高齢者1
さて、タイにいる企業駐在員以外の日本人といえば、「沈没組」と呼ばれるような特殊層を除けば大きく分けて、現地採用で働く現役組とリタイアメント組です。

その中で、仕事で出歩くことが多い現役組の人の方が、交通事故に巻き込まれて死亡するリスクは高いのかもしれませんが、昨年の厚労省の統計によると日本人の死亡者は9割近くが65歳以上の高齢者です。

特にタイに限れば、子供や20代の若い世代の日本人比率は低いので、リタイア組高齢者の全体に占める比率はもっと高いはずです。つまり、タイで病死する日本人はほとんど全員が高齢者と考えていいと思うのです。

高齢者2
また、年齢が高くなればなるほど病死するリスクが高くなるのは当たり前のことですが、中でも、この円グラフの中で赤枠で囲った死因が突然死となる可能性があるものです。

「その他」で入っている自殺等を除いても、これらだけで34%あり、タイにこれからも長く住もうと考えているリタイア組の人たちにとっては、約3分の1の人が将来、事前に準備ができないまま倒れてしまい、入院や手術のために日本に帰ることもできないまま、現地で亡くなってしまうリスクがあるわけです。

大分昔のことですが、日本の医者数百人に癌で死にたいか、血管系で苦しまずポックリ死にたいかアンケートを取ったところ、大半の医者が癌で死ぬ方がいいと答えていたのを覚えています。その理由は、医者なので癌の苦しみや痛みはよくわかっているものの、それでも子供や家族に残すものは残し、ちゃんと自分の人生の整理をしてから死にたいと思うからということでした。

当時、まだ30代後半であった私は大してお金もなかったし、そんなものかと他人事のように思っていたのですが、今は私も60歳を過ぎ、あの頃の若さはなくなったけど、その代わりにそれなりに資産を持つようになってみると、なるほどとわかるのです。そして、無縁仏で死んでしまうなど論外の話だと思うのです。

次回に続く