めたばかりなので、この先どうなるのか私にもわかりません。

従って、このブログで
別に入会を勧誘しているわけではないので、怪しげだとか、信用できないとかいう評論家のようなコメントも要りません。また、私も法人名や連絡先をここで書くつもりはないので、興味のある人には別途メールをもらえば教えますが、そんなことを始めた人がいるということで、読み流してもらえばいいだけです。

ところで、話は変わりますが、最近「政府はまたもや非常事態宣言の延長へ!(その1)」の中で、ビザの関係でエリートカードが売れていると書いたところです。このカードはタイにビザなしで住めるという特典以外には、持ち主の自尊心をくすぐるだけの空港からの車での送り迎えやイミグレでのファーストトラックといった特典がついているのですが、私にとってはそんなのはどうでもいいようなことなので、今はこのカードのメンバーになっていません。

しかし、エリートカードは実はリタイアした高齢者に向いているカードでもあり、交通事故にあって亡くなっても、エリートカードを持っているのがわかれば警察からカード会社に連絡することで無縁仏にならないという保証が付いていたり、上の4つの心配ごとの面倒を見たり、手助けをしてくれるという有益なコンサルティングサービスが付加されれば、もっと多くのリタイア組の人達がメンバーになるのではないかとも思うのですが...。

何しろ、タイ政府が、自分たちがもしタイで死んだ場合、葬儀や相続で日本の親族を手助けしてくれるというサービスがあれば、全く安心してタイに住めるわけですから。

そんなときに、タイで亡くなった人の葬儀の手配をしたり、円滑な財産相続の手助けや遺族年金手続きをしたりする共済会をつくったといういう知人がいたので、興味を持ち話を聞きに行ってきたわけです。

次回に続く

タイで運悪く死んだらどうなる?(その2)

高齢者1
さて、タイにいる企業駐在員以外の日本人といえば、「沈没組」と呼ばれるような特殊層を除けば大きく分けて、現地採用で働く現役組とリタイアメント組です。

その中で、仕事で出歩くことが多い現役組の人の方が、交通事故に巻き込まれて死亡するリスクは高いのかもしれませんが、昨年の厚労省の統計によると日本人の死亡者は9割近くが65歳以上の高齢者です。

特にタイに限れば、子供や20代の若い世代の日本人比率は低いので、リタイア組高齢者の全体に占める比率はもっと高いはずです。つまり、タイで病死する日本人はほとんど全員が高齢者と考えていいと思うのです。

高齢者2
また、年齢が高くなればなるほど病死するリスクが高くなるのは当たり前のことですが、中でも、この円グラフの中で赤枠で囲った死因が突然死となる可能性があるものです。

「その他」で入っている自殺等を除いても、これらだけで34%あり、タイにこれからも長く住もうと考えているリタイア組の人たちにとっては、約3分の1の人が将来、事前に準備ができないまま倒れてしまい、入院や手術のために日本に帰ることもできないまま、現地で亡くなってしまうリスクがあるわけです。

大分昔のことですが、日本の医者数百人に癌で死にたいか、血管系で苦しまずポックリ死にたいかアンケートを取ったところ、大半の医者が癌で死ぬ方がいいと答えていたのを覚えています。その理由は、医者なので癌の苦しみや痛みはよくわかっているものの、それでも子供や家族に残すものは残し、ちゃんと自分の人生の整理をしてから死にたいと思うからということでした。

当時、まだ30代後半であった私は大してお金もなかったし、そんなものかと他人事のように思っていたのですが、今は私も60歳を過ぎ、あの頃の若さはなくなったけど、その代わりにそれなりに資産を持つようになってみると、なるほどとわかるのです。そして、無縁仏で死んでしまうなど論外の話だと思うのです。

次回に続く

タイで運悪く死んだらどうなる?(その1)

交通事故死
昨日、最近、アソークにオフィスを構え、新しい人助けの仕事を始めたという人と会ってきたのですが、その事業内容の説明を受け、このブログでも取り上げてもらいたいということなので、少し書いてみることにします。

この人とはよく一緒に飲んだりして人柄はわかっているので、人助けといいながら胡散臭い詐欺まがいの話も多い中、安心して聞ける話だと思います。ただし、これも100%ボランティアというわけにはいかないので、経費負担のためにある程度は利益が出る仕組みになっているようです。

ところで、この話の内容は、我々のようなエクスパットとしてタイに住んでいる人で、日本企業によって派遣された駐在員ではない人、すなわち現地採用で働く日本人やハッピーリタイアメントでロングステイして住んでいる人等、自分の意志でタイに来て暮らしている人とって関係があります。

従って、日本在住の人はあまり興味がないと思いますが、ただし、将来、リタイアしたらタイに住むことを考えている人には、興味深い話かもしれません。

さて、もしタイにいる間に運悪く死んでしまったらどうなるんだろう?とタイに住むほとんどの人が一度は考えたことがあるはずです。

例えば、上の写真は6月に現地のエクスパット向けニュースサイトに載ったものですが、タイは交通事故で亡くなる人が年間12,000人以上もいます。これだけだとピンとこないかもしれませんが、人口が倍近くもいる日本の昨年の交通事故死亡者数が3,215人であったことを考えると、タイは自分で運転しなくても、タクシーやモーターサイなどに乗ること自体が非常に危険な国だというのがわかります。

しかも、タイの警察では死んだ外国人がパスポートやそのコピー、タイの運転免許証などのすぐに国籍や身元がわかるものを携帯してなければ、そのまま病院の死体安置所に置かれた後、処分され無縁仏になってしまうそうです。

また、事故があまりに多いこともあって、警察は外国人の身元調査などあまり熱心にやってくれないので、たとえ銀行のキャッシュカード等を持っていたとしても、それをたどって銀行に身元照会をしてくれるとは限らないそうです。

そこで、この知人がバンコクの日本大使館に行って聞いてきた話では、タイで亡くなってしまう日本人は年間140人ほどいるそうで、そのうち、実に4人に1人もの人が無縁仏になっているそうです。

これはタイでリタイアメントライフを過ごす一人暮らしの高齢者がほとんどなのではないかと思いますが、大使館から日本の親族と連絡が取れない、連絡が取れても引取に来ることができない、もしくは引取に来ない等で、そのまま無縁仏になってしまうからだそうです。


また、交通事故で亡くなった場合、警察で身元がわからなければ、日本人であるかどうかもわからないまま処理されてしまうので、そもそも日本大使館に連絡が行くこともないわけですから、もしかすると、もっと多くの日本人が無縁仏になっているのかもしれません。

従って、もしものことを考えて無縁仏になりたくなければ、いつもパスポートのコピーかタイの免許証を持ち歩いた方がよさそうです。とにかく、日本人であることと名前さえわかれば、日本大使館にタイ警察から連絡が行くはずですから。


次回に続く



タイの名誉棄損をめぐるトラブル

評価レーティング

チャーン島にある高級リゾートホテル、シービューリゾートが、アメリカ人宿泊客による最低評価とネットで書いた度重なる悪評に対し、その名誉を傷つけられたとして訴訟を起こしたという最近の話題があります。

最初、バンコクポストでこの記事をサクッと読んだ時、どうせ小難しいアメリカ人が執拗にホテルに嫌がらせをしていたのだろうと特に関心がなかったのですが、ふとこのホテルの写真を見ると、もう5年も前になりますが、私自身もここに3泊4日で泊まったことがあることに気が付きました。


シービューリゾート
確かにこの写真のロビーなどはタイのリゾートらしく魅力的で、部屋も各部屋が独立して建てられたバンガロー形式でプライバシーもあり、私もアゴダの評価レーティングを見てここを予約したのでした。また、スタッフのサービスもそれほど悪かった印象はなく、それなりに満足して過ごした記憶があります。

1つ星の評価

従って、この評価のレーティングで書かれているような、「スタッフは不親切で誰も愛想笑いもせず、マネージャーは失礼な態度」ということはありませんでした。

それで急に興味がわき、どれどれとこの事件のいきさつを読んでいったのですが、結局のところ、両者の言い分はそれぞれ自分に都合のいいように脚色されているようなところがあり、当事者でない私には判断などできません。

ただ、バンコクポストの記事の中で、この事件に関して著名なイギリス人旅行評論家がFBで書いた記事が紹介されていて、
ちょっと大袈裟な表現のところもありますが、タイの名誉棄損法について問題を指摘しているところには同感だと思いました。


Thailand’s defamation laws are very severe, in particular when it comes to online content. A couple of weeks ago, a friend of a friend was arrested at his school for posting a one star review on Google maps about a resort he visited on Koh Chang. 

