フィリピンと中国人エクスパット
さて、これがここ数年急増中のフィリピン人と中国人の働くセクター別のグラフです。

まず、フィリピン人については67%が英語の教師ということです。また、ホテルやレストラン等のサービス業で7%、その他20%となっていますが、これについても英語を使っての仕事だろうと思います。

フィリピンはASEANの中で唯一英語を日常語として使う国であり、その中でも高等教育を受けたネイティブに近い英語教師がたくさんタイにやってきています。

アジア各国の英語レベル

一方、
この表で見ると、タイは世界の中でも英語力が低いとみなされていて、ASEAN10か国の中でもカンボジアとミャンマーに次いで英語能力が低いことがわかります。

そこで、以前「タイ人も実は英語はすごく苦手(その2)」で以下のように書きましたが、タイが世界からのASEANに対する投資のハブになるためには、英語力の向上が必須ということで、タイ政府はこれから特に英語教育に力を入れようとしているわけです。

タイの文部大臣が、コロナが落ち着いたら英語教育に力を入れる。そのために、1万人の欧米人ネイティブスピーカーを教師として雇い入れると発表しました。
既に今、タイにはネイティブの英語教師が7,000人もいるそうで、欧米人の教師がプラカノーンやオンヌットあたりにもたくさん住んでいます。これが今後さらにその倍以上の1万人の増員というのですから、大変な熱の入れようです。
そういう意味では、スクムビットライン沿線のミッドタウンで、駅に近いコンドミニアムに対する欧米人の賃貸需要はもっと増えてくるはずです。

実際、スクムビット50のローライズコンド、The Linkなどには欧米人のデジタルノマドや英語教師が多く住んでいます。DDプロパティによると、オンヌット駅周辺の賃貸物件の内、実に7割が外国人テナントということであり、今後は欧米人だけでなくフィリピン人エクスパットも含めて、オンヌット以遠のミッドタウンでの賃貸需要は増えていきます。

一方、中国人は日本と同じく製造業が多いですが、これは米中貿易摩擦もあり、工場を中国からタイにシフトしてアメリカ向け輸出品に関税をかけられないようにするのが主な理由とのことです。

そこで、CBREがこれからの不動産投資先として指摘しているのが以下です。すなわち、これまで私が著書やブログで書いてきたように、「脱日本人駐在員」がこれからの不動産投資のキーワードということになります。

“This means affordable midtown condominiums along mass transit lines with a maximum of two interchanges away from expatriate office hotspots could become increasingly attractive to investors seeking rental properties with expatriate demand as expatriate areas could de-centralise outwards in line with high-growth expatriate nationalities and their respective preferred areas”
 
外国人エクスパットの賃貸ニーズは、今後バンコク中心部から外に向かってシフトしていくことになる。マストランジットの駅近にあり、2回以内の乗り換えで職場に行けて、かつ家賃もリーズナブルなミッドタウンのコンドミニアムへの需要が高まるので、こういう物件が投資家にとっても魅力が出てくる。