プラユット首相2
4. Instead of reform moving forward, for all of his government's incompetence and ineptitude, Gen Prayut conspired with cohorts to perpetuate his rule through manipulation and collusion, setting up a pro-military committee to write the 2017 constitution that is the root cause of Thailand's political ailments today.
プラユット首相は改革を進めるのではなく、自身の首相としての地位を長期間維持するために、関係者と共謀して軍部寄りの委員会を組織し、2017年の憲法を制定してしまったのである。そして、これが今、政治的な問題の根源となっている。

5. Yet because of the rules his regime rigged, he kept getting away with it. The various bodies and related agencies that were supposed to act as checks and balances became tame and timid, partly because the military government stacked them with proxies while they had the chance. As a result, the vast majority of Thai people have had to put up with a dismal government and subpar economy headed by an unfit leader who seized power by force. There have been no compromises, no reform, and no less corruption and cronyism than in the past.
プラユット首相は自分の政権維持のため、本来政府の施政をチェックしバランスを取るべき機関にも人を送り込み、その機能を弱まらせた。その結果、タイ国民は力で権力を手中に収めた不適格なリーダーの下でひどい政府と低迷する経済に我慢するしかなくなったわけである。さらに、この政権が妥協も改革もしなかっただけでなく、汚職や腐敗、縁故優遇も以前と比べて少しも減っていないのである。

6.  If Gen Prayut continues to stay in office without budging, it will mean the established centres of power want to stick with him and ride out the storm at all costs, heightening risks of confrontation and potential violence. 
If he goes, the protesters will have an opportunity to negotiate and come up with a compromise that the other side can live with. The latter outcome is Thailand's best way forward because the status quo is untenable as the force of history is not on the side of those who came to power with and behind Gen Prayut.
もしプラユット首相が辞任せず権力に執着し続ければ、デモ隊との争いはますます激しく暴力的なものになる可能性がある。一方、もし辞任すれば、反政府のデモ隊は政府側と交渉を持ち、相互で妥協案を協議することも可能であるが、これがタイにとってベストである。なぜなら、歴史の力は今、プラユット政権側には味方してないからである。

私が覚えているのは、2014年5月にクーデターでプラユット首相が政権を擁立した際に、これは暫定的なもので、1年後には選挙による民主主義に基づく新政府に政権を戻すと約束していました。それが、もうあと1年、もうあと1年とズルズルと延期され、いつになったら民主主義国家に戻るのかとマスコミが叩いていたのを覚えています。

そしたら、2017年に新しい法律を制定して、自分たちの政府を合法的に作ってしまったわけです。最初は本当に1年だけのつもりだったのかもしれませんが、一度権力を手にしてしまうと、それを手放したくなくなるというのは誰でも同じなので、いつの間にか6年以上もの長期政権になってしまったというのが本当のところかもしれません。

しかも、この記事によると、月給が10万バーツのはずの首相の資産は、今では20億バーツ(70億円)にも増えているそうです。

GDP2

そして、ベトナムもカンボジアもうまくコロナを抑えながら、経済成長を続けている中、タイだけがASEANで最悪のマイナス8%成長というのでは、コロナ対策ばかり過剰にやって、不得意な経済面での舵取りに失敗している政府に対して不満をもつタイ人が多くいるのも仕方がありません。

ところで、上のBangkok Postの写真記事にあるように、昨日がデモ隊の辞任要求に対するプラユット首相の回答期限でしたが、何の返答もなかったということなので、いよいよこれからデモが激しくなってくることは間違いありません。

しかし、このチュラ大の先生がいっているように「歴史の力は現政権側には味方してない」、つまり、歴史に見放された、ということであれば、政権交代は遅かれ早かれ時間の問題かもしれません。

いずれにせよ、この問題はタイ国民の問題であり、我々日本人は所詮傍観者なので、今後激しくなるデモに巻き込まれないように身の安全に注意していく必要があります。