高齢者3

さて、前回4つの心配ごとを挙げましたが、これについて私もいろいろと質問してきた結果、分かったこと、疑問に思ったことを書いてみようと思います。

1. 葬儀はどうすればいいのか。特に一人暮らしの場合、どうなってしまうのか。
 亡くなった場合、駐在員であれば、会社負担で棺桶ごと航空便で日本に運ぶこともあると思いますが、費用的にも現実的ではありません。この会が現地の葬儀社に依頼して荼毘に付し、お骨を受取ることになります。
 また、もし日本から誰もお骨を引取に来ない場合は、チャオプラヤー川に散骨するそうです。

2. 日本に住む親族に自分の死をどうやったら知らせることができるのか。
 当然、この会で会員が指定している日本の連絡先に訃報を届けてくれ、その後の葬儀の準備もしてくれます。
 ただ問題は、コンドミニアムなどに住んでいる一人暮らしの人が孤独死した場合、長期間、誰にも発見されない可能性があります。この会でも会員の生存確認まではやらないので、もしもの場合には、この会に連絡がすぐにいくしくみを自分で工夫する必要があります。

3. タイにある現預金や株式等の金融資産、そして自宅等の固定資産の売却や相続。
 タイで死亡した場合、休眠してしまった口座のお金や財産は割と簡単に没収されると聞いていたので、私はここに一番関心がありました。
 ところで、現預金や投資信託、株式等の流動資産は比較的簡単に相続できます。実際、日本にいる相続人にATMカードを余分に作って予め渡しておいたり、インターネットバンキングのパスワード等を教えておけば、面倒な法的手続きを踏まずに、相続人の口座にお金を移すことが可能で、ネットバンキングなら海外送金も可能です。
 また、そういうのは先に勝手に引き下ろされてしまうリスクがあるので嫌だという人は、正式に弁護士を使って法定相続人である証明を取れば、現預金だけでなく不動産も相続人が受け取れます。
 ちなみに、私は不動産の権利証や日本円を保管するために銀行の貸金庫も借りていますが、法定相続人の証明を持ってくれば、これも相続人が開けることが可能とのことです。
 ただし、こういう一連の弁護士費用として30万バーツほどかかるそうですが...。
 さらに、私は利回りがよかったころにタイの生命保険にも入っているのですが、その保険金の受取人は日本にいる子供です。しかし、その保険金の受取り手続きにも外国人の場合、弁護士にやってもらった方がいいので、そういった弁護士の紹介等もこの会で手助けしてくれます。
 もっとも、不動産の場合、日本の相続人のほとんどは、タイの不動産などは売って処分したいと思うはずです。しかし、タイでは「出口」、つまり売却がもっとも難しく、特に最近のような完全な買い手市場では、ブローカーや買い取り業者に破格の安値で売られたり、買い取られたりするリスクがあるのですが、残念ながら、この会ではそういう手の込んだことまでは面倒を見てくれません。
 また、以前、このブログでも書きましたが、私は海外で米ドルの定期預金をしています。タイに住むリタイア組の人で、シンガポールや香港等、東南アジアで海外口座を持っている人もたくさんいると思いますが、残念ながら、そういうのも面倒を見てくれません。

4. タイ人と結婚している人の場合、どうやれば遺族年金を受給できるようにしてやれるのか。
 フィリピンに旅行した時も、フィリピン妻に遺族年金を受け取れるように手続きをしてくれる会のようなものがありました。やはり外国人の伴侶がいる日本人には、自分が急死した場合に備えて、ちゃんと準備ができてない人が多いのだろうと思います。
 従って、タイ人と結婚している日本人にとっては、この会が専門家を使って遺族年金受給の手助けをしてくれるというサービスは、非常に心強いと思います。


簡単にいえばこんなところですが、互助会的な組織なので会費も14,000バーツの一回だけの支払でありながら、15万バーツ(約50万円)かかる葬儀も無料で出してくれ、しかもタイにいる間は期限なしで有効だそうです。また、それ以外に預託金もありますが、これは日本に帰る等で退会する際は返金されるとのことです。

既に70代になっている一人暮らしの人にとっては、75歳以降は入会不可ということもあり、今のうちに16,000バーツの預託金を含めて最低30,000バーツで、もしものときの安心が買えると考えれば魅力はあるのではないかと思います。

一方、私のようにまだ60歳そこそこであれば、車の運転もしないし交通事故に会わなければ、まず突然死はないだろうと思うので、この会が軌道に乗った頃に遅ればせながら入会するのでもいいかな、と思った次第です。