アッパーミドルクラス
実際は税金や健康保険等を差し引かれるので、初任給ベースで手取りは4倍もの差はありませんが、不動産エージェントのシティ・スマートによる所得層別顧客分類によると、タイのエリートであるアッパーミドルクラスでも月収は6万バーツから多くてもせいぜい10万バーツ(20万円から35万円)までなので、やはり日本の大手企業で働く中堅管理職の方が賞与などを含めるとかなり収入は多いと思います。

富裕層
そこで私が思うのは、前述のイギリス人ジャック氏のように日本のアッパーミドルクラス以上、もしくはタイの富裕層並みの収入があるのなら別ですが、日本の新卒初任給並みの年金、つまりタイのミドルクラスとアッパーミドルクラスの境界線の収入しかない日本人が、発展途上国のタイだからといって何も
仕事をせずにタイ人富裕層並みの贅沢な生活を望むのであれば、それはもう時代遅れの勘違いであり、そんな暮らしはタイでは望めないということです。

ミドルクラス
実際、私も仕事の関係上、不動産デベロッパーで働く中堅社員で月収6万バーツ以上のアッパーミドルクラスのタイ人を何人か知っていますが、彼らは独身であってもそんな贅沢な生活などしていません。確かに便利な都心部やミッドタウンフリンジに住み、平均的なミドルクラスよりはいい生活をしていますが、毎年のように上昇する物価と自宅の1ベッドルームの住宅ローンの返済等で結構余裕はありません。

中低所得層
もっとも、タイは日本以上に貧富の差があるので、日本人のほとんどが住むスクムビットやCBDでなく、中低層所得層が多く住むバンコク北部や西部の郊外に住めば、日本の年金収入でもまだ余裕のある生活ができるのかもしれません。

しかし、そういうところには日本人や欧米人はほとんど住んでおらず、しかもタイ語ができないのでは寂しいのとフラストレーションがたまるだけで、結局疲れてしまいます。

ただし、誤解してもらいたくないのですが、別に年金生活者はタイに来るなといっているわけではありません。最初に表題で書いた通り、「年金生活者にとってタイはもう楽園ではありません」ということであり、年金でのんびりと優雅な生活がしたいのなら、前回書いたように欧米人年金生活者がタイを諦めてベトナムやカンボジアに移住していくように、日本人も住む国を再検討すべきだと思うのです。

なお、このブログのヘッド部分に書いてある主旨説明で「
タイに興味がある、タイが好き、将来タイに住みたいという人のために、タイでの生活について、ジャンルを問わず思ったままのことを書いていきます。光があれば影があるように、タイには魅力的なところも多いですが、悪いところもたくさんあります。そして、やはり日本の方がいい、他の外国の方が住みやすそうだ、と思う人もいて当然であり、その参考になればと思います」と書いてある通り、私もタイで10年近く暮らしてきた経験をもとに、思ったことを書いています。

従って、そんなはずないと思う人は無視してもらっても全然構いませんが、もしタイでのロングステイを考えているのであれば、生活は質素であってもタイ語を勉強したり、タイの文化や生活に好奇心や興味があるという前向きな人でなければ、タイでのリタイアメントライフは楽しくないのではないかと、私は思います。