完成在庫保有高
この図は、最近、経済紙のグルンテープトゥーラギットが今年の完成在庫予測を調べたものです。こうやって見ると、どのデベロッパーがこれから資金繰りが困難になりそうか、あるいは既になっているかがわかります。

販売在庫

以前、「今や買ってはいけないバンコクのコンドミニアム(その3)」でも、昨年末時点での各デベロッパー販売在庫(建設中のものも含む)と負債資本倍率を紹介しましたが、その後、状況はさらに悪化し、完成在庫だけでここまで積み上るという予測です。

この中でも赤枠で囲ったところが、コンドミニアムの完成在庫がかなりの金額に上り、この先、本当に赤字覚悟の値下げをしてくるかもしれないところです。

それにしても、こうやって見ると、この赤枠で囲った5社、アナンダ、セナ、プロパティ・パーフェクト、オリジン、サンシリは全て日系デベロッパーとJVで組んでいるところです。これまでいけいけでやってきて、勢い余ってしまったのかもしれません。

特に、この中だと、セナはビッグ10にも入ってない中堅でありながら、これだけの完成在庫を抱えてしまうと、資金繰りは相当厳しいはずです。

聞くところによると、特にコンドミニアムのニッチシリーズが苦戦しているようで、JVを組む阪神阪急不動産も内情は大変なのかもしれません…。

昨年、まだバンコクのビジネス誌「アレイズ」に不動産コラムを連載していた時、6月号で「日系デベロッパー、強気一辺倒から逃げ腰へ!」と題して、大半の日系デベロッパーが完成在庫の積み上りを恐れて、新規プロジェクトの開発を見送る中、一人、阪神阪急不動産だけが何故か果敢に新規プロジェクトに挑戦し続けていたということを書きましたが、どうやらその結果は、「凶」と出てしまったのではないかと思っています。

実際、このブログや
著書でも書いたように、その前年の2018年10月には不動産市場失速の兆候が出てきたので、私自身は、オンヌットの自宅を除き、3物件あった自分の投資物件を全て「出口」に向かって売却を開始しています。

その結果、昨年12月には全部売り切ったのですが、不動産は投資に限らず開発であっても「入口」のタイミングを間違うと、もっと取り返しがつかなくなるので、市場トレンドの読みは常に重要です。

ちなみに、セナは私のような個人でも、購入客を連れてきたら5%のコミッションをくれます。従って、買主からも3%取る日系仲介業者の場合は、8%のおいしい両手商売ができるわけです。

しかし、タイも日本と同じで、デベロッパーから直接買うのに仲介業者など不要なのですから、そんな面倒なことなどせずに、こういう場合は、デベロッパーと直接交渉してその5%を値引きしてもらうべきです。

次回に続く

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