In most cases, defamation laws are good as they are there to protect us. But it is sometimes abused. To have someone arrested at their workplace for posting a negative review is surely a step too far. Does this now mean none of us should post one star hotel reviews in Thailand?

This case should have never gone to court. It not only damages the reputation of the resort, but also the reputation of Thailand. This should have been settled out of court. Now the world knows that if a tourist posts a negative hotel review in Thailand they risk going to prison.

 

タイの名誉棄損に関する法律は非常に厳格で、特にインターネット上での中傷については厳しい。数週間前、アメリカ人教師がチャーン島のホテルに1つ星の評価をしたところ、学校に警察がやってきて逮捕されたのである。

本来、名誉棄損法は我々を守ってくれる法律であるが、時に悪用されることがある。ホテルの評価に1つ星をつけたというだけで逮捕するというのは、明らかにやりすぎであり、これがまかり通れば、タイにおいては誰も1つ星の評価ができなくなる。

こんなことで訴訟など起こすべきではないし、これはホテルの評判を落とすだけでなく、タイという国の評価をも損なう。この事件は既に諸外国でも報道されてしまった結果、タイでは観光客がホテルに悪い評価を下すと、監獄行きになるリスクがあると世界に知らせてしまったのである。


タイの名誉棄損に対する厳しい法律は、もともと政府がその方針や施政に対して反対する者や批判をするマスコミ等を取り締まるために厳しく作った法律であり、最高で20万バーツの罰金と2年間の禁固刑だそうです。

ところが最近は、これを企業や権力者が乱用するようになり、一般からの批評や批判に対しても訴訟を起こすと脅して黙らせるために使われるようになっているということです。

そういう点では、政府の批判でも会社の批判でも自由にいえる日本で、名誉棄損で訴えられて禁固刑になってしまったというケースは聞いたことがありません。
もちろん、悪意に満ちた嘘ばかりの誹謗中傷はダメですが...。

タイは王国である以上、よくいわれるように王室の悪口は不敬罪で捕らえられるというのはまだわかるのですが、ホテルの悪口を書いたら警察が職場までやってきてその場で逮捕、というのはちょっと怖いですね。

私が8年間住んでいたイギリスもユナイテドキングダムというくらいですから王国です。しかし、イギリス王室はいつもマスコミや国民からゴシップやジョークの格好のネタに使われていますが、誰も怒らないし捕まったりしません。タイと同じように、イギリス国民も王室を敬愛しているのは同じなのですが、このイギリス人評論家の名誉棄損に対する考え方の違いは国民性の違いなのかもしれません。

その点、日本もまたタイやイギリスとは少し違うのですが、たとえ皇室の批判でも思った通りいえる自由があるという意味では、日本の生活の方が実はサバーイサバーイなのかもしれません。



隔離検疫なしで外国人を受入れ始めた国(その2)

モルディブ1
さて、9月に入り、モルディブ外務省は9月10日以降、すべての外国人観光客に対し入国の際に感染してないことのチェックをすると発表しました。ただし、これには隔離検疫は含まれません。

実際、このグラフがモルディブのコロナ感染者の推移ですが、7月15日の開国後に急増し、毎日100人前後の新規感染者が出ているのがわかります。たった100人かと思うかもしれませんが、モルディブの人口はわずか34万人なので、日本のちょっとした地方都市程度です。そこで毎日これだけの感染者が出れば、それこそ医療崩壊寸前なのかもしれません。

しかも、この感染者のほとんどが、周辺の国々から来ている単純労働者たちで、彼らが密集して住む下町で多く発生しているとのことです。

これはシンガポールの例と似ているのですが、ノーチェックで入国してきた感染の危険がある外国人観光客に直接接しなければならないのは、モルディブのミドルクラス以上の比較的裕福な人たちでなく、ホテルスタッフ等の外国人労働者であり、そこで感染した人たちが、今度は下町の中で集団感染を起こして広がっていったようです。

モルディブ2
この写真はホテルのスタッフによるデモです。プラカードには、“我々はホテルのスタッフとして働いているのであり、(感染リスクの中で働かされる)奴隷ではない”というようなことが書かれています。

従って、モルディブの外国人観光客を誰でも受入れるというのはさすがに無茶で、感染が広がるのは当然のことであったともいえ、結局失敗に終わったことになりますが、タイにとっても今後の規制緩和の参考になると思います。

プーケット
さて、ではタイの代表的観光地である、プーケット、サムイ、フアヒン、そしてパタヤなどはどうかというと、実はこれらも観光依存度が極めて高く、モルディブとほとんど状況は同じです。

この写真はつい先日、バンコクポストに載ったものですが、限界まで来ているプーケットの市長自らが、助けてくれとプーケットの窮状を叫んでいるのがわかります。

He added that 40,000 workers had lost their jobs and even those still in work had lost 20-90% of their income, while only 30% of all hotels were still open. "Phuket is like a patient in a coma in ICU. So it is necessary for all stakeholders to help restore Phuket as quickly as possible'' 

(プーケットでは4万人が失業し、まだ仕事がある者でも2割から最高9割も収入が減っている。そして、営業しているホテルの数は全体のわずか3割である。今、プーケットはICUで昏睡状態にあるのと同じで、一刻も早くプーケットを再生するために関係者のサポートが必要だ)

ちょっと前までは、プーケットの地元関係者も外国人受入に消極的でしたが、最近はフアヒンなどでは理解が深まり、今の規制はちょっとやりすぎであり、生き残るためには外国人観光客への規制緩和はやむなし、という考えに変わりつつあるそうです。

コロナの犠牲者1
そこで、これからの問題はどの程度規制を緩めて、どのエリアにどれだけ外国人観光客を呼び込むかだろうと思いますが、これも当然、リスクとそれに見合う観光収入が見込めるかのバランスです。

そいう意味では、特別観光ビザのようにお金をたくさん落としてくれる長期観光客しか入れないというのは正解だと思うのですが、モルディブのように、1か月半でわずか9,300人しか来なかったという失敗例にならないように、政府は難しい調整と舵取りが必要だろうと思うのです。


隔離検疫なしで外国人を受入れ始めた国(その1)

モルディブ4
タイは今、特別観光ビザで30日以上の長期滞在をする外国人に絞って観光客を受け入れようとしています。しかし、例えば日本人観光客の場合、日本で出発前に2週間、タイに着いてから2週間の計4週間、また、タイ国内の他の場所も旅行する場合はさらに1週間の計5週間の隔離検疫が必要という厳しい規則になっています。

これでは、30日ぐらい滞在しても元は取れません。ワークパミットを持っていて、隔離検疫も会社負担ならまだいいですが、観光客やロングステイヤーにしてみれば、なんだかんだで検疫に50万円近い費用を個人負担してまでタイに行こうとはしないと思います。

最近、TAT(タイ観光局)のロンドン支局がヨーロッパで、タイに観光に行きたいという人たちにアンケート調査をしたところ、隔離検疫があってもタイに行きたいという観光客はわずか6%しかいなかったという報告も出ていて、やはり検疫は大きなネックであり、今の特別観光ビザの条件では、外国人観光客の増加は大して見込めそうもありません。

そんな中、7月15日から検疫なしで全ての国からの観光客に門を開いたアジアの国があります。タイは観光大国であり、2019年のGDPに対する外国人観光収入の割合が20%と大きいですが、その比率がなんと66%、つまり、GDPの3分の2が観光収入依存という島国、モルディブです。

(CNN) — Though border restrictions and quarantine measures are keeping people from visiting many of the world's most popular travel destinations at the moment, one country famed for its natural beauty is now welcoming all guests -- the Maldives.

