The country's Ministry of Culture and Tourism made the announcement that China will continue to suspend outbound group tours and ban travel agencies from allowing inbound tours due to the risk of a resurgence in coronavirus cases this winter.

中国文化観光省は、コロナの2次波を防ぐため、この冬の間も海外団体旅行の禁止及び海外からの観光客受入を禁止すると発表した。(バンコクポスト)

ところで、今後タイが中国人観光客を増やすために一方的に規制を緩めたとしても、この記事にあるように肝心の中国人観光客は政府の命令によって、冬の間、海外旅行が禁止されているため、とにかく来春まで一歩も国外に出られないという問題があります。

そこでTATは、まずSTVで長期滞在の中国人観光客を入れてその安全性を確認し、来春以降に中国が海外旅行を解禁するときまでに実績を作っておこうという計画のようです。

英国と中国
このグラフを見るとわかりますが、2次波で1日に2万人を超す感染者が出て、またもロックダウンを始めるしかなくなった英国と、ほとんど感染者がいなくなった安全な中国との対比がすごいです。これなら、中国政府が冬の間、外国人観光客など受け入れないし、自国民も外国に行かせないというのが納得できてしまいます。

ところで、ではなぜSTVで中国人観光客がタイに来られるのかという疑問が出てくると思いますが、以下の説明にあるように今回のSTVによる観光客は団体旅行ではないので容認するということで、中国政府も状況を観察しているようです。

"Tourists who apply for STVs can continue their journeys despite those bans, as the order is restricted to tour groups only," said Phiphat Ratchakitprakarn, the tourism and sports minister.

タイの観光スポーツ省大臣の説明によれば、STVでタイに入国した中国人観光客は問題なく旅行を続けられる。なぜなら、この中国の海外旅行禁止令は団体旅行を禁止しているのであって、個人旅行まで禁止していないからである。

しかし、100人を超える中国人観光客がチャーター便で一緒にプーケットにやってくるのであれば、それは団体旅行だろうとも思うのですが、いずれにせよ、中国政府がこのSTVでの観光旅行を承諾したわけですから問題はないのでしょう。

ただし、実際のところ、STVで数百人の中国人観光客がタイに入ってきたところで、観光収入という意味では、リスクの割に国としてほとんどメリットなどありません。その裏には以下にあるように、中国政府が来年、海外の団体旅行を解禁するとTATは期待しているわけです。もしくは、友好国だけに既に中国政府と何らかの合意ができているのかもしれませんが...。

Based on the TAT's strategic plan for 2021, it expects Chinese arrivals to total 7.45 million, assuming travel restrictions are relaxed.

中国が今の海外旅行禁止令を緩和した場合、TATの戦略プランでは、タイにやってくる来年の中国人観光客は745万人を見込んでいる。

こういう背景の事情がわかってくると、今のところタイと中国はどちらもコロナをうまく制圧できていて安全であること、
しかも中国が世界で実用化に一番近いといわれているコロナワクチンをタイには優先的に供給するという中国のワクチン外交が早速始まったといわれるほど、政府間の関係が良好であることから、中国政府が最初に海外旅行を解禁する相手国はタイである可能性が非常に高くなってきていると思います。

日本とタイ

それに、タイにしてみれば2019年の外国人観光客4,000万人のうち、1,000万人が中国人観光客だったこともあり、まずは中国ファーストで中国人観光客をターゲットに745万人を呼び戻そうと計画するのは、まことにごもっともだと思うのです。

一方、残念ながら2次波で感染者がまた増えている日本はしばらく蚊帳の外に置かれて、後回しということになるのではないかという気がします。