エリートカード3
この記事によれば、まだ初期段階ではあるものの、500万バーツ(1,800万円)以上のコンドミニアムを買った人には最長5年間タイに住めるビザ、1,000万バーツ(3,600万円)以上の物件なら最長10年のビザ発行を検討しているらしいです。

従って、もしこの新ルールが実現すれば、中国人だけでなく、日本人や欧米人の間でもロングステイ希望者の間で一挙にコンドミニアムに対する需要が高まるのではないかと思います。

もっとも、これがゆくゆくはエリートカードの会員でなくても適用されるようになれば、逆にエリートカードの価値が半減してしまうかもしれませんが...。

いずれにせよ、500万バーツであれば金額的に我々のようなミドルクラスでも手が届くので大いに食指が動きます。それに、来年あたりコンド市場がいよいよ底値圏に入ると思われることもあり、キャピタルロスのリスクは低く、物件選びさえ間違えなければ、特定事業税のかからなくなった5年後に売却してゲインが取れる可能性も十分あります。

普通ならこんなビザは出ないのでしょうが、今はタイのGDPの1割近くを占めるともいわれる不動産業界が窮地にあるので、その救済策でもあり、ある意味、50歳未満の人にとっては不動産の底値買いと長期ビザ取得のダブルチャンスなのかもしれません。

ただし、1,000万バーツで10年というのは、すでに期間10年の投資ビザの制度があるので、あまり魅力はありません。わずか500万バーツで5年というところに魅力があるのです。

エリートカード4
ところで、この不動産購入に関するメリットとは別に、エリートカード自体はどんな人にとって価値があり、どんな人にとってはないのかちょっと調べてみたのですが、結局、滞在期間以外は大したメリットがなく、以下のような結論になるようです。

Is it worth It?

The answer totally depends on you. If you‘re able to afford 8,333 baht a month and live hassle-free with this visa, then it’s totally worth it with all the conveniences you get.

On the other hand, if you’re eligible for other long-term visas and don’t mind dealing with paperwork and the bureaucratic system, then the Elite Visa isn’t for you.

エリートカードの価値

その人次第であり、ビザ申請などの面倒な手続きをスキップするために、月額8,333バーツの出費が気にならない人にとってはその価値がある。

一方、50歳以上でリタイアメントビザを取る資格があったり、他のロングタームビザが取得できて、しかもその申請手続きのためのペーパーワークや官僚的なシステムに振り回されるのが嫌でなければ、エリートカードを購入する価値はない。


これに説明を付け足すとすれば、私の知人で夫婦でバンコクにやってきた人がいます。本人は50過ぎで簡単にリタイアメントビザを取れたのですが、奥さんがまだ40代ということで、奥さんには5年のエリートカードを買ったそうです。

これがマレーシアのMM2Hであれば、自分が住む不動産を買えば、家族全員にビザが発行されるので子供も連れて移住できるのですが、タイのリタイアメントビザはこれができません。そういう意味でエリートカードには価値があります。

また、プラカノンやオンヌットに多く住む、ITを駆使してタイで働く外国人デジタルノマドたちにとっても、1か月わずか8,333バーツ(3万円)で合法的にタイに住むことができるというエリートカードは非常に価値があります。

著書で「増加の一途、外国人デジタルノマドを狙え」と題して、最近増えているフリーランスのITエンジニアのことを書きました。その中で例として挙げている30代の日本人ITエンジニアは月収が40万円~50万円あり、やはりエリートカードを買ってトンローに住んでいましたが、このくらい収入があれば、バンコクの方が日本より物価が安いし住みやすいことを考慮すれば、月に3万円は安いものです。

一方、50歳以上で、80万バーツ(280万円)の貯金をして保険料の低額な健康保険にさえ入れば、ジェンワタナーで半日で簡単に取れるリタイアメントビザのために、50万バーツものお金を使うのはもったいないと考える人にとっては、エリートカードはその価値がないことになります。

リタイアメントビザの取得は複雑で発行されないケースも多々あると書いてあるサイトもありますが、私の経験ではそんなことは全然ありませんでした。日本で取ろうとすると集める書類が多く結構面倒なようですが、タイで取れば難しいことはありません。

それに、バンコクにはリタイアメントビザの取得をサポートしてくれる業者も数社あり、そこに頼めば15,000バーツほどで面倒な書類作成や手続きをサポートしてくれるので、コスト的にはこちらの方が全然割安です。

ただし、来年からこの期間5年のエリートカードは60万バーツに値上げされるようですが、結局、自分が50歳以上かどうか、また、50歳以上であっても申請手続きや毎年の更新は面倒で、どうしても嫌だと思うかどうかの問題だと思います。