As of July 15, this island nation in the Indian Ocean is reopen to international tourism and, perhaps remarkably, very few strings are attached.

Global travelers will not have to enter into a mandatory quarantine upon arrival at Velana International Airport in the capital, Male. Nor will they need to produce proof they have tested negative for coronavirus.

(世界中の有名観光地が、国境閉鎖や隔離検疫で観光客を遠ざける中、その自然の美しさで有名な国、モルディブが世界中からの観光客受入れを始めることになった。
インド洋に浮かぶこの島国は、7月15日から入国規制をほとんど全部撤廃して国の門を開くことを決めたのである。

なんと観光客は入国後の隔離検疫がなく、コロナに感染してないという事前証明書も不要なのである)


大小1,000を超える島からなる地上の楽園モルディブは、コロナの感染防止策としてタイと同じく3月27日からロックダウンを実行し、外国人観光客をシャットアウトしたのですが、7月には、これ以上続ければ国全体が破綻するという経済危機に陥ってしまいました。

その結果、背に腹は代えられぬと、とうとう7月15日に世界中の観光客に対し門を開いたのです。しかも、入国前での感染してないという証明は不要、入国時のPCR検査もなし、その上、隔離検疫もなしというコロナ以前の状況と同じに戻したわけです。

実は南アジアのモルディブに限らず、カリブ海諸国等、観光依存度が極めて高い国は外国人観光客をいつまでも締め出しておくわけにはいかず、このように受入れつつあるようです。

モルディブ5
しかしながら、その結果は期待外れでした。8月末までの1か月半でやってきた観光客はわずか9,329人と、昨年モルディブにやってきた外国人観光客、170万人に比べれば本当に微々たるものでした。

その理由には、多くの
エアラインが欠航しているため、主たる観光客がやってくるヨーロッパからの直行便がなくなったというのもありますが、むしろ、モルディブだけが規制をフリーにしても、ヨーロッパ各国ではまだ検疫義務があるため、観光客が母国に戻った際にやはり隔離検疫が必要ということがネックになっているようです。

モルディブ3
従って「「特別観光ビザ」発行で観光産業のメルトダウンを阻止」で書いたTATの当初目論見であったように、政府間の合意でお互いの検疫を免除するというような取り決めをしなければ、どちらか片方だけが検疫免除してもあまり効果はないということなのだろうと思います。

そいう意味では「英国政府がタイ人観光客に対する検疫免除を決定」にあるように、英国は既にタイ人観光客に対して検疫免除を決定しているので、あとはタイ政府が英国からくる英国人観光客、そして英国から戻ってくるタイ人観光客に対しても検疫免除をすれば、一挙に観光客の往来は増えるはずです。

しかしながら、9月に入って、モルディブ政府は受入方針を変更すると発表しました。その理由は、恐れていた通り、規制撤廃後に感染者が急増し始めたからです。累計でわずか9,000人ほど外国人観光客を受入れただけで、毎日100人前後、多い時には200人もの新規感染者が出始めたのです。

次回に続く



政府はまたもや非常事態宣言の延長へ!(その2)

非常事態宣言再延長
ところで、そもそも論なのですが、なぜ非常事態宣言を早く解除した方がいいのかというと、以下の朝日新聞の説明にあるように、首相を中心とする危機管理機関に権力が一極集中し、超法規的な強権を発動することができるからです。

タイの非常事態宣言(朝日新聞)

国の秩序や治安が重大な危機に陥る恐れがある場合に、首相は内閣の承認を得て非常事態を宣言することができる。治安維持のために外出や集会の禁止、報道や出版規制、交通制限、関係者の拘束といった強権を発動できる。軍に任務を与えることが多い。


実際、非常事態宣言によって感染防止が最優先された結果、3月以降、首相をトップとするCCSA(Covid 19 Situation Administration Centre、COVID-19感染状況管理センター
には強大な権限が与えられ、現地の新聞によれば、これまで観光スポーツ省が提案してきた外国人旅行者の受入れ促進に関するスキームはことごとくCCSAによって却下されてきたという、以下のようなレポートも出ています。

Minister of Tourism and Sports comes forward with another scheme to kick start tourism after past proposals have been rejected. 

In recent weeks, however, Tourism and Sports Minister, Phiphat Ratchakitprakarn has come forward with new schemes such as the long-stay tourist visa and the special ‘Phuket Model’ approach which he wished to extend to tourist hotspots following the rejection of a number initiatives now by the all-powerful Covid 19 Situation Administration Centre (CCSA) since the crisis began at the end of March this year.

(この筆者は、最近やっと厳しい条件付きで承認された特別観光ビザやプーケットモデルのことについて書いているのですが、「それ以前は、観光スポーツ省が外国人観光客を増やすスキームとして提案してきたプランは、3月末以降強大な権力を持つことになったCCSAに拒否され続けてきた」ということです)


コロナ感染爆発の危機があった3月、4月の頃はこれでよかったのですが、今は国内で感染者がほとんど出なくなっているにもかかわらず、それでも非常事態宣言が続くということは、
国民の健康と安全の確保を最優先するCCSAへの権力集中が続くことになります。

しかしそれでは、タイ中央銀行が以前指摘したように、そのために受ける経済的な犠牲を考えると施政がバランスしてないことになります。


“If foreign travellers still cannot visit the country, this will impact Thailand’s economic growth more severely next year. The government should strike a balance between tourism measures and outbreak containment”

 

(タイ中央銀行:外国人観光客が入国できない状況が来年も続けば、タイ経済全体に与える影響はさらに大きくなる。政府は観光産業促進とコロナ感染阻止のバランスを取りながら政策運営するべきである)


これは私の個人的な考えですが、日銀に相当するタイ中央銀行は独立色が強いので、政府に対してそれなりに物申すことができるのですが、タイ観光スポーツ省やその内部機関であるTAT(タイ観光局)はどうしてもCCSAに従わざるをえないので、いまだに外国人の入国規制緩和もなかなか進まないのではないかと思います。

また特別観光ビザでタイに入国するには、母国を出発する前に2週間、タイに着いてからの2週間の隔離検疫、さらにタイ国内の他の場所も旅行したければもう1週間と、最長5週間もの隔離検疫が必要となり、これでは、長期滞在者を積極的に受け入れるといっても魅力がありません。

そこで今、観光スポーツ省はこの検疫を7日間にするとか10日間にするとか、新しい短縮プランを出してもいますが、来週の閣議で非常事態宣言がさらに延長されれば、CCSAへの権力集中が続くことになり、その隔離期間短縮のプランもまた却下されるのではないかと、私は思っています。

日本の対応
そういう意味では、日本の菅新総理は就任早々、日本は感染リスクをとっても外国人を受け入れるしかないという発言をして、海外からビジネスマンや留学生を受け入れる姿勢を示しましたが、少なくともタイよりは現実的な対応をしているように思えるのですが...。




政府はまたもや非常事態宣言の延長へ!(その1)

