訪日タイ人

さて、タイ人観光客がビザなしで日本に行けるようになってから、日本への旅行に人気が出てきました。しかも最初は東京や大阪という都会が中心だったのが、今は北海道などの地方都市へとリピーター人気も出てきて、コロナ前の2019年には131万人ものタイ人観光客が日本を訪れるようになっていました。

タイの不動産デベロッパー、プロパティパーフェクトなどは日本に進出して、北海道でスキー場の近くにリゾートコンドを開発し、タイ人富裕層に販売したりするようにもなっています。

そこで日本に行ったタイ人の多くが指摘することが2つあります。1つは日本はゴミが落ちてないし街も道路もどこもかしこもきれいだということです。実際、
日本に憧れるタイ人女性は多いのですが、この清潔さが女性受けするのだろうと思います。

そういわれて、私も一時帰国するたびに気をつけて見るようになったところ、それまでは当たり前だと思っていた東京の街並みが、確かにバンコクよりずっと洗練されていて清潔感があると改めて納得した次第です。

そして2つ目が日本の物価の安さです。最初、彼らの先進国日本に対するイメージは、物価も世界でトップクラスに違いないというものだったようですが、いざ日本に行ってみるとバンコクとそうは変わらないということに大抵は驚きます。

逆にタイのアッパーミドルクラスなどは、なんだ日本もタイとそう変わらないなとちょっとバカにするところもあるのですが、実際、今の行き過ぎたタイバーツ高の環境下では、タイの物価は全体として日本より2割ぐらい安いだけというのが私の感覚で、ほとんど差がありません。

しかし、そういう何か勘違いしているタイ人に私がいうのが、労働価値という意味では日本の方がずっと先進国なんだということです。

国が裕福になれば、その国民の労働に対する対価も当然上昇するので収入は増えます。例として、同じ単純労働でも日本のKFCでアルバイトをしたら高校生でも時給800円以上もらえるのに、バンコクのKFCでは時給30バーツ(100円)しかもらえません。また、今のタイの大学新卒の給料が15,000バーツ(5万円)に対して、日本の新卒初任給は21万円(6万バーツ)とタイであればアッパーミドルクラスに何とか入る収入です。

だから、生活費が同じぐらいということは日本人の方がよほど余裕のある生活をしているという話をすると、彼らは日本の新卒はそんなにもらっているのか、なるほどやはり先進国だと納得します。もっとも、だから中国や東南アジアから違法労働者が入ってくるという問題もあるのですが...。

次回に続く