エッセトンロー1
トンロー駅前のエッセの売行きが悪くて、2017年11月のプリセールから2年経った昨年末でもまだ販売率が6割弱と聞いたことがあるのですが、それが今でも7割に達してないようで、シンハーエステートのこの1年間の苦戦が透けて見えます。

コロナの影響でどこもキャンセルが出ているのはわかりますが、スーパーラグジュアリーの代表格ともいえるエッセがこんな状態では、トンロー、プロンポン、アソークで2017年以降に売り出されたラグジュアリークラスはどこも苦戦が続いているのだろうと思います。

著書でも書きましたが、2016年に始まったラグジュアリーブームは、国内実需の層が薄く
市場自体が小さかったことから、あまり長続きせず、2017年後半には既にブームは終焉を迎えつつありました。このエッセはそんな中で売り出されたこともあり、ちょっと売り出すタイミングが悪かったわけです。

また、以前「損切りが始まったLaviqは要注目!」で、トンロー駅周辺で価格的にこなれてきたLaviqの方を推薦しましたが、この中で私は以下のように書いています。

laviq3
最近、BTSの車窓から見える竣工したばかりのLaviqのモダンなルックスに興味を持ち、いろいろと調べたのですが、このプロジェクトはなかなかいいと思います。
もし、トンローで底値買いを狙っているのであれば、いよいよ引渡期限が迫り、投売りも出てきつつあるので、このLaviqはこれから要注目だと思います。
特に、トンローはこれから駅周辺や偶数側が住宅地としてのステータスを上げてくると私は思っているので、トンロー通りの奥に入って行って30万バーツ/㎡を超えるようになってしまったバカ高いスーパーラグジュアリーを買うよりも、このLaviqのある駅周辺やスクムビット36や38の方が買いだと思っています。

当時、このLaviqが20万バーツ/㎡以下で予約権の投売りが出ていたのですが、今はもう出てないので引渡し期限が過ぎたのだろうと思います。従って、もし読者の中でこの時に19万バーツ台で買った人がいれば、今でも決して悪くない投資だろうと思います。

一方、これに比べると、エッセトンローはさすがに
今の時期で35万バーツ/㎡を優に超える値段では難しいだろうと思います。上のターンセータギットに載ったインタビュー記事ではシンハーの住宅開発の役員が自信満々のようなことをいっているのですが、あれは単なるポジショントークだと思った方がよさそうです。

エッセトンロー2
実は、面白いことにThe Nationでも同じ記者会見に関する記事が出ているのですが、そんな提灯記事ではなく、この記者はプロジェクトの実態を書いているように思います。

Singha Estate plans to work with over 100 agencies to sell condos to foreigners, aiming to achieve sales of 70 per cent of units by year-end.
シンハーエステートはブローカー100社に販売委託して外国人に対してマーケティングし、ザ・エッセの販売率を70%に持っていく計画である。

Natthawut Matthayomchan, chief property development officer at Singha Estate Pcl, said that the impact of the Covid-19 outbreak had greatly reduced the company’s sales which relied heavily on foreign customers. “As foreigners are not yet allowed to enter Thailand, we are planning to invite over 100 property agencies, both big and small, to help sell our condos to foreign customers who are interested in buying condos in Thailand” .
シンハーの開発部門の役員によると、コロナの影響で、外国人購入者に大きく依存する同社のプロジェクトは売上が落ち込んだ。また、外国人は今もタイへの入国が許されていないことから、これから大小100社の仲介業者に販売委託して、外国人をターゲットにマーケティングしていくことを計画している。

Due to the outbreak the company has also adjusted the ownership transfer target from Bt9 billion to Bt4 billion. “In the first half of 2020 we have achieved over Bt1 billion worth of ownership transfer from our customers, 40 per cent of whom are foreigners” 
コロナの影響で落ち込んだ売上により、当社は今年の引渡し目標を当初の90億バーツから40億バーツに引き下げた。今年上半期は10億バーツ以上の引渡しベースの売上が達成できたが、このうちの40%が外国人購入者であった。

竣工したエッセトンローだけでも売上ベースで65億バーツのプロジェクトですが、それ以外にもエッセアソーク等もあるので、今年上半期で会社全体として10億バーツしか引渡しができてないということなのかどうかはわかりませんが...。

いずれにせよ、当初計画の90億バーツの引渡しを40億バーツと半分以下にまで下げたということなので、
資金繰りも結構大変ではないかと思います。

それとこれは余談ですが、実はこの物件のすぐ南側にフラグラントプロパティが持つ土地があります。半年ほど前に日本のデベロッパーと話していた際に、フラグラントからこの土地を買うか、どこか買いそうなところを紹介してくれといわれているという話を聞きました。既に資金繰りが厳しくなっていたのかもしれません。

フラグラントはよくスクムビット通り沿いでサークルシリーズのコンドを開発している中堅デベです。印象の薄いデベロッパーですが、確かパタヤで失敗したプロジェクトのために資金繰りが逼迫し、仕方なく4年ほど前にシンハーにこの虎の子ともいえる駅前の土地を分割して売却したと記憶しています。

そしてその残りの土地ですが、これが最近、買主が決まったのかもしれません。何でも超高層の建物がそこに建つという噂が出ているので、南側に向いている部屋はなるだけ買わない方がいいと思います。といって、西側はノーブルがあるので、東か北しか眺望が開けてないことになります。