エリートカード1
今日でビザの恩赦期間が終わり、明日からは然るべきビザを持っていない外国人は不法滞在となります。

それもあって、この2か月間で、5年間のタイランド・エリートカードを取得した人が急増したそうです。つまり、どうしても母国に帰れない、もしくは帰りたくない外国人にとって、このカードは最も手っ取り早くタイに合法的に居残ることができるライセンスだったわけです。

また、それだけでなく、タイで小規模事業を行う外国人の救済措置として、ワークパミットの特権付で期間20年間のエリートカードの発行も検討しているそうです。

もっとも、今も不動産市場は悪化しつつあり、破綻するデベロッパーも出てきそうなこの時期に、このワークパミット付20年のエリートカードを買って、政府の目論見通り苦境にあるタイの不動産業界を助けるために、その交換条件である100万ドル(約1億円)もの不動産投資などするのなら、従来からある1,000万バーツの投資で取れる10年の投資ビザの方がよほどいいと、私は思いますが...。

従って、タイで個人事業でもやろうというお金持ちの人でもなければ、このカードには近寄らない方がいいと思うのですが、これについてはまた、もし決定した場合、個人投資家としての私の考えを書いてみようと思います。


いずれにせよ、ごく普通の外国人にとって、ただ滞在するだけのために最低でも50万バーツ(約170万円)もするエリートカードを購入するのは、なかなか手が届くものではありません。

その結果、日本人を含め、
カオサンなどに住むバックパッカーなどの外国人の間には、明日から不法滞在を余儀なくされる人も多いのではないかと思います。そして、これから不法滞在の問題がクローズアップされ、新たな社会問題になってくるのかもしれません。

一方、現在の非常事態宣言の方は今月末で失効しますが、政府はまたも延長することに決めたようです。これは、昨日、現地のオンライン新聞が報じたものですが、10月末まで1か月間の再延長ということで、これで6回目になります。

来週の火曜に閣議で審議される予定とのことで、まだ決定ではありませんが、おそらくそうなると思います。


次回に続く




コロナが去り、帰ってきたバンコク名物 ”大渋滞”

バンコクの渋滞
一昨日は、ロングステイクラブが毎週水曜日に開いている飲み会に、半年ぶり、いや、正確には7か月ぶりに顔を出してきました。

3月に始まったロックダウン以降、この会もコロナの感染リスクを避けて長らく中止になっていたのですが、やっと9月2日から再開となり、私も23日の飲み会に久しぶりに顔を出してきたわけです。

それが、以前は20人ほど集まっていたのが、一昨日は、私を入れて7人しか来ておらず、何とか再開はしたものの、以前に比べて
寂しい飲み会になっているようでした。

話を聞くと、多くの会員が海外でのコロナ感染を恐れて一時的に日本に戻っていたのですが、その後、タイ政府の感染防止策が奏功し、日本より
タイの方が安全になったにもかかわらず、今も続く外国人の入国規制により、バンコクに戻りたくても戻れなくなってしまっている人が多くいるとのことでした。

コンドミニアムを購入したりして、バンコクでセカンドライフを過ごすつもりで来ていた人たちにしてみれば、思わぬところでコロナ難民になってしまったわけで、きっとタイに戻れるのはまだか、まだかと、今も待ち焦がれているのだろうと思います。

そんな中、タイ政府もやっとここにきて、特別観光ビザなど、長期滞在者の入国に取り組み始めたので、何とか来年初めぐらいには戻れるといいですが、やはり、当面はタイに入国するために必要な日本とタイでの4週間の隔離検疫がネックだろうと思います。

バンコクの渋滞2
ところで、
私の場合、この飲み会はいつも水曜日なのでタイ人も実は英語はすごく苦手(その1)」で書いたように、水曜日のムービーデイにターミナル21のSFXで映画を見たときには、その帰りにロングステイクラブの飲み会にも顔を出すというのが、いつものパターンでした。

そして一昨日も、映画を見終わったのが5時半過ぎで、アソークのスカイウォークをとことこ歩いて6時からの飲み会の店に向かっていたのです。この時はちょうど豪雨の後で、雨の降った時は特にそうなのですが、まさにこの写真の状況に近い通勤ラッシュの大渋滞が始まっていました。

以前、私は不動産ブロガーとしてワークパミットを取り、アソークのインターチェンジビル、そしてその近くのジャスミンシティのオフィスでも仕事をしていたので、毎日このスカイウォークから交差点の大渋滞を見下しながら家路についていたものです。

それがロックダウンが始まってからは、通る車もまばらになり、アソークの顔ともいえるターミナル21までもスーパー以外閉鎖されて、バンコクを代表するCBDの雰囲気はなくなっていました。

それ以来、私は夕方にここを歩くことはなくなっていたのですが、一昨日、
久しぶりにこの渋滞を見て、バンコク特有の混沌が戻ってきていることをうれしく感じたわけです。今、日本にいる人でもバンコクをよく知っている人なら、きっとこの光景を覚えているはずです。

バンコクの渋滞3
タイは今も深刻な経済不況が続いていますが、いい悪いは別として、少なくともタイ政府の厳格な規制の結果、国内ではコロナ感染の脅威もなくなり、以前と同じ普通の生活が戻ってきました。そういう意味で、この大渋滞はその象徴だとも思うのです。

プラユット首相の放送に対するAREAの反論

首相1
明日の大規模デモに対するプラユット首相の呼びかけ」の中で、プラユット首相が19日から予定されているタマサート大学での大規模学生デモを中止させるべく、17日に行ったテレビ放送について書きました。

その中で私は、首相の話が理屈の通らない内容だと思ったので、以下のように否定しています。

今回のデモを中止するべき理由がコロナの集団感染リスクがあるからということなのですが、ロックダウン終了後、3か月以上、ほとんど国内の感染者が出てない状況下で、最近の他国の例を持ち出して、ここでまた感染リスクを訴えるのはあまり説得力がないように思います。タイ政府自身がこれまで自画自賛してきたように、コロナはこの国では厳格にコントロールされ、制圧できていることから、現時点で集団感染のリスクは高くないわけであり...

その後、偶然見つけたのですが、首相はデモに参加しようとしている学生たちを脅して集まらせないようにするために事実を歪曲して伝えていると、AREA(Agency for Real Estate Affairs)が首相の放送に対してコメントをしていたので紹介してみます。


本来、AREAは独立系の不動産調査会社で、不動産市場の動向に関してもデベロッパーのご機嫌取りなどせず、バイアスのかかってない情報を伝えてくれるので、私もよく参考にしているのですが、時々、不動産以外でもこういう異色のコメントを出してきます。

首相は嘘つき2
プラユット首相は世界各国の第2次波によるコロナの感染増加を持ち出して、世界の状況は悪化していてタイにも危険が迫っている、とテレビ放送でいっていたのですが、AREAは一つ一つの首相のコメント内容に対する検証をした結果、首相がいっていることは事実と違う。学生たちにデモに参加させないために脅していると反論しているのです。

例えばこれはその一例ですが、プラユット首相が英国を例にとって説明したのに対して、AREAがデータをもとに反論したものです。これを見ると、確かに首相の説明はミスリーディングだと私でも思ってしまいます。

首相は嘘つき4
ที่นายกฯ แถลงว่า ส่วนที่ประเทศอังกฤษ มีผู้ติดเชื้อรายใหม่เพิ่มขึ้นเป็นเท่าตัวในหนึ่งสัปดาห์ และมีผู้เสียชีวิตไปแล้วกว่า 42,000 คน
(首相:英国ではこの1週間で感染者数が倍増し、死者が42,000人以上にもなった)

