Aircraft Sale
会社更生手続きの開始が決まったタイ航空ですが、今回、更生計画の中で保有する飛行機を売却処分することになり、この通り自社のウエブサイトで売りに出しました。

中古車のセールならわかりますが、大型旅客機のセールなどという珍しい販売広告など見たことがありません。もっとも、以前から
タイ航空の飛行機は古くて不人気機種が多いといわれていて、コロナの影響でどこの航空会社も飛行機を飛ばすことができず経営危機に喘ぐ中、この売却はなかなか難しいとは思いますが...。

ところで、実はタイ航空が倒産の危機に陥った際に、その状況を調べて「誰がタイ航空をこんなにした?(その2)」で書いたことがあります。

特に、A340-500とA340-600については、当時のタクシン政権がわざわざこの不人気機種をたくさん購入したために、汚職
があったのではないかという疑惑もあり、実際にこれらの機体が今も航空会社の収益を圧迫しているということでした。

以下はその時に海外のアナリストたちがタイ航空について語っていた話で、航空機に関するコメントの抜粋ですが、
私なんかはこのコメントを読んで、タイ航空は機体が古いだけでなく、従業員の整備の技術も劣ると知って以来、タイ航空に乗るのはもうやめようと思ったほどです。

・タイ航空が2005年に購入したエアバスA340-500,A340-600が燃費の悪い航空機であり、かつタイ国内の政治的な騒動(黄シャツ事件)もあって、それまで40年間、黒字を維持してきたタイ航空は2008年に初めて210億バーツの赤字となった。

・(タイ航空の)技術的な遅れ。12機種もの航空機を持っている反面、それをちゃんと整備する技術がない。また、A380のような新型機種を導入しても、整備する技術力がないので、A320やA340といった古い機種をいつまでも使っている。これでは、より安全な機種が選ばれる今の顧客ニーズを満たせない。例えば、シンガポール航空の平均機体年齢が7年7カ月に対し、タイ航空のそれは10年である。世界のエアラインとの厳しい競争を勝ち残るには、技術力の向上、新型機の導入が必要である。

そこで、今回売却処分されようとしているリストを見ると、その燃費が悪く不人気のエアバスA340-500とA340-600が合計9機も売り出されています。それとJALが2011年、ANAが2014年に全機退役させた昔のジャンボ、ボーイングB747-400が10機も出ています。

やはり、タイ航空はこんな時代遅れの飛行機をちゃんと整備もせずに最近まで飛ばしていたとすれば、今まで墜落しなかったからいいようなものの、本当はLCCの方が安全なのかもしれません。


いずれにせよ、時期が時期だけに二束三文でしか売れないのではないかとは思いますが、どうせ会社再建を図るのなら、10年以上も経った古い機体はすべて処分して、最新型機を整備できる技術力も身につけてもらい、観光大国タイのナショナルフラッグキャリアとして甦ってもらいたいものです。