新規供給数2
しかしながら、既に社内的なゴーサインも出ていて、そのプロジェクトを今更止めるわけにはいかなかったようで、結局、彼の会社は数か月前に
プリセールを開始しました。

残念ながら、タイミングが悪く、既に
新規プロジェクトがほとんど売れなくなり、タイの大手デベロッパー各社が新規の開発を急激に減らしつつある中での売出しとなってしまいました。プロジェクト名はいえませんが、まさにアゲインストの市場環境でのスタートとなってしまったわけです。

そして、その結果については、コロナの問題等も重なり、マーケットの低迷が今までずっと続いていることから、上のグラフの通り、
今はこの10年で最悪の販売率なわけで、苦戦していることは容易に想像がつくと思います。

しかし、これも見方を変えれば、デベロッパーにとっては「入口」がデューディリジェンスに基づく市場動向調査やプランニング、そして用地取得であり、次の「運用」が開発許可や建築承認の取得、それに基づく建設工事、そして最後の「出口」のプロセスがこの販売にあたります。

結局、「入口」でマーケットのトレンドを見誤ったことで、最後の「出口」で完成在庫を抱えてしまうようなことになると、それが長引くほど開発ローンの金利負担や販売費用が嵩むことになり、確実に資金繰りと収益を圧迫することになってしまうのですが、これがデベロッパーの開発リスクです。

そこで、今、デベロッパー各社がやっているような、完成在庫の値下げ合戦が始まるのですが、この状況を投資家側から見ると、今のコンド市場はまさに買い手市場であり、このブログでも何回か書いているように「こんな時に新規プロジェクトなど買ってはいけない。買うならデベロッパーの完成在庫の値下物件であり、ベストは、個人投資家からの投売りを仲介業者など通さず直接買う」ということになります。


ちなみに、先日「今回のウィクリートはアジア通貨危機を超えた?」で書いたように、GDPの42%、全雇用者数の78%をも占める中小企業の資金繰りがますます悪くなっていて、今後800万人を超える失業者が出るとも予想されています。いよいよアジア通貨危機を超える大不況がタイ経済に迫っているのかもしれません。

一方、政府の入国規制により、外国人投資家、特に中国人の不動産への投資再開もだいぶん先のことになりそうで、不動産市場も出口の見えない低迷が続きそうです。

従って、最悪の場合、資金繰りに窮したデベロッパーの破綻等、大荒れになる可能性も出てくるのではないかと思うようになりました。

次回に続く

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