ワクチン接種時期2
世界ではまだまだワクチン争奪戦が続いているわけですが、
ところで、現時点で世界で認可され接種されるワクチンの会社名とそれらのワクチンを採用している国家の数をまとめたのがこの表です。

米国とドイツのJVで開発されたファイザー製ワクチンに対する需要が57か国と圧倒的に大きく、日本もファイザーから1億接種分を入手予定です。ついでオックスフォード大学とのJVで開発されたアストラゼネカ、そしてモデルナと続きます。

逆にいえば、この3社のワクチンは既に何十万人という人々に接種が行われ、今のところ大きな副作用なども報告されてないことから、世界で最も安心できるワクチンといえるのかもしれません。

一方、シノファームとシノバックという中国の2つの会社のワクチンは、現時点ではあまり使われておらず、主に発展途上国がその舞台です。

ただ、「タイにも浸潤する中国のワクチン外交」で書いたように中国のワクチンもじわじわと普及しつつあり、シノバックの場合、現在ブラジル、トルコ、インドネシア、チリが既に認可していて、タイでも今月末には認可され接種が始まる予定です。

シノバックワクチン1
もっとも、上のBBCのコメントにもあるようにシノバックのワクチンにはまだ欧米諸国は疑問を持っているようで、同じASEANのシンガポールでもペンディングということで、ちょっと怖いところもあるのですが...。

いずれにせよ、前回の図で見てもわかるように、中国は人口が多いこともあり、自国のワクチン接種が終わるのがタイと同じく2022年末までかかりそうです。

そんなことなら、ワクチン外交で諸外国に売り歩く前にまずは中国ファーストで自国民を優先するべきなのではないかとも思うのですが、そうすればまた中国人の海外旅行や不動産投資も復活するはずで、タイを始め低迷する世界経済にとってウエルカムです。

しかしこの点、国民の健康よりも世界での覇権的地位の確立を目指すCCP(中国共産党)は、同じ中国ファーストでも考え方が異次元なのかもしれません。

ところで、もしこの英国エコノミストの調査結果が正しければ、タイでワクチン接種が行きわたってパンデミックも収まり、いよいよ外国人観光客が自由に入ってこられるようになるには、このままでは残念ながらあと2年待たなければならないのかもしれません。

アストラゼネカのワクチンをタイ国内で生産するのに、何であと2年もかかるのかわかりませんが、そういうことであれば、最近、プーケットやグラビ等のリゾート各地の住民に優先的にワクチン接種して、まず外国人観光客を受け入れようという提案がされていますが、こういう戦略も必要になってくるのだろうと思います。