全米女子オープン
ゴルフ好きの人は中継を見て既に知っていると思いますが、全米女子オープンの3日目を終えて渋野日向子が4アンダーとトップを走っています。私もついさっきまでテレビ中継を見ていて、そうだ、今日はゴルフの話を書こうと思った次第です。

渋野

実は彼女はタイでも人気があり、初日から新聞で優勝候補として取り扱われていました。もちろん、タイにはモリヤとアリア・ジュタヌガーンの姉妹がいるので、彼女たちが最も期待されているのですが、残念ながら、開催寸前になりコロナに感染し、一時はどうなるかと心配されていたのですが、何とか回復し、今回出てきています。

モリヤジュタヌガン

そして、今日時点では姉のモリヤが4人しかいないアンダーパー選手の一人として残っていて、3打差で渋野を追いかけていますが、タイのゴルフファンとしては、やはりモリヤに優勝してもらい、渋野が準優勝というのが理想なのかもしれません。

アリヤジュタヌガーン
ところで、妹のアリアは2016年にまず全英女子で優勝し、2018年にこの全米女子でも優勝した文字通り、タイのスター選手です。そして、渋野もアリアについで、最初に全英、そして今回全米をも制覇するのではないかと、タイ人の間でも注目されているわけです。

実はもう2年近く前になりますが、アリア(ニックネーム:プローメイ)がタイ人選手で初めてメジャー選手権で優勝したプロゴルファーとして映画化されたので、私も早速見に行きました。多分、日本では上映されなかったと思いますが、なかなか面白い映画でした。

この映画を見ると、姉妹の父親がものすごく厳しい人で幼少期から姉妹に毎日早朝からランニングとか体力づくりの練習をさせ、学校など行かなくてもいいと、ほぼ1日中
ゴルフの練習ばかりをさせていたのです。

その中で、この姉妹が全然学校に出てこないので、担任の先生が父親を呼びつけて、なぜ学校に来させないのかと詰問するシーンがあります。それに対して父親が、「うちのような貧しい家の子供が成功するには学校なんか行っても仕方がない。ゴルフで成功してお金持ちになるしかない」というのです。

普通の人が見れば、娘たちを義務教育にも行かせないこの人はどうかしてると思うのですが、実際、この父親は鬼のように練習に厳しい人だったようです。そして、その練習成果もあって、アリアはわずか11歳の時に最年少でホンダLPGAに出場したりと、小さい頃からその実力は抜きん出ていました。

しかし、こんなスパルタ教育の父親だったこともあり、モリヤもアリアも反抗し、最後は父親と決別し家を出て行ったのですが、それでも結局は父親が授けてくれた唯一の武器であったゴルフで成功を収めることができたわけです。

その後、初めてメジャー選手権である全英女子を制した時には、既にその父親は他界した後で、姉妹は亡くなってから初めて父親の子供を思う気持ちに気づくというストーリーでした。

感動を誘うために幾分脚色されて、きれいごとになっているのだろうとは思います。しかし、いつもサバイサバーイがモットーのタイ人とばかり接していますが、中にはこんな日本のスポ根ドラマのような厳しい練習の中で一流選手になっていく人もいるのだと思った次第です。

実際、タイ人の母親を持つタイガーウッズが出てきた頃から、タイでもゴルフブームが起こり、今でもゴルフ人口は多いようです。

私がよくいく家の近くのパブリックのドライビングレンジでも、まだ中学生ぐらいに見える少年が何人かきていて、平気でドライバーで250ヤードを飛ばしていますから、タイのゴルフ人口の層は日本のそれよりずっと若いということを実感させられます。

つまり、タイではゴルフは年配者の娯楽という次元のスポーツではなく、もっとハングリーなスポーツのように思うのです。