経済復興1
タイのBOIは上の写真のような経済復興キャンペーンの展開を始めましたが、コロナを制圧できた国として世界から称賛されるだけでなく、経済の復興でも世界をリードする国になろう、というスローガンです。

経済復興2
またも政府の自画自賛かという印象を持ってしまいますが、一方で「ウィクリート・ムアンタイ(タイの危機)はまだまだ続く」で書いたように、中小企業の資金繰りがますます悪くなりつつあります。


そして昨日、タイ政府は非常事態宣言を8月末までさらに延長しました。つい数日前、学生たちによる反政府運動が起こったこともあり、こうなると、集会活動を禁止する非常事態宣言は政府にとって、切り札として是非持っておきたいところだと思います。

しかし、「政治的混乱でタイ経済はまたも悪循環に突入か?」で書いたように、非常事態宣言がある限り、人々の生活への不安と警戒心を触発し、それに伴う消費支出の低迷が続くことになるので、この分ではまだまだ経済回復は程遠い状況です。

最近、失業者は今後500万人にも達するとの予想も出ていて、周辺のASEAN各国に比べても、タイの経済的なダメージは大きいとのことです。

以下はタイ中央銀行の最近のコメントですが、タイ経済の状況は、これからもさらに悪くなっていくような印象を受けます。

The Thai economy is expected to fall further than many in the region this year, with worse to come in the second quarter before it gradually recovers, he said, forecasting the economy could return to pre-Covid-19 levels by the end of next year.
タイ経済は今年、周辺各国に比べても悪化すると予想され、コロナの感染が始まる前の水準に戻るには来年末までかかる。

“The central bank’s biggest concern is employment, because the Covid-19 pandemic has adversely affected the labour market in both the services and manufacturing sectors, where large numbers of workers were laid off,” he said. Even if the pandemic situation improves, many workers may not be able return to work, he warned.
中央銀行が現在もっとも懸念しているのは、コロナによりサービス業と製造業の両セクターで急増しつつある失業者である。しかも、たとえこれからコロナの問題が改善しても、多くの失業者が仕事に戻れない可能性もある。

Meanwhile, Somkiat Tangkitvanich, president of the Thailand Development Research Institute, predicted a rise in the number of poor along with a deterioration of the government’s fiscal position in the next five or six years.
タイランド・デベロップメント・リサーチによれば、政府の財政悪化により、今後5年から6年はタイの貧困層の数が増加すると予想している。

こんなことが中央銀行を始め経済の専門家によって指摘されていて、ちょっと先が読めなくなってきていますが、こういう時はやはり「Cash is King」であり、
下手に事業や投資には手を出さず、今はじっと状況を観察するべきなのかもしれません。

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