新規供給数2
その結果、上のグラフからもわかるように、第2四半期に入って、いよいよ資金繰りが難しくなってきたデベロッパーは新規開発をほとんど止めてしまい、この完成在庫の一掃に必死なのですが、それでも竣工するプロジェクトが次々と出てくるので、減るどころか増え続けているわけです。

従って、今後
数年間はなかなか需給が改善しそうにないことからも、やはり、これからの投資物件選択の第一優先は「出口」リスクのミティゲーション、つまり、軽減最小化だと思っています。

ベストタイミング
以前、このブログで「「待つも相場なり」でもう一段安を待て!(その2)」のところで、こんな素人みたいな安直なことをいうのは間違っているという意味を込めて以下のように書きました。

実は4月20日に、こんな内容の記事が英字紙The Nationに載りました。この執筆者は私と同じく「デベロッパー在庫処分値引きの実例(その3)」で紹介した経済紙ターンセータギットの記事を取り上げていて、デベロッパー各社が在庫一掃の特別値引きを始めた今こそ、コンドミニアムはいよいよ買いのタイミングなのではないか、と考えているようです。
 しかし、前回にも書いたように、私は全く違う考えで、まだまだマーケットは悪くなると見ているので、もう一段安を待った方がいいと考えているわけですが、あと半年もすればどちらが正しいかわかると思います


そして、半年も待たずして、もうその結果は出ています。私のもう一つのブログ「タイランド太平記」で、タイ経済の現状を伝えると同時に、これからの不動産市場動向を逐次考察しているつもりですが、こういうマクロ的な視野で見ると、今が買い時どころか、バンコクのコンドミニアム市場は来年あたり、大波乱がある可能性があると思っています。

これからの世界的な経済不況は確実で、外国人投資家もすぐには戻ってきそうもないこと、タイ国内で800万人を超える大量の失業者が発生するともいわれるアジア通貨危機と並ぶ大不況により、国内需要も疲弊してしまうことから、少なくとも、今の供給過剰を市場が吸収し、ある程度バランスが取れるまでには、下手をすると3~4年、もしかするとそれ以上かかるかも、と思うようになりました。

コンドミニアム市場がうまくこの危機を乗り切れればいいのですが、少なくとも、現時点では投資リスクが大きすぎて、ここで新規投資をするのはただの投機でしかないと私は考えています。

従って、日々の売上しか考えてない仲介業者がよくやる近視眼的な目線で、あの物件はロケーションがよく有望だ、格安だ、今こそ買いだ、というミクロの次元で投資物件を語るのは見当違いです。

こういう時こそ、機関投資家がやるように経済環境を大局的に見るべきです。すると、今の時点ではどんな物件も「出口」がほとんど見えないのです。

従って、今は新たに投資をするタイミングではないし、既に持ってしまっている人は、今売ろうとしてもまず「出口」がありません。また、運よく売れたとしても、相当な安値に叩かれてしまうので、大きな「出口」リスクを抱えているわけです。

それであれば、資金的に余裕があることが条件ですが、あと2~4年、我慢して持ち続けることを、私はお勧めします。そして、将来、「出口」リスクがある程度軽減されてきたところで、これまで書いてきたように、脱日本人駐在員、タイ人アッパーミドルクラスやミドルクラスをターゲットにした投資を再開するべきだと思っています。

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