販売の内訳
ちなみに、コンプリーションリスクについてですが、日本では国交省がプレビルド、つまりオフプランを認めてないので、購入者がデベロッパーに払った手付金はすべて保全され、こういうリスクはありません。

しかし、これに慣れていない日本人はよく違いがわからないと思いますが、プレビルドとは完成しないリスクであるコンプリーションリスクを取って割安に予約権を買う完成物件の先物買いです。つまり、デベロッパーの開発リスクを一部負担して開発に協力するわけですから、プロジェクトが破綻し中止になってからそんなことは聞いてないといっても仕方がないので注意が必要です。

まさに今起こっているように、最初に割安に買ったからといっても竣工引渡しまでに必ずしも値上りするとは限らず、数年前に値上りを狙って多くの投資家達がプレビルドの購入予約権を買ったものの、市場悪化で値下りした結果、泣く泣く切り捨てることも起こりえます。

この場合、デベロッパーは購入者のダウンペイメントを差し押さえて収益にできるのでまだいいですが、今のように最初からあまり売れなかった場合など、銀行が途中で開発ローンを止めてプロジェクトが破綻してしまうこともあるわけです。

そこで、開発中止によりダウンペイメントを失うことを防ぎたければ、AREAがいっているようにエスクロー口座といってデベロッパーが勝手に引き落とせない口座にダウンペイメントを積むのが安全ですが、政府が動かなければなかなかそうもいきません。

従って、自己居住目的の住宅を買うタイ人には用心深くて完成した物件しか買わない人もたくさんいます。完成物件には日照や通風、間取りの確認、施工面で隅々まで内部をチェックできるというメリットもあります。実際、私もこれまでにバンコクで6物件に投資してきましたが、そのうち、プリセールで買ったプレビルドは3物件で、他の3物件は築浅中古でした。

次回に続く