ดร.โสภณ: นี่เป็นกรณีตัวอย่างของการพูดบิดเบือนความจริง เพราะแม้การติดเชื้อเพิ่ม แต่ก็น้อยกว่ารอบแรก และการเสียชีวิตก็ลดต่ำมากมาตลอด 3 เดือนล่าสุด ใน 7 วันที่ผ่านมามีผู้เสียชีวิตไป 97 คนเฉลี่ยวันละ 14 คน นายกฯ กลับให้ตัวเลขผู้เสียชีวิตรวม 42,000 คนเป็นการจงใจให้คนไทยตื่นตระหนก และขณะนี้ก็ไม่มีนักท่องเที่ยวมาจากอังกฤษเช่นกันจึงไม่น่ามาติดต่อถึงไทย
(AREA:1週間で新規感染者が倍増したといっているが、それでも1次波の時に比べると少ない。それに、死者数はこの3か月間、減少し続けていて、今では1週間で97人、1日当たり14人なのに、首相は死者の数が42,000人にもなったといい、恣意的に学生を脅かそうとしている。しかも、英国からの観光客がゼロの今、遠く離れた英国での感染者増がタイに影響を及ぼす可能性は低い)

また、次の首相のコメントに対するAREAの反論などは、私と同じく、そもそも今のタイには集団感染のリスクなどないことを指摘していて、誰にでもわかりやすいと思います。

首相は嘘つき3
ところで、19日だけで5万人以上という過去最大規模のデモになったというニュースが流れていますが、プラユット首相の目論見通りにこのまま何事もなくデモが鎮静化するとは思えず、もしかすると学生たちの当初からの要求通り、議会解散と首相の辞任が近づいてきつつあるのかもしれません。

学生デモ


英国政府がタイ人観光客に対する検疫免除を決定

英国検疫義務の免除
昨日、英国政府はタイとシンガポールを検疫免除対象国である“トラベル・コリドー”に含めると発表し、英国時間19日の朝4時以降、タイからの観光客に対する14日間の検疫義務が免除されました。

これで英国での入国審査の際に、タイ人はタイのパスポートを見せるだけで、隔離なしで英国内のどこにでも行けることになったわけですが、昨年まではこんな当たり前のことが、今はありがたく感じられます。

ところで、既にイスラエルとドイツがタイ人への検疫免除を行っているそうで、これでタイ人観光客の隔離検疫免除は3か国目ということです。

しかしながら、今の規則ではタイ人観光客が英国から帰国した際には、やはりタイ国内で14日間の隔離が必要となります。従って、タイ人留学生や長期滞在者のようなしばらく戻ってこない人にとってはグッドニュースですが、一般の旅行者にとってはまだまだ英国への旅行は難しい状況です。

「特別観光ビザ」発行で観光産業のメルトダウンを阻止」で書いたように、10月から施行される「特別観光ビザ」も、最初はGtoG、つまり、政府間協定で相互の検疫を免除しようというのがTATの目論見だったようですが、やはり隔離検疫の免除がないと、彼らのベストケース予測である年間2,050万人もの外国人観光客をタイに呼び込むのは難しいと思います。

ちなみに、英国が既にこのトラベル・コリドーに含めている国は、ブルネイ、デンマーク、ドイツ、イタリア、韓国、ニュージーランド、ベトナム、そして日本の8か国だそうで、今回のタイとシンガポールの追加で合計10か国になります。

こうやって、タイの安全性が外国にも認められて検疫が免除されるというのは、タイにとって政府間交渉で観光客が呼び込めるまたとないチャンスでもあります。

特にタイは先進国ではない観光大国であることから、その観光収入のGDPに占める比率が大きいだけに、今こそこの安全性を武器に、もっと積極的に日本のような観光収入が見込めて比較的安全な先進国と相互の検疫免除交渉を始めるべき時だと思うのですが...。

感染拡大を恐れて相変わらず非常事態宣言を解除せず、どこの国に対しても検疫を免除しようともしない内向きの政府のままでは、ますます経済的犠牲者が出るだけです。



明日の大規模デモに対するプラユット首相の呼びかけ

首相の呼びかけ
明日のタマサート大学で行われる予定の大規模デモに対し、昨日、プラユット首相がその中止をテレビで呼びかけました。

オンライン新聞の「ターンセータギット」がその記事の中で、首相の10分ほどの放送をユーチューブでアップしているのでそれも見ましたが、個人的には、あまり訴求力のないものであり、これでは今の学生たちの勢いを制止することはできないだろうと思った次第です。

とはいえ、一応以下が首相のアナウンスの概要です。

1.タイはこれまでの努力が実って、世界でも感染リスクの低い安全な国になっている。しかし、世界ではコロナの2次波で感染者が再び増加する中、タイもその危険にさらされていて、さらに警戒が必要である

2.ここで大規模な集会を行うということは、集団感染を招くリスクがあり、他の国民にとっても感染リスクが高まるだけでなく、これまでの政府と国民の感染防止に対する努力が無駄になる

3.デモは治安を悪化させ、現在の最大の問題である国家としての経済危機をさらに悪化させる


そもそも、1と2は今回のデモを中止するべき理由がコロナの集団感染リスクがあるからということなのですが、ロックダウン終了後、3か月以上、ほとんど国内の感染者が出てない状況下で、最近の他国の例を持ち出して、ここでまた感染リスクを訴えるのはあまり説得力がないように思います。

タイ政府自身がこれまで自画自賛してきたように、コロナはこの国では厳格にコントロールされ、制圧できていることから、現時点で集団感染のリスクは高くないわけであり、一方で、
タイのGDP収縮は世界でワースト3」で書いたように、それによる国民の経済的犠牲は計り知れず、政府が今最優先で取り組むべきことは経済回復だろうと思うのです。

従って、3のコメントだけは正しいと思うので、首相の言葉そのものを訳して以下で入れておきました。
“ผมขอบอกทุกคนที่อยากจะออกมาชุมนุมชัดๆ ว่า ผมได้ยินสิ่งที่ท่านพูด ผมรับทราบความคับข้องใจของพวกท่านในเรื่องการเมือง และความไม่พอใจเกี่ยวกับรัฐธรรมนูญ ผมเคารพความคิดเห็น และความรู้สึกของท่าน
แต่วันนี้ ประเทศไทยกำลังเผชิญกับความเจ็บปวดเร่งด่วน ที่เราจำเป็นต้องจัดการก่อน นั่นคือการบรรเทาความเสียหายทางเศรษฐกิจที่โควิดได้ก่อให้เกิดขึ้นไปทั่วโลก เราไม่ควรทำให้สถานการณ์เลวร้ายยิ่งไปกว่านี้ การชุมนุมจะทำให้การฟื้นเศรษฐกิจเกิดการล่าช้า
เพราะจะทำลายความเชื่อมั่นของนักธุรกิจ และสร้างความลังเลใจให้กับนักท่องเที่ยวที่จะมาเมืองไทย เมื่อถึงเวลาที่เราพร้อมจะเปิดรับนักท่องเที่ยวต่างชาติอีกครั้ง การชุมนุมจะสร้างความวุ่นวายในประเทศ และทำลายสมาธิการทำงานของภาครัฐในการจัดการกับโควิด และปัญหาเศรษฐกิจปากท้องของประชาชน” พล.อ.ประยุทธ์กล่าว
(プラユット首相:デモに参加する人たち全てに伝えたい。私は君たちが今の政治や憲法に関する不満があることは理解しているし、それを尊重する。
しかし、現在我が国は、コロナによる世界的な経済不況の中、何とかして生き残っていくことが最重要課題なのである。こんな時に、デモによって経済回復がさらに遅れるようなことがあってはならない。
デモはビジネスに不安をもたらすだけでなく、将来、我が国が外国人観光客に門戸を開いた際に、治安の問題で入国を躊躇させてしまうからである。
そして、デモは国全体にカオスをもたらし、これまでの政府によるコロナ制圧の努力や経済回復の努力までも無駄にしてしまう)

