中国人とフィリピン人
さて、これが現時点での労働許可証を持つ日本人(28,560人)、中国人(25,811人)、フィリピン人(18,472人)のエクスパット数と、日本人エクスパットがピークであった6年前との比較です。この分では、数年後に日本人が中国人エクスパットに追い抜かれるのはほぼ間違いないと思います。

不動産コンサルタントのCBREによれば、タイ人従業員が育ってきてローカルに仕事を任せられるようになってきたこと、人件費等の値上りでベトナムやカンボジアに生産拠点を移す企業が増えてきたことが、日本人エクスパットが減少している主な理由とのことです。

CBRE Research reveals that extensions of downtown Bangkok such as Rama IX and Ratchadapisek have become Chinese expatriate hotspots due to amenities such as Chinese-centric restaurants, shops and convenient MRT access. Similarly, On Nut is a preferred area for Filipino expatriates due to lower rentals than early to mid-Sukhumvit while still affording convenient BTS access.


ところで、中国人エクスパットは中国大使館があるラチャダーピセーク通り沿いに好んで住む傾向があります。それもあって、中国人観光客までもがこの周辺に宿泊するようになりましたが、2016年あたりから急増してきた中国人個人投資家が、ラーマ9を中心にラチャダーピセーク通り沿線のコンドミニアムを買い漁った理由がこれです。

かつて日本の個人投資家が日本人駐在員が多かったプロンポンやトンローのコンドミニアムに好んで投資したのと同じ現象です。

そういう意味では、ラチャダーはかなり供給量が多いので物件選択がちょっと難しいものの、「入口」でミスさえしなければ、今後価格も上昇し賃貸利回りも安定すると思うので、高いIRRが期待できる有望エリアの一つです。

従って、もし私が中国人投資家であれば、ラーマ9、フワイクワン、タイカルチャーセンターの3つに絞って駅から200メートル以内、信頼できる大手デベロッパー開発のハイライズという投資クライテリアで物件探しをするだろうと思います。

一方、フィリピン人エクスパットも数の上では18,472人とちょっと遅れを取っていますが、増加率では中国人と同じ45%と急増中です。しかし、彼らにとってはバンコクの不動産には割高感があり、フィリピンの個人投資家がタイの不動産を買っているとはほとんど聞きません。

ただし、彼らが好んで住むのが、欧米人が多く英語で生活できるエリアで、かつ家賃水準もリーズナブルなところということであり、上のリサーチ結果にも書いてある通り、オンヌットを中心とするスクムビット通り沿線ミッドタウンです。

次回に続く