地価推移2
さて、では人気の高いBTSスクムビット線ならどこも有望なのかというと、それもまた違います。やはり、北方面より南方面が主役です。

現在のバンコク3大CBDといえば、既にヤワラートが外れて、ロワー・スクムビット、セントラル・ルンピニ、そしてシーロム・サートーンの3つのエリアですが、上の表は、2020年末のバンコク中心部プライムロケーションの地価です。

同じCBDを走るBTSシーロム線や地下鉄MRTよりもロワー・スクムビット、セントラル・ルンピニを走るBTSスクムビット線沿線(黄色の部分)に地価の高い地点が集まっているのがわかります。

さらに、この6つの内、パヤータイを除く5つが、BTSシーロム線とのジャンクションでもあり、バンコクで最高地価となったサイアムスクエアから南に向かう沿線です。

南下するにしたがって、当然地価は下がっていきますが、それでもシティフリンジに近いエッカマイまでいっても最高価格は165万バーツ/4㎡と都心部のパヤータイを超える地価水準になっています。

一方、同じスクムビット線の延伸線でも北側は、先に行くほど欧米人を見かけなくなります。いわゆる庶民の住宅エリアが広がっているのですが、バンスーから延びるパープルラインなどはその最たるもので、中低所得層が多く、当然、コンドミニアム価格も手頃で、300万バーツ(約1,000万円)もあれば、新築の2ベッドルームも無理ではありません。

しかし、ある程度高い家賃が払える賃貸需要があるということが不動産投資にとって必須条件であり、中低所得層が中心のロケーションは投資対象としては適しません。

わかりやすくいうと、一都三県である東京、神奈川、埼玉、千葉の中で、東京についで人気があるのが神奈川であるのと同じです。スクムビット線の南側延伸線の駅、ベーリングを超えるとそこはパリモントン(郊外)と呼ばれるサムットプラガーン県に入るのですが、最近は大型プロジェクト、メトロポリスの完成もあって、南側にはサムローン辺りまで次第に欧米人が移り住み始めています。

次回に続く