しかし、そもそも今回の学生デモは、当初から王政反対や憲法問題で始まったというより、むしろ、厳しい規制と経済的な無策により、いつまでも経済的困難に苦悩する国民を見て、今の政府に対する退陣を求めて学生たちが立ち上がったものというのが私の理解であり、今更ここでタイ経済の回復にとってデモはよくないといっても、彼らは納得しないだろうと思うのです。

学生デモ
また、ここでもし政府が3月に始めた非常事態宣言が感染リスクがほぼなくなった今も続く中、その中で超法規的に認められている集会の禁止等を理由に、明日、このデモを力で制圧しようとでもしたら、それこそ反政府運動はもっと激化するだろうとも思うのです。



「特別観光ビザ」に落胆する観光旅行業界

外国人観光客に開国決議

先日、「「特別観光ビザ」発行で観光産業のメルトダウンを阻止」と題して観光スポーツ省が内閣閣議に対し、「14日間の検疫期間のない」特別観光ビザの審議を申請したと書きましたが、残念ながら、やはり内閣はこの隔離期間を外すことを認めませんでした。

 

この写真記事は現地のオンライン新聞、カーウソットが早速伝えたものです。プラユット首相以下、内閣もタイ観光産業の窮状を考えての決定だとは思いますが、結局、以下のような条件が付いているため、旅行業者の間では落胆が広がっています。

เมื่อวันที่ 15 กันยายน 2563 ที่ทำเนียบรัฐบาล น.ส.ไตรศุลี ไตรสรณกุล รองโฆษกประจำสำนักนายกรัฐมนตรี แถลงว่า ครม. มีมติเห็นชอบแนวทางการเปิดรับนักท่องเที่ยวต่างชาติเข้าประเทศไทย แนวทางดังกล่าว กำหนดเงื่อนไขนักท่องเที่ยวว่าจะต้องเป็นบุคคลต่างด้าวพำนักระยะยาว ต้องกักตัวในห้องพัก 14 วัน และต้องหลักฐานการชำระเงินค่าที่พัก หรือ โรงพยาบาลทั้งก่อนและหลังการพำนัก หลักฐานการชำระเงินดาวน์ที่เป็นคอนโด และลงตราวีซ่าค่าธรรมเนียม 2 พันบาท

915日、首相官邸は、条件付きで外国人観光客の入国を認めることを閣議決定したと発表した。その条件とは、旅行者は長期滞在の外国人観光客であること、14日間の隔離検疫義務、検疫及びその後の旅行期間に関しホテルや病院へ滞在費を前払いしたという証明書の提出、もしくはコンドミニアムのダウンペイメントの支払証明書、そして、特別観光ビザ発行手数料2,000バーツの支払いである)

ところで、1週間や2週間の短期滞在の観光客を受け入れたのでは、感染リスクばかり高くなって観光収入という見返りが少ないことから、今回、政府が(明確な期間設定はないようですが)長期滞在の外国人観光客に限定したことは理解できます。しかし、逆にいえば、短期旅行がほとんどの日本人観光客は入国できないということでもあります。

 

もう一つは、今、不動産業界で大きな話題になっている、外国人投資家が購入したコンドミニアムで、竣工はしたものの、その引渡しを受けるために彼らがタイに入国できないため、多くのデベロッパーの資金繰りが逼迫しつつあるという問題です。

 

政府はこれを助けるという狙いから、購入した物件のダウンペイメント(購入価格の25%程度)を払ったという証明書があれば、残金支払いと引渡し移転登記のために投資家も入国可としたものではないかと推測しますが、もしそうであれば、既にタイに居住用のコンドミニアムを持っているということだけでは、入国は認められないのかもしれません。

 

いずれにせよ、これでタイ政府の目算通り、毎月12億バーツ(40億円)、年間にして500億円程度の観光収入が入ってきたとしても、昨年の約2兆バーツ(7兆円)に比べれば微々たるものでしかなく、前回「TATによれば、検疫期間なしという対策がうまくいけば、2019年の4,000万人の外国人観光客に対し、来年はベストケースで2,050万人の外国人観光客が呼び戻せると考えているようですが、確かにこれが閣議決定されれば、以前書いたような「観光産業メルトダウン」の危機を回避できるのかもしれません」と書きましたが、少なくとも今回の閣議決定では経済的にはほとんど効果がないように思えます。

 

私もこの検疫期間なしというTATの提案がすぐに承認されるのは難しいだろうと書きましたが、それでもプーケットだけに場所を限定した「プーケットモデル」に比べれば、今回は他のところでも観光客に門戸を開いたということで、一歩前進したのだろうとは思います。

 

しかし、旅行業界関係者にしてみれば、下のバンコクポストが載せたコメントにあるように、今回の閣議決定にはがっかりで期待してないというのが本音であり、検疫義務がなくならない限り、大して効果はないという考えです。

Council downplays impact of planned special visas

Although the tourism industry is delighted with the first step of reopening the country to international tourists, operators are prepared to see slow demand in the beginning because a 14-day quarantine is mandatory for those who want a special tourist visa (STV), said Chairat Trirattanajarasporn, president of the Tourism Council of Thailand.

(観光協会長談:特別観光ビザの発行が決まったことは、外国人観光客への開国第一歩の前進ではあるが、旅行業者達は、この特別観光ビザを取得しても、14日間の検疫義務がある限り、実際の外国人観光客の増加はわずかしか見込めないと考えている)

ところで、そろそろ9月も下旬に入ろうとしていますが、タイ政府がさらにもう一度、非常事態宣言の延長に踏み切るという今の流れに相反するようなことをすれば、反政府デモは一層過激になるはずです。

 

そして、もしクーデターが起こった2014年の反政府デモのように激化したりすれば、そもそもタイ社会自体の治安が悪くなるので、外国人観光客の誘致どころではなくなるかもしれません。



タイ人も実は英語はすごく苦手(その3)

アジア各国の英語レベル
ところで、タイでは上流階級の人達は海外に留学していた人も多く、英語を流暢に話すとよくいわれます。しかし、これまでの私の経験上、一般のタイ人で英語がうまい人は実はあまり見かけません。

この分布図はEnglish Proficiency Indexと呼ばれるもので、世界100か国の英語レベルを調査し色分けしたものですが、アジアではフィリピンとシンガポール、マレーシアが“高度なレベル”であると評価されています。

タイ人の英語レベル
一方、タイは74位と世界的にも“非常に低い”レベルであり、年々順位が下降傾向にあるものの53位と何とかまだ“低い”レベルに留まっている日本に比べても、英語が苦手なことがわかります。

例えば、これはちょっと変な例かもしれませんが、先に書いた大手のタイ語学校、UTLには主に20代、30代の教師が20人以上いました。当然、
全員が大学を卒業して高等教育を受けているにもかかわらず、その教師のほぼ全員が英語をほとんど話せないのです。

また、英語で授業をやると聞いているアサンプション大学の学生が、BTSの中で隣に座っていて、流暢な英語で友人と話しているのが聞こえてきたことがあります。それをよく聞いてみると、英文法をちゃんと勉強してないので、単語が正しく並んでないまましゃべるため、私にはなんだか意味がよくわかりませんでした。

もちろん、同校の学生みんながそうだというわけではありません。ただ、タイ人は
日本人と違って文法や発音が間違っていても気にせず自信ありげに話す人が多く、流暢に聞こえますが、実際には文法をしっかり勉強している日本人の方が正しい英語を話すと私は思います。

日本では、わかったように日本の文法偏重教育を非難し、だから日本人はいつまでたっても英語が話せないのだ、という人が多くいます。しかし、これは私だけでなく、海外留学した日本人の多くがいうことでもありますが、英語は文法がしっかり頭に入ってないと、ある段階で必ず壁にぶつかってしまい、それ以上は上達しなくなります。つまり、中級以上になりたければ文法力がものをいうのです。

例えばEメールでもいいですが、その人の文法力は書いた文章を見ればわかります。文法力がないと長文が書けず、簡単な短文の羅列になります。しかも、それにもかかわらず文法の誤りが次々と見つかります。

そして、私の仕事上の経験からも、タイのデベロッパー等との英語によるメールのやり取りで、簡潔で論理的な文章を書いてくるタイ人ビジネスマンはほとんどいませんでした。そういうことからも、一般のタイ人ビジネスマンや大学生の英語レベルというのは実は大したことはなく、むしろ、とつとつと話す日本人の方が英語レベルは高いと思うのです。

日本人の英語レベル
もっとも、この時系列表からわかるように日本人の英語力もジリ貧で、毎年順位が下がっているわけですから、タイ人よりも英語レベルが高いといってもさっぱり自慢にはなりません。

これは、日本人の英語力が毎年低下しているのではなく、ワールドランゲージとして世界で英語が普及し、それに伴って中国や韓国といったかつては日本と同様、英語が苦手であった国がレベルアップしていく中、日本だけが取り残されているということです。

すなわち、
日本人の英語音痴は世界でもトップクラスということであり、政府がちょっと英語教育に力を入れたぐらいではなかなか治らないのかもしれません。だから、先に書いた著書の「タイ語って簡単?」の中で、もしどうしても英語が苦手なら、あまり文法の束縛がないタイ語の勉強をした方がいいかも、と書いたりもしたのですが...。

ところで話は変わりますが、この記事によると、タイ政府は英語教師以外に中国語のネイティブ教師も1万人雇い入れる計画とのことです。これからグローバルパワーとなる中国の経済力を考えると、中国語も非常に重要になるからだそうです。

しかし、現在タイに進出している日系企業は5,000社とも6,000社ともいわれる中、
自動車産業だけでGDPの2割のシェアを占めるというほど日本企業が貢献しているわけで、1万人とまではいわなくても、タイ文部省はせめて5,000人ぐらい日本人教師を雇って日本語教育にも力を入れるべきではないのか、と思ったりもするのですが...。


タイ人も実は英語はすごく苦手(その2)

English Teacher
さて、前置きが長くなりましたが、数日前のバンコクポストによると、
この写真にあるようにタイの文部大臣が、コロナが落ち着いたら英語教育に力を入れる。そのために、1万人の欧米人ネイティブスピーカーを教師として雇い入れると発表しました。

既に今、タイにはネイティブの英語教師が7,000人もいるそうで、欧米人の教師がプラカノーンやオンヌットあたりにもたくさん住んでいます。これが今後さらにその倍以上の1万人の増員というのですから、大変な熱の入れようです。

そういう意味では、スクムビットライン沿線のミッドタウンで、駅に近いコンドミニアムに対する欧米人の賃貸需要はもっと増えてくるはずです。


ちなみに、前回、自分の経験からも語学習得は若いうちに始めた方がいいということを書きましたが、タイ文部省によれば、語学習得に最適な年齢は実は7歳までであり、まずは幼稚園から小学生の英語教育に力を入れるそうです。

第2言語習得曲線
そこで調べてみると、確かにアメリカの研究結果でも第2言語を習得するのは7歳までが一番効率が高いことが立証されているようです。

しかし、こういうグラフを見てしまうと、私のように50歳を過ぎてから始める新しい外国語というのはかなり大変です。特にタイ語は読み書きが面倒なので、タイ語が好きであくまで趣味として勉強する、もしくはタイ人と結婚していたりして生活の中でどうしても必要、というのでもないとなかなか続きません。

従って、40歳以降の人は、むしろこれまで義務教育の頃から長年勉強してきた英語の方に力を入れる方が、本当は効率がいいのかもしれません。

実際、タイ語学校で知り合った何人かの30代の日本人で、当時日系企業での現地採用の職探しをしていた人達に聞くと、面接試験の中で採用担当者から、半年ぐらいタイ語学校で勉強して中途半端なタイ語ができるよりも、もっと英語を勉強して中級以上の英語力がある人の方が欲しいといわれるそうです。

さて、話が少し横にそれましたが、タイ政府はヴォケーショナルスクール(専門学校)の英語教育にも力を入れるそうです。なぜ専門学校なのかというと、タイはこれから海外からの投資を呼び込む東南アジアのハブにならなければならず、そのためには英語でコミュニケーションが取れる人材が不可欠だからということです。

以前、「東南アジアでリタイア、人気リゾートベスト3」でも書きましたが、個人投資家やロングステイヤーにとって、物価の安さと英語の普及は重要な選択基準です。タイは英語は普及していなくてもほかの魅力で人気ナンバー1を維持していますが、彼らのいう通り、タイ経済にとって英語の普及は今後ますます重要になってくると思います。

次回に続く
 

タイ人も実は英語はすごく苦手(その1)

UTL Thai Language School
私は元来外国語に興味があることから、2011年にタイに来て以来、途中で仕事が忙しくなったときは休みましたが、なんだかんだで3年近くタイ語学校に通っていました。

先日、コロナのロックダウン以降、生徒が集まらなくなり、とうとう20年の歴史に幕を閉じることになった
UTLという、バンコクでも最大級のタイ語学校(ウィクリート・ムアンタイ(タイの危機)はまだまだ続く)で勉強をしていたのですが、初めて習うタイ語の面白さにひかれて、当時のカリキュラムであった月曜から金曜まで毎朝8時から12時までの4時間、みっちり授業を受けた上に、午後は宿題をやったりと、結構真面目に勉強しました。

タイ語って簡単?

また、最初の著書でも「タイ語って簡単?」という不動産に全然関係のない話をわざわざ最終章に入れて、タイ語の面白さについて自分なりの考えを書いてみたりしたのですが、今となっては懐かしい思い出です。

もっとも、高いお金を出して本を買って読んでくれた人にしてみれば、なんで不動産投資の本にタイ語の話なんかが載っているのかと思ったかもしれませんが...。

しかし、その勉強のおかげで、少なくとも不動産に関する新聞記事は何とか自力で読めるようになり、それが契機となってこの不動産ブログを書き始めた次第です。

ただ、やはり50代に入ってからのスタートでは、若いころのような柔軟な語学習得能力はもうなくなっていました。だから、かれこれタイに9年も住んでいる今でも、タイ人と話していて、マイルールアン、つまり、相手がそもそも何の話をしているのかさえもわからない状況によく陥ります。

一方、
私は20代でアメリカに2年間留学し、30代で8年間ロンドンで駐在していたので、少なくとも英語の新聞や雑誌は特に抵抗もなく読みこなせるし、バンコクで映画料金が割安になる毎週水曜のムービーデイには、面白そうなアメリカ映画が来ていれば、字幕などなくても気軽に見に行くぐらいの英語力は今でもあります。

つい先日も、ムーランという面白い映画が来ていたのでアソーク・ターミナル21のSFXに早速見に行ってきましたが、あれぐらいきれいなスラングのない英語であればほぼ問題なくわかります。

従って、英語圏とタイ語圏の滞在期間はどちらも約10年と同じようなものでありながら、年齢による吸収力の違いは歴然としていて、よくいわれるように、語学というのは若いうちに始めた方が上達が速いということを本当に実感します。

次回に続く


「特別観光ビザ」発行で観光産業のメルトダウンを阻止

特別観光ビザ
先日、「2021年、タイ観光産業のメルトダウン(溶解消失)が始まる!」で書いたように、タイの観光産業は、今まさに危機的状況に陥っているのですが、監督官庁である観光スポーツ省に属し、観光産業全体をとりまとめているタイ観光局(TAT : Tourism Authority of Thailand)が観光ビザに関する新たな提案を出し、来週、閣議で協議されます。

TATは、タイ政府の中で、苦境に苦しむホテルや観光施設などの実態をもっとも正確に把握している機関だと思われるのですが、政府が来月から施行しようとしている2週間の検疫期間がある「プーケットモデル」だけでは外国人観光客を呼び込むのは難しいという考えで、特別観光ビザ(STV : Special Tourist VISA)の発行を提案しています。

これを受けたタイ観光
スポーツ省も、「このまま第4四半期も外国人観光客が増えなければ、400万人が従事するタイの観光産業で、250万人もの失業者が出てしまう」というTATの進言に従い、観光産業にとって起死回生の突破口ともいえる「14日間の検疫期間なしの特別ビザ」の発行を、来週、プラユット首相以下、閣議で協議することになりました。

現地紙、カーウソット(最新ニュース)によれば、この特別ビザは、コロナ感染リスクの低い国同士での合意に基づくGtoG(Government to Government)の相互協定で、当初90日間のビザが発行され、これを2,000バーツで観光客が取得可能とのことです。さらにその後も90日間の延長が2回可能であり、合計270日まで長期滞在可能とのこと。(注:多分、270日滞在の場合、延長ごとに2,000バーツと合計6,000バーツということになると思いますが、それでも大したことはありません)

特別観光ビザ2
TATによれば、こういった対策がうまくいけば、2019年の4,000万人の外国人観光客に対し、来年はベストケースで2,050万人の外国人観光客が呼び戻せると考えているようですが、確かにこれが閣議決定されれば、以前書いたような「観光産業メルトダウン」の危機を回避できるのかもしれません。

ホテル稼働率
また、ホテルの平均稼働率を30%まで上昇させることができれば、少なくともホテル業界は大量の解雇を回避しながら、なんとか最悪期を乗り切ることができるそうですが、現時点ではタイ人観光客に人気のあるフアヒンを除いて、バンコクもプーケットも30%に達していません。

“We cannot avoid new cases, but the most important thing is to have risk management in place. If there are five cases among 5 million tourists, and we can contain those infections with stringent measures, that would be a good balance between public health and business survival”
(TATコメント:コロナの新規感染を完全に防ぐのは無理だ。しかし、重要なのはリスク管理であり、500万人の外国人観光客が来てくれて、そのうち5人が感染者であったとしても、この感染はコントロール可能である。つまり、国民の健康とビジネスサバイバルを両立させるバランスが重要なのである)

このことは、以前書いたタイ中央銀行の考えとも同じですが、ここでTATのいっていることは世界の趨勢に沿っている正論だと思います。実際、タイと同じような観光立国であるカリブ海諸国などは、既に国民の感染リスクを取ってでも観光産業のサバイバルをかけて、外国人観光客に門戸を開放したということです。

タイ政府は、非常事態宣言を解除せずにいつまでも外国人をシャットアウトし続けていたら、やがて取り返しのつかない犠牲を国民が被ることになると認識し、すぐにはなかなか難しいと思いますが、何とか早くこの
14日間の検疫期間なしの特別観光ビザが承認されることを期待するのみです。



今回のブログ統一について考えたこと

タイ情報
このブログは1週間ほど前から、これまでの日本ブログ村の「不動産投資」のカテゴリーから「タイ情報」というより大きなカテゴリーに移っています。

そこでは、PV(ページビュー)ランキングにだけ参加させてもらっているのですが、ありがたいことに今日時点で5位にランキングされています「タイ情報PVランキング」。

とはいっても、多くのすぐれたブログがひしめく中、今後さらに順位を上げていくのは難しいとは思いますが、これからは不動産だけでなく、タイの情報全般についても、1つのブログから発信していくことにしたのでカテゴリーを移ったわけです。

実はそれまでは「バンコク コンドミニアム物語」だけでなく、もう1つのブログ、「タイランド太平記」との2頭立てで走ってきたのですが、タイの経済や生活に関する一般情報がメインの「タイランド太平記」では、読者の読みたがっている情報のツボにはまると、1日に1,000人を超す人が読みに来てくれていました。

例えば、先日「2021年、タイ観光産業のメルトダウンが始まる!(アゴラ)」で書いたように、「タイランド太平記」で書いた記事の内容をリライトして日本の言論サイトに寄稿したところ、わずか数日で数千人の読者が読んでくれたようです。
Agora1
これは昨夜時点の数字ですが、5日間で400人近い読者から“いいね”を押してもらい、掲載後まだ5日しか経っていませんが、掲載当日の24時間アクセスランキングだけでなく、週間アクセスランキングでも1位になりました。
9月11日週刊ランキング
一方、「コンドミニアム物語」の方は内容が極めてニッチなこともあり、もう4年以上も経つのにせいぜい1日当り200人程度の読者(PVで500前後)と限界を感じていました。別にこれからSEO対策をして、「月収XX万円を稼ぐプロのブロガー」になるつもりなどありませんが、できればもう少し読者を増やしたいと思っています。

というのも、私はものを書くことは好きなのですが、私にとってはバンコクでの不動産投資が最大の収入源、利益源であり、このブログはどちらかというと、自分の不動産投資のための情報収集をする中での副産物的なものだからです。

しかし、これまで全く信用のできない仲介業者や顧客対応の悪いデベロッパーなどに何度も苦渋を味わってきたこともあり、個人では大したことはできなくても、このブログでもっと読者が増えて影響力を持てるようになれば、以前、現地の「週刊ワイズ」で連載していたように、タイの不動産取引に関するご意見番のような立場で、そういう業者を恐れずに名指しで糾弾することもできるようになると思うのです。

HG2018_コンド購入のセオリー-1

つまるところ、これによってもっとブログの読者や支持者を増やしていければ、将来、タイで不動産投資をしようとする人や、タイに住んでみたいと考えている人にとって、そのリファレンスになるような中立的なサイトにしたいと思っています。

そんなことなので、これからも「バンコク コンドミニアム物語/タイランド太平記」をよろしくお願いします。


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背景画で見るバンコクの大変化

mandarin terrace (2)

9月からこれまでの「バンコク コンドミニアム物語」にもう一つのブログである「タイランド太平記」を集約することにしたのを機に、背景画も最新のものに替えました。

新旧どちらもマンダリンオリエンタルさんのリバーサイドテラス。そこの同じ位置で撮った写真を使わせてもらっているのですが、アイコンサイアムも完成し、
この10年ほどでチャオプラヤー川の景色が様変わりしているのがわかると思います。

まさに、これがバンコクの発展と変遷です。私も2011年にタイに住み始めてから、もう10年近くになるわけですが、コンドミニアム市場の変遷だけでなく、この間に大洪水があったり、ス・テープの反政府運動に始まり最終的に軍のクーデターで政局が落ち着いたこと、そしてその軍事政権も既に6年目に入り、2020年のコロナによる経済不況でまたも新たな反政府運動が起こっていることなど、随分多くの出来事を見てきました。

そして、今年は経済面で苦しい状況が続くのは必至で、下手をすると来年も外国人の入国禁止が続き、タイ経済は悪化の一途となるかもしれず、やがてGDPでベトナムやフィリピンに追い抜かれる可能性も出てきています。

一方、多くの日本人が日本に一時帰国したまま、タイに戻って来られなくなっている今、こんな歴史的ともいえる変化の時期にバンコクに居ることは、ある意味、僥倖なのかもしれないとも思っています。

そこで、ブログ村の参加ジャンルもこれを機に「不動産投資」からより大きなカテゴリーの「タイ情報」に移り、これからは不動産市場の動きだけでなく、タイ全体の興味深い話題をも取り上げ、それに対する自分の考えなどを入れながらこのブログを続けていくつもりですので、時間があるときに時々見に来てもらえれば幸いです。

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