首相1
明日の大規模デモに対するプラユット首相の呼びかけ」の中で、プラユット首相が19日から予定されているタマサート大学での大規模学生デモを中止させるべく、17日に行ったテレビ放送について書きました。

その中で私は、首相の話が理屈の通らない内容だと思ったので、以下のように否定しています。

今回のデモを中止するべき理由がコロナの集団感染リスクがあるからということなのですが、ロックダウン終了後、3か月以上、ほとんど国内の感染者が出てない状況下で、最近の他国の例を持ち出して、ここでまた感染リスクを訴えるのはあまり説得力がないように思います。タイ政府自身がこれまで自画自賛してきたように、コロナはこの国では厳格にコントロールされ、制圧できていることから、現時点で集団感染のリスクは高くないわけであり...

その後、偶然見つけたのですが、首相はデモに参加しようとしている学生たちを脅して集まらせないようにするために事実を歪曲して伝えていると、AREA(Agency for Real Estate Affairs)が首相の放送に対してコメントをしていたので紹介してみます。


本来、AREAは独立系の不動産調査会社で、不動産市場の動向に関してもデベロッパーのご機嫌取りなどせず、バイアスのかかってない情報を伝えてくれるので、私もよく参考にしているのですが、時々、不動産以外でもこういう異色のコメントを出してきます。

首相は嘘つき2
プラユット首相は世界各国の第2次波によるコロナの感染増加を持ち出して、世界の状況は悪化していてタイにも危険が迫っている、とテレビ放送でいっていたのですが、AREAは一つ一つの首相のコメント内容に対する検証をした結果、首相がいっていることは事実と違う。学生たちにデモに参加させないために脅していると反論しているのです。

例えばこれはその一例ですが、プラユット首相が英国を例にとって説明したのに対して、AREAがデータをもとに反論したものです。これを見ると、確かに首相の説明はミスリーディングだと私でも思ってしまいます。

首相は嘘つき4
ที่นายกฯ แถลงว่า ส่วนที่ประเทศอังกฤษ มีผู้ติดเชื้อรายใหม่เพิ่มขึ้นเป็นเท่าตัวในหนึ่งสัปดาห์ และมีผู้เสียชีวิตไปแล้วกว่า 42,000 คน
(首相:英国ではこの1週間で感染者数が倍増し、死者が42,000人以上にもなった)

ดร.โสภณ: นี่เป็นกรณีตัวอย่างของการพูดบิดเบือนความจริง เพราะแม้การติดเชื้อเพิ่ม แต่ก็น้อยกว่ารอบแรก และการเสียชีวิตก็ลดต่ำมากมาตลอด 3 เดือนล่าสุด ใน 7 วันที่ผ่านมามีผู้เสียชีวิตไป 97 คนเฉลี่ยวันละ 14 คน นายกฯ กลับให้ตัวเลขผู้เสียชีวิตรวม 42,000 คนเป็นการจงใจให้คนไทยตื่นตระหนก และขณะนี้ก็ไม่มีนักท่องเที่ยวมาจากอังกฤษเช่นกันจึงไม่น่ามาติดต่อถึงไทย
(AREA:1週間で新規感染者が倍増したといっているが、それでも1次波の時に比べると少ない。それに、死者数はこの3か月間、減少し続けていて、今では1週間で97人、1日当たり14人なのに、首相は死者の数が42,000人にもなったといい、恣意的に学生を脅かそうとしている。しかも、英国からの観光客がゼロの今、遠く離れた英国での感染者増がタイに影響を及ぼす可能性は低い)

また、次の首相のコメントに対するAREAの反論などは、私と同じく、そもそも今のタイには集団感染のリスクなどないことを指摘していて、誰にでもわかりやすいと思います。

首相は嘘つき3
ところで、19日だけで5万人以上という過去最大規模のデモになったというニュースが流れていますが、プラユット首相の目論見通りにこのまま何事もなくデモが鎮静化するとは思えず、もしかすると学生たちの当初からの要求通り、議会解散と首相の辞任が近づいてきつつあるのかもしれません。

学生デモ