スクムビット・ソイ36がこれから開発が進み、様変わりする可能性が高いということは既に前々回の(その1)でも書きました。
また、今のところソイ49、51、38に比べて一番開発が遅れています。実際に行って見てもらえば分かりますが、ソイ36は中に行くほど他の3つのソイに比べてごちゃごちゃしていて落ち着かない通りです。
だからこんなところはダメだと思うのであれば、オーソドックスにトンローソイ55を買えばいいのですが、個人の不動産投資には普通、株のように悪目買いとか逆張りはないと私は考えていて、既存のエスタブリッシュされた高級住宅地への投資か、潜在的にこれから開発が進み様変わりする可能性のある場所への投資か、基本は2通りの順張りしかないと思っています。
そして、典型的な後者であるソイ36は、あと5年もすれば様変わりするポテンシャリティを秘めたロケーションだと思います。
さて、そのソイ36で、今後次の5つのプロジェクトが立ち上がる、もしくは竣工しますが、これからそれぞれについてコメントしていくことにします。
1. フラグラント・デベロップメントによるSCとコンドミニアム開発
この写真はつい先週、私がBTSトンロー駅から撮ったもので、手前左の広大な更地にフラグラントがSCを開発するようです。まだ詳細は未確認ですが、駅周辺にはまとまった規模の店舗がないのでこれが完成するとソイ36は生活利便性で格段に良くなります。
そして、この奥にできるコンドミニアムの方は平米35万バーツ以上のスーパーラグジュアリーになるらしく、将来の価格上昇を相当織り込んでしまっているため、あまり投資妙味はありません。これならソイ55の築浅中古を買うべきです。
(注:その後、フラグラントは敷地の一部をシンハーリアルエステートに売却してしまい、今後の計画については不明です)
2. URBITIA(130ユニットのローライズ)
次にフラグラントのコンドの向こうにできるのがURBITIAというプレビルドで平米18万バーツ台。
新興デベでこれが初めてのコンドミニアムです。拙著の本、132ページで写真付きで紹介したように、プレビルドで新興デベというのは注意しなければなりません。「パンフレットと出来上がった物件のグレードが違う!」というプレビルド特有のリスクが存在するからです。
特にこのプロジェクトは、建物中央にエイトリアムを入れて各階の共用部通路を回廊形式にし、全館に採光するという斬新な設計です。
凝ったデザインのコンドほど工事監理をしっかりやらないとコストオーバーランのリスクがありますが、自社でモニタリング・エンジニアも抱えてない中小デベの場合、このリスクはもっと高くなります。その結果、資金力のない中小新興デベは他のところでスペックダウンする可能性があります。
また、不動産評価サイトを調べると、このデベは消費者からその誠意のない対応や、いい加減なことを言うという苦情が寄せられていて、ちょっと心配です。
ただ、そうはいってもまだ更地ながら既に9割が予約済みという噂も聞こえてくるので、やはりBTSトンロー駅から徒歩3-4分というこのロケーションは魅力なのだろうと思います。
次回